群馬県:鳴神山
(なるかみやま 981.5m 地図 )

 前日の小丸山に引き続き近くの鳴神山へ。希少野生動植物種のひとつカッコソウを見に行ってきました。丁度見頃で、他にもヒメイワカガミ(コイワカガミ)やルイヨウボタンなどいろいろ楽しめました。今回通らなかったコツナギ沢のヒイラギソウはまだ蕾だったそうなので次の週末辺りは見られるかもしれません。
 H24年5月20日(日)
  天気;晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
 駒形登山口6:10〜肩の広場〜雷神岳神社〜桐生岳〜仁田山岳〜椚田峠(くぬぎだとうげ)〜カッコソウ復元地〜(⇒同ルート下山)〜駒形登山口11:50頃(所要時間約4時間40分)

↑ カッコソウ

 
鳴神山での第一の目的はこのカッコソウ。





 前夜近くの道の駅で車中泊の後、朝早目に駒形登山口へ。前日テントミータカさんの情報をもとにカーナビをセットして、スムーズに来ることができました。

 駐車場は現在このスペースに4〜5台くらいですが、下山した頃は周辺に路駐でいっぱいでした。

 
 駒形から反時計回りの周回予定で歩きだします。現在ダム工事中で、ここが登山口ですが、以前はもう少し先まで車が入り、広めの駐車スペースがありました。

 
 少しだけ林道の左端を歩きます。平日はダム工事車両が通るのかもしれません。

 なぜかちょっとだけ階段。昇ろうとした時、いきなり声が!センサーが働いて「気をつけてお通りください。行ってらっしゃい。」というような声がします。機械とわかっていても「はいどうも」と返事して通り過ぎます(笑)

 後から来るトシちゃんの反応!

 いきなり声がしたものだからキョロキョロと辺りを見回して、頭を下げていました(笑)

 作業員の方の声を入れてあるそうです。

 そして設置されていたトイレには「ご自由にお使いください」と書かれています。側には手洗い用の水のタンクまでついていました。いろいろと気遣いされているのですね。

 どこまでが工事現場なのか分かりませんが、とにかくそのまま進みますと後ろからトシちゃんの声。

 オトシブミ発見でした。この先もけっこう落ちていました。踏まれないように脇によけたりしましたが、いくつかは踏まれてました。

 ムラサキサギゴケ

 工事の前はここが登山口だったようです。この手前まで車が入れたようで広いスペースがありました。 

 鳴神山には以前にも一度来たことがありました。平成10年の3月ですからもう14年前になります。雪がチラついていたのを覚えていますが、ここまで歩いてきても当時の記憶が甦ってきません。後から記録を確認したら高畑山林道から反時計回りに歩いたようで、今回の逆側。コースが被っているのは稜線だけのようです。ナルカミスミレを求めて行ったもののまだ時期が早く空振り・・というより当時から見つけるのは難しかったのかもしれません。

 絶滅危惧種のカッコソウについて書かれたポスター。

 ニョイスミレ

 「下から→1000歩  3500歩←上から」って、下からここまで1000歩で上からここまで3500歩ってことかな?分かりやすいような分かりにくいような・・^_^; 

 岩がごろごろの登りです。

 登山靴で濡れずに登っていけましたが、登山道には水がジャカジャカ流れていました。

新緑♪



 


 チト緊張。でも出会いませんでした(^^ゞ

 ほぼ終わりかかったニリンソウ。少しだけポツポツと咲いていました。

 ウノハナはまだ咲き始め。

 久々に見るヤマブキソウ。可愛いですね〜。ちょうどいい時期でした。

 早朝だったせいか、この時は私達の前に一組だけ先に行かれただけ。

 コアジサイ?の蕾。

 ホウチャクソウ

 こんな風に写真を撮りながら時間をかけて歩いていると、後ろからスタスタとお一人近付いてきました。パトロールの腕章をつけて(この後も何人か)いらっしゃいましたが、この時プリントされた鳴神山のコース図をわざわざザックから出してカッコソウの復元地を詳しく教えてくださいました。運よく戴けて助かりました。

 この時ヒメイワカガミの咲く場所なども教えて下さり、その後はまた「お先に」と前へ。鳴神山を愛する会と書かれていましたが、有り難いことです。ご苦労様です。

ヤマツツジがきれいに。
 



 トウゴクサバノオ・・・かなと思うのですが、写真がきれいに撮れていませんで^_^;

