安蘇山塊・石裂山
(クリック地図) (おざくさん879.4m)
  
 昨年に引き続きアカヤシオの袈裟丸山と、周辺のまだ登っていない石裂山へ。石裂山は花の百名山だそうですが、この時期は白いイワカガミ(ヒメイワカガミ)がいっぱい!ビックリでした。ピンクのが無かったのは初めてです。他にも少しずつ、いろいろ咲いてました。そして嬉しい出会いとグルメの山旅でもありました(^^♪
H19年5月19日(土)  天気;晴れのち雨  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 


加蘇山神社8:30〜千本桂9:05〜中ノ宮9:25-33〜奥社9:47-50〜稜線上10:10〜東剣ノ峰10:22〜展望台10:35〜石裂山10:50-58〜月山11:15-12:00〜休憩所12:50-13:35〜加蘇山神社13:50・・・所要時間約5時間20分
↑ 白いイワカガミ(ヒメイワカガミ)がいっぱい
 いつもながら前日まで行き先が決まっていません^_^; 漠然と袈裟丸山のアカヤシオをまた見たいな〜と思っていたのですが、トシちゃんは同じ山に行くのをあまり好みません。いくつかリストアップし、夜になって、まだ行っていない石裂山と組ませることでようやく袈裟丸山に決まりました。どちらも日帰りですから準備は簡単です。それでも家を出たのは夜中の1時。ワサワサと荷物を車に積み込む我らは何やら夜逃げでもするようです・・・笑;

 加蘇山神社の無料駐車場で3時間ほど仮眠。天気予報は思わしくなかったのですが、起きた時パラパラと降っただけで、下山するまでもってくれました。

 加蘇山神社には使用可能なトイレが無かったので、車で石裂神社へ。そこには公衆トイレがあります。

 再び加蘇山神社へ戻り、支度を済ませて8時半出発です。


 何気に決めた石裂山でしたが、そういえばさるやさんが最近行かれたばかり(記録はコチラ)。なかなか面白そうで期待です♪

 コースを確認していると側に「警告」と書かれた看板がありました。ハイキングコースと言えども事故の多いコースだそうで、死亡事故も何回かあったようです・・ってマジ〜ッ?^_^; それでもハイキングコースなんですか・・・?^_^;


 左へ行けば登山道ですが、お参りしてから行くことにします^_^; ちょっと緊張して素通り出来ないムードです。

 ということで安全登山をお願いする小心な我ら。

 お参りを済ませ、左側から登山道へと向かいます。

 仏像なのか、顔の部分が風化しています。坐像ですが、かなり長いこと座っていらっしゃるのでしょう。登山の無事を祈る道祖神のような感じなのでしょうか?

 祠と鳥居の前を通ります。日光をはじめこの辺りは宗教と密接な関係をもった山が多かったそうで、ここも山岳宗教の修験者が歩いた山の一つのようです。

 清滝の側を通ります。可愛い滝です。

 900mほどの山ですが、登山口からかなり重厚な雰囲気を持っています。

 そして新緑がとてもきれい♪

 天然杉でしょうか?太いですね〜


【クワガタソウ】

【アオイスミレ?】

【カキドオシ】

 休憩所が見えてきました。少しだけ休んでいきます。

 側には竜ガ滝。これも小さいですが、ちゃんと名前がついています(^o^) 涼やか〜

 ホウチャクソウかな?

 分岐です。左側を行きますが、帰りは右から下りてきます。

 千本桂。樹齢1,000年(スゴイ!)、天然記念物だそうです。

 桂の木とトシちゃん。

 ん?カツラとトシちゃん?

 そのトシちゃんと比べると大きさが良くわかります。2本あり、夫婦桂のようです。一本の木が小さい木の集合のように見えます。(下記説明を参照)



【ヒイラギソウ】

【ミミナグサ】
 丁寧に見ればもっといろいろと咲いていたのかも知れませんが、とりあえず。写したお花たちです。

 ハナネコノメもありましたが花は全て落ちてました。他にムラサキケマンも見られます。

 中ノ宮。休憩していると、行き先にいきなり鎖場を発見。

 そこは行者帰シノ岩。そばには大きく「転落注意」の文字が・・・

 どんなに大変か動画でどうぞ(^o^)

