今回はのんびりと(ココ大事!(^^ゞ)北八ケ岳の双子池にテントを張り、湖面を眺めながらまったりと過ごそうと思ったのに、テント装備の重いザックを背負うのはどうも辛い状況になってしまいました。読書しておかしくなった翌朝(金曜日)は、中腰になれないという結果を招き、顔を洗うのも手を洗うのも辛いことこの上ありません。幸い動くことに支障はありません。そこでその金曜夜発で蓼科山日帰りに変更。ピークまで行けなくても雪山靴の足慣らしとアイゼンの様子が見られれば良しとしましょう・・・って、sanaeの中で思っていたことですが、山頂まで行けなくても文句をいうような相方トシちゃんではありません。この逆だったらもう大変です(爆)
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 ETC割引を使い、一先ずトイレを借りられるピラタスロープウェイへ。到着は2時ごろ。車はほんの数台停まっているだけでした。夜間でもトイレが使えるので助かります。

 トイレから出るとき女性が一人入って来ました。何しろ夜中のことですからお互いにビックリです。この女性とまさか翌日一緒に歩くことになろうとは!しかもいろいろと驚くことがあろうとは、この時はまだ知る由もありませんでした。

 6時ごろ起床。いつもの事ながら夜中の移動で睡眠時間が3,4時間。眠いし、寒いしで体の動きが鈍い・・・^_^; 

 カップラーメンで体を温めノロノロとしたくしていると、お隣も同じように行動を開始しています。男性お二人、挨拶を交わしますが、突然「○○さんですか?」と苗字を言われ、思わず「ハイ!?」

 いつもHPを見てくださっているということでビックリしました。この日は偶然、同じ蓼科山に登られるそうで先に行かれ、私たちも支度を済ませて横岳の見えるピラタスを後にしました。

 この日ビーナスラインはかすかに雪がありますが、殆ど雪無しの道路でした。これからは日ごと積雪していくでしょうからスタッドレスは欠かせません。

 途中眺められる蓼科山もまだ薄っすらと積もっているようにしか見えません。

 女神茶屋の駐車場に着くと先ほどのお二人が・・・ではなくて、女性も含め三人のお仲間でした。この女性が昨晩トイレですれ違った方でした。

 ここでみなさんに拙HPを見てくださっていると伺い、とても嬉しかったです。その上、かなり前からとても丁寧に読んで戴いているそうで感激してしまいました。どうもありがとうございます。

 みなさんが先に出発し、私たちも支度を済ませ続きます。トシちゃん行きますよ〜・・・ん?何してるんですか?

 新兵器です。

 トシちゃん携帯をdocomoからauに買い替えました。GPS機能がいいようなので早速設定します。初使用でちゃんとできるのか心配です。

 今回は雪山靴の慣らしと、このauのGPS機能の練習が目的です。

 駐車場を後にします。ここから蓼科山に登っている人はまだ少ないようです。

 駐車場から登山口へ。

 道路を歩いて右に女神茶屋。八子ヶ峰への登山口になります。そちらは以前スノーシューで歩きました。お天気が悪かったのですが、スノーシューで楽しいコースでした。

 蓼科山は左へ。

 雪はまだそれほど多くはありません。

 笹もまだこんなに見えています。トレースはすでにしっかりついていました。

 歩き始めてすぐにデジカメの電池を交換し、再び歩き出します。

 落葉松の葉が落葉し、前方には蓼科山山頂が見えます。気持ちのいい青空が広がっています。

 9時過ぎで気温は3度。

 それでも登りは熱くなり、上着を脱ぎます。

 ついでにGPSをチェック!どうも作動していないみたい・・・頭を抱えています^_^; まぁ、初めてですから〜(^^ゞ

 徐々に雪も増えているような・・・

樹林帯を登り、明るく感じたところで振り返るとこの視界。
中央アルプス
この左には南アルプス、右に御嶽山が見えました。
手前には八子ヶ峰の稜線、紅い三角屋根は八子ヶ峰ヒュッテ
眺めは素晴らしい!


 

中央アルプスと御嶽山


南アルプス


 落葉した木々の間からは八ケ岳の山並みが見えてきました。

 落葉樹林へ日が燦燦と差し込み気持ちのいい雪道です。

 雪質はさらさらでそれほど歩きにくくはありません。石も所々見えますし、アイゼンは結局山頂までつけませんでしたが、先行者のアイゼン跡がありました。

 途中で早くも下山のお二人とすれ違い。アイゼンは装着。

 どーんと八ケ岳が見えます。

八ケ岳、素晴らしい眺めです




 見晴の良い所で小休止。木々はホワイトツリーになってきました。

 常に見える八ケ岳、南アルプス



 森林限界を越えると山頂部の岩場です。ここでアイゼンをつけることになるだろうと思っていましたが凍ってはいませんでした。気温はマイナス2度。

 そういえば今年の1月8日にも蓼科山に登っていますが、その頃はもちろんもっと雪がありました(同ルート)。

 


 雪がもっとあれば直登ですが、今回は夏道どおり小屋経由でいきます。

八ケ岳


 北横岳

 蓼科山頂ヒュッテ。閉まっています。

 小屋には寄らず分岐を山頂へ。

分岐から山頂までは3分ほど


 一面雪になってしまえば歩きやすいのですが・・・




 青空の下での山頂は爽快です。天気予報どおり日本海側はお天気が悪いのでしょう、北アルプスは残念ながら霞んでいました。なので北側、山座同定盤の方はパスします。

 この山頂で今までで一番展望が良かったのは平成15年の1月でした。360度の展望で北アルプがどこまでも長く一直線に見えたのは感動ものでした(トシちゃん途中敗退)。またあの感動を味わいたくてこの山を登っているのかもしれません。

