いつものように前夜発の深夜到着。今月初めにも黒金山〜西沢渓谷で来たばかりの道の駅みとみです。
 三日目の天気が悪そうで、できることなら一泊で早々に切り上げて・・・と思いましたが、亀の我らどうなるか分かりませんから、いつものようにちゃんと二泊の装備で出発^_^;

 コースは徳ちゃん新道から甲武信ヶ岳へ登り、雁峠まで歩いて下山の予定。新地平からまた道の駅に戻ります。


 まだ記憶に新しい西沢渓谷への道を辿りますが、この辺りはバスで通過していましたので、改めてこの素敵なお屋敷の前を歩いて通ります。
 広々とした駐車場の奥にあるこの立派な建物は「おトイレ」なんですね。寄り道はしませんでしたけど、中はいったいどんな作りなのでしょう。まさか大広間に一つなんていう将軍様ご用達なんてことはないでしょうね?

 しばらくはバス通り。
 わずか3週間しかたっていないのに、華やかな紅葉はすでに散り、木々は冬の装い・・・って寒いのに裸ですよ。

 西沢渓谷山沿いへのルート分岐、ネトリ広場。ここへ下りてきた時は山も人も色とりどりに賑わっていましたが、今は閑散としています。
 戸渡尾根への登山口は通過。そういえば、このルートは通ったことがありません。

 そのまま通過し、ヌク沢の橋を渡っていきます。
 西沢山荘が見えてきたと思ったら手前に徳ちゃん新道登山口。

 二年前に十文字峠からも登っていますが、ここからのルートも二週間前の両神山同様、なんと12年ぶりです。以前来た時は既に徳ちゃん新道が完成していたものの、地図にはまだ載っていませんでした。徳ちゃんから1、2年後には地図に載るよと聞いていましたが、その時は同行者が小屋を予約した時に初めてこのルートを知ったのでした。


 当時は小屋どまりだったのに、このルートがただただ辛かったのを覚えています。おまけにお天気が悪かったので展望もなく、寒くて大変でした。
 落葉松の黄葉も終わってしまいましたがさぞやきれいだったことでしょう。

 緩やかな登りあり、急な場所もあり。
 落葉していればこそ、背後に見える山並み。三週間前に歩いた西沢渓谷から黒金山に延びている稜線でしょう。

 空は青空、気持ちの良いお天気の下に歩けば気持ちの良い登山道。

 ところが今回は冬山に備えて冬山用の靴(二つあるうちの一つ)にしたものですから、sanaeは踵が痛くなってきました。昨年も数回使いましたが、まだ充分足に馴染んでいません。久しぶりにはいての急登は少々踵に堪えました。
 こちらもシャクナゲの木がたくさんありました。シャクナゲのトンネルです。こちらも見事に咲くのでしょうか?

 今日もデカザック。

 後から来る人にはどんどん先に行って貰います。
 振り返って見えたもの・・・

ド〜ンと大きな富士山。
きれいです♪


 疲れてきたので丁度良い展望場でしばし休憩。

 眼下には道の駅みとみとその向こうに広瀬湖。湖面は太陽で輝いていました。
 ヌク沢の方からの道と合流。雨が降ると危ないので徳ちゃん新道ができたとか。登山口からここまで2時間半。我ら既に3時間経過です(^^ゞ

 ところがこのあと、びっくりするバッタリがありまして、その人はなんと小屋まで3時間半ですと!(@.@; あのぅ・・・エアリアタイムでも5時間20分なんですけど・・・


 そう、この人ですよ!後から来る人にはその都度道を譲っていましたけど、気配を感じて「どうぞ〜、こんにち・・・」と全部言い終わらない内に「あ”ぁ〜〜〜〜」と互いに言葉にならないどよめきが!

