天気予報は晴れ・・・のハズ!

 夜中のテントにあたる音は風に振り落とされた枝や葉・・・

 そうではありませんでした。まさかと思った雪でした。テントの外は相変わらずの濃霧です。

標高は1880mほど。
起床4:50。気温マイナス5度。
外は見事な霧氷でした。







 8時。視界数メートル。もう少し待つことにします。

 朝のメニューはカレー龍ラーメンと昨夜の残り物・・・

 今か今かと待って時折外を覗きます。山スキーの男性一人がちょうど通りました。平ヶ岳に行くそうですが引き返そうか迷っているとのこと。

 私達も展望を楽しみにしているので、暖をとりながら水作りをしてもう少し待つことにします。


 ススヶ峰の稜線が見えてきました。これから快方に向かうはずです。
 準備して出発することにします(9:35)。




 大白沢山の鞍部からススヶ峰分岐に向かうと前方からご夫婦らしきお二人がやってきました。ススヶ峰にテント泊し、あのガスの中、白沢山まで行ってきたそうです。視界がないから平ヶ岳は諦めたのでしょうか。引き返し、このあと大白沢山に行くと話していました。
 お二人と別れ、大白沢山を振り返ります。こちらからですと左(北側)から登っていくのですが、私達は前日ガスのため右(南側)から来ました。沢沿いを登ってくる山スキーヤーはこの沢沿いを通って鞍部に来ているようです。

 1920mpへ。

 周囲がだんだん明るくなってきました。
 前方に1920mp。右奥に白沢山。

 1920mp直下は細くなっているのでちょっと緊張。気をつけて登ります。
 ホッ!

 1920mpです。

 後ろに昨日歩いた景鶴山(左)から大白沢山(右)の稜線。


1920mpからは130m下って
白沢山へと登り返します。
平ヶ岳は正面ですが、まだ雲の中。



ボコボコと下っていきます。
気温が低く雪が締まっているので
スノーシューのアイゼン(?)がよく利きます。


前方に白沢山(1952.8m)
ガスがとれてきました♪




素敵な芸術品







130m下って登り返している途中、
下りてきたところを振り返っています。
スキーのゲレンデのように見えますが
スキーで動けるのはコチラから見て
右の樹林帯沿いだけ。
場所によっては雪庇なので
樹林の中を通ってきました。


この日の装備










パックリと亀裂が入っているところも。





白沢山山頂まで後少し。


白沢山山頂より平ヶ岳


平ヶ岳を眺めながら休憩していると
山頂から数名のスキーヤーが下りてくるのが
見えました。とても気持ち良さそうです。
でも山頂ではガスで展望が望めなかったことでしょう

白沢山から1936mpへ
途中休憩中の山スキーグループと
滑り降りてくるグループの2組とすれ違いました。


エビの尻尾。前方の平ヶ岳はまだガスの中。


12時を過ぎた頃、ようやく平ヶ岳山頂が見えてきました。
「ゆっくりおいで」と、まるで我らを待ってくれているようです(^^ゞ






山頂まではちょっと苦しい登りですがガンバ!
雪質は締まってスノーシュー(MSR)がよく利きます。
快調!快調!・・・人間はバテバテですが・・^_^;


12:50 広〜い平ヶ岳山頂に到着です。



すっきりと晴れていないのが残念ですが
越後三山方面
先ほどまでガスで覆われていたと思えば
最高の展望です。


 三角点と山頂標柱のあるところへ行ってみました。わずかに頭だけ覗いています。此処で展望を楽しみながらお昼ごはんにします。



越後三山方面


オープンサンドと林檎とコーヒー

燧ケ岳


アヤメ平や大白沢山や至仏山・・・
ぐるりと360度の展望
これだけ見えれば充分なこの日の天候でした。



山頂に戻って下山します。
山頂には1時間以上いました♪







青空が広がってきています。

この日は気温が低く、雪が締まっていましたので
下りもサクサクと歩けました。
(ツボ足の場合は要アイゼン)

雪面はアイスバーン状態だったので
私などココでスキーをしたら流されてしまいそう・・・

もし気温が高くザラメ状の雪になってしまったら
下りはスノーシューよりツボ足の方が
歩き易いと思います。



雪庇は要注意です。







背後に平ヶ岳、時折眺めながら下ります。


白沢山へ(朝より崩れているような・・・)


左は亀裂、右はスキー跡
左の雪庇に乗らないように気をつけて!


