北ア縦走・黒部五郎岳〜針ノ木岳
(クリック地図) (のぐちごろうだけ2924.3m)
 6日目(野口五郎岳〜烏帽子小屋)
 野口五郎小屋では一人一枚の布団でぐっすり眠ることができ快適でした。デカザックの重量は二日続けてあまり変わらず・・・^_^; ということで、この日は無理せず、早めのテン場到着でのんびりすることにします。何しろその先のコースがかなり厳しそうなのでちょっと気になります・・・
H19年8月10-18日(金ー土)八泊九日
  天気;全日概ね快晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

8/10(金):折立〜太郎平テント場
8/11(土):テント場〜黒部五郎岳〜黒部五郎テント場
8/12(日):テント場〜三俣蓮華岳テント場〜鷲羽岳ph
8/13(月):テント場〜黒部源流地標〜岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜高天原(山荘泊)
8/14(火):高天原〜岩苔乗越〜水晶岳〜野口五郎岳(小屋泊)
8/15(水):野口五郎小屋〜烏帽子小屋テント場
8/16(木):テント場〜烏帽子岳〜南沢岳〜不動岳〜船窪岳〜針ノ木沢(ビバーク)
8/17(金):針ノ木沢〜針ノ木峠テント場
8/18(土):針ノ木峠〜針ノ木岳ph〜蓮華岳ph〜扇沢
↑ ご来光:野口五郎岳より

 昨夜は一人一枚の布団でぐっすり。お天気が続いて、お布団も干したばかりだったそうで気持ちよく眠れました。シーツのないお布団って気になるけど山ですからね〜^_^;

 早めに寝たし、静かで熟睡だったし、朝は4時にしっかり目覚めました。

 「トシちゃん、山頂に行こう!」起こしますが起きません^_^;

 一人でそっと外に出ます。小屋前の地平線がきれいでした。

 山頂に行こうとしましたが、小屋の裏山でもいいかなと行ってみます。これから行く稜線を眺めます。

 振り返って野口五郎岳山頂!

 やっぱり行ってみよう♪

5:00
 野口五郎岳山頂。

ご来光!
(野口五郎岳山頂より)



富士山と槍ヶ岳が同時に見られ感激!(野口五郎岳山頂より)
小屋から富士山は見られますが、槍ヶ岳は見えません。



三俣蓮華岳や鷲羽岳、水晶岳など歩いてきた方向を眺めます。
(野口五郎岳山頂より)



これから進む方向。野口五郎小屋も見えます。
(野口五郎岳山頂より)



朝日を浴びて!
(野口五郎岳山頂)



 小屋に戻り、トシちゃんと一緒に朝食を戴きましたが私たちが最後になってしまいました(^^ゞ

 ハート型の目玉焼きが良かったな!(^^♪

 6:30出発。今日は烏帽子小屋まで。ショートコースです。お昼頃までに着けばいいかな♪

 小屋の裏手を登りますが、朝、小屋の人が登山道を竹箒で掃いていたのには驚きました。

 殆どの人は出発した後だったので後ろには誰もいません。

 ん?後ろにお一人います。

 野口五郎岳の手前でテント泊をしていた単独の男性でした。3泊4日のテント泊だと言っていましたが、昨夜小屋の人がそれを見かけたそうで、「テント泊は禁止だと言ってきた」と憤慨していたのを思い出しました。私たちはテン場が無くなったのが残念なのですが、稜線は強風が吹くと大変なのだそうです。

 まもなく雷鳥の親子と遭遇。子供は5匹、親雷鳥の後をついていく姿が可愛かった〜。散らばる子供を捜す親の姿はけなげでした。



 天気はこの日も良く、気持ちよい稜線歩き。

 驚いたことにこの先はずっと、コマクサがたくさん咲いていました。最盛期は過ぎていましたが、やはり嬉しいものです。

一面のコマクサ



【↑ シャクナゲ】

【↑ ゴゼンタチバナ】

 コースはしっかりしていますが、一部分かりにくいところもありました。注意が足りなかったのかもしれませんが、前に行った人の後を辿ってしまったのが失敗でした。間違えるとガレ場になるので注意が必要です(間違える人のほうが少ないのかな・・・^_^;)

