福井県・荒島岳
(あらしまだけ1523.5m)
百名山99座目となりました。いよいよ王手です!
 H17年9月25日(日)
  天気;曇り時々小雨
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
中出コース登山口(みずごう)6:40〜登り口の標識7:10〜小荒島岳分岐9:10〜シャクナゲ平9:30〜もちがかべ〜荒島岳山頂10:37-11:10〜シャクナゲ平11:56〜小荒島岳分岐12:19〜小荒島岳山頂12:22-38〜登り口の標識13:48〜登山口14:07


所要時間約7時間半(登り4時間、下り3時間)

【23日大山・24日扇ノ山氷ノ山・25日荒島岳】

【荒島岳山頂で】

 最終日は荒島岳、いよいよ百名山99座目となった。残るは白山ひとつ。近いのだから一緒に登っちゃえばいいのに・・・という声が聞こえてきそう(私の内なる声か・・)。しかし一日で登るというわけにもいかない。というより時間をかけて登り(いつもやん・・)、山中でゆっくりする予定だ。

 ということで先ずはその前に荒島岳。丹波のたぬきさんのHPを参考にさせていただいて中出コースを行くことにした。夜、登山口まで移動したものだからR158の中休から曲がっていったあと、入り口が暗くて分からず行ったり来たりしてしまった。ようやく標高400m(ん?400m?ここで標高400mということは1100m以上も登ることになるではないですかぁ・・(@.@;;)、みずごう登山口に着き、テント設営。百名山となると誰かしらご同輩がいるものだが今回は珍しく私たちだけだった。勝原(かどはら)の方から登る人の方が多いのだろうか?

 6時ごろ起床。テント撤収して簡単に朝食を済ませた。したくしていると軽トラが一台やってきた。男性二人、しきりと携帯で連絡を取り合っている。誰かと待ち合わせをしているらしい。話すと後から小学生が90名ほど来て一緒に登るとのことだった。ウヘッ!大山に引き続き又だ!?

【中出コース登山口:標高400m】 【再び登山口標示が現れ、登山道へ】


 ひとまずお先にと挨拶して出発。しばらくは林道で話しながら並んでいく。かつては使われていたらしい草ぼうぼうの林道を何回か横切っていくと、また登山口が現れた。そこから細い登山道になっていく。かつてはここまで車で入れたのだろうか?

 登山道はしっかり分かるが、下草に覆われていた。リュウノウギク、アキチョウジ、ツリフネソウ、ミゾソバ(ウシノヒタイ)、トリカブト、ミズヒキ、キンミズヒキ、アキノキリンソウ・・・と、秋の花のオンパレード。初めて見る花や、名前の分からないものもたくさん咲いている。そしてリンドウが見られるようになると、それから山頂までずっとリンドウ街道が続き励まされる。

リュウノウギク トリカブト ツルニンジン(左下指) ツルリンドウ
ツリガネニンジン サラシナショウマ
リンドウ

【ブナ林】

 亀足の上に写真を撮りながら行くものだから、思ったより時間がかかってしまった。巻くように歩いて行けば間もなく小荒島岳分岐だが、なかなかたどりつかない。ひとまず休憩して歩き出すとその分岐は近かった。この小荒島岳から荒島岳を眺めたかったのでこのコースにしたのだが、濃霧ではかなわず。行きは通過して帰りに寄ろうということになった。ここもブナ林が幻想的。三日間、ガスに包まれた幻想的なブナ林ばかりだった。


【シャクナゲ平】

 シャクナゲ平に行けば勝原からの登山者がいっぱいいるのだろうと思っていたら、誰もいなかった。通過して山頂に向かう。

 少し下ると佐開コースと合流し、そちらから登ってきたというご夫婦と会った。林道は荒れて途中までしか車が入らなかったそうだ。休んでらしたので先に進むとポツポツ下山してくる人とすれ違う。勝原から登っている人たちのようだった。


【もちがかべ?】 【ナナカマド】


 何が“もちがかべ”なのか、どういう意味なのかよく分からないが、地図上では危険マークの急坂・階段・クサリのあるところがそうらしい。頑張りどころが次々と続く。思ったより、歩き甲斐のある良い山だ。

【山頂で】

 山頂は案の定ガスで覆われていた。白山を眺めたかったのに残念だ。天気の良かった先週に来れなかったのが残念に思えてならない。仕方ないと思いつつ気持ちが萎んだ。山頂は広かった。歩き回る元気もなく、誰もいない山頂で寒くならないようフリースや合羽を着込んでお昼にした。

 いつもなら山頂でゆっくりしたがるトシちゃんだが、この時は小学生たちが登ってくる前にシャクナゲ平まで下りてしまおうと言う。展望はないし、急坂でのすれ違いを避けたかったからだ。

 しかし下ってみると早くも小学生たちは山頂近くまで登ってきていた。みな元気がいい。「早いね〜」と声をかけると、「強制的に登らされているんです」と憮然とした表情で答えが返ってきた。後ろの子になるにつれ疲れた表情のようだったが、それでも身軽にひょいひょいと登っていく。

 今日登った子の何人が、大人になってからも山歩きをしているだろうか?ちょっと気になってしまった。ちなみに私は子供の頃山歩きが嫌いだった・・・・。遠足が山歩きだと休みたくなったものだ。それなのに何というこの変化!自分でも信じられない。

 子供たちが登って行くのを待って、シャクナゲ平へと下った。登りでは使っていた傘をしまい、ぬかるんだ道を気をつけて下りていった。

 そのまま小荒島分岐へ向かい、せっかくだから山頂へ登った。荒島岳の見えないのがつくづく残念に思ったが、ここでもしばらく座ってその方向を眺めていた。ようやく下りにつき、一気に下った。

 展望は望めなかったが充実感を味わえた良い山だった。展望があったらきっと、もっと感激したことだろう。百名山最後の白山はお天気の良いときに登って、じっくりこの荒島岳を眺めたい。

 登山口に着いたあと、勝原スキー場方向に向かい、九頭竜温泉平成の湯(一人500円)で汗を流してから東海北陸自動車道の白鳥ICへ。また交代しながら帰路に着いたのだった(高速道以外の一般道はすべてトシちゃんの運転)。

追記:
 今回の三日間の総走行距離は約1,880k。
 ガソリン(レギュラー)の使用量約130L。平均にして14.5km/1L。
 ガソリン代は約17,000円(車は小型の普通乗用車1600cc)。
 高速代はETC割引を利用したため31,150円かかるところが21,750円と9,400円もお得!
 交通費は全部で4万円弱・・・二人分としては安いがやはり遠出は出費が痛い。