 お花と新緑と・・気持ちの良い登山道です。

 山頂までは1時間半だそうですが、写真を撮りながらのんびり歩いているのでなかなか先に進みません(^^ゞ 普通に歩いても亀ですが^_^;

 ユキザサ

  チゴユリ
 


 




 

 
鳥居が見えてきました。



 登りきったところが肩の広場。この右手、大滝山荘方面に少し下ったところにカッコソウが少し咲いているというので行ってみました。
 
一先ず見つけた一株。
もう少し下にも合わせて7〜8株あるということでしたが
こちらはかなり少なくなっているということです。



 

 登り返して雷神岳神社。 

 立派な鳥居です。

斑入りフモトスミレ

 
 


 先ずは展望が良いという桐生岳へ。そのあと再びここに戻って仁田山岳、椚田峠へと向かいます。

 ちょっと岩場をひと登りして山頂です。

 神社から10分とかかりませんでした。

 天気は良かったのですが遠望は霞んで残念。前日は富士山まで見えたそうです。


 

日光方面

 
 
晴れていればこの展望どおり?
早くもこの二日後(5/22)開始の東京スカイツリーの表示も。

 
山頂の気温は21℃


  山頂でゆっくり休憩した後、目の前の仁田山岳(西峰)へ。

 鳴神山は桐生岳と仁田山岳の相似峰ですが4〜5分で行けてしまいます。

  仁田山岳。

 桐生岳山頂では暑かったので、最近ゲットの紫外線よけニューグッズを!でもこの後樹林帯だったので結局すぐ外してしまいました^_^;


 こちらの展望はありませんが、4月終わりごろアカヤシオが見事に咲くそうです。
 石祠の裏手でしたがこの祠の前は窪みで、そちらに山頂標識がありました。

仁田山岳を少し下ったところから赤城山の展望

 
 
結局ヒメイワカガミに気付かず下りてしまいました。
周回コースの予定でしたが結局また捜しに戻ることに^_^;


 こちらにもチゴユリがあちこちに。

椚田峠
左が赤柴から駒形に戻るコースです。

 

 先ずは目的のカッコソウ復元地へ。

2,3分下ると目の前にカッコソウが広がっており
思わずワァ〜っと声をあげてしまいました。


これだけに復元させるのは
大変なご苦労があったのではないでしょうか。
 

 
きれいですね。

 


 


 

 
こうしてロープが張られ

 
切実な願いが書かれています。

 
鳴神山にしか咲いていないというカッコソウ

 
その地に咲いてこそ美しい

 
ズームですがこうして見られるだけで嬉しい

 
でも帰宅して後日、かなり盗掘されたという
報道があったのを知りました。
とても残念です。


 


 


 


 ヒトリシズカ

 
ルイヨウボタン

 
ヤマブキソウ


 コツナギ沢コースを下った所にヒイラギソウがあるというので見に行きましたが、登ってきたパトロールの人の話では蕾でまだこれからということでした。そのまま登り返し、椚田峠で待っていたトシちゃんと合流。

 このまま赤柴コースを駒形の方へ下る予定でしたが、見損ねたヒメイワカガミを見たくて同ルートを戻ることにしました。戻る途中、登りで出会ったパトロールの方と再度出会い、もう一度場所を確認出来て幸いでした。


 
 

 
ヒメイワカガミ(コイワカガミ)

 

 

 
仁田山岳。
こちらが表側なのでしょう。
石組みの囲みは以前祠か建物でもあった跡なのでしょうか?



 ヤマツツジだけでなく、トウゴクミツバツツジも。

 再び雷神岳神社の前。
ここで狛犬の位置が面白い位置に向かいあっているのを発見!



こちらが左の狛犬さん

こちらが右の狛犬さん


 こちらに来たのはもう一つ目的がありました。肩の広場の「おもいで」と書かれた箱の中にナルカミスミレの写真が入っていると聞いたので是非見てみたかったのでした。

 この写真を撮ったというパトロールの方に出会えたことも
ラッキーでした♪

その写真を撮らせていただいたものです。
美しい純白のナルカミスミレ
今では残っているのかどうか、
なかなか見られないそうです。
 

 素晴らしいコースでした。

 登山口に咲いていた藤の花。

 その登山口に着いて間もなくテントミータカ隊到着です。今日は午前の用事を済ませてからの出発だったそうで、会えないかなと思いましたが我らがのんびりしていたのでまたまたバッタリでした(^^ゞ

 インレッドさんの情報とともにいろいろとありがとうございました。