八ヶ岳周辺・太刀岡山(山梨県)
              (たちおかやま1295.3m)

 伝説の山へ
 天を突き刺すような鋏岩の景観が見事

 H16年10月10日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

右写真【太刀岡山:駐車場より】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

下芦沢駐車場13:00〜登山口13:02〜クライミングゲレンデ13:27〜鋏岩13:32〜太刀岡山山頂14:00-15〜鋏岩14:40-45〜下芦沢駐車場15:05
(所要時間約2時間くらい・・休憩含む)


 茅ヶ岳を登った後、車で移動して太刀岡山へ。登山口の近くに駐車場があり、10台くらいは置けるだろうか。既にいっぱいだったが丁度出ていく車の後に入れられた。下山してきた若者達はどうやらクライミングのトレーニングに来ていたらしい。目の前に見えるその太刀岡山はハサミ岩が剣の先のように鋭く見える。ゲレンデはそのハサミ岩とその手前の岩場だと、登ってみて分かった。小さいが立派な山容だ。

左【岩トレの風景】

 駐車場から戻るように林道を下り、橋を左折、道なりに行くと民家の脇に登山口があった。登山道は思った通り、登り!登り!登り!急登だ。今日は二回目の山だが空身が有り難い。間もなく最初のゲレンデに着き、少し見学。小さなゲレンデだったが数名が練習に来ていた。若い人が多い。岩場の足下には祠があり、何とも気になる。この太刀岡山は昔、日本武尊が東国征伐の帰路、甲斐から信濃に入る道すがらこの山に登り、下山の時持っていた剣をこの山に残していったので、その名が生まれたという伝説があるそうだ。ハサミ岩がその象徴のように見えなくもない。そのゲレンデのちょっと先がハサミ岩だったがそこでも練習しているらしく声が聞こえてきた。登りはそのまま通過した。ここまで30分。コースタイムの半分だった。さらに急登は続く。

左【太刀岡山山頂】

 この山も人の手が入っていない(いじられていない)自然林豊かで黄葉が始まっている。ミツバツツジが多く、春はさぞや美しく彩られることだろう。登りは2時間近くかかるとあったが、約1時間であっけなく山頂に着いてしまった。一瞬拍子抜けしたような夫の声は、続いて安堵の声に変わった。

 山頂で一休みしている間に東側のガスがすこしとれ、山並みが見えてきた。開放部はそちらだけで方角的に小楢山の方かなと思ったが、山頂部分がガスっているため山座同定は確信が持てなかった。空模様が気になったので同ルートを下山することにする。急登の所を下るのは大変だがストックが心強い。濡れて滑りやすい木の根にも注意。

左【黄葉が始まっている】

 下りではハサミ岩によじ登ってみた。岩トレをしていたので邪魔しないよう途中で腰をかけ麓を眺めてきた。ハサミ岩のてっぺんに登ったら血の気が引きそうだ。目の前に広がる山並みもガスがかかっていたが、その中にさっき登った茅ヶ岳もあるのだろう。

 小休止のあと再びもう一つの岩場の方へ下った。練習している人は先ほどより増えているようだった。側を通ってそのまま登山口へと下っていった。短い上り下りだったが楽しめる山だった。

 このあとは翌日その先の曲岳、黒冨士に登ることにして再び車で移動。キャンプサイトは高かったので止め、曲岳の登山口でテント泊にした。ところが夜から雨となり、この山行は取りやめとなった。しかし紅葉を楽しみながらドライブ中にまたしても雨が止み、焼山峠に車を置いて小楢山に登ることになるのだった。