四国・石鎚山
(いしづちさん1982m)(クリック地図)
恒例の夏休み山行は台風のコースを避け、いきなり予定にはなかった四国石鎚山へと向かうことに
なった。これがトシちゃんの百名山完登へ向け、ラストスパートの始まりになると、このとき誰が
予想しただろう・・・。
 H18年08月9日(水)
  天気;快晴
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
石鎚登山ロープウェイ下谷駅8:00始発⇒石鎚登山ロープウェイ山頂成就駅8:20〜石鎚神社成就社8:40-45〜前社ヶ森展望台9:50-10:05〜夜明峠10:30〜二の鎖元小屋〜弥山11:35-45〜天狗岳(石鎚山最高峰)12:00-35〜弥山12:50-13:00〜二の鎖元小屋〜夜明峠〜前社ヶ森売店13:50-14:00〜石鎚神社成就社14:50-15:10〜石鎚登山ロープウェイ山頂成就駅15:30頃着? 15:40発⇒石鎚登山ロープウェイ下谷駅


9日:石鎚山10-13日:槍ヶ岳〜奥穂高岳15-17日:白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳18日:雨飾山20日:木曽駒ケ岳21日:仙丈ケ岳

【石鎚山:夜明峠より】
 今年も早めに仕事の段取りをつけ、8日の夜から北アルプスへと出発の予定だった。しかし台風が二つ続けて来襲、そのうちの一つは丁度そちら方面に行きそうな予報。ぎりぎりまで迷った挙句、全く関係なさそうな四国へと向かった。トシちゃんの百名山の一つ、石鎚山がぽつんと残っていた為だったが、向かっている途中の天気予報によると、どうやら上陸せずに太平洋側へと逸れていった様子・・・。ともかくこうなったら登ってしまうっきゃない!運転を交代しながら夜通しひたすら走り続けた。団塊世代のすること伊達じゃない!いや、こんなこと半世紀を生きてきた人間のすることか?しか〜し、この異様な行動、この先も2週間近くに渡って続くことになるなんて・・・・。ったく、我らにも未だに信じられない。

【↑ 石鎚山ロープウェイで】
 瀬戸中央自動車道、児島〜坂出ルートで四国に入る。その頃はまだ暗かったが、登山口に向かうに従い明るくなってきた。

 途中でさっそく讃岐うどんを食して登山口へ。この際もちろんロープウェイでピストン。私は一応しっかり歩いているから良いもんね(^-^; トシちゃんは当然のようにこのルートしか考えていない。(駐車場500円、ロープウェイ往復1900円)

 ロープウェイ乗り場には朝7時に到着。8:00が始発だった。時期によって時間が異なるので要注意。

【↑先ずは安全祈願】
 修験者のお山はお社や天狗様が次々に現れる。先ずは山旅の安全祈願。

 守り神様、鴉天狗様の立像が並んでる。

 狛犬さまにもご挨拶。ちょっと強面にも関わらず、赤いエプロンがなんともユーモラスというかアンバランス。
    ↓

 ロープウェイを下りると瓶ヶ森が見えてきた。きれいな山だそうで、行ってみたくなる。四国まで来たら歩いてみたいと思っている山がまだまだ沢山あるのだが・・・

 ロープウェイの山頂駅(成就駅)売店にはカブトムシが沢山売られていた。オス一匹1000円。今は山で動植物を捕まえたり採ったり出来ないが、買うならいいのね・・・。子供にはちゃんと説明しないと分からないだろうな。

 トイレを済ませてさっそく歩き出す。

 四国は暑いと思っていたが、天気が良いにも関わらず意外にも木陰で涼しい。

 大きな鳥居の向こうに旅館がいくつか並んでいる。そしてその奥に石鎚山山頂。実はこの鳥居から山頂が見えることは少ないという。


 石鎚神社成就社。四季を通じていろいろな行事があるらしい。そのたびにこの境内が所狭しと人で埋め尽くされるようだ。

 登山届けに書き込んで・・・。

 石鎚山遥拝の鳥居。ここで札所八十八箇所を巡るお遍路さんに出会う。この日は頂上小屋に泊まると言っていた。

 石鎚山遥拝の鳥居からもこのように山頂が眺められた。お参りする前に手を合わせるのだろう。
 ロープウェイ成就駅からいったん下りきった所は八丁と呼ばれ標高約1300m。ここから改めて登りに。 
 階段状の登りに。

 前社ヶ森で先ずは体力測定?体力に自信の無い人は左の巻き道へ。試してみたい人は右の試し鎖へ。もちろん、右へ。


 試しといったって、いきなりこんな感じ。

 登り切ると、オ〜!素晴らしい眺め!

