佐渡・ドンデン山〜金北山(二日目)
(クリック地図) (しりたてやま940m〜きんぽくさん1172.1m)
  
 二日目はドンデン山荘から金北山への縦走、そしてユキワリソウのお花畑を堪能!カタクリにいたっては足の踏み場も無い状態、ニリンソウは登山道沿いを埋め尽くす勢い、民家のまわりにオオイワカガミやシュンラン、蕨が雑草のごとくワサワサとあるなんて想像だにしていませんでした〜!とにかくスゴイ! (大佐渡トレッキングマップ
H19年4月28-29日(土日)  天気;晴れ  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。超ゆっくりタイム) 

新潟港カーフェリー6:00出港⇒佐渡両津港8:20⇒バス・ドンデンライナー8:50発⇒アオネバ登山口9:05着

4/28(一日目):アオネバ登山口臨時バス停9:13〜アオネバ登山口9:20〜アオネバ十字路11:05-25〜ドンデン高原(キャンプ場〜ドンデン山散策)11:55-13:40〜尻立山山頂13:55〜
ドンデン山荘14:10・・・所要時間約5時間

4/29(二日目):ドンデン山荘5:25〜アオネバ十字路5:55〜マトネ6:50-7:10〜石花分岐7:29-41〜真砂の峰9:05〜金北山11:45-12:22〜天狗岩13:10〜神子岩14:15-20〜縦池の清水15:57-16:12〜姫ヶ沢登山口16:30〜初盛ダム16:40

4/30(三日目):民宿⇒蕨採り⇒大佐渡スカイライン⇒佐渡金山見学⇒たらい舟⇒佐渡両津港(18:40発)⇒新潟港21:00着
↑ ユキワリソウ

 テント撤収中にご来光です。

 山荘の宿泊者もいっせいに眺めていますが、こちらが見られているような位置関係でした^_^; 何となく恥ずかしかった〜

 支度して出発。舗装道を15分くらい歩き、林道と縦走路の分岐に向かいます。

 道路に雪は無いのですが、ドンデン山荘から先はまだ車両通行止めになっていました。

 分岐です。ここからアオネバ十字路までは前日歩いた所です。

 アオネバ十字路。朝早くに出てきたので他に人はいません。

 前日、アオネバ渓谷からこの十字路に出、右に向かいましたが、今日は反対側に進みます。

 前日とは打って変わって静かな山歩き。しばらくはこちらの体もウォーミングアップです。カタクリやキクザキイチゲなどのお花もまだお目覚めではありません。

 そんな体や花や雪を、太陽の陽射しが優しく起こしてくれます。

 水溜りは氷が張っていました。氷点下だったのですね。シュラフは3シーズンで大丈夫でした。

 でもしばらくは着込んで歩きます。

 マトネ山頂。一番奥の高いところが金北山、先ずはその山頂を目指して南下していきます。

 手前には何回もアップダウンがありますね〜

 マトネ山頂でしばし休憩。気持ち良さそうな稜線を眺めます。その先のお花に思いを馳せながら。
【崩れた場所もありましたが、登山道はしっかりしています】


 左に佐渡海峡、右に日本海を眺めながら進みます。やや冷たい強風だったので上着はなかなか脱げませんでした。

 うねうねとした稜線の向こうに、つねに白い金北山の頂が見えています。

 今回はドンデン山荘に直接電話して、雪の状態やアイゼンが必要かどうか問い合わせています。アイゼンが要らないというので持ってきませんでしたが、眺めていると大丈夫かな〜と気になってしまいます。

 石花分岐。石花コースもお花がきれいだそうですが、見送ります。後ろの山は今日の出発地点でした。ドンデン山荘の建っている山です。こちらも稜線の随所から眺められます。

 分岐の側には小さな湿田があり、水が流れていました。ザゼンソウも咲いています。

 カタクリ、キクザキイチゲ、そしてユキワリソウもポツポツ見られました。

 こんな場所もあります。風が強かったので飛ばされそうでしたが、ザックが重くてよかったかも^_^;