 今年の尾瀬で出会ったげんさんでした。その後も蝶ヶ岳で一日違いのニアミス、丹沢の鍋割山もたしか数日違い。おかしいくらい、同じような時期に同じ山に行っています。その挙句がこのバッタリ、そりゃ笑えますよ〜

 あのときの互いの顔をもし第三者が見ていたら、かなり笑えたことでしょう。思い出すたびに今でも笑ってしまいます。

 同じテン場だと言うので、あとから又ゆっくり〜ということで、早いげんさんには先に行っていただきました。それにしても早かった!
 足元にはたまに霜柱。バリバリのままです。

 お昼休憩していると、やはりいろいろな人が通過して行きます。その都度いろいろな人とおしゃべり(笑)。この時、靴を脱いで踵を見てみると、既にマメが・・・。ケアをして、その後もなんとか歩き続けます(Sさん、今回も役立ちました、ありがとうございます♪)。

 簡単にエネルギー補給をして再び歩き出しますと、少しは元気が出た気がします。それでも次々人に道を譲ります。この、道を譲るというのがけっこうロスタイムを生み、リズムも狂いますが仕方ありません。そうそう、時間はあります、のんびり行けば良いんですから・・・


 
 ・・・と、後ろからものんびりと登ってくる人が・・・

 のんびりでも道を譲ろうと振り返ったとたん、 「あ”ぁ〜〜〜〜」・・・・またしても奇声がハモリます^_^; 

 いじるさんでした。 いじるさんとてつい最近(先月末)雲取山の奥多摩小屋でバッタリしたばかり!げんさんに続いてビックリ二重奏です^_^;

 いじるさんはお連れさんに合わせてのんびりでしたが、へばっていた我らですからお先に行っていただきます。
 富士山に励まされながら・・・

 頑張れ、頑張れ!

そしてひょっこり出たところがこの展望台。
(モデル:いじるさん)


私たちはここでもゆっくり休みました(休んでばかり・・笑)
 良いお天気ですが休んでいると肌寒くなってきます。再び歩き出しますが、ここまで来ればあと少し。ゆっくり休みましたからまた元気が出ました(^^ゞ

 分岐。縦走路にでました。
 射しこむ陽射しは登ってきたことを歓迎してくれているようです。

 鶏冠山へのルートがありますが、ロープが張られ、危険の注意書き。かなり大変な山だと聞いています。山梨百名山の一座だそうですが、これで完登は断念です(^^ゞ
 木賊山。登山道の途中にある感じですが、今回最初の山のピークです♪2468.6m。「きぞくやま」と読んでいたトシちゃん^_^; 「とくさやま」って、ちょっと読めませんよね〜。ちなみにトクサという植物がありますが、束ねてタワシのように使われたそうです。

 ここまで来れば小屋へはあと下るだけ。


正面に甲武信ヶ岳が見えてきました。
これといって特徴のある山容でもなく、
後から来た男性が「どこがいいんでしょうね〜?」と
つぶやいていました。
やはり山頂からの展望なのでしょうね。
ここからも南から北のアルプスが一の字に並んで見えるのですから♪


 小屋に着くと先に着いていたトシちゃんがげんさんといました。sanaeは先にテント場の受付へ。気温はマイナス3度。良いお天気ですが、ここは丁度日陰です。

 小屋に入ろうとしたところでヅメちゃんが出てきてご挨拶。中には徳さんが受付をしていました。先ほど先に登って行ったお一人の女性が甲武信小屋のエプロンをつけて、美味しいお茶を入れてくれました。その美味しかったこと!ザックの中は白菜と言っていた訳が分かりました(笑)
 既に甲武信ヶ岳をピストンしてテント設営を終えていたげんさん(早っ!)と隣り同士にして、我らもテント設営。

 夕餉には時間がまだ早かったので、私たちも空身で山頂へ。空身だったのにどうして足が重かったのだろう・・・ほんの少しなのに辛かった・・・


山頂までは約15分。
三回目の山頂ですが、山頂から富士山が見えたのは
今回が初めてです♪


埼玉県と山梨県の山頂標柱、両方の前で。
明日歩く稜線はずっとこの両県の標識を見ながら行くことに。


槍ヶ岳にみとれて手前の山座同定を怠りました^_^;
八ヶ岳はとんちんかんな方向にあると勘違いしてました(恥)


山頂からの動画です。


 山頂は寒かったのですが15分ほど展望を楽しみ下山。富士山を眺めながら下りていきますが、やはり素敵ですね〜♪
 コリャ〜!何やってる?