 蓼科山はこれで6回目になります(sanae)。

 山頂はそれほど強風ではありませんでしたが、独立峰ですからやはり冷たい風が通ります。登頂した人は早めに下山して行きます。

 私たちはせっかくですから銀マットを敷き、見慣れている八ケ岳や南アルプスの山頂展望を楽しみます。温かいコーンスープとサンドイッチを食べながら・・・。至福の時です。

 浅間山を眺めながら下山します。浅間山もまだ雪が少ないようです。

 小屋にはいつのまにか大勢の人が・・・。

 先に下りていったトシちゃんがその中に吸い込まれる頃、写真を撮り終えた私も下りていきました。

 すると待ち受けていたのは先ほどの3人!下の2枚はその中のお一人、カズさんに写していただいたものです。後ほどメールで送っていただきました。おかげさまで二人とも良い笑顔♪ありがとうございました。 



 そして一緒に下りることになりました。みなさんは既にアイゼン装着。岩場なので私たちはそのままつけずに下りることにします。この場合どちらが安全か迷うところです。この日、凍結したところはありませんでした。私の場合足が短いのはリスク^_^;ですが、岩に掴まりながら注意して下りていきます(笑)

 危なげなく下りて行く皆さんの最後尾を行きます。

 こんな岩場ですが楽しいおしゃべりは続きます♪山は不思議です。初めて会った人と盛り上がれるのですから(笑) 山の魅力はそんなところにもあるのかもしれません。

 一番のきっかけはこのHPだったようです。自分の記録の為に始めた素人作りのHPでしたが、カズさんは4年ほど前からずっと読んでくださっているそうで恐縮してしまいました。しかもかなり丁寧に目を通されているのが伝わってきます。もしかしたら一緒に歩いていたのではないかと思うくらい!(笑) そして岩から滑り落ちないよう、興奮を抑えるのが大変でした。恥ずかしながら大感激です(^^ゞ

 一番最初にお会いした祐子さんも、私たちの山行をよくご存知でした(^^ゞ 登山口の駐車場でもわざわざ声をかけてくださいました。ありがとうございます。とても嬉しかったです。

 先頭を行くプーさん。大きな人です。大きいけれど愛嬌のある方で、まさにピッタリなニックネームです。みなさんテニス仲間だそうですが、こうして山歩きもされて羨ましいくらいスポーツ万能。

素敵な方たちと巡りあいました。

(写真掲載の許可を戴いてますが、もしご希望があれば削除も変更もボカシも可ですので
いつでも遠慮なくご連絡くださいませ > みなさま)


なんと4人がモンベルでオソロでした。
特に3人の色彩が赤と黒!スパッツは信号機?(^^ゞ

 下りはアイゼンを履いていたほうが歩き易い場合もあります。今回は石や岩がかなり出ていたので、滑りながらもそのままつけずに歩いていました。

 でも新しい靴の装着加減も見たかったので途中から履きます。トシちゃん古いカジタックス12爪ですが、テープがボロボロだったので交換しました。馴染んでないのでちょっと着けにくかったようです。

 sanaeはワンタッチの12爪。あらかじめ位置は調整してありましたのですぐにつけられました。


 八ケ岳の展望が午前中よりくっきりと見えてました。写真ではそれほどでもないのが残念。コンデジの限界でしょうか・・・

 その素晴らしい風景に感嘆!皆見入り、カメラを向けます。 



(↑写真:カズさんより)



 今回はストックでなくピッケルでした。

 ピッケルを持つ時、トシちゃんは体に襷掛けですが、sanaeはリストバンド。先をループ状にして手首にそのループ(輪)をかけていました。

 襷掛けのバンドに買いなおそうかと迷っていましたら、しげぞうさんからシュリンゲとカラビナで対応できることを教えて戴き、今回早速お知恵拝借。左右の持ち替えがスムーズで、ピッケルをカラビナに差せば両手も空けられます。!これからはこれで行くことにします。しげぞうさんに感謝♪


 登山口に到着。おしゃべりしながら楽しかったのであっという間でした(^^ゞ

 駐車場で片付けながら話が進みます。そして名残惜しいですがここでお別れしました。楽しいひと時をどうもありがとうございました。

 この後近くの蓼科温泉(400円)に寄り、汗を流します。痛かった腰辺りの背骨もいつしか治っていました。荒治療ではありましたがこれで良かったようです。お医者様はやはり山?^_^;

 行こうとしたお店はいっぱいでしたので通り沿いのファミレスで夕食を済ませ、渋滞割引利用で中央道へ。

 談合坂SAで休憩に寄るときれいなイルミネーション♪

 駐車場は大型車と離れており静かでしたのでここで車中泊することにします。

 翌日は600回記念山行の高尾山へ。 


北八ケ岳・蓼科山
(クリック地図)(たてしなさん 2530.3m)

 

 鳳凰に引き続き、新しい雪山靴の足慣らしとアイゼンの具合を見るため雪山へ。当初は双子池でキャンプしながら一泊の予定でした。ところが寝ながらの本読みで背骨に違和感を覚え、重い荷物は持てそうになく、日帰りに変更。これが怪我の功名?といいますか、いろいろ楽しいことがありました。
H19年12月8日(土)
天気;晴
Member.2人(トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、コースタイム割愛) 

 蓼科山登山口1730m(女神茶屋)8:30〜蓼科山頂ヒュッテ12:30〜蓼科山山頂12:33-13:20〜(同ルート下山)〜蓼科山登山口(女神茶屋)15:50


【所要時間:約7時間20分(行動時間約6時間弱)】

【標高差:約800m】

蓼科山山頂