北ア縦走・黒部五郎岳〜針ノ木岳 (クリック地図)(すいしょうだけ2986m・のぐちごろうだけ2924.3m)5日目(高天原〜水晶岳〜野口五郎岳) |
H19年8月10-18日(金ー土)八泊九日 天気;全日概ね快晴 Member.2人 【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 8/10(金):折立〜太郎平テント場 8/11(土):テント場〜黒部五郎岳〜黒部五郎テント場 8/12(日):テント場〜三俣蓮華岳テント場〜鷲羽岳ph 8/13(月):テント場〜黒部源流地標〜岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜高天原(山荘泊) 8/14(火):高天原〜岩苔乗越〜水晶岳〜野口五郎岳(小屋泊) 8/15(水):野口五郎小屋〜烏帽子小屋テント場 8/16(木):テント場〜烏帽子岳〜南沢岳〜不動岳〜船窪岳〜針ノ木沢(ビバーク) 8/17(金):針ノ木沢〜針ノ木峠テント場 8/18(土):針ノ木峠〜針ノ木岳ph〜蓮華岳ph〜扇沢 |
|
前夜激混み?の高天原山荘でどうにか一夜を過ごし、5日目は行動時間が長くなるので早めに起床。起きた順という朝食に並びました。ところが早く並んだにも関わらず、M旅行のツアーが優先で我らは二番手(~_~;) でも通常より早く準備してくれたので、予定通り出発することが出来ました(前夜は三番手でした)。 | |
5:10 小屋を出発します。 |
|
微妙にゆがんでいる小屋でした^_^; それが名物なのだそうですが、4,5年前に来たという人が「その時も潰れなかったし・・・」と妙な安心感をもっていました。 でも定員50名に対し、百数十名の宿泊者ですよ〜(~_~;) マジで潰れるのではないかと思ってしまいました。昨夜は廊下やら食堂やら、中に入りきれなかった人はテラスにテントを張って寝たようです。 |
|
夜露に濡れたチングルマがきれい。寝起きの私の頭みたいですが・・(^^ゞ | |
湿原の花は終盤ですが少しはまだ残っていました。 | |
【↑ イワショウブ】たんべぇさんありがとうございます♪ |
【↑ モミジカラマツ】 |
5:20 分岐。岩苔乗越に向かいます。 |
|
今回登る山で一番高い水晶岳(2986m)が見上げる高さです。溜息・・・ そういえば北アルプスだというのに、今回3,000m峰が一つもありません。 |
|
水晶池分岐で上着を脱ぎます。今日は行程が長いので池はパスします。 | |
【↑ マルバダケブキと何とかトリカブト(^^ゞ】 |
【↑ キヌガサソウ】 |
【↑ ミゾホオヅキ】 |
こちらもお花の多いコースでした。他にもゴゼンタチバナ、クルマユリ、エゾシオガマ、ミソガワソウ、ウサギギクなどたくさん咲いています。 |
【↑ オンタデ(イワタデ)?】 |
真っ白なオンタデ(イワタデ)が一面に咲いていると、これもまた迫力があります。 平らな所へ出て丁度休憩に良さそうな石をみつけました。そこで休もうと進むと向こうから下ってくる人がいます。お互い、我先に〜と・・・・(笑) |
7:00 ところがお互いに「えっ?」「えっ?」 なんと以前一緒に歩いた山仲間のTさんではありませんか!今は袂を分かった山の会に移られ、私も今はフリーで、一緒に歩く機会はなくなりましたが、当時は何回か一緒に歩かせていただいたのでした。荷物いっぱい持って貰ったね〜(シミジミ)。お隣は彼女?と目を向けると、な〜んと、この方も今年日光白根山でバッタリしていたのでした。いや〜!なんて奇縁でしょう。 |
|
しばし話が弾みます。よりによってどうしてこんなところでバッタリするのでしょう!コースの中でも地味なルートなのに・・・と笑ってしまいました。 それにしてもTさん、懐かしい、懐かしい!お元気で何よりです。これからも楽しく頑張ってくださいね。十数分間のわずかな時間でしたが会えてとても嬉しかったですよ〜♪ 高天原の温泉に入るというお二人と分かれ、私たちは再び乗越を目指します。心はウキウキでした。 |
