中信高原;三峰山
(みつみねさん1887.4m)
クリック地図


 美ヶ原の後、地図を見ていると展望が良いという三峰山に目が止まりました。三連休最終日は入笠山の予定でしたが折角ですから行ってみることに。ずっと曇り空でしたが山頂に向かうにつれ天気は回復し、聞きしに勝る360度の好展望を楽しめました。 (9日:守屋山、10日:美ヶ原、11日:三峰山)
H22年1月11日(月)
天気;曇りのち晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
東餅屋7:50〜ビーナスライン8:38〜中山道へ8:46〜古峠9:29-32〜1721.6p10:25〜三峰山山頂12:00-25〜岩陰で大休憩(昼食50分くらい?)12:50?-13:42〜東餅屋15:24
(所要時間約7時間35分・・休憩含む)

↑ 正面に北アルプス:三峰山山頂より






 思っていればチャンスは巡ってくるものです。

 予定が変更になってもちゃんと行きたかった山に行けて、その醍醐味をも味わうことができました。この山を教えていただいたインレッドさんに感謝です。

 旧和田峠からの登山口は前夜のうちに確認しておきました。既に2台の車とその間にテント一張り。どうやらマイナーな場所ではないような・・・

 ひとまず和田宿の道の駅へともどり、翌朝再び登山口へと向かいます。
 場所は東餅屋。どうにか車を置けました(右写真は下山時に写したもの)。

 天気予報は曇り。朝の空模様は予報どおり曇り空。展望は無理かもしれないけれど、それならどこに行っても同じですから展望はダメモトで登ることします。

 スノーシューの準備をし、GPSとエアリアで取り付きの確認をしていると隣に地元ナンバーの車が一台駐車。カメラ用機材の入る大きなザックで山慣れた方のようです。話しかけると山の様子や取り付きなど親切に教えてくれました。この方とは最後まで前後して歩き、途中話したりしたので仮に熊さんと呼ばせて貰うことにします(^^ゞ


 三峰山はビーナスラインの側にある山ですから(言い方が反対か・・^_^;)夏ならば車でもっと上に行き、三峰口駐車場から短時間で登ることができます。それゆえ今までその存在すら気にも留めていませんでした。

 今の時期ビーナスラインは冬季通行止め。夏なら簡単に行けると言いつつも、積雪期の山頂からの眺めは素晴らしいということを知って、いつか機会があったら・・と思っていました。
 中山道と書かれた標識に従って登っていきますが、時々こうしてビーナスライン上を歩きます。

 しっかりと閉められたゲートの脇を通りぬけ、再び中山道の標識に従って登って行きます。先ほどの熊さんからもう少し先に、お仲間が前日つけたトレースがあるのでそちらの方が楽と伺っていたのですが、中山道の文字に惹きつけられました。
 夏道ルートの一つですが、ここは峠に出るまでトレースがありませんでした。

 だれも歩いていないフカフカの雪♪
 スノーシューが活躍します。


誰の踏み跡も無い雪道!
雪がフワフワで楽しい♪
ワクワクします。




 古峠に着くと踏み跡は沢山ありました。パフパフは短い距離でしたけど楽しめました。

江戸時代の頃から参勤交代や一般の人の通行、
牛馬で荷物の運搬等で賑わった中山道。
そんな歴史を教えてくれる説明書きはありがたいです。



 古い歴史をいとおしむ気持ちを抱きつつ、文明の利器GPSで現在地を確認するワタシ・・・^_^;

東餅屋から西餅屋へとつなぐ峠道を後にして三峰山へ向かいます。
帰路、時間があったらこの向かいの山、鷲ヶ峰(霧ケ峰の鷲ヶ峰ではありません)にも
登ってみようかと話していたのですが、
帰りは別ルートにしたためこれが見納めでした。


峠からはトレースがついていました。

 

トレースがなかったら大変だったかもしれません^_^;



