北海道・雌阿寒岳
 (めあかんだけ1499m)
 ガスが出て展望、遠望は無理でしたが、ときおり流れるガスの合間に
 山頂や山肌を垣間見てきました。 火口も噴煙が圧巻でした。
 阿寒冨士からの展望も駄目、でも思いがけなく コマクサに出会えて嬉しかったです。

2003年8月北海道の山旅
(8日:利尻山、9日:礼文岳、11日:斜里岳、12-13日:羅臼岳、14日:雌阿寒岳ー阿寒冨士
 15日:摩周岳、16日:雄阿寒岳、17日:白雲山ー天望山、18日:八剣山
 H15年8月14日(木)
  天気;曇時々晴
  Member.2人(夫婦)

【雌阿寒岳山頂で】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

雌阿寒温泉5:40〜五合目7:00〜雌阿寒岳山頂8:13-30〜八合目8:50〜阿寒冨士9:30-10:20〜八合目10:52〜オンネトー登山口12:33〜(オンネトー国設野営場休憩10分くらい)〜雌阿寒温泉13:40
(所要時間約8時間・・休憩含む)


 今日は天気が良いはず・・・。用意して雌阿寒温泉コースの登山口へ向かい、登山ノートに記帳してから登っていった。この日は山頂まで誰一人出会わず、静かな登りだった。登山道はよく整備され、一合目、二合目・・・と目安がある。ピンクのテープが張られ、登山道を外れないようにしてある。目障りだがテープが無ければフカフカした土壌が広がったこの山はそこらじゅうに踏み跡が広がってしまうかもしれない。

左【ハイマツ帯を行く】

 天気の期待とは裏腹に、この日もガスがかかり、展望は望めず。森林限界をこえ、ハイマツ帯になった頃には時折山頂方面や山肌が、わずかに確認できるくらいだった。

左【噴煙があがっている】

 樹林帯からハイマツ帯、岩稜帯となって、お花はキキョウやイワブクロなど楽しませてくれた。火口は深く、吹き出す煙にハンカチで口をおさえる。風が強かったら登らない方がいいと思う。木が無く、吹きさらしでは強風は怖い。

 山頂は火口にあり、標識の上には小さな白いお地蔵さんが立っていた。誰もいない山頂で一休みし、ガスの晴れるのを待った。ガスはやはりとれない。姿ははっきり見えないが、目の前にあるはずの阿寒冨士に寄ってみることにした。

左【阿寒冨士へ】

 オンネトー方面に下り、八合目から分岐を少し下っていく。阿寒冨士が目の前に近づくにつれ、まるで壁のように見えてきた。いったいどう登るのか?本当に登れるんかい!?と一瞬怖じ気づく。しかし登り始めると九十九折りで登りやすい。登り40分、下り20分となっていたが、なるほどと思える登り甲斐のある山だった。

 山頂に近づいて平になるとその先に山頂が見え、男性が一人ガスの晴れるのを待っていた。私達も山頂周辺を散策しながら様子を見たが、戻ったとき、その人は諦めて下山したようだった。しばらく休憩していたがやはり晴れそうになく、私達も下山。しかしピークに立つというのは嬉しい。北海道で○○冨士と名の付くところはこれで三箇所目か・・・。夫に言われてはじめて気付いた。美瑛冨士と利尻冨士とこの阿寒冨士。他にあったかどうか・・

左【コマクサが咲き残って・・】

 八合目に戻る間に先を歩く夫がなんとコマクサを発見。二株ほど咲いていて感激。「コマクサちゃ〜ん」と呼び掛けながら、何枚か写真撮影。もう終わりかかっていたけれど、それでも嬉しい。

 オンネトーへ下る途中、雌阿寒岳山頂と阿寒冨士のどちらも少しだけ望めた。オンネトーもきれいな姿が垣間見えた。満足しよう。

 オンネトーから登ってくる人は多かった。この日雄阿寒岳も登ろうと思ったが、阿寒冨士にも登り、時間的に無理なので、森林浴を楽しみつつのんびりと下りていった。それにしても山頂からの展望がないと、下る道も気分が盛り上がらない。

左【オンネトー】

 オンネトーキャンプ場は広々として快適そうだ。ベンチで少し休憩し、遊歩道を雌阿寒温泉へと向かって歩いていく。オンネトーはキラキラ輝き、神秘的で美しかった。しかしこの湖を通り過ぎると緩やかな登りでとても長かった。のんびりと歩いたから尚更長く思えたのかもしれないが。

 ひょっこりと駐車場に出て、私達のレンタカーが目に飛び込んできたのにはびっくりした。そこにはオンネトーへの遊歩道と書かれた看板など無かったからだ。

 雄阿寒岳に登るには時間が足りなかったが、登らないとなると時間は余った。皮肉にも下山時から日も射してきていたので、濡れたテントや洗濯物を干すことにした。駐車場は空いていたのでちょうど良かった。

 その後、阿寒湖温泉の今宵の宿バスセンターへ。バスの運転手さんやガイドさんが宿泊している宿なのだそうで、6500円と格安。同業者と見るのか皆お疲れ様とかご苦労様と声がかかる。夫は運転手で納得されそうだが、私の方を見ると皆固まる。ガイドさん?なんて目で見られればそれも納得か・・・(^o^; そこで携帯やデジカメ電池の充電、洗濯物など乾燥。私達の栄養補給と充電もしたのだった。