白沢山山頂に戻ってきました
(平ヶ岳をバックに)


燧ケ岳


白沢山を下ります。
前方に薄っすらと至仏山


木の根の側は要注意
ズボッとはまってしまいました^_^;


今回ほとんどスノーシュー。
とても楽に感じました。
ツボ足はやはり大変なようです。


燧ケ岳(左)より至仏山(その右にススヶ峰)まで
:1895mpより


前日歩いた景鶴山から大白沢山に至る稜線
稜線の中央奥にはアヤメ平が見えます。
先週はアチラからコチラを眺めたのでした。



会津駒ケ岳も見えます。
反対側の巻機山や谷川方面も
かすかに見えてました。
この積雪期の美しさは
快晴の日に眺めたらさぞや圧巻でしょう。




 わかん派だったトシちゃんですが、スノーシューの威力には参ったようです。ヒールフリーが気に入りました。登りでヒールアップするととてもラクチン♪ 急登でもガシガシ登ってしまいます。何しろ「今回で充分元を取った」と言わしめるほど! だから言ったじゃないの・・・なんて言いませんとも(^_-)-☆  何てったって、次なるターゲットがありますから〜(^^♪




燧ケ岳と景鶴山


平ヶ岳への稜線
何度でも振り返ってしまいます(^^♪


大白沢山
その麓のテン場に戻ってきました。
前日ガスの中で設営した場所ですが
思ったより高い位置でした(^^ゞ


至仏山:鞍部より



無事到着♪



なんとテン場からも平ヶ岳が見えました♪


「見えるゾ〜」という声に
急いで駆け上ります。
こんな元気がまだありました・・・この時はまだ・・^_^;


今夜のメニューはスパゲティー(ペペロンチーノ)
つまみは乾きものの他にキュウリと梅干をちくわに挟んだもの、漬物など。
最後の一缶は極上の味でございました\(^o^)/
トシちゃんも梅酒全部飲み干しましたし〜\(^o^)/



20:15就寝。気温マイナス3度。

4日目(ススヶ峰から下山)へ

尾瀬・景鶴山〜平ヶ岳(3日目/3泊4日
(けいづるやまクリック地図 2004m ・ ひらがたけクリック地図 2141m)

 

 尾瀬から平ヶ岳へというのはなかなか思いつかないものですが、山スキーの人には有名なコースなのだそうです。でも稜線は雪庇があったりして、実際に気持ちよく滑れる場所は山頂周辺のように思えました。今回楽しみにしていた平ヶ岳ですが、スノーシューで稜線漫歩!気持ちよく歩くことが出来ました。
H20年4月26-29日(土ー火)
  Member. 2人(トシちゃん・sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

26日:鳩待峠9:40〜山の鼻11:05-26〜柳平〜二俣13:15〜1700mp16:00(テント泊)

27日:1700mp7:40〜大白沢山9:18-40〜景鶴山12:25-30〜鞍部で昼食13:10-50〜大白沢山15:10-?〜1870mp16:30(テント泊)

28日:1870mp9:35〜白沢山11:17-35〜平ヶ岳12:49-14:00〜白沢山15:15-20〜1870mp17:15(テント泊)

29日:1870mp7:10〜ススヶ峰8:35〜岳ヶ倉山11:00-45〜柳平13:35-14:16〜山の鼻15:00-15〜鳩待峠17:00

↑平ヶ岳への稜線