 ちょっと急斜面も。

 三峰山まであと2.2キロ!まだそんなにあるの?・・・と、正直思いました^_^;
 ピークを捲くところでGPSチェック。ルートはピークを踏んでいるようなのにおかしいな・・・雪道だから?・・・と思いつつトレースを辿るとピークに人影が! やっぱりそちらがルート?なんて思って見上げると、なんと先ほどの熊さんでした。展望のいいピークで、ちょこっと登ったという感じでしたので入れ替わりに私達も登ってみました。

 展望は・・・・

 この方向に三峰山が見えるはずですが見えません。

少し下ったところで前方の山が見えてきました。
あれが三峰山?と最初は思ったのですが、
その左に山頂の隠れた山裾が見えて
まさか・・・とちょっと気持ちが引いたのでした^_^;


 ひとまず下りますが、その間にまた前方の山は隠れてしまいました。

 ガスっているし、風は強いし・・・で、山頂まで行けるかなと思い始めた頃、左に北アルプスが少し見えました。これだけで歓喜です♪
 そして歩いている前方に浅間山も見えてきました。今日は展望を完全に諦めていましたから、もうこれだけで大満足!

 ところが、ところが・・これだけで満足なんて言わせないぞ!とばかりに北アルプスが更に姿を現します。
 なんだか焦らされて小出しされていたような感じですが(笑)、この時はもうそのたびに小躍りしていたのでした。

 また見えなくなる前にと時間をかけて撮りまくります。我らはコンデジでがむしゃらに、熊さんは立派な一眼でじっくりと。

 左写真に写っているピークが先ほど居た展望場です。

北アルプス


熊さんからあれが常念岳と教えられて
なるほど・・・とその前後左右の山を見極めます。


 さらに御嶽山や中央アルプスもうっすらと見えてきました。
 かなり風が強かったのでこの先どうしようか迷いましたが、一つ先のピークまで行って様子を見ることにしました。

 動物の足跡だけ。これはなんだろう?
 隣りに無粋なワタシの足跡^_^;

 結局目の前のピークは捲いて、回り込むと前方に三峰山山頂が見えてきました。

目の前に三峰山!

 さっきまでガスで隠れていたのに、こんな風に姿を現して、ここで手招きするなんて!まだあんなに遠いという思いと、惹きつけて離さない魅力を感じます。なんという心憎い演出なんでしょう!

 風が強いけど、コースをみて行ける所まで行ってみることにします。


 進んでみれば見た目以上になだらかな広い稜線です。さきほど熊さんが危惧したように、ホワイトアウトになったら危険というのがよくわかりました。トレースは風で飛ばされて殆ど残っていませんでした。

 振り返るとなんと八ヶ岳も間近にくっきりと姿をみせてくれてました。

 下にはビーナスライン沿いに三峰展望台のレストハウス、広い駐車場が見えました。今度夏に来てここから登ってみよう♪
 風は相変わらず強いのでストックを丁寧に突きながら登って行きます。

 歩いてきた方向を振り返ると南アルプス。


 中央アルプス。
 もう感激の言葉しか出ません。

 そのうち言葉も出なくなりました(^^ゞ
 そしてひたすら山頂へ。

三峰山山頂!目の前にずら〜っと北アルプス!
私の声にならない叫びだけが吸い込まれました。


昨日歩いた美ヶ原


昨日登ろうと思った蓼科山(^^ゞ


山頂に着いたトシちゃんも
同じく感嘆の一声!

二人で「来て良かった」の連呼です。



強風でシャッターを押すのが大変でした。
私のデジカメはここでバッテリー切れ
(一つ壊れました^_^;)

ここからはトシちゃんのカメラオンリーです。




三峰山山頂より360度の展望

動画です。
音が出ますのでご注意ください。



北アルプス:美ヶ原の奥から反時計回りに下の写真へ
(ズームなので少しぼやけています)






目の前の山は鉢伏山や二ツ山
奥に乗鞍岳?


