雨乞岳は甲斐駒山脈の北端に位置します。2000mを越える標高でありながら今までリストアップすることが無かったのは、やはり南アルプスに目がいってしまうからなのでしょう。そういう意味で目立たない位置にあります。歴史上、名前の通り雨乞いの山だったそうで、登ると雨が降りそうな?イメージもあったかもしれません^_^;  また、古い資料では石尊神社からの往復コースだけで、登り4時間のロングコースでした。

 その石尊神社コースで調べていたら、最近(数年前から?)ヴィレッジ白州というキャンプ場側からも登山コースが整備されたと知りました。なんと3時間(早い人は2時間)だそうです。ということで私達もコチラのコースをピストンで行ってみることにしました。写真を撮りながらですからもっとのんびり亀歩きです(^^ゞ

 前夜登山口前の駐車場へ。移動中から夜中はずっと雨でしたが朝起きると晴天♪

 昨日はしっかり買出ししたので健康的な朝食です(^^ゞ
 登山口には広い駐車スペースがあります。きっと混むだろうと思って端の方へ寄せて出発します。でもこの日は誰一人出会うことも無く、下山後もこの状態のままでした。やはり人気が無い山なのかな?

 登山口には分かりやすい標識。
 整備された登山道が続きます。足元にはワチガイソウやタチツボスミレなど、登山道に咲いていますので、よく見ていないと踏んでしまいそうでした。


 木の階段が続きますが、歩き易い段差。


麓の方は落葉松の新緑がきれい。
秋の落葉松林も見てみたいです♪


 階段があるところも緩やかですが、なお緩やかな登りは階段がありません。とても歩きやすいです。

 登山道の真ん中にもいろいろと咲いています。大きな葉はマルバダケブキでしょうか?ギボウシもありました。
 麓の方は遊歩道にもなっています。下から三回ほどこうして分岐がありました。同ルートを下山しますので、帰りに周ってみることにし、先ずは頂上を目指します(周回できるコースと出来ないコースがありますので注意)。
2回目の遊歩道分岐

3回目の遊歩道分岐

 ♯3の遊歩道分岐を過ぎると登山道らしくなりました。ピークを捲くようにして緩やかな登山道が続きます。



 これは熊の爪痕?

 小休止はイチゴタイム♪
 尾根を避けて捲いている場所が多かったのですが、尾根道への踏み跡も見られました。冬道なのかもしれません。

鳳凰三山、新芽前ならではの展望!
思わずオォ〜と声が出ます。



 このコースのルート図がなかったので、sanaeはコンパスとPROTREKを頼りに読図しながら。なかなか難しいものです^_^;

 トシちゃんはauのGPSを持っていたので時々現在地など確認していましたが、あえて必要がないほどルートは整備されてハッキリしていました。


 広葉樹林帯ですが下は熊笹に覆われ、登山道沿いに山野草はあまり見られませんでした。貴重なネコノメソウです。


 運が良ければ水場・・・と書かれていますが、この時は運が良かったです(^^♪ 沢水の音が聞こえ、流れているのが見えました。今回持ち上げていたので必要ありませんでしたが・・・(^^ゞ
 水場からはジグザグに登り。

 ♯4の標識。正面が山頂方向のようです。山頂へは右に登り60分。
 ちょっと急登になりました。


山頂への登りは楽しいものでした。
随所に好展望場があります♪
鳳凰三山と甲斐駒ケ岳


熊笹の広がるところは全部
笹ノ平と呼んでいいのかどうか?


 ♯5の標識。大武川筋出合と書かれています。かすかに踏み跡が見られましたがしっかりしたものが続いているかはわかりません。


標高1900mくらい?
落葉松の新緑はまだこれから



甲斐駒ケ岳


甲斐駒ケ岳、ズーム。



霞んでいますが富士山も♪手前は日向山。



鳳凰三山


 ♯6・・・このように標識が1〜6までありました。
 地図読みしながら登っていましたが、微妙にずれているようなので小休止の時に確認・・・^_^;

