上毛三山・榛名山(掃部ヶ岳)
 (かもんがたけ1449m)
 上毛三山(妙義山、赤城山、榛名山)のひとつ榛名山へ

 H15年7月27日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(姉と)

  【掃部ヶ岳山頂での姉】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

町営駐車場9:30〜掃部ヶ岳登山口9:33〜分岐9:48〜硯岩9:54〜分岐10:02〜掃部ヶ岳山頂10:38-44〜地蔵岩10:57〜西峰11:09〜鉄塔分岐11:30〜耳岩11:35-40〜杖の神の頭11:45〜杖の神峠12:00〜林道途中車でピックアップ
(所要時間約3時間・・休憩含む)


 今回は石原軍団ならぬ我が石原一族が集まって尾瀬に行くことになった。日頃、母を尾瀬に連れていってあげたいと夫婦で話していたのだが、私達同様山歩きを楽しんでいる姉も一緒に行くことになり、更には弟一家も加わり、全員で8名になった。足腰の弱っている母と、体の丈夫でない妹も一緒で、行動はその日によってそれぞれ分かれたが、往復や宿泊など共に行動することは思い出深いものとなるだろう。ここに兄が加わればまさに親兄弟全員集合だったのだが、今回生憎不参加だったのが残念ではあった。
 日程は混み合うのを避け(避けたつもりだったが・・・)、仕事を休んで平日に宿をとったため、日曜はウォーミングアップを兼ねて途中の榛名山掃部ヶ岳に寄り、そのあと尾瀬へと向かった。
   (一日目27日:榛名山掃部ヶ岳、二日目28日:至仏山、三日目29日:燧ヶ岳

 八名全員一台のハイエースに乗り込み、出発したのはまだ6時少し前だった。環状八号線を混む前に通過し無事に関越に入る。賑やかだった話し声も次第に静かになり、後ろに座っている私達はいつしかウトウト。そうこうしているうちに渋川伊香保ICを下り、榛名湖畔を走っていた。

左【支度してイチニ!】

 町営の大駐車場はガラガラ。身支度を整え、周回コースをとる姉と私の二人がまず出発。

左【硯岩の分岐はこの上】

 湖畔沿いの道へ再び出て左折し、分岐も左へと進むと国民宿舎榛名吾妻荘の角に登山口がある。きれいに咲いているキツリフネを眺めながら樹林帯を登っていく。ここは母(80歳)には大変そうだ・・・と思いつつ登っていったのだが、後から聞けば、しっかり硯岩までみんなで登ったという(@.@)

左【硯岩へ、ここを母も登ったという・・】

 分岐で硯岩へと登っていった。両脇にはコアジサイが咲き始め、シモツケ、コメツツジも咲いていた。5,6分も行けば硯岩で、天気が良ければ榛名湖や榛名冨士の好展望場らしい。この日はガスがかかり、残念ながら眺められなかった。少し待ってみたが、無理だった。この標高で晴れていたらかなり暑かっただろうから、むしろ涼しくて良いなどと慰めて分岐へと戻った。

左【おつかれさま・・・と・・】

 姉が「オーイ」と呼び掛けたがまだみんなの反応がない。それならばと姉は更にお疲れ様の「お」と書いた。しかし分かりそうもなかったのでそこでストップ。そのまま榛名山最高峰の掃部ヶ岳へと向かった。分岐の側に家が建っていたが、これは別荘なのかな??と言いつつ、ひたすら登りにかかる。途中下山者2組に出会った。

 樹林帯で相変わらず展望はない。樹間にやっと少し開けても、やはりガスがかかったまま。休むことなくのんびり行くと、やや登りがきつくなる。尾根が少し細くなると間もなく山頂。

左【展望は残念、シモツケがきれい】

 榛名湖畔は見えず、遠望もきかなかったが、これから向かう稜線は少し眺められた。しかしすぐにガスってしまったので、早々に山頂標識の杏ケ岳(すもんがたけorすももがたけ)方面へとルートをとる。山頂からは浅間山、浅間隠山、妙義山、御荷鉾山、奥秩父の山並みなど見渡せるそうだが残念だった。