 水場でも水が出るようですが、凍っていて要注意だそうです。確認していません。今月末までは小屋が開いていますので、コチラで調達。1L、50円。助かった・・・^_^;
 げんさん、お待たせしました〜♪

 さぁ、宴会、宴会♪

 男の手料理が食べられる〜♪ この男の手料理というのはミシュラン三ツ星レストランのシェフぐらいに例えられる称号でありまして、我らがバジルの君と呼ばせていただいております(^^ゞ

 今日はまさかこうして会うとは思わなかったので用意してないのですが・・・・と言いつつも、着々と♪
 先ずはかんぱ〜い♪

 フフッ!プレモルが一緒!・・・って、小屋が開いているのに持ち上げたんですか〜って、ツッコミ入りますか?はい^_^; 

 トシちゃんはお気に入りのいつもの梅酒。


 我らがメニューは

     ↓

 チーズフォンデュ。ワインなくてもトシちゃんの牛乳で(笑)

 フランスパン忘れました^_^; ニンニクも忘れたし・・・。でもなぜか分量は3〜4人用(笑)

 コッヘルを使うと後が厄介なので、洗って保存しておいたコンビニなどの鍋焼きうどんのアルミケースを使っています。
 フランスパンはげんさんがお持ちでした(^^ゞ

 高級感たっぷりのカナッペ(で良いですか?(^^ゞ)

 酒のつまみに最高ですよん♪思わずプレモル2缶いっちゃいました(あぁ、明日の分が・・・・涙、つうか、2缶持ち上げですか?はい^_^;)・・・重いはずです(~_~;)

 トシちゃんもいつもより多目に飲みまして、すっかりヨッパー(笑) 話しながらも体がズルズルと横になりたがっています。弱いものでいつもこうなんです、すみませんお行儀悪くて(^^ゞ

 えっと、アンチョビとカニ缶でしたっけ^_^; 味付けは最早ゴニョゴニョ・・・と誤魔化してしまいますが^_^; そう、三ツ星は明かさないのです(と忘れたことを誤魔化す^_^;) とにかくとっても美味しかったですよ〜

 翌日の朝食はちゃんと残っていましたか?(笑)


他のメニューは味噌おでんやら(どうしてこうも重いものばっか持ってくるかね〜^_^;)
あっ、げんさん、今回はたまたまですからね、ラッキーでしたね(^_-)-☆
ごはんは珍しく炊くのを失敗してしまいました。
御飯かたかったけど、美味しいふりかけでした。
(まゆ太さん、ごっちゃま!)


話が尽きない楽しい宴でした♪

 翌日へ

奥秩父:甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂嶺〜笠取山
(こぶしがたけ2475mクリック地図〜はふうさん2317.7m〜かりさかれい2289.2m〜かさとりやま1953m)(1日目)

 通常一泊二日で歩かれるらしいコースをのんびりと二泊三日で計画。亀歩きは毎度なれど、予報では三日目の天気が下り坂。一日早めようと思ったもののやはり予定通り二泊になりました(^^ゞ 幸い下山時まで天気がもち、三日間富士山が見られるという幸運。今回はバッタリもあって充実した山行になりました。
 H20年11月22-24日(土-月)
  天気;晴れ
  Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
1日目:道の駅みとみ7:10〜徳ちゃん新道登山口7:45〜沢コース分岐(合流地点)10:52〜甲武信小屋14:30(テント設営)
小屋15:15〜甲武信ヶ岳山頂15:30-45〜小屋15:55(テント泊)

2日目:甲武信小屋7:55〜破不山避難小屋9:13-15〜破風山(西破風山)10:10-33〜東破風山11:00-08〜雁坂嶺12:00-40〜水晶山13:50-14:00〜古礼山14:30〜燕山15:23-33〜雁峠15:53-56〜雁峠山荘16:00(山荘泊)

3日目:雁峠山荘7:15〜笠取分水嶺7:26-28〜笠取山7:50-8:40〜雁峠山荘9:08-10:00〜新地平12:28〜道の駅みとみ12:45

↑ 甲武信ヶ岳山頂で