5時過ぎに起床。だんだんと明るくなり、気持ちの良い青空が広がってきました。食事と片付けや準備を済ませ、白樺湖から再び女神茶屋へ向かいます。お天気は良いのですが、蓼科山頂はガスがかかっていました。登る頃には晴れるだろうと思っていたのですが・・・。
ところで我が家の車は初めての冬を迎えましたが、思わぬトラブルが発生!なんと、後ろと右後部のドアが開かなくなってしまいました。こんなこと初めてです。凍り付いてしまったようで、山から下りてきてもし全部開かなかったらどうしよう・・・と、不安になりました。鍵をロックしないで登ろうかとも思いましたが、さすがにそれは心配です。温めれば何とかなるのではないかと、お湯を沸かすガスやコッヘルなどをザックに入れていくことにしました。
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女神茶屋に着くと車は2台停まっていました。一台は既に人がいません(八子ヶ峰に行っているようでした)。もう一台は6人(男性3、女性3)で、出発の準備をしています。私達もしたくをしているともう一台やってきました。単独男性です。これだけいればラッセルは心強いかなと密かにひと安心。
6人パーティがまず出発。彼らはツボ足でしたが私達は前日下山した人の情報を得ていましたし、雪の状態をみているので初めからわかんを装着します。 |
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駐車場から車道を少し左へ歩きます。写真は歩いてくるトシちゃんを登山口から写しています。その距離40〜50mくらいでしょうか? |
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登山口の標識です。6人パーティの足跡があります。踏み跡を辿っていくと、間もなく後ろから単独の男性が追いついてきました。脇によけて先を譲ると早いペースで行ってしまいました。間もなく前の6人パーティに追いつきました。ワカンを装着し終えた所だったようです。ラッセルのお礼を言って通り過ぎる時、先頭の方が「ツボ足で行けると思ったんですけどね」と言っていました。だからでしょうか、ワカンを履いていない人もいました。
少し先で単独の男性もわかんを着けているようでしたが、追いつくと同時にまた先行されます。ラッセルもワカン装着も早い人で感心してしまいました。 |
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しばらくは雪原で、前日歩いた人のトレースはすっかり消えていました。先頭の男性にコースを聞かれたので答えた時、「ラッセルは交代しましょう」と声をかけます。でも先頭のラッセルだというのに早くて誰も交代できませんでした。
登りになって、その人について行ったらいつの間にかトシちゃんも6人パーティも離れてしまいました。
登りきったところで私は一旦休憩し、トシちゃんを待ちます。周囲の樹林は雪の華が咲きとってもきれいです。 |
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気持ちの良いお天気で見上げると青空が広がっていました。 |
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待っている間に先頭の男性は見えなくなってしまいました。
待つこと10分くらいして先に6人パーティがやってきました。女性の一人が「こんにちわ」と私に声をかけ、みなさん少し上手(かみて)で休憩されます。 |
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そしてトシちゃんが来ました。登りの途中で上着を脱いだようです。 |
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途中で休んだからでしょうか、そのまま前を通過します。・・・・って、えっ!えっ?慌ててザックを背負って追いかけます。
しばらくは平坦に近い緩やかな登りを行き、再び登りになります。
途中で一本とります。歩き出す頃6人パーティがやってきました。 |
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ホワイトツリーのきれいな樹林帯を眺めながら登って行きます。
自分のペースで先に行っててと、トシちゃんの言われるままに歩いていたらまた離れてしまいました。 |
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樹林帯を登りつめるとここが南アルプスの見えるビューポイント! ですが残念ながら展望は望めませんでした。
休憩しながら待ちますが、来ないのでまた先に行きます。一本のトレースですから心配はないでしょう。 |
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モノトーンの世界です。 |
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標高2120m地点。間違いなく蓼科山に向かっています^_^; 先頭のトレースがあり、コースに自信があっても、雪山ではこうして確信が持てると安心します。 |
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木々の雪も段々重たげになってきました。 |
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後ろを何度も振り返りますが誰の姿も見えません。後方にはなだらかなピークが見えます。今回はあのピークをずっと巻いてきましたが、4年前の1月に登った時は、あのピークを通るトレースをつけてくれたパーティがいたのでした。彼らはそれが目的で途中テント泊し、早朝からラッセル、私達が登る頃にはすっかり出来上がっていました。お陰で随分早くに山頂に着いたのだと、今回の長い夏道コースを辿ってその有難さを感じました。 |