左【これが登山道】

 山頂からの下りは腰くらいまでの笹に覆われ、登山道は隠れてしまっていた。ストックで探りながら下りていく。笹の葉はぐっしょり濡れていて、ズボンはたちまちの内に濡れてしまった。おかしいなぁ・・さっき出会った人たちの足下はきれいだったのに・・・。どうやらこのコースを歩いたのではなかったようだ。先頭を行く姉に露払いと蜘蛛の巣払いをしてもらって?付いていく私もズボンはびっしょりになってしまった(^o^)

左【コアジサイ】

 ほんの少しアヤメやニッコウキスゲが咲いている他は、トリアシショウマやコアジサイ、カラマツソウなどが目を楽しませてくれた。地蔵岩や西岳という標識があり、間違いなく予定のコースを歩いていると確認できてホッとした。何しろここは地図を買わずに、ガイドブックのコピーしか持ってきていなかったものだから・・。

左【耳岩で】

 見晴らしが楽しめず、笹藪ばかりで休憩する場所とて無かったが、鉄塔への巡視路(行き止まり)を北に見送って、耳岩の辺りで、小休止。その耳岩をよじ登るのかと思ったがどうやらそうでは無さそうで一安心。再び登山道に戻り、耳岩の北面の巻き道から耳岩の岩稜を越えて、南面の雑木林の道へと出る。休憩した耳岩から5分ほどで杖の神の頭だった。

左【ゴメンねぇ・・・】

 杖の神の頭で携帯(docomo)をチェックするとオッ!かけられる!夫に電話すると出た。ラッキー!無事に連絡がついて、杖の神峠まで迎えに来てくれることになった。コースタイムより早く下山出来たが、下山路はまたしても笹藪で覆われ、足下を探りながら歩いていく。先を歩く姉は「ゴメンね、ゴメンねぇ・・・」と声を出しながら進んでいた。蛇?や生き物がいたら・・と気にしていたようだ。やさしいおねえさま!ん?怖がっていただけ?大丈夫よ、彼等の方が近づいてこないから・・・

左【石仏と祠】

 石仏と祠が左手にあって、ちょっとびっくり。杖の神って、どういう神様だろう?分からぬままに手を合わせて目の前の林道へと出た。林道を横切ると杏ヶ岳への登山道が続いている。天気が良ければそのまま足を伸ばしたくなりそうだ。

 夫はまだ来ていなかった。一息ついてから、林道を歩き出した。普通ならここをずっと駐車場まで1時間20分ほど歩く羽目になるのだが、今回はカット出来るので気楽だ。道ばたにはトラノオやホタルブクロ、ヨツバヒヨドリなどが咲いていた。山頂方向は相変わらずガスっていたが、少し晴れたとき、耳岩と分かる風景が目に入った。なるほど、両耳がピンと立っている、猫のようだ。写真に撮ったが、その部分が写っていなくて残念。

 お迎えの車が遅いなぁ・・と思いながら比較的きれいな林道を下りて行く。Uターン出来る場所をチェックしながら歩いていると後ろから車が来て通りすぎていった。「失礼ねぇ!乗っていかないかと声ぐらいかけたっていいのに!」と憤慨する姉。「後ろ振り向いたからいけないのよ」と私。「だって、停まってから顔見て間違えましたと言われたら腹立つじゃない」と姉。「停めちゃえばこっちのものよ」とまたまた私。二人で笑いこけている内にやっと夫の車が見えてきた。道を間違えて遅くなったらしい。すれ違ったくだんの車に私達が乗せて貰っているのではないかと、夫も気にして覗いてきたようだった。私達を満更と思っていない目出度い夫、目出度い我らであった(^o^)

 ちなみに弟一家もピストンで掃部ヶ岳に登ったそうだ。母と夫は硯岩をピストンしたとのこと。初日からこんなに頑張ってしまっていいのかいな?という心配は無用だったと後々知るところとなった。

 全員集合して昼食後、榛名湖温泉ゆうすげ元湯(500円)で汗を流し、尾瀬へと向かった。その夜は戸倉の駐車場(24時間1000円)でキャンプ。弟一家は初体験。駐車場、以前は無料だったのに、いつから有料になったのだろう・・・