|
【↑ ハクサンフウロ】 |
|
【↑ アオノツガザクラ】 |
【↑ キンポウゲ?】 |
見事なお花畑です。クルマユリ、コバイケイソウもいっぱい♪ ↓ |
|
【↑ ヨツバシオガマ】 |
【↑ エゾシオガマ】 |
【↑ イワギキョウ】 |
【↑ イワツメクサ】 |
8:05−30 岩苔乗越に到着しました。 さて一晩デポしたザックは? 同じ場所にちゃ〜んとありました^_^; 昨日は向こう側から登り、ここを右へ雲ノ平に向かったのでした。 ↓ |
|
8:30 乗越でザックを詰めなおした後、ワリモ分岐に登って行きます。分岐には15分ほどで着きました。ワリモ岳は今回も当然パスです^_^; 8:45 左はワリモ分岐から眺めた水晶岳。 |
|
分岐からは嬉しいことにしばらく水平移動です。 | |
水晶小屋はあのピークに隠れています。直前で少々登りがきつくなるだけです。 | |
前方の青空と展望を楽しみ・・・ | |
槍ヶ岳と鷲羽岳の展望を楽しみ・・・ | |
無理せず途中で休憩しながら、またあのピークへ向かいます。小屋まで行けばひとまずまたデカザックを置いていけますから嬉しいのです。 | |
【↑ イブキジャコウソウ】 |
【↑ クモマミミナグサ】 |
【↑ タカネツメクサ】 |
【↑ ミヤマコゴメグサ】 |
9:40ー10:00 直前の登りで、思いがけないほどたくさんの花を楽しみながら水晶小屋到着です。 またザックをデポして水晶岳ピストンしますので、お天気がいいことですし、ザックに昨日の生乾きの洗濯物を括りつけていきます。恥ずかしながらトシちゃん堂々とパンツまで干してました。コレを見て笑った貴方、どうも失礼しました^_^; ひょっとしてこの間にたけさん、ビスタ〜リさん、ここを通過したのかな?ニアミスだったようで残念でした。 (ギャー!、何気に気になってタイムを見に行ったら水晶岳から戻る15分前に、たけさん水晶小屋通過じゃないですか〜泣:残念・・・・) |
|
10:00 水晶岳に向かいます。水晶小屋から黒部湖や立山方面、鹿島槍方向と思われる山並みも見えます。右奥は針ノ木? |
|
しばらくは平坦な登山道。振り返ると槍ヶ岳が! | |
前方に水晶岳が見え、青空の下、山頂に立つ人の姿も見えます。 | |
10:30 水晶岳(黒岳)山頂。 ここでのんびり山頂展望です。何しろここも前回悪天候で視界どころではありませんでしたから・・^_^; |
|
【 赤牛岳の稜線が目を引きます。その向こうの黒部湖を挟んで左は立山、 奥に鹿島槍方向、右奥は針ノ木方面かな?:水晶岳山頂より】 ↓ |
|
↓ 【オマケ:なぜかトシちゃんの手に蝉が・・・:水晶岳山頂より】 こんな高いところにも蝉がいるなんて、びっくりです! ↓ |
|
【右奥に」槍、奥穂の山並み、左側稜線は大天井岳や常念岳:水晶岳山頂より】 ↓ |
|
【これから進む野口五郎岳:水晶岳山頂より】 ↓ |
|
【蝉と共に薬師岳:水晶岳山頂より】 ↓ |
|
そして下山する前に黒部五郎岳とトシちゃん! | |
11:15 水晶岳山頂を後にします。 |
|
山頂を振り返ります。 | |
お天気がいいせいか、石がキラキラ輝いて見えました。本物の水晶ですか?^_^; | |
山頂近くはこんな登山道でした。 | |
晴れていますから気持ちのいい稜線です。それにしても暑い一日でした。昨日温泉に入ったのにもう汗びっしょり! | |
小屋が見えてきました。今年の4月に小屋の人たちを乗せたヘリが墜落した事故はまだ記憶に新しいですが、それが信じられないような長閑な風景です。 | |