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トシちゃんを待ちながら、また一休みします。待っている間にワカンを写してみました(^^ゞ |
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樹林はモンスター状態になってきました。 |
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落葉樹は雪を美しくまとっています。
後ろを見ながらのんびり登っていると、6人組みかと思われた人たちがやってきました。脇にどいて道を譲ると全員が「ラッセルありがとうございました」と挨拶していきます。あれ?っとよくよく見れば5名です。全く違うパーティで、全員がツボ足でした。
このパーティがまだ見えているときに先頭の男性が下りてきました。ラッセルのお礼を言い、「早いですね」と声をかけますと、疲れたから途中で引き返してきたと言っていました。ラッセルを交代できたらよかったのですが、申し訳ないことでした。 |
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その男性と別れたところから少し上の所で先ほどの5名がストップしていました。休憩かと思ったらアイゼンを出しています。山頂に備え、早めにつけるのかと思ったら、ここで下山すると言います。3時に登山口へタクシーを頼んであるということでした。
単独男性がつけたトレースはその少し上で止まっていました。その先は自分でつけていきます。少し上まで行きましたが、私も疲れてしまったのでトシちゃんが来るのを待ちます。
ようやくやってきました。 |
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ここで2600mって、蓼科山は2530.3mです^_^; 下で標高をあわせるのを忘れました。 |
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ひとまずパンを食べながら休憩します。青空が消え、雪がぱらぱらと降ってきました。私達もここで下山しようとわかんを外します。 |
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写真だけ撮って下山しましょうと思っていましたが・・・ |
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今回離れて歩いていたため登っている姿の写真がありません。
ということで、写真を写そうとツボ足で少し登ります。 |
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登ります。 |
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登っていったらもう森林限界でした。 |
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ほんなら、もうちょっと頑張ってみましょう。 |
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ヨイショ! |
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コラショ! |
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憶えのある山頂直下でアイゼンをつけます。 |
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鎖と標識がありますので忠実に辿ります。 |
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山頂直登します。 |
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岩に張り付いたエビの尻尾。分かりますか? |
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蓼科山山頂。
この日の登頂は結局私達だけでしたが、私たち二人では到底山頂までは無理でした。何より先頭の男性にピークを踏んでいただきたかったです。 |
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標識は少し先ですが、展望もないですし、時間も遅いのですぐ下山します。
気温はチェックを忘れましたが、しっかり着ていたので寒くはありませんでした。風も吹き荒れるほどではなく、歩いてきたトレースは残っています。 |
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樹林帯までは要注意、気をつけて下ります。 |
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樹林帯に入ればひと安心。途中でアイゼンを外して下ります。 |
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2120mポイントで最後の休憩。
後ろにはもう誰もいないので、怪我をしないよう、一緒に気をつけて下ります。
6人パーティはどこで引き返したのかわかりませんが、下りは私達のほかに12名の往復のトレースがあります。お陰で安心して下りることが出来ました。
駐車場に着いた頃は辛うじてまだ薄明るかったのですが、もう少し早く着くようにしなければいけません。反省。 |
さて、心配だった車のドアですが、全部ロックされていなくてひと安心でした。でも相変わらず状態は変わらず、このあと温泉(昨日と同じ、白樺湖のすずらんの湯)に寄って出てくると、今度は助手席側も開かなくなってしまいました。帰ったらすぐクレーム出さなきゃ・・・ |
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