 途中お花畑コース(右)と展望コース(左)に分かれます。もちろんお花畑コースを進みます。

 写真はチングルマと三ツ岳方面。

【↑ ハクサンイチゲ】

【↑ アオノツガザクラ】

【↑ タカネヤハズハハコ】

【↑ ミヤマキンバイ】

 終盤を迎えているお花畑ですが、まだ十分楽しめました。

 ん?雪渓が見えますね〜♪

 またまた練乳でカキ氷タイム♪

 きれいなところをすくっていても、かなり汚いものですが、またしても誘惑に抗えません(笑) でもこの山行中、お腹を壊すことなく済みました。どんだけ丈夫に出来ているのでしょう(笑) 胃腸薬をはじめ、薬は一通りもってきていますが、安心感が薬なのかもしれません。



 とっても小さな花。指先と大きさを比べてみてください。ミヤマハタザオでしょうか?

【↑ 】

【↑ ヨツバシオガマ】

【↑ タカネツメクサ?】

【↑ ミヤマコゴメグサ】

 コマクサ=砂礫地なんですね〜

 前方に雲が大きく広がってきました。

【↑コケモモ】

【↑ コマクサ】


【↑ チシマギキョウ】

【↑ ウサギギク】

 烏帽子小屋が見えた後、大きく回りこむように下ります。途中、登ってくる人が休憩していたのでちょっとおしゃべり。一週間気ままに歩くそうですが、そこから見上げるとなかなかの登りです。逆コースも大変そう・・・。烏帽子から先のコースの厳しさも話していました。ブナ立てから下りるか・・・・弱気になる我らです(^^ゞ

 相変わらずコマクサに慰められます。



 雲がそっとどいて、高瀬ダムを見せてくれました。ほんの一瞬!すぐまた隠れてしまいました。

 ヒョウタン池。ここまでくればテン場ですが、もう少し上に行ってみます。

【↑クロトウヒレン?】

【↑ ミヤマママコナ】たんべぇさんありがとうございます♪

【↑イワギキョウ】

【↑ウサギギク】

11:00
 テン場の最上部に場所を決め、小屋へ手続きに行きます。

 烏帽子小屋。

 テン場代は皆統一して一人500円で同じ。水1L200円。ペットボトル飲料水は500mlが500円。

 小屋主さんに船窪岳までのコース情報を聞きますが「ちょっと滑りやすい所もあるけれど大丈夫ですよ、大勢通っていますから」というお言葉!この程度に聞いておいてよかったです(笑)

 トシちゃんの好きなみかんジュースを買って戻るとテント設営が終わってました\(^o^)/

 昼食は重い物から片付けましょう。スパゲティと炒め物。梅酒水割り(トシちゃん)とビール(sanae)・・・sanaeさん、小屋で買ったのはジュースだけじゃなかったんだ〜(^o^ゞ

 時間が早かったので烏帽子岳まで行ってみようと思っていましたが、山頂方向はガスってきていたので今日はパス。のんびりとランチタイムです。

 アンド 贅沢なコーヒータイム♪

 ここにもオオヒョウタンボクの木がありましたが、青い実になってました。

 ヘリポートまで行ってみますが雲がモクモク。携帯は通じました。

 歩いてきた稜線も雲がモクモク。

 ヘリポートの下に私たちのテン場が見えます。

 テント場でのんびりしますが、暑さは凄かった!気温は憶えていませんが、まるでオーブンの中にいるような(入ったこと無いけど・・・(^^ゞ)感じでした。

 夕飯メニュー:ちらし寿司、かに玉、松茸のお吸い物、キュウリ(マヨネーズ)、梅酒の水割り。

 ↑ 最期の晩餐になりませんように・・・^_^;


 たまたま側のテントにトシちゃんの同郷のお二人がいて、話が盛り上がりました。その方たちの食事も豪勢で、ウィンナーのおすそ分けを戴きました。ご馳走様でした。お返しは梅酒でした(少しでしたけど(^_-)-☆)
7日目につづきます。

※お花はしっかり観察できていないので間違いもあると思います。ご注意ください。