八ケ岳・中山〜本沢温泉(3日目) ⇒1日目2日目
(クリック地図)(なかやま 2496m・ほんざわおんせん 2150m)

 

 しらびそ小屋のテント場で、連泊は気分もゆったりできて最高でした。三日目は硫黄岳に登ってから下山のつもりでしたが、本沢温泉でゆっくり?してきてしまいました。硫黄岳に登らず眺めながらの野天は最高に気分良かったです。この時期ならではの雪景色、オツでございました!大満足♪
H20年2月9-11日(土−月)
  天気;初日雪、二日目晴れ、三日目晴れ
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む) 

9日:稲子湯登山口10:30〜途中お昼休憩12:20-50〜しらびそ小屋13:30(テント泊) 【休憩含む所要時間約3時間】

10日:しらびそ小屋9:15〜中山峠12:25〜(途中甘酒休憩^_^;)〜中山山頂14:15〜中山展望台14:20-30〜中山峠(アイゼン装着)15:15-25〜しらびそ小屋16:25(テント泊) 【休憩含む所要時間約7時間10分】

11日:しらびそ小屋7:45〜本沢温泉(テント場で休憩)9:20-40〜野天風呂分岐9:52〜野天風呂9:55-11:00〜お昼休憩12:05-38〜しらびそ小屋13:25(コーヒータイム&テント撤収)14:45出発〜稲子湯登山口15:55【休憩含む所要時間約8時間10分】

↑ 硫黄岳:本沢温泉、野天風呂より


【11日:3日目】

 三日目の朝も良いお天気でした。夜中の外気最低気温はマイナス20.4度。前夜より低いです。テントの中はゴアテックスといえども内側に雪の結晶が貼りつき、キラキラときれいでした。寒いかと言われれば寒いですが、狭いテントの中ですからコンロをつければすぐに温かくなります。

 今日は硫黄岳に行く予定で7時出発のつもりでしたが、そんなわけでシュラフから出ることが出来ず、グズグズしてしまい、起き上がったのは6時半。

 朝食と準備を済ませ7時45分出発です。予定より遅くなってしまいました。でも何度か踏んでいるピークですから行ける所まで行って、引き返してこようと話しながら進んで行きます。

 昨日は進行方向右の中山峠の方に向かいましたが、今日は左。硫黄岳方面です。

 8時、気温はマイナス6度。

 もちろんトレースはしっかりついています。

 中山へ向かったのと同じくらいのラッセル跡でした。やはり昨日は大変だったのではと思います。硫黄岳や天狗岳へ向かう人は本沢温泉の方に泊まる人が多いと思われますから、しらびそから本沢の間は尚更大変だったと思います。

 三連休の最終日で、私たちは申し訳ないくらい楽なスノーハイクでした^_^;

 登っていると、数パーティとすれ違いました。まだ早い時間なのにもう下山?と訝しく思いましたが、その理由は後から分かるのでした。

 快晴で陽射しが気持ちよく感じられます。

 1時間ほど歩いたところで「そろそろかな・・・・」と思っていたら、“あと30分”の標示。ガッカリしてしまいますが、少し行くと下りに転じます。帰りの登り返しが思いやられます^_^;

 松原湖方面からの林道と合流。夏場は本沢温泉へ車での送迎があるということですが、どこまで車が入るのか?山で汗かいた後の、夏の温泉も魅力なんだろうな・・・と思いつつ本沢温泉へ向かいます。

 懐かしい本沢温泉キャンプ場です。ここもいつかテント連泊をしてみたいものです。夏は混むのでしょうか・・・

 ここもテント跡が残っていましたので、そこで10分ほど一休み。

 時間は9時半。順調に行けば硫黄岳に12時前には着きそうです。・・・と、この時は思いました。

 再び歩き出して、以前入った“石楠花の湯”!・・・チラリと目をやりつつ、入浴タイムをチェックします。混む時間帯は男女別になっていますが、15時までフリータイム。誰も入っていません。トシちゃん温度もチェック。申し分のない温度らしい! 二人の目が(温泉にしようか〜♪)と言っています(笑)

 でも、ここまで来て石楠花の湯ではちょっと気乗りがしません。せっかくなら上の野天風呂でなきゃ・・・

 野天が入れるようなら山頂はやめようか・・・と、抗えない誘惑が次第に大きくなっていきますが、山頂を目指すことをまだ取りやめた訳ではありませんから、先ずは本沢温泉の前を通過していきます。

 人が居なかったら温泉♪、誰かいたら硫黄岳・・・この選択肢はかなり極端です(笑)

 今日は最高の天気ですから、山頂まで行けば素晴らしい展望が待っていることは間違いありません。どちらも誘惑です。

 さぁ!どうする!?

 曲がった〜!曲がりました、sanaeさん!先頭の決断は野天風呂です!

 誘惑に負けたのか、いや勝ったのか!?