 またまた大きな杉です。あっ、sanaeが押して斜めになったのではありませんよ〜

 そして目の前に石裂岩とありました。側には長い梯子が続いています。

 登っているトシちゃんを下から写します。

 梯子の側には古い鎖が残されていました。以前は梯子は無く、この鎖を頼って登ったのでしょうか?もう錆びているので今は使わないほうが安全です(だれも使わないか・・・^_^;)

 周辺は苔むした岩でイワタバコの緑がきれいでした。そのうちきれいな紫の花を咲かせることでしょう。

 口をあんぐりあけたようなこれが石裂岩?その中には鳥居と祠がありました。

 奥社です。

 奥社から一旦登山道にもどりますが、梯子を使わずに下りられました。 

 登りにかかると、再び階段。これからもこうした階段や梯子は随所に出てきます。事故後に取り付けられたらしく、どれも比較的新しいものでした。左側の岩はヒゲスリ岩というのだそうな!



 群生しているのはキジムシロでしょうか?とってもきれいです。その上はもう稜線でした。

 ここからは景色を眺めながら・・・と思ったら意外にも緑に囲まれています。

 久々にみるギンリョウソウ。今年初めてです。

 登山道は木の根でムキムキマンのお山のようです。逆かな?骨皮筋衛門のようなお山・・・(って、わかるかな〜^_^;)

 トシちゃんは注意書きが記憶に残っていて、マムシに見えてしまったみたい(^o^) あまり気分良くなかったそうです。想像力豊か?被害妄想とも・・・(^^ゞ

 東剣ノ峰。小さな狭いピークです。通過点にすぎませんが、滝同様、しっかり名前がついてます。もっと急峻なのかと思ってました。ちょっと拍子抜け!(^^ゞ

 そして下ります。

 すると驚いたことに白いイワカガミの群生!これにはビックリしました。通常のピンクの花が一つもありません。

※追記
 このイワカガミは、『那須の花』(下野新聞社刊)によるとヒメイワカガミ(姫岩鏡)といい、学名も違うのだそうです。「(イワカガミより)全体にやや小型で、花色が白色または淡いピンク色」とあったそうで、栃木のNKさんより教えていただきました。どうもありがとうございます♪ とても助かります(^^ゞ 今後ともまたよろしくお願いいたします。





 石裂山手前の展望台より。

 石裂山山頂の上は青空が広がっています。お天気は大丈夫そうでひと安心。でも予報は朝夕一時雨と言っていたので、鎖場や梯子を通過してしまうまで雨が降りませんように・・と祈る気持ちです。(<はじめから山の選択が間違ってる・・^_^;)

 シロヤシオの咲き残りが2,3個ありました。

 新緑がとってもきれい。ヤマツツジが目立ちます。

 石裂山山頂に着きました。狭い山頂の真ん中に三角点があります。

 これで「オザクサン」って、普通読めませんよね〜。この名で惹き付けられる気持ちにもなりますって!

 合間から日光連山が見えるということでしたが、高い山にはガスがかかっています。

 静かな山歩きでしたが人の声が聞こえてきたので一先ず狭い山頂を後にすることにします。

【ヤマツツジ】


【チゴユリ】

【アオイスミレ?】

 またまたヒメイワカガミの群生が!

 鎖場も梯子もない気持ちよい登山道を行き、月山山頂です。石裂山塊の最高峰900m。

 石裂山山頂よりは広く、やはり日光連山方面が望めます。夕日岳かなと眺めますが、見えるであろう男体山や白根山は雲の中でした。



 この月山山頂でお昼休憩にします。他に後から来られた二人がいただけの静かな山頂で、ヤマツツジには入れ替わり立ち代り蝶がやってきました。

 ここもアカヤシオがたくさん咲くそうですが、時期は一ヶ月前、4月中頃のようでした。

 山頂に鹿バージョンの看板。

 団体さんが登ってきたのを潮に下山することにします。周回コースなので、登りでは潜らなかった鳥居の下を通って下ります。


【ジュウニヒトエ】

 傾斜があるせいか雨が降ると土が流されるのでしょう。登山道に整備された丸木はむき出しで転がった状態で用をなしていませんでした。こちらは杉の植林が続いています。

 途中の岩穴の中にも小さな祠がありました。歴史を遡るとどんな様子だったのだろうかと思いを馳せます。今でも修行する行者さんっているのかな?

 ヒイラギソウ。

 朝通った分岐に合流し、休憩所に近づくと、駐車場で隣り合わせたご夫婦が休んでました。挨拶して通過しようと思っていたら声をかけられ、果物やお新香をご馳走になってしまいