5時過ぎに起床。げんさんも同じ頃だったようです。
 昨夜の残りで朝食。ホイル(くっつかないホイル)はこういう使い方もして重宝しています。ぶりの照り焼き(缶詰)をあたため、残りの御飯で雑炊でした。

 げんさんは食事を済ませた後、再び山頂へ。ご来光が見られたそうです。私も行きたかったのですが、三日目の天候の崩れが気になったので、この日の下山も考慮し、コースタイムを短縮することに。

 雁峠までの予定ですが、トシちゃんの指摘で雁坂峠までのコースタイムで計算していたのに気付き、こりゃ大変と計算しなおす慌て者です^_^;


 小屋の前でげんさんと。
 昨日と同コースの徳ちゃん新道から下山のげんさんとはここでお別れです。お気をつけて〜

 今度はいつバッタリするでしょうね(^^ゞ


 朝起きた時(5時過ぎ)はマイナス6度でしたが、7時半ごろはマイナス3度。
↓小屋主の徳さん、山頂から下山のいじるさんと

↓徳さん、づめちゃんと

 いじるさんともここでお別れ。昨夜の宴会を済ませ、次なる宴会を目指して?(笑)

 さて、我らも出発しなければ!珈琲をごちそうになって出発です。どうもご馳走様、お世話になりました♪




 木賊山には行かず捲き道へ。

 あら大変、出発8時になってしまいました^_^; この時点で雁峠にテント泊が決定(笑)

 明日雨でも下山するだけですし、ほとんど林道歩きですから問題はないでしょう。
 そうと決まればまたのんびり行きましょう。

 巻き道から稜線へ合流。周囲にはシャクナゲの木がいっぱいです。

 ここからは破風山(はふうさん)へ。この破風山ですが、なぜか破不山と書いてあるものもあります。破風は切妻屋根の端の山形の部分を言うそうですが、麓から見るとその破風に似ているから付けられた山名だそうです。山は「はふうさん」と読むようですが建築物の破風は「はふ」と読むんですね。
 この日も終始富士山がきれいでした。木の間から眺めつつ、どんどん下ります。

 パッと展望の開けた場所はサイノ河原のようです。眼下には広瀬湖も見えます。

 先客がお一人いましたので、話したり写真を撮りあったり。
 その若い男性を先に見送って、しばし休憩。地図で山座同定♪

 前方に破風山。かなり下ります。足場がザレているので私もここでストックを出しました。
 お陰でいくらかでも楽に下りられます(^^♪

 鞍部には破不山避難小屋(昔は笹平避難小屋)。
 ところで破風山と破不山、これは破風山が山梨県側、破不山が埼玉県側の書き方らしいですが、写真を見直してみると、そうでもないようです。

 小屋の中。、こうして見る限りは普通の避難小屋。

 前日登りで私たちより後から歩いていた若い単独男性は雲取山まで行くのでもう少し先まで行くと言っていましたが、時間的にこの辺りに泊まったのかなぁ・・・。
 外のベンチは寛げそうです。

 水場は20分とありますから、往復1時間はかかるということでしょうか。遅い到着だと辛いですね。 


 天気が良いせいか、明るい印象の小屋、そしてその周辺・・・

この小屋の前からの富士山は美しかった!



破風山に登り返しながら振り返ります。
甲武信ヶ岳山頂は正面のピークの向こう側。
左側には国師ヶ岳や金峰山方面。


 破風山への登り返しはきつい・・・
 それでも展望に癒されます。

 山頂はもうすぐ・・・
 破風山(西破風山)山頂。山梨県と埼玉県の標識がいっぱい並んでいます。

 ベンチの側にこの標識もあります。いったいいくつ立っていたのだろう?埼玉と山梨で競ってる?(笑)
 木の間越しに山並みを眺めながら・・・というほど展望はありませんでしたがここで休憩。この日一番の登り、よくがんばりました。

 お一人反対側から登ってきた人はナメラ沢からだったそうです。凍っていたそうで「もう沢の時期じゃないですね」なんて笑っていましたけど、我らには最初っから考えられません^_^; このあと下山だそうで引き返してました。


 
 昨日の残りのりんご、みかんを食べて、エネルギー補給。破風山を後にします。この山頂はぐるり木に囲まれていますが山梨百名山でもあります。
 西破風山から東破風山に向かう間は歩きにくい花崗岩の露岩帯ですが、その稜線はやはり眺めが最高。

 金峰山方面。
 東破風山。こちらの方が展望があります。少し休憩してから先へ。

 下って・・・
 登って・・・

 でも破風山を過ぎてからは歩きやすい道になりました。

 立ち枯れの木。最近あまり聞かなくなりましたが酸性雨でしょうか?
 雁峠まで小さなアップダウンや樹林帯もありますが、展望の良い気持ちいい稜線。

 立ち枯れどころかバッタバッタと倒れてます・・・

雁坂嶺山頂。


ここも山梨百名山の標柱と埼玉県側の標柱が対峙。



 雁坂嶺山頂では山梨側の富士山などを眺めながら、パンとスープでお昼にします。
 男性お一人登ってきましたが、先に行かれた後は雁峠まで誰にも会わないルートになりました。

 シラビソやコメツガ、落葉松などの針葉樹とミヤコザサの登山道。どちらかといえば山梨側が笹原、埼玉側が針葉樹林帯。  
 そして山梨側には常に富士山。

 足元は笹原。

雁坂峠と進む山が見えてきました。
緩やかな山並みでホッとします^_^;


 雁坂峠
 三伏峠(南ア2580m)、針ノ木峠(北ア2541m)、そしてこの雁坂峠(2082)が日本三大峠なのだそうです。

 ということは、これで全部完踏♪


 雁坂峠からは南下。向かって左に笠取山から唐松尾山方面の稜線。

 少し進むと雁坂小屋への分岐がありますが、そのまま稜線を行きます。間もなく左下に雁坂小屋の青い屋根が見えてきました。いつか寄ってみたい気がします
 雁峠から緩やかに水晶山へと登っていくと背後に雁坂嶺が木立の間に見えてきます。青空の下、気持ちよく歩けます。これでザックが無かったらもっと快適ですけど(^^ゞ

樹林帯を抜けたところでバックに雁坂嶺。
歩いてきた道のりです。
まだ半分チョットですが、よくぞ歩いてきました。


 再び雁坂小屋への分岐。

 単調ですが陽が射しこんで明るい登山道です。でも苔むしていますからしっとりした雰囲気も素敵だろうな〜
 小さなアップダウンで疲れ、次のピークで休もうなんて話していたら先を行くトシちゃんの「おっ!」という明るい声!水晶山でした。

 山梨は水晶でも有名ですが、この山でもある(あった?)のでしょうか?
 歩きやすい登山道のお陰で、コースタイムはけっして早くはありませんが、どうにか順調です。

 この先も大きなアップダウンは無さそうなので4時くらいには雁峠に着きそうかなと話しながら10分ほど休憩してまたのんびりと歩き出しました。


 雲取山に行った時も、三峰の方に向かっている時見た埼玉県の看板でした。
 バイカオウレンもたくさん咲くようです。葉がまだ緑色でした。

 古礼山の分岐。左が巻き道に。古礼山へは200m。
 当然登ります(^^ゞ

 ですが、直登でふぅふぅ・・・
 大変でしたがあっという間に山頂。気温はこの時5度。

そして目の前にはこのご褒美!
sanaeさんです!
・・・
違いますって!安心してください(^^ゞ


 笹原の中の登山道、整備されています。
 ベンチ周りも整備されていますが、ここからの展望はイマイチでした。

 反対側からの古礼山と巻き道の分岐。
 時にはこんな道も(^^ゞ

左手に和名倉山


二週間前に歩いた両神山






 雁峠までは埼玉県側の巻き道が多かったのですが・・・
 山梨側に出て間もなく登山道沿いに燕山(つばくらやま)。その左の踏み跡を辿ると・・・

 1分もかからない所に山頂でした。ここがピーク?という感じですが、手作りらしき山頂標識が温かい印象です。2004mということは、2004年に意識して登った方も多かったのでしょうか。
 あとは一気に下るだけ。0.9キロと書いてありましたから、後もう少しです♪