 「人がいるかどうか、とにかく見に行くだけですよ・・・」

 ・・・sanaeさん、冷静です。


 あのぅ・・・山頂に行く時間が遅くなりますよ・・・^_^;

 ヤッター!誰もいません♪

どうしよう・・・・


やっぱ入るっきゃないっしょ!
急げ!急げ!


なんてったって、このロケーションですから♪
正面にど〜んと硫黄岳です♪


衣類とタオルは極力そばに置いて・・っと!
はい、着替える場所なんてないですから^_^;


衣類の先は・・
いつ誰が下りてくるか分からない状態・・・汗;


でも・・・
入ってしまえばこっちのもの?(^^♪

そういえば、由美かおると同じ年・・・エライ違いダヨ^_^;



 前回は足湯で我慢でしたが、今回はラッキーでした。

 大満足でございました♪

 この日気温はマイナス3度くらい。湯温はぬるめでしたが、風もなく強い陽射しで、それほど寒さは感じませんでした。緊張で必死だったのかもしれません(笑)

野天風呂を後にします。




途中振り返ると硫黄岳と太陽!
山頂に向かっていればまだ登りの途中のはず。
穏かな快晴ですからピークは気持ち良かったことでしょう。
でも全然悔しくなんてありません(笑)


 硫黄岳分岐のところまで戻ってくると、なんと男性がお一人で登ってきました。

 「野天風呂は今貸し切りですよ」と教えてあげますが、目的は硫黄岳でした。既に11時ですが日帰りピストンだそうです。登ってくる途中すれ違った人たちから、夏沢峠の手前から要ラッセル、硫黄岳山頂へも最初はラッセルと聞いてきたようですが、行けるところまで行ってみるということでした。

 峠まで登ってしまえばトレースはあると思うのですが、私たちも行っているわけではないので迂闊なことは言えません。

 その方を見送って私たちは下山します。

 途中本沢温泉に寄って入浴代を支払います(一人600円)。

 あとは下りだけ・・・・ではありません^_^; しらびそ小屋方面へは、松原湖分岐の所から登りになります。

 温泉の効能か、下りでも熱かったので、上着を脱いで登っていきます。




ほぼ登りきったところでお昼休憩。
登山道沿いに即席簡易ベンチをつくります(^^ゞ
雪山はこういうところが便利ですね(^_-)-☆
カップ置き場も簡単に雪に差し込んで倒れず!こぼれず!




青空の下
陽射しを浴びながら♪


気持ちのいいスノーハイクです♪



途中、根石岳と天狗岳がきれいに見えました。



お礼の挨拶を・・と、しらびそ小屋に寄りました。

 小屋の奥さんがいらして、気軽にお茶を入れてくださいました。そしてここで初めて、この日の朝赤岳天望荘で、一酸化炭素中毒の事故があったことを聞きました。たしか先週奥多摩にご一緒したまゆ太さんが今週末赤岳のはず・・・と心配になりました(幸い、一日早く、しかも赤岳鉱泉泊だったそうで良かったです)。

 小屋の中で石油ストーブを点け、積雪で密封された状態になったため、換気ができなかったそうです。午前中飛んでいたヘリの音は荷揚げだとばかり思っていましたが、具合悪くなった人たちを病院へ搬送していたのでした。

下記yahoo毎日新聞より

<CO中毒>登山客15人を病院搬送 長野・赤岳の山荘

2月11日9時11分配信 毎日新聞


 11日午前5時15分ごろ、長野県茅野市の赤岳(標高2899メートル)天望荘で、登山客の携帯から県警茅野署に救助を求める連絡が入った。県警はヘリで救助を開始した。同署などによると、山荘には43人の登山客がいて、めまいや頭痛などの症状を訴えた20人のうち、男女15人が同市など近郊の市町の病院に運ばれた。いずれも命に別条はないが3人は症状が重いという。一酸化炭素中毒を起こしたものとみて、調べている。【川口健史】

以上

 小屋でチーズケーキセット(700円)も食べてきました・・・写真撮り忘れてる^_^;

 しばし奥さんとおしゃべりし、テント場に戻ります。

 え?いえいえ、硫黄岳に登りたかったな〜なんて思いながら眺めているんじゃありませんて!^_^;

テント撤収完了!


 二晩お世話になりました。



 こまどり沢。気温マイナス3度。

 登りは“はっても30分”でしたが、下りは登山靴でボーゲンしながら20分でした(笑)

 稲子湯までは何となく1時間ですか!(^^ゞ

 ゲートです。

 何となく1時間で到着です(笑)



♪お疲れ様でした♪


 そのまま稲子湯へ。本日2回目の秘湯です(^^♪
こちらも丁度貸しきり状態でゆっくり寛げました。一人600円。本沢温泉と同じです。

 石鹸はありますが、シャンプーやドライヤーはありませんでした。でも落ち着いた雰囲気で、対応も気持ちのいいものでした。

 満足!満足!ゆっくりできた二泊三日の山旅でした。さて、次はどこへ行きましょう?(^^♪


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