 この日東北方面は荒れていたようですね。

 せっかく登りましたが又下ります。

 樹林帯になると雪。

 花と前方の眺望を楽しみながらのんびり歩いていたのですが、トシちゃんの足が痛み出してしまいました。小休止して筋肉の薬を塗ります。

 殺風景に思えた山並みですが、休んだところで思いがけなくユキワリソウがたくさん咲いていて大喜び♪



 青空もきれいです。

 木の無い斜面もありますが、眺めが素晴らしく気持ちの良い稜線が続きます。

 ブイガ沢のコル。のんびり歩きすぎて、まだこんなところ?と驚いてしまいました^_^; ここでまたまた下ります。

 写真で見ると殺伐とした感じですが、周囲の山並みの眺めがよく、前に常にピーク最高峰の金北山が見えるせいか、気持ちの良い稜線歩きでした。この日は風がややあったのですが、強風だと歩くのが辛いかもしれません。何となくスモール!スモール北アルプスっていう感じでしょうか!(^^ゞ

 真砂の芝生。両津湾を眺めながら一息つきます。暖かい日はゴロンと横になったら気持ち良さそうな場所です。でも夏はお花がいっぱい咲くのかも?

 その上が真砂の峰、下ればイモリ平です。この辺りも良い雰囲気です。


 

 イモリ平へ。 

 鞍部がイモリ平。左下の建造物はまだ途中のようですが、トイレでしょうか?

 足元には立派な石碑がありました。水場も近くにあるようです。

【↑ これはトイレ?材木がたくさん置いてありました。】

 再び登りにかかるとシャクナゲの花芽が随分ついています。


 稜線で先を行くトシちゃんの「あった〜」と叫ぶ声が聞こえてきました。もしやと思った普通のカタクリの中に、たった一つありました。

 白いカタクリ発見です。しかも凛としてとても清楚な美しいカタクリです。

 トシちゃんはもう一つ気がついている事があります。それは、佐渡のカタクリの葉っぱには斑が入っていない・・・。言われて気がつきました。ホントだ〜!すごいね〜

 この辺りで単独の男性が追いついてきました。金北山までの間で同方向の人に会ったのはこのときだけ。テント泊で早く出てきたお陰です。静かな山歩きが楽しめました。

 天狗の休場。とにかく、ピークといい、鞍部といい、いろいろな名前がついています。地形図には書いていないので、観光協会や宿、駅などでトレッキングマップを戴いておくとわかりやすいです。(この上にリンクしていますが、もう一度コチラへ。連絡すれば郵送してくれるそうです)

 振り返ると歩いた軌跡はこんな感じですが、実際にはもっとアップダウンがあります。(ちょっと乱暴な線引きでゴメンナサイ)

 間近に金北山が見えてきました。

 いよいよ核心部。右手に金北山を見ながら手前の山を登って行きます。

 この辺りで反対方向から来る人とすれ違うようになりました。

 そして、いよいよ金北山へ。

 池があります。鏡池?あやめ池かな?と思いつつ、気持ちは金北山へ。



 凍っていそうな池の側を通って最後の登りにかかります。

 登っていると、途中で私たちを抜いていった若い単独男性が早くも下りてきました。車だそうで、同じルートをドンデン山荘まで戻るそうです。後30分くらいで山頂という言葉に励まされ登っていきます。



 行き先の山頂が見えるのも良いものですが、歩いてきたルートを振り返って眺めるのもまた嬉しいものです。

 山頂のシンボル、ドームが大きく見えてきました。目の前の雪の斜面を登って行きます。

 登りきれば山頂、雪はありませんでした。

 山頂のお社。ドームの隣りにあります。山頂では大阪から来られたというグループが詩吟を楽しんでおられました。風流ですね〜

 両津湾、平野、小佐渡方面は開けていますが、360度という展望の山頂ではありませんでした。

 米軍から自衛隊へと移行した施設がド〜ンと山頂をしめています。佐渡分屯基地レーダーサイトだそうで、領空侵犯機の警戒監視、周辺気象情報の収集など防空の要として、昼夜を問わずフル稼働しているそうです。

