北ア縦走・黒部五郎岳〜針ノ木岳
(クリック地図) (くろべごろうだけ2839.6m)
 2日目(太郎平〜黒部五郎キャンプ場)
 二日目はいよいよ核心の黒部五郎岳へ向かいます。コースタイム7時間とはいえ重量ザックですから早く歩けるわけがありません(汗: のんびりと歩くために早めに出発します。北ノ俣岳への稜線は気持ちよく、展望もお花も素晴らしかったのですが、遅々とした歩みで後半の黒部五郎岳登り下りは涙が出るくらいきつかった・・・
H19年8月10-18日(金ー土)八泊九日
  天気;全日概ね快晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

8/10(金):折立〜太郎平テント場
8/11(土):テント場〜黒部五郎岳〜黒部五郎テント場
8/12(日):テント場〜三俣蓮華岳テント場〜鷲羽岳ph
8/13(月):テント場〜黒部源流地標〜岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜高天原(山荘泊)
8/14(火):高天原〜岩苔乗越〜水晶岳〜野口五郎岳(小屋泊)
8/15(水):野口五郎小屋〜烏帽子小屋テント場
8/16(木):テント場〜烏帽子岳〜南沢岳〜不動岳〜船窪岳〜針ノ木沢(ビバーク)
8/17(金):針ノ木沢〜針ノ木峠テント場
8/18(土):針ノ木峠〜針ノ木岳ph〜蓮華岳ph〜扇沢
↑ 黒部五郎岳山頂で

 初日なのでテント撤収に時間がかかり、その頃には北ノ俣岳山頂に朝日が当たっていました。天気が良さそうで気持ちのいい朝です。

5:30
 出発。

 今夜からはテントがすぐ出せるよう、トシちゃん、ザックの外に括り付けました。

【↑ カンチコウゾリナ】

【↑ヨツバシオガマ】

【↓ 太郎平小屋に向かう途中、槍が見えて思わず立ち止まります】



 背後には今回登らなかった薬師岳。

6:00
 太郎平小屋では早くも用意している人がいます。そういえば、以前この前を通り、薬師沢に向かった時は、まだ薄暗い時間だったのを思い出しました。

 薬師沢への分岐を通過し、先ずは太郎山山頂へ。

【↓ 6:10-20 小屋からのんびり登っても10分ほどで山頂。白山が見えました。】



 薬師岳が間近に見え、ここも360度の素晴らしい展望です。

 山頂には能登から来たという方たちがいて、私のデカザックにかなり興味を示し、一人の同年輩くらいの女性が一生懸命持ち上げていました(笑)。背負うより持ち上げる方が大変なのですが、ともかく驚いていました^_^;

 太郎山を後にします。しばらくは平坦な登山道で、右手には白山、左手には水晶岳や鷲羽岳、その奥に槍ヶ岳などもずっと眺められ、素晴らしい!その上足元には高山植物の数々・・・。デカザックなので花の写真は適当に撮れそうなものだけ^_^;

【↑ イワイチョウ】

【↑ 】

【↑ イブキトラノオ?】

 なだらかな稜線が続きます。

【↑ ハナニガナ】

【↑ ゴゼンタチバナ】

 振り返ると左側に、佐々成政が埋めたという埋蔵金伝説で有名な鍬崎山も見えています。ここも展望が良いそうなのでいつか登ってみたいと以前から思っていたのですが、ロープウェーを使っての日帰りでも厳しいと昨日のタクシーの運転手さんが言ってました。

 登りになったので薬師岳を眺めながら途中休憩。

 レモンで元気をつけます。

【↑ ミヤマリンドウ】

【↑ チングルマ】

【↑ ウサギギク】

【↑ コイワカガミ】

 北ノ俣岳への稜線にはお花が咲き乱れています。雪渓もまだ残っていますが、登山道にはもうありません。良く整備された登山道で歩きやすいのですが、亀の歩みで、まだ数少ない登山者に次々追い抜かれます。