御嶽山


霞んで見えますが中央アルプス


諏訪湖方面、その向こうには一昨日登った守屋山も。。。


南アルプス


富士山、山頂に雲がかかっています。
目の前の霧ケ峰、鷲ヶ峰山頂の上に見えます。


浅間山


名残りはつきませんが風が強かったので
下りることにします。八ヶ岳を眺めながら。



山頂にも小さなエビノシッポ

 満足、満足♪

 正面に富士山、左に八ヶ岳、右に南アルプスを眺めながらしばらく同ルートを戻ります。
 満足の笑み♪

 写真を撮りながら登ってきた熊さんとすれ違い、入れ替わって私たちがこの大きな岩の所で大休憩。
 山頂までは行かないと言っていた熊さんが下りてきたら一緒にコーヒーを飲もうと待っていたのですが、私たちが気付かない内に下りていってしまいました^_^;

 山頂での気温はマイナス4度だったようですが、冷たい風が吹いていましたから体感温度はもっと低く感じました。

 でも防寒はばっちりです(^o^)v

 その上温かいおでんとラーメン、うどんでしたから。


 おなかいっぱいでこちらは食べられませんでした(お持ち帰りです)。コーヒーだけいただきました♪

 腰を上げて下りるころには次々に登ってくる人とすれ違いました。山スキー、スノーシュー、わかん、それぞれのいでたちで、この山はけっこう知られていたのだと再認識でした。

 すれ違いが終わった頃、撮影中の熊さんに追いつきました。
  ここで山、写真、お仲間のことなどしばらくおしゃべり。楽しかったですが、すっかり撮影の邪魔をしてしまいましたm(_ _)m

 写真はウサギの足跡。向こうに進んでいる形だそうです。熊さんが狙っていた被写体を真似てみましたが、これでは作品になりませんか?(トシちゃん撮影ですから否定できません。笑;)


 熊さんと別れ、お先にくだります。
 途中から熊さんに教えていただいたルートから下りて来ました。前日にお仲間の山岳会の方々10人ほどでつけたトレースだということです。ひとたび雪が降れば消えてしまいますのでご注意ください。
(翌日は寒波で雪が降った模様ですので既に消えているでしょう)


 わざとフカフカの雪へ・・・ウサギの足跡もあります。
 雪の下に埋もれていた倒木に引っかかってこけてしまいました(笑) スノーシューで起き上がるのは大変!(^^ゞ

 ビーナスラインへ。
 冬季閉鎖中なればこそ歩けるビーナスライン。雪上にはスノーモービルの跡が沢山残っていました。山本小屋からのツアーなのだろうと推察しています。

 足跡が木の下で消えているのにトシちゃんが気付きました。そのまま木に登ってしまうこの足跡の動物ってなんだろう?
 早い、早い!もうゲートまで下りて来ました。とはいえのんびり下りて来ましたから、途中で後から登ったお二人に抜かされましたが・・・(^^ゞ

 登りのルートで下りてきたら大変だったね。熊さんに感謝です。
 熊さんにお礼のメモをバンパーに挟んで片付けていたら熊さんも下山してきました。

 このあといい温泉を教えていただいたのですが、生憎お休みで残念でした。機会がありましたらまた行ってみますね。いろいろとありがとうございました。(熊さん、これ見てくれているかな?(^^ゞ)

 結局下諏訪温泉の児湯に入ってきました。入浴220円、ロッカーは100円。ドライヤーが10円は驚きました。有料の場合は大体100円ですよね(^^ゞ

 関越道は渋滞も無く順調でナビの予測時間より早く自宅に到着。三連休だったのにお正月の翌週だからかな?

 この三連休の山歩きが私たちの今年の初歩きでした。さて今年はどれだけ歩けるでしょう?どんな年になるのでしょう?^_^; どうか良い年になりますように。