 分かりやすい形の笠取山が見えてきました。
 懐かしく、思わず見入ります。

 雁峠。やっと着きました。ほぼ予定通りに到着。
 広々とした雁峠。以前新地平から登ったことがありますので、これで歩いていなかった甲武信ヶ岳〜雁峠がつながりました。

 このテント場でのんびりしたらさぞや気持ちいいだろうなと思ってはや8年。8年前ここに来た時は珍しいナイトハイクでした。いざというときのトレーニングということで仲間9人で飛龍山へと向かったのでしたが懐かしく楽しい思い出です。


 雁峠から小屋の方へは歩いて2分ほど。小屋に着く前にギョッと思い出しました。確かこの小屋はいわく付きだったと聞いたような気がする・・・

 分岐でトシちゃんにそのことを話していると、小屋の中に人影が見え、窓から男の人が「泊まれますよ〜」と手を振っています。

 大丈夫そう?とチョット安心して行ってみました。
 雁峠小屋。以前この奥のトイレはお借りしています。

 入口には非常時以外では使わないようにと注意書きがあります。

 中から出てきた人は以前この小屋の週末小屋番をされていた加藤さんという方でした。この小屋の再建にも尽力された方のようです。この日はこの加藤さんを慕って集まった方々で小屋締めというか忘年会を兼ね全員で5名、そして私たちのような登山者(女性)2人。

 最初はテント場の予定でしたが成り行きと、翌日の天候を考慮し、私たちも小屋でご一緒させていただくことにしました。・・・大勢いれば怖くない!?^_^; 結局全員で9名。
 先ずはトシちゃんが水場へ。新地平への登山道を雁峠から少し下ったところに流れています。小屋から5分とかかりません。

 夕日。

 夕食はトマト味のスープ(キャベツ、ベーコン)、焼き鳥(缶詰)、御飯にふりかけ、味噌汁

 おっと、その前にホット梅酒で乾杯です。

 夕食後は加藤さんたちのグループに加わってしばし一緒におしゃべり。いろいろお話を伺ったり、オカリナも楽しませていただきました。



 翌日へ

奥秩父:甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂嶺〜笠取山
(こぶしがたけ2475mクリック地図〜はふうさん2317.7m〜かりさかれい2289.2m〜かさとりやま1953m)(2日目)

 甲武信小屋から雁峠まではアップダウンがありますが、気持ちの良い稜線。快晴で展望もバッチリ、青空と富士山がこの日も一日中きれいでした。後ろから数名に追い抜かれましたが終始静かな山域で、雁峠方面から登ってくる人もなく、雁坂嶺山頂を最後に雁峠までは誰にも会いませんでした。
 H20年11月22-24日(土-月)
  天気;晴れ
  Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
1日目:道の駅みとみ7:10〜徳ちゃん新道登山口7:45〜沢コース分岐(合流地点)10:52〜甲武信小屋14:30(テント設営)
小屋15:15〜甲武信ヶ岳山頂15:30-45〜小屋15:55(テント泊)

2日目:甲武信小屋7:55〜破不山避難小屋9:13-15〜破風山(西破風山)10:10-33〜東破風山11:00-08〜雁坂嶺12:00-40〜水晶山13:50-14:00〜古礼山14:30〜燕山15:23-33〜雁峠15:53-56〜雁峠山荘16:00(山荘泊)

3日目:雁峠山荘7:15〜笠取分水嶺7:26-28〜笠取山7:50-8:40〜雁峠山荘9:08-10:00〜新地平12:28〜道の駅みとみ12:45

↑ 甲武信小屋から破風山避難小屋に向かう途中
サイノ河原で