中央線沿線・高尾山〜陣馬山
(クリック地図)(たかおさん599m〜じんばさん855m)

 

 シモバシラ(植物)が見たくて高尾山に行ってきました。シモバシラのことは10年以上前から知っていたのですが、それを目的に行くのは初めて。観光地やレストランを格付けしているフランスのタイヤメーカー、ミシュランがなんと高尾山も三つ星観光地に選んだことで一躍有名になったようですね。
H20年1月6日(日)
天気;晴
Member.2人(トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩) 

 高尾山P7:00〜(稲荷山コース)〜高尾山山頂8:30-35〜(シモバシラ観察約1時間)〜一丁平9:40-10:10〜城山山頂10:25〜小仏峠10:40〜景信山11:10-12:25〜堂所山13:30-50〜明王峠14:15〜陣馬山14:55-15:35〜和田峠15:50〜陣馬高原下バス停16:32(高尾駅行きバス16:40発)


【所要時間:約9時間半)】

氷の華、シモバシラ(高尾山)


 駐車場を朝7時。高尾山なら自宅を出る時間ですし、いつもなら殆ど電車利用です。

 でもこの日は違います。シモバシラを見るため、早めの出発にしました。実は前日鍋割山でなく、高尾山のつもりでした。でもお正月明けのゴミ収集日で当日自宅を出るのが遅くなってしまいます。それで予定を逆にしたのでした。

 シモバシラは谷沿いのルートの方が良かったのかな?と思いつつ、いつものように稲荷山コースで山頂周辺や一丁平の方を目指すことにします。

 お稲荷さん。お正月明けですし、表参道の方から行ってお参りするべきでしたが、こちらで年頭のご挨拶^_^;


東屋からは珍しく筑波山が見えました。


 東屋を後にします。

 この先、木の間から富士山がきれいに見えました。期待できそうです♪

 高尾山直下の階段。この階段脇にもシモバシラを見たことがあるのですが階段の工事でかなり周辺がすっきりしてしまいました。右から巻いて斜面を捜してみることにします。

 「ないかな?」・・・・既に日が当たっています^_^;

 でも本物の?霜柱はありました。

 高尾山山頂。8時半ごろですがまだ閑散としています。茶店もまだ開いていません。



 いつもは人が群がっている富士山の展望台。今日はほぼ貸切状態です。やっぱり早朝に限りますね。 


 富士山を眺め、山頂を後にします。もみじ台の方に行こうとしたらトシちゃんが「シモバシラを見るならこっちだろう」と巻き道の方へ向かいます。一丁平のほうにあると思っていたのですが、巻いて正解。シモバシラの観察地がしっかりと整備されていました。ところがそこにはまったくありません(;.;)

 朝早く来た甲斐がなかったとガッカリしながらそのまま巻道を行くと、左斜面にポツンポツンとシモバシラ発見。これだけでも見られて良かったと喜んでいたらその先の斜面で写真を撮っている男性が・・・

 そこは群生地でした。














 いつもより少なく、崩れているようですが、見事な氷の華の園です。

 どうしてこのような芸術的な作品になるかというと、説明によれば、冬は地上部の茎が枯れますが、根はまだ元気で吸い上げられた水が地上の茎に運ばれます。それが茎から噴出して冷たい外気に晒されて氷になります。その結果薄い花びらのような形をした氷の華が作られる、ということだそうです。

 この現象はシソ科の他の種類やキク科のキッコウハグマなどにも見られるそうです。

 この作り出される様子をじっと眺めていたい気がしますが夜中にじっと佇んでいるわけにもいきません(^^ゞ もしかしたらその様子を写したフィルムなどもどこかにあるのかもしれませんね。高尾山口の博物館や山頂のビジターセンターなどで問い合わせてみたらみられるのかもしれません。今度聞いて見ましょう(^^ゞ

 観察地からぶらぶらと1時間くらい潰したでしょうか。9時半くらいになると、やはりシモバシラを目当てのグループが大勢やって来ました。

 そこで私たちは先に進むことにします。十分楽しませて貰いました。

 一丁平。富士山の展望台の方へ向かいます。

 もみじ台から稜線上を歩いてきたらシモバシラを見過ごしていたかもしれません。巻道を選択して正解でした。「こんなに朝早く来て見られなかったらふてくされていたよ・・・」と言いながら、トシちゃん得意満面です。はいはい、どうもありがとうございました^_^;

 前回(先月12/9)来た時のように今回も富士山バッチリ。気候も暖かで穏かです。気温は11度。またワインを持ってくれば良かったね〜と冗談がでます。


 城山からも富士山がきれい。

 一丁平で休んだので、城山はスルーします。

 小仏峠。狸4体?^_^;

 怒られそうだよ、狸さんに・・・


 景信山。この上の方の小屋へ行くと、すでに大勢の人がいましたが、運よく富士山の展望に丁度よい席が空いてました。


 いつもは食料を持ち上げるのですが、高尾山や鍋割山は地元のようなもの、いつもお世話になっていますから、こうして小屋に還元するようにしています。えっ?ただ楽をしたいだけだろうって?まぁまぁ・・・汗;

 またしても、まいう〜

 青空の下、ビンビール大瓶と山菜天ぷら、なめこ汁が最高でございました(^^♪

 しかも正面に富士山!最高のご馳走です♪

 前日買った丹沢あんぱんも♪オマケに貰ったラスクがまた美味しかったですよ(相模湖駅前で購入。アンは8種類ありましたが、季節限定でいろいろあるようです。今回買ったのはつぶアン、栗アン、ヨモギアン、紫芋アンの4種類でした)。持ってきたインスタントコーヒーと一緒にいただきました。