 あのNHK「日本の名峰」で田中りっちゃんがここで感嘆していたのを思い出した。

 そう、正面には石鎚山山頂。そしてぐるり360度の展望。

↑前社ヶ森展望台から石鎚山の反対側には瀬戸内海も見える

 素晴らしい眺めにご満悦!気分は田中律ちゃん(笑)

 展望台を下るのも鎖を伝って。下には売店が見えるが営業していなかった。一緒に登ってきたおばさんがお店の人らしかったが、下山の時にも閉まっていた。


 前社ヶ森の売店を通過すると20分足らずでドド〜ンと石鎚山の全貌が目の前に。

 ますます近づいて、夜明峠からの石鎚山。

 元気に夜明峠を通過。

 きれいな青空。山頂へ・・・

 オット、一の鎖を攀じ登って。

 二の鎖元小屋へ向かって歩き・・・

 小屋の前にある二の鎖を伝っていく(もちろん巻き道もあり)。ここは前回歩いた土小屋からの道と合流するので、ここから私は二回目の挑戦。最初の時はガスっていたし、一人だったし、他には誰もいなかったし、落ちたらどうなるのワタシ・・・と、とても緊張して心細かったのを思い出す。



 二の鎖場を過ぎて、樹林帯を歩き・・・

 いよいよ三の鎖場へ。
 これが半端なく垂直に近い。
   ↓



 振り返ると歩いてきた登山道

 頑張って登る!

↑ 登る!

↑ 登る!

 この鎖、よく見ると皆名前が彫られている。寄贈によって構成されているらしい。

 この緊張する鎖場では毎年滑落事故があると聞いた。

 こうして山頂(弥山)に到着。こんなところで人が寛いでいる。側には石鎚山神社のお社がある。お参りして広い場所へ。

 弥山から前方に見える天狗岳(石鎚山最高峰)へ。前回はガスで全く見えなかったので行けなかった。天気がよければ行けるがちょっと気をつけなければならない場所もあり。

 天狗岳山頂。岩場に残っていた塩はお清め?

↑ 天狗岳山頂より前回歩いたコースを眺める(土小屋から登り面河渓へ下った)

↑ 天狗岳山頂より面河渓へのルートを眺める

 天狗岳山頂でお昼を済ませ、のんびり展望を楽しんでから再び弥山へ。

 弥山山頂。というより、ここを石鎚山山頂ということで、前方に見える天狗岳に行く人は少ないように思えた。

 確か「石鎚の風となれ」と刻まれた石碑があったはずだが・・・と捜すが無い。山頂にいらした宮司さんに尋ねると、知らないと言う。私が前回登ったのは7年前、それより後に山頂の外壁が崩れだしたので補修し、その際に撤去されたのではないかということだった。

 山頂の神社の前で。

 視界の中には瀬戸内海も。

 下りは巻き道で。

 「お上りさん」「お下りさん」は修験者の挨拶の言葉だそうだ。このように上る人、下る人を分けて書かれてもあった。

 鎖場を巻いた後は同ルートを下山。遥拝の鳥居も石鎚神社成就社に着いたときも良い天気で相変わらず山頂はきれいに見えていた。

 途中にはこんなブナの木があった。

 石鎚神社成就社でお礼のお参り。

 成就社の狛犬、こちらはエプロンがない。でもひょうきんなお顔!
    ↓



 そして元気に下る♪
ハガクレツリフネソウ シコクフウロ シラヒゲソウ
ヤマジノホトトギス シモツケソウ ソバナ

 シラヒゲソウは初めて見る花だった。他にもガクアジサイやニガナ等。調べるのに時間がかかるので他は割愛。またあとから追加予定。

 そして森の鳥たち・・・・鳴き声が一緒に書かれてあった。これだと分かりやすいのかなと思いつつ、分かったのはウグイスのホーホケキョ!だけ(^-^;