 山頂に無骨な・・・と思ってしまいますが重要な役割を担っていたのでした。

【↑ いちおう分岐はありました】
 山頂でようやく次々と人がやってきました。 殆どの人は防衛庁管理道路を白雲台の方へ下っていきます。こちら(金北山〜白雲台)を通る場合は、自衛隊への届出が必要です(FAX・電話可)。詳しくはこちらをご覧ください。私たちははじめから通らない予定でしたが、積雪状態によってはわかりませんので、前日念のためドンデン山荘でFAXを入れていただきました。

 昼食を済ませ、予定通り沢口登山道の方に下山します。少し戻って尾根を下りますが、ドンデン山荘で言われたとおり、雪で木々は押し倒され、登山道は分かりにくくなっていました。この時期ガスっていたら止めた方が無難でしょう。

 大変なところは写真を撮る余裕がありませんでした、すっかり忘れています(笑)

 残雪が一旦無くなると視界が開けます。

 ドームを見上げます。

 その先(防衛庁管理道路)には妙見山、白雲台方面が見えます。




 再び下ります。そのまま雪はなくなるのかと思いきや、まだたっぷりとありました。





 雪が無くなればわかりやすい登山道♪視界も広がります。

 天狗岩。近くに天狗のような岩がありました。この後は道なりに下りていきます。





 スゴイ!スゲー!の連発です。ボキャブラリーが貧困な二人・・・^_^;

 これが登山道ですから無理もありません。信じられない花園です。

 ユキワリソウだけでもう百花繚乱♪

























 興奮しております(^^ゞ

 この状態ですから〜♪

 満腹状態で神子岩に着きました。ここで分岐になっています。じゅんさい池を経由して姫ヶ沢登山口に向かいます。

 最早バイキング状態!お腹いっぱいでも撮り続けます。カタクリなどは登山道にも生えていますから、踏まずに歩く方が難しいくらいです。

 鳥居を潜って。

 はらい川。水場です。暑くなったせいか小虫がたくさんいました。そろそろ防虫対策をしなければ・・・


 

 じゅんさい池にはザゼンソウがいっぱい咲いていました。

 どこまでもカタクリが両脇にビッシリ咲いています。スミレもあればシラネアオイも。この辺りのオオイワカガミは蕾でした。もうすぐ満開になることでしょう。

二日目に出会ったその他のお花編(ほんの一部です)
【↓アラゲヒョウタンボク】

【↓アケボノスミレ】

【↓ザゼンソウ】

【↓ニョイスミレ?】
【↓“フキノトウ”だってきれいなお花です】

【↓キクザキイチゲ=ルリイチゲ】

【↓エゾエンゴサク】

【↓カタクリ】

【↓スミレサイシン】

【↓カタクリ(白)】

【↓カタクリ(紅白)】

【↓カタクリ(淡いピンク】

【↓ショウジョウバカマ】

【↓ニリンソウ】

【↓ナガハシスミレ?】

【↓ナガハシスミレ?】

【↓ミヤマカタバミ】

【↓シラネアオイ】

【↓コシノカンアオイ】

【↓オオタチツボスミレ?】


 横山登山口との分岐。

 縦池の清水。

 休憩中にこの下りで初めて後続のグループ(9人くらい?)がやってきました。一瞬にして賑やかな広場に。

 一先ず先に下りますが、先で女性がお花摘みをしているということで足止め。少し待ってから進みますが、途中で身軽な彼らに道を譲ります。

 ニリンソウの咲き乱れる沢沿い。この先もニリンソウはあふれんばかり。キクザキイチゲと共に、林道沿いにもいっぱいでした。

 新緑がきれいになってきます。

 桜がまだ咲いていました。

 姫ヶ沢登山口には30分足らずで到着。先ほどのグループの車が停まっていました。

 私たちは今夜の宿“民宿桃華園”に電話を入れますが携帯が繋がりません。初盛ダムの方へ向かう途中で連絡が取れましたので、少し広い場所で待つことにしました。

 バックは金北山。山頂が見えます。

 お疲れ様でした〜

 翌日は観光になりますが、こちらおまけの観光編です。