北海道・八剣山
 (はっけんざん498m)

 定山渓の500mにも満たない山で、50分ほどで登れます。
 ゴジラの背のような山頂で、遠目にも、登ってみても、とてもインパクトのある山でした。
 宿の朝食に間に合うよう早朝登りました


2003年8月北海道の山旅
(8日:利尻山、9日:礼文岳、11日:斜里岳、12-13日:羅臼岳、14日:雌阿寒岳ー阿寒冨士
 15日:摩周岳、16日:雄阿寒岳、17日:白雲山ー天望山、18日:八剣山
 H15年8月18日(月)
  天気;晴
  Member.2人(夫婦)

  【八剣山:中央登山口より】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

駐車(路上)5:00〜中央登山口5:10〜八剣山山頂6:00-30〜西登山口7:00〜駐車(路上)7:12
(所要時間約2時間12分・・休憩含む)


 長旅だったので後半は観光気分の気楽な山行を心がけていた(夫のために^-^;)。札幌近辺の山では小樽の余市岳がお薦めと聞いていたので是非登りたかったのだが、日程的に最終日となってしまい、短時間で登れる八剣山にした。

 宿の朝食に間に合うよう早朝登り、温泉に入ってから小樽で買い物。そのあと新千歳でレンタカーを返却して空港へと向かうことにした。これは最終日の行程としては無理がなかった上に、この山にしたことで満足感があった。

 八剣山は宿泊先の定山渓、小金湯パークホテルから車で10分とかからない場所にあった。ゴジラの背のような山頂で、走っている車の中からもそれと分かる山容だった。500mにも満たない山ながら、ほぉーっと惹き付けられる。

 近くの通り沿いに車を置いて、中央口から登ることにした。駐車場ありと書かれていたのだが、どこが駐車場でどれが私有地なのかよく分からなかった。のどかな農園に囲まれ、麓にはキャンプ場がある。お盆を過ぎて、人はあまりいないようだった。この中央口はキャンプ場で作ったものだろうか?登山者名簿もしっかり用意されており、記帳してから登っていった。いきなりの急登だ。ふくらはぎがキュキュキューンと伸びきってしまうような、山に登っているという心地よさ!

 自然林に囲まれて、植層は豊かだ。もう少し時期が早かったら、ここもいろいろなお花が楽しめたのだろう。資料によれば、盗掘で花の数は減っているという。里山だけに被害は大きいのかもしれない。残念なことだ。

左【山頂へ】

 途中南登山口からの登山道と合流し、ここからさらに醍醐味のあるコースへと向かう。両脇の木々の間からは里の風景が望めるのだが、山そのものの形状の面白さは、登っていても小気味の良いちょっとしたスリル感が味わえる。麓から眺める山の裏手にしっかりした登山道があり、ロープなど用意されて、気をつけて歩けば危険は少ない。ボコボコした岩場の山上には踏み跡が残っており、強者がいるものだと思わず笑ってしまった。ザイルワークやアイゼン歩行のトレーニングにも使われているそうだから納得ではあるが、さすがにそこを歩く勇気は私にはない。想像するだけで足がすくむ。

左【山頂からは里が一望】

 山頂にはしっかり八剣山と書かれた標識があった。それほど広くはないが、早朝二人だけなので、ゆっくりできた。朝日が気持ちよかった。今回初めて見る朝日だ。そういえば朝も夜も霧が多く、星空を全く見ていない。足を踏み外せば切れ落ちた山の下へ真っ逆さまだ。危険でない場所に座りつつも、夫は体全体で退いているのがその表情から伺え、おかしい(自分を棚の上に置いて^-^v)。穏やかで爽やかな中、早朝のモーニングコーヒーを飲みながら最後の山行を堪能。

左【下山】

 下りは西口へ。こちらも急で、ストックがなかったら大変そうだ。ロープも所々に設置されているが、雨が降った後などは滑って大変だろう。ようやくなだらかになったと思ったら、今度は熊笹に、体全体が覆い隠されるような登山道になった。西口はあまり利用されていないものか?

 登山口に出ると林道。農家や農園の間を抜けて、車の置いてある所へと戻った。

 ホテルに戻ると朝食が既に用意されていた。先に食事を済ませ、荷物の整理を簡単に済ませてから汗を流して小樽へと向かった。市場でお土産を買い求め、早めに空港へ。空港では函館方面に住むNさんがわざわざ来てくれて、出発までのひとときを歓談。思いがけないひとときを最後に過ごすことができた。

 Nさん、名物のお弁当ご馳走様でした。空港までは娘に迎えに来て貰い、自宅には夜10時過ぎに無事到着。


【北海道の山旅:まとめ】
 北海道から帰り、今年の夏休みは終わりました(ホント?^-^;)今夏は日本列島雨にたたられたようですね。北海道も雨で散々でした。帰る頃になってお日様がようやく顔を出し、帰宅したらこちらが今度は雨・・^-^; 蝉は精一杯鳴いていますが、夏を通り越して早くも秋の風情です。

 実は幌尻岳にも登る予定だったのですが、こちらを発つ頃に台風十号が既に南で猛威をふるい、台風が少ないという北海道をも上陸、通過していったのでした。その前にも雨が多く、台風の後はオホーツク高気圧と太平洋高気圧の間で雨が降ったり止んだりのすっきりしない天気が続きました。大雨の影響で沢は増水、登山道や林道も寸断され、幌尻岳では山荘に取り残された人20数名が自衛隊ヘリに救助されるという事態。私達もとても登れるような状況ではなく、今回は断念でした。

 北海道にはまだまだ登りたい山がたくさんあります。また機会があったら行きたいですが、なかなかですね・・・。今までは北海道も車で行っていましたが、今回は飛行機でした。1時間半くらいで羽田ー千歳ですから速いですねぇ・・。夫は今回が初めての航空体験という今どき珍しい人です(^-^; 北海道本土ではレンタカーを利用しました。山行は天候で左右されますし時間的にどうなるか分からない山旅でしたので、宿をとったのは4回、行く前の予約は初日だけであとは現地で当日あるいは前日にとりました。テント泊は2回、他は登山口での車中泊。車はマツダのdemioでしたが、なんとか寝られるものですね(^-^;