 1時間以上ものんびりして景信山を後にします。

 下り始めるとすぐシモバシラ発見。これだけでした。

 トシちゃんが写しているのは・・・

 本物の?霜柱。

 シモバシラもお腹も満足してトコトコ歩いていると、拙HPを見てくださっている方とバッタリ♪

 いや〜、声をかけてくださってありがとうございます。とても嬉しかったです。

 お名前を聞きそびれましたが浦和からいらしているそうです。やはり埼玉からも日帰り圏内なんですね。こんなにお天気がよく見晴らしが良いときで本当に良かったです。一緒にお写真載せさせていただきました。あらかじめ許可はいただきましたが、もし不都合がございましたらいつでもご連絡ください。削除、ボカシなどご希望に副いますので(^^ゞ

 お互いいつまでも元気に歩き続けたいですね。またいつかお会いできますように♪

 いつもは巻いてしまう堂所山(どうどこやま)なのに、すっかりハイテンションになったトシちゃん、どんどこ登って行ってしまいました。とても分かりやすい人です(笑)

 バッタリがなかったら絶対に巻いてました(笑)

 堂所山山頂。トシちゃんは初めてです。

 私は何回か来ていますが、今回久しぶりに来てビックリしました。一丁平同様、開けた展望台になっていました。正面に陣馬山と生藤山がきれいに見えました。これからあの陣馬山山頂まで行くのです♪

 堂所山を下りますが、こちらの登山道は緩やかでメールを打つ余裕もあります(^^ゞ

 明王峠。マウンテンバイクの人もいました。

 藤野町十五名山というのもあるのですか。知りませんでした。ちなみに下記がその十五名山(そのまま引用)。歩いていないコースがいくつかあります。踏んでいるピークの方が少ないです^_^;

 
1 茅丸 1019m 和田・鎌沢・上岩・御霊・下岩 富士見のみち生藤山
2 生藤山 990.3m 和田・鎌沢・上岩・御霊・下岩 富士見のみち生藤山
3 陣馬山 857m 落合・栃谷・上沢井・和田 鳥のみち陣馬山
4 明王峠 738.9m 奈良元・栃谷 鳥のみち
5 石老山 694.3m 猪原・牧場 石老山
6 吉野矢の音 633m 奈良元・栃谷 矢ノ音
7 石砂山 578m 篠原・伏馬田・菅井 石砂山
8 峰山 570m 大久保・小船・大鐘・網子・菅井・船久保 峰山
9 鷹取山 472.4m 藤野・関野・小渕・藤野台・沢井 藤野鷹取山
10 鉢岡山 460m 杉・新和田・篠原 京塚山
11 名倉金剛山 456.4m 葛原・日向 高倉山
12 杉金剛山 410m 杉・新和田・上野久保 杉金剛山
13 岩戸山 377m 藤野・関野・沢井 藤野鷹取山
14 京塚山(石山) 358.7m 大刀・名倉・芝田・葛原 京塚山
15 小渕山 350m 藤野・関野・下小渕・上小渕・沢井 藤野鷹取山

 明王峠からも富士山の眺めはいいのですが、陽射しのせいか白っぽくなってしまいました。

 登山道沿いにはこうしていくつかの防火用水が用意されています。けっこう火災が起きていましたから、新しいものが増えているように感じました。既に午後2時を過ぎていますが表面は凍っていました。

 陣馬山へ最後の登りです。

 陣馬山山頂。雲ひとつ無い青空。

 和田と陣馬高原下のバスの時間を確認し、4時台は和田発がないというので陣馬高原下16時40分発に乗ることにしました。登山道コースがあるとSさんやfumikaiさんに伺っていたのですが、山頂からの下山路が確認できないまま下りる時間になってしまいました。ここの地図もわすれてきてしまいました(恥) 確実な車道の方から行くことにします。

 逆光の白馬。後ろ姿がチャーミング♪

 富士山も逆光だったため写しませんでしたが白っぽく見えていました。

 この山頂も360度の展望が素晴らしいです。

 山頂を後にします。

 和田峠へ。

 和田峠登山口。ずっと階段の多い登山道でした。

 ここの茶店は営業中でした。駐車場料金は普通車600円、二輪200円。

 この林道は何年振りでしょう?もう25年くらい前になるかもしれません。当時はまだ舗装されていなかったとトシちゃんしっかり憶えています。小さい子供達と高尾からずっと歩き、足がガタガタになったトシちゃんでした。1歳ちょっとの娘を背負子で担いで歩きましたから無理もありません。5月だというのにバス停に着く頃は真っ暗でした。今にして思えば随分と無茶なことをしたものです。それも懐かしく、二人で笑ってしまいました。30代になったばかりの頃、あの頃はまだ若かった!(笑)

 だいぶ下りてきたところで登山道口がありました。こちら側からなら分かりやすいです。

 いつか歩いてみましょう。

 16:32 バス停に到着。16:40発に間に合いました。陣馬山山頂から約1時間。のんびりとはいえ、そして低山とはいえ、9時間半の所用時間!疲れました^_^; 20キロ以上の距離をよく歩きました!(^^ゞ

 バスで高尾駅まで(500円)行き、京王線で高尾山口まで一駅戻り、車を回収して帰路につきました。