 2000m近くなると登山道にも雪が少しだけ残っていました。アイゼンを使うほどではありません。(持ってきていませんでした)
 山頂直下の最後の登り。

 山頂に到着。狭いですが展望が広がって気持ちのいい山頂です。この山に登るなら絶対お天気のいい日に限ります。
 ふふ・・誰もいないので久々にティカータスポーズ♪何しろTiCAさんLOVEの山梨百名山ですから(^_-)-☆

 この展望を肴に・・・・・肴に・・・・、あ”〜〜〜〜〜またしてもビールを忘れた!(~_~;)

 傘は昨日の雨で濡れていたので干しています(^^ゞ
 今朝、出発時は気温10度で寒く、うどんにしました。ところが山頂では30度!(笑) でもさすがに2000mを越えているせいか、爽やかな空気です。野菜たっぷり、卵、天ぷら、ちくわも入って美味しかったです♪それに昨日収穫のコシアブラも(^^♪

 山頂からの展望、東側には八ケ岳。

眼下には石尊神社からのコース、
長そう・・・というか、山頂直下が急登で大変そう・・・
こっち(今回のコース)にして良かった!♪^_^;・
でもいつか歩いてみたい気もします。
できれば冬、雪のある時期が楽しそうです。
もちろんテント持ちで♪

その向こうの白い山肌が見えているのは日向山。


日向山と富士山


富士山、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳


 誰も登ってきません。山頂貸切です。

 のんびりと2時間も山頂展望を楽しみました^_^;
 下りは前方に八ケ岳を眺めながら。


前方に八ケ岳一望
 



 八ケ岳の右奥はちょっと霞んでいますが秩父方面。

山頂展望を満喫して同ルートを下ります。











甲斐駒の右には鋸岳


 1600mくらいまで下がっても木の間から八ケ岳が見えてました。葉が出てくるまでの展望。

 休憩していると大きな白樺の木に気付きました。こんなに太い木は珍しい!





 遊歩道へ行ってみましたが、♯3からはひたすらの下り、登山口に戻れないようなので引き返しました。



 ♯2から遊歩道へ行ってみます。こちらは途中で♯1に周回しますが、そのまま下る別ルートもありましたので要注意。

 このコースはあまり歩かれていないようでしたがお花がいろいろ楽しめました。途中、鹿が走り下りていくところを見ました。白いお尻がとってもチャーミング〜♪

エイザンスミレ


シハイスミレ?


キジムシロ


ハシリドコロ


ニリンソウ


カタクリ


ワチガイソウ





ケマルバスミレ


♯1に戻り、元の登山道へ

 
落葉松林の新緑を眺めながら♪

フモトスミレ


タチツボスミレ


カタクリ





サクラスミレ





ハコベ?


ユキザサ


ムラサキケマン


 下山。

 とうとう、一日誰にも会いませんでした。
 駐車場のすぐ下にはヴィレッジ白州という町営施設のキャンプ場があります。中には入りませんでしたがお客さんがいましたので営業中のようです。入口から眺めただけですがきれいでした。

 むかわの湯で汗を流します。700円。

帰りの中央道からの富士山


GW最終日の帰路はたいした渋滞も無く順調に帰宅。

 甲斐駒ケ岳の展望台としては日向山が1659.6mながら迫力があって素晴らしいですが、雨乞岳もその展望と樹林帯が素晴らしく感激しました。また行ってみたいと思いました。山梨百名山の一つ。

山梨・雨乞岳
 クリック地図 (あまごいだけ 2036.8m)

 

 夫婦の神、雨乞いの神をまつる霧訪山を最初に登り、その翌日夫婦にちなんだ名称が多い萱野高原を歩きました。そして意図しなかった計画だったにも関わらず最後に雨乞岳・・・と、まるで筋書き通りのような関連性に妙に感心してしまいました。この雨乞岳誰一人出会わず素晴らしさ独占で充分満喫しました。
H20年5月6日(火)
  Member. 2人(トシちゃん・sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

ヴィレッジ白州登山口6:55〜雨乞岳山頂10:33-12:34〜ヴィレッジ白州登山口15:25




4日:霧訪山
5日:萱野高原

↑ 雨乞岳山頂より鳳凰三山、甲斐駒ケ岳