前夜は海の幸と歓談を楽しみ、快い眠りから目覚め外を見ると、お天気は良さそうです。

 朝風呂に入り(山旅でこんな贅沢を・・・^_^;)外の散策に出ると、さすらい人さんが早くもカメラ撮影をしていました。

 散策のポイントを教えていただいて、私たちもホテルの周りを一回り。

 目の前の二ツ亀は本当に亀の姿に見えます。二匹いる?(^_^;)そうですが、後ろ側がもう一匹なのかな?
 そしてこちら左奥に見えるのが大野亀。5〜6月ごろにはトビシマカンゾウが群生してきれいだそうです(6月上旬の日曜日にカンゾウ祭り)。

【ニリンソウ】

【キバナノアマナ】

【アマナ】

【ヒメオドリコソウ】


海岸線なのに、山で咲く花も群生しています。
ホテルの下はキャンプ場。
海水浴場に近いので夏は賑わうのでしょう。


 これは何か分からなかったのですが、アズマイチゲのように見えます。どうでしょう?海岸線ですが気候が本州とは違いますから咲くのでしょうか?


 タチツボスミレが群生。これも最初まさか!という思いがあったのですが、よくみればやはりそのようです。そこらじゅうに一面満開でした。



 宿に戻ると朝食の用意が出来ていました。和食ですがボリュームたっぷり。海の幸や土地の幸がたっぷり。料理の説明を聞きながら美味しくいただきました。昨夜に続き完食です(^^ゞ

 7時に食事、7時半に出発で慌しかったのですが、きのうと同じマイクロバスが待機しています。急いで準備して乗り込みます。あやうくお弁当を忘れるところでした^_^;
 島の北側の海岸線を眺めながら1時間ほどのドライブ。佐渡はどこも桜が満開で、バスに乗りながらお花見も楽しめてしまいました。

 宿から出てきたばかりですが、高千海岸でトイレ休憩。バスを下りて景色を楽しみます。面白い岩があちらこちらに見られ、それぞれに祀られているところが多かったように感じました。
 ハマハタザオ。階段のちょっとした隙間にも可愛く咲いていました。

 トイレ休憩の後登山口へ。バス通りから旧道へ入り、細い凸凹道を進みます。昨日の岨巒堂山への林道よりさらに細く奥まった感じで、慣れていないと運転するのが大変そう!運転手さん、ありがとうございました。3台も入って、切り返しが大変だったことでしょう。
 全員で64名。出発します。他に登る人はいないということで、この日は数珠繋ぎでした。

 歩き始めると間もなくミヤマカタバミ、ユキワリソウが次々に現れます。樹林帯の中のせいか、大株のものは少ないですが、右にも左にも足元にも散らばっています。踏まないように気をつけて行きます。

 ずっと登りでゆっくりとしたペースですが、時々立ち止まるようになりました。前方の人が写真を撮るたびに立ち止まるためで、一部でイライラした声が上がりだします。花を愛でるツアーですから、主催者側ものんびり歩くことに好意的なのですが、やはり周囲への気遣いは必要だと肝に銘じます。

途中でコースを外れ、秘密の花園にも
案内していただきました。
個人ではなかなか行きにくい山、
歩きにくいコース、分かりづらい花園です。
このツアーに参加して良かったと思いました♪

ユキワリソウ♪と他のお花♪





【フクジュソウ】

【ナニワズ(ナツボウズ)】

















 秘密の花園(便宜上、そう呼んでいるそうです。正式の名ではありません)と素敵な名前が付けられた場所は、通常作業道になっているそうで、日当たりのよい斜面でした。たっぷりと太陽を浴びて、自然のままにいっぱい咲いています。歩ける細い道にすらユキワリソウが咲いていて、いくつか踏まれたものもありました。リーダーが「踏まないように気をつけてくださいね」と声かけをしています。

 秘密の花園、そのままそっとしておきたいような・・・でも見せてくれてありがとうと言いたいです。







休憩場所に戻ります。
休憩といっても狭い場所ですから、
それぞれ立ったままです。


 境界線の石柱でしょうか?

 側にいた人が林野庁の管轄では無いようだと話していましたが、私有地なのかな?

 休憩のあと先に進みますが、分かりにくいコースでした。個人では迷子になりそうです。藪の中を突き進んでいくことになります。


 その遮る樹木の中にクロモジ?と思われる木がたくさんありました。結構太く大きかったので自信なかったのですが、日本海側の山地に見られるというオオバクロモジなのかもしれません。ユズリハも多かったです。

 この藪漕ぎで肩から背中、腕にかけて筋肉痛になりました^_^; (只今三日目、筋肉痛続いてます^_^;)

【キクザキイチゲ】

【ユキワリソウ】

 上の木陰にはまだ雪が残っています。アイゼンは不要でした。


 やっと開放部へ。

 目の前にはドド〜ンと大佐渡連山の山並み。昨年登った金北山がすぐ目に入りました。



 前方にドンデン山、キャンプ場の小屋が見えました。

 広場で小休止のあと、右手の松倉山に向かいます。
 アマナ。小さな可愛い花が、この辺りにも咲き始めていました。

 コレだけのことでも大喜び、単純です(^^ゞ


前方に松倉山山頂が見えています。
山頂へは上部で右から回り込んで行きます。


 海も右に眺めながら。風も無く穏かな陽気で気持ちよく歩けました。

振り返れば先ほど休んでいた禿山・・・もとい広場が見えます。
自分の頭と同じだと自ら突っ込むトシちゃん!
ウケテマス・・・・ヨカッタネ!
(いつも同じネタだよ・・・(~_~;) sanae飽きてます!)
左奥に見えるのは高ズコウ山。