11:45 水晶小屋に到着。洗濯物を取り込んで(笑)、パッキング。 ところがここで、前述のたけさんとビスタ〜リさんに遭遇していたようでした。 ↓ (ビスタ〜リさんが、送ってくださった写真です) ↑ パッキングしているsanae隊です。 この直後、小屋を覗き、右に写っている野口五郎岳へ向かうのです。 なんて不運!おそらく2,3分の違いですれ違っていたのです(涙) |
|
この後小屋の正面へ。お二人はこのあたりで休憩されていたのかな? 水晶小屋は新しくきれいになっていました。でも定員は30名で、昨夜はその3倍ほどの宿泊者だったそうです。布団1枚に3名・・・高天原の方が良かったようです^_^; |
|
12:00 水晶小屋出発。 |
|
さぁ、ここからは未知の稜線です。 | |
いきなり下りです。 | |
登り返すと小屋のピークがもう後ろに。 そしてこの先、ちょっと岩岩な場所が続きます。 |
|
12:55 東沢乗越 |
|
後ろは鷲羽岳。 | |
前方にガスが出てきました。展望より足元に気をとられるのでちょうど良かったかも^_^; |
|
小屋から水晶岳までの稜線がカメラに納まる距離まで来ました。 | |
稜線でも暑く、風の通る所で休憩。 | |
湯俣温泉に向かう竹村新道分岐。標識には真砂岳分岐と書いてありますが、真砂岳の登り口はもう少し先(野口五郎岳寄り)になります。ここから直登もできたのか、踏み後があったような気もしますが、はっきり覚えていません。 亀足の我ら、後から来る人たちに抜かれるばかり。その中に、ここから湯俣温泉へと下っていく一行もいました(温泉いいな・・・) この稜線に踏み入れ、体調によってはエスケープルートの下山になるので、これからは地図と体調を確認しつつ要チェックです。 |
|
15:08 真砂岳山頂。 トシちゃんは登山口で待ってました。ここを登る人は少なかったようです。10分とかからないのですが、登山道はガレて歩きにくかったです(下りは4,5分)。 |
|
トシちゃんが下から写した真砂岳。sanae下山しているところ? | |
【↑ タカネスミレ】 |
野口五郎岳へは直登(といってもジグザグに登っていきます)と巻き道があります。ガスっていたので巻いて、山頂は翌朝登ろうかとも思ったのですが、巻き道も山頂近くまで登っていくので直登することにしました。 わずかにタカネスミレがコレだけ咲いてました。 |
16:13ー25 ということで野口五郎岳山頂! 今回2回目の五郎さん!\(^o^)/ 誰もいなかったのでセルフです。 ↓ |
|
16:25 山頂から見えた野口五郎小屋。 |
|
一先ず山頂を後にします。翌朝また登りましょう。 | |
16:40 野口五郎小屋到着。 3年前のH16年からテント場が廃止され、ここもまた小屋泊です。水晶小屋もテント場がありませんし、出来れば烏帽子小屋まで行ってテント泊にしたかったのですが、体力的に無理なので仕方ありません。水晶岳をパスすれば良かったのでしょうが、あの展望も楽しみにしていたので、今回はコレで良しとしましょう。 |
|
この日は定員内の人数だったようです。あらかじめ予約を入れておきましたし、前夜の高天原の眠れなかった様子を話したせいか、幸い静かな部屋にして貰えました。 何はともあれ乾杯! |
|
素泊まりにしてザックの食料を減らしたかったのですが、そんなわけで小屋の営業利益に協力、一泊二食付きです(^^ゞ こうしてみると少ないように見えますが、ご飯はお替り自由。私も珍しくお替りしてしまいました(^^ゞ バテて、全く手をつけていないお客さんもいらっしゃいました。もったいなかったなぁ・・・(^^ゞ ここでの水は1リットル200円。ペットボトル飲料水500mlは500円。翌日の飲み水はまだ残っていたので購入せず。翌日は行程的に短いですが、早めに烏帽子小屋でテントの予定です。 |
|
6日目につづきます。 ※お花はしっかり観察できていないので間違いもあると思います。ご注意ください。 |
|
|
|