 展望とお花畑が何よりの慰めです。

【↑ アオノツガザクラ】

【↑ ハクサンイチゲ】

【↑ コイワカガミ】

【↑ 】

8:43
 神岡新道分岐。コチラからのコースも選択肢にあったのですが・・・

 神岡新道分岐より薬師岳を振り返ります。

8:57-9:08
 ようやく北ノ俣岳到着。

 ここでしばし展望を楽しみます。

    ↓

【↓ 黒部五郎岳まではまだ遠いなぁ・・・】


【↓ 有峰湖方面】


【↓ 白山】


【↓ 薬師岳】


【↓ 北ノ俣岳を下ります。きれいな青空】


9:45
 赤木岳。ピークでなく、登山道の途中に標識が立っています。

 黒部五郎岳がずっと奥に感じられます。まだ遠い・・・

 右奥に見えるのは笠ヶ岳でしょう。

【↑ミヤマダイコンソウ】

【↑ イワツメクサ】

 薬師岳・・・ですが、手前の雪渓が目に付いてしまいました。先客もどうやら・・・

 ということで我らも練乳でカキ氷タイム♪ 見かけより汚いはずですがこの冷たさに抗えませんでした。美味しい♪^_^;

 カキ氷タイムの鞍部からの登りは一転して岩山・・・

 背後、今までは気持ちのいいなだらかな稜線だったのですが・・・

【↑ ミヤマリンドウ】

【↑ チシマギキョウ】

【↑ カラマツソウの一種だと思うのですが葉が?】

【↑ コイワカガミ】

【↓ 黒部五郎岳がどんどん大きくなってきます】


 山頂で食事の予定でしたが手前で一休み。

 いよいよ登り。登りながら振り返ると今度は歩いてきた道のりを感慨深く眺めることになります。

 このころはまだsanaeの方が元気がヨカッタ!なかなか登ってこない(歩いているのか?)トシちゃんをたびたび待ちます。ザックの重さが肩にこたえてかなり痛くなってきてました(泣)

 稜線に着きました。小屋方面との分岐なのでここに荷物を置いていきます。

【↓ やりました!】


 そのまえにトシちゃん、皆さんにお詫びです。昨年はどうもお騒がせしました。ペコリン!

 ここで改めて御礼申し上げます。これで晴れて使わせていただきますネ(^_-)-☆

【↓ でもってコレお祭りじゃございません。】

威勢がいいですが、これはキリ番で戴いたSARU−T!
一足お先にこの祝いの席で?還暦祝いもしてしまいます(笑)
猿板の皆さん、ありがとうございました♪

 でもって登ってこれたのはこの方のお陰です(爆)

 昨日のテン場でも一緒だった方々も祝福してくださいました〜!ありがとうございました。(写真掲載了解済みですが、差しさわりがありましたらご連絡くださいね(^^ゞ)

 山頂でのんびりした後、下ることにします。

【↓ 稜線を小屋方面へと向かい、今度はカールを眺めながらの下山です】


 コバイケイソウが一面満開でした。先ほど先行して下っていった人たちがずっと立ち止まっています。雷鳥がいたのでした。私たちも見ることは出来ましたが写真は間に合いませんでした(^^ゞ

【↑ ナナカマド】

【↑ アオノツガザクラ】

【↑ チングルマ】

【↑ イワイチョウ】

【↑ ミツバオウレン】

【↑ ベニバナイチゴ】

【↑ ムシトリスミレ】

【↑ オオヒョウタンボク】

 大きい岩が並んでいます。絵になる風景でした。

【↑ ツマトリソウ】

【↑ ハクサンフウロ】

 下りが長く、重いザックが肩に食い込んで泣けました・・・。この時ばかりは「トシちゃんのバカ、何故登っておかなかったのよ〜」と心の中で恨み言言ってました。もうホントですよ〜

 ようやく小屋に着いた時はホッとしました。カメラも涙で曇ってます・・・いやいやコレ、トシちゃんのカメラで調子悪かったようです(^^ゞ

 今回もりんごを一個お買い上げ〜(400円だったか500円だったか忘れました(^^ゞ

 夕食:スパゲティカルボナーラ、角煮、プチトマト
 この日の、コースタイムをはるかに越えた行動時間に辟易し、夕食を食べながら作戦を練ります。そして大胆な行動に出ることにしました(笑)

 3日目に続きます。

※お花はしっかり観察できていないので間違いもあると思います。ご注意ください。