松倉山の登りが泥んこ道だったため、
よけて歩いていたのですが、
太い枝に阻まれてはじき返され、
足が踏ん張れなくて尻餅ついてしまいました。
座った場所が乾いた所だったのでお尻が汚れずに済みました。
よかった!♪(^^ゞ

松倉山山頂
素晴らしい展望、素晴らしい山です!


ジャーン! みんな同じお弁当。
おにぎり二個と、焼き鮭と昆布。
美味しく戴きました♪
あとは持ってきた林檎。

山頂ではゆっくりと休憩。
上着が必要ないほど気持ちの良い気候でした。




 山頂展望を楽しみながらのんびり休み、予定通り順番に下山。平城畑へ向かいます。


 泥んこ道の下山は大変。スパイクつきの長靴は威力を発揮しています。
 多少アップダウンがあります。 

雪が消えると足元にはユキワリソウが
咲いていました。
皆さん、そのたびに喜びの声があがります。


目を見張る風景。
失礼ながら佐渡とは思えません(^^ゞ

 

足元にはユキワリソウや・・・


アマナが咲いています。

花とこの展望!たまりません♪

 カツボラ池に着きました。石花(いしげ)登山口と大佐渡縦走路をつなぐメインルートに出ました。

 ここで5分ほど小休止のあと出発します。

メインルートですから道幅が広くなりました。
歩き易い登山道です。

 相変わらずユキワリソウが咲いていますが、驚かされたのは福寿草。いたるところに咲いていました。そこらじゅうが群落です。野生の福寿草は清楚でとてもきれい。

【フクジュソウ】

【フクジュソウ】

【ユキワリソウ】

【ユキワリソウ】

【キクザキイチゲ】

【キクザキイチゲ】

【カタクリ】

【エンレイソウ、ユキワリソウ、フクジュソウ】

【ナニワズ(ナツボウズ)】

【ユキワリソウ】
 ナニワズ、別名ナツボウズと言いますが、これは夏になると花も葉もみんな無くなってしまうからなのだそうです。なるほど〜と思ってしまいました。


平城畑に到着。


やはり眺めが素晴らしい!





アマナがたくさん咲いています。


エチゴキジムシロも咲き始めていましたが、
平城畑の5月頃はこの黄色い花で
いっぱいになるそうです。









【アズマイチゲ】

【キクザキイチゲ】




【ユキワリソウ】

【ユキワリソウ】

【カタクリ】

【キクザキイチゲ】


【ミヤマカタバミ】


【ユキワリソウ】





【ユキワリソウ】

【ユキワリソウ】

危うく見過ごすところでした。
さすらい人さんに言われて気付いた
ナガハシスミレ(別名テングスミレ)



シュンランも♪


純白のユキワリソウ♪










右を見ても左を見ても、
斜面にびっしりのフクジュソウ♪
壮観です!




【エンレイソウ】

【エゾエンゴサク?】
 佐渡はヤマエンゴサクよりエゾエンゴサクの方が圧倒的に多いそうですが、その違いがイマイチよくわかっておりません^_^; 図鑑と実物を見比べないと難しいですね。見比べても分かるかどうか・・・汗;

石花(いしげ)登山口に到着。
マイクロの方がまだ1台しか着いていませんでしたが
間もなく2台も到着です。


海岸線の一般道に出て、最初のトイレ休憩。
山の方を見ると手前の山稜の鞍部の向こうに
丁度金北山のピークが見えました。


休憩タイムが長かったので
ちょっとお散歩。
あの岩の所まで行ってみましょう。



鳥居を潜り、脇から階段を上がると
立派なお社がありました。



両津港に戻り、17時半発のジェットフォイルで新潟港に戻ります。



さすらい人さん、みなさん、ありがとうございました。
おかげさまで楽しい山旅でした。

1日目の岨巒堂山はコチラです。

佐渡・2日目松倉山〜平城畑 (1日目は岨巒堂山へ)
(クリック地図)(まつくらやま 803.8m ・ ひらじょうばたけ 653.6m)

 

 初日の岨巒堂山では生憎の曇り空でしたが、この日はお天気に恵まれ、展望もお花も素晴らしい姿を見せてくれました。特にユキワリソウの花園と福寿草の大群落は圧巻!丁度良い時期に来合わせました。前日見られなかった昨年縦走の大佐渡連山も一望でき感無量。島とは思えない雄大さを再び堪能してきました。
H20年4月13日(日)
  天気;晴
  Member.さすらい人さん・トシちゃん・sanae
       (ツアー計64人)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

後尾(うしろお)登山口8:50〜松倉山12:15-13:15〜カツボラ池13:40-45〜平城畑14:05-15〜石花(いしげ)登山口14:45

↑ 大佐渡連山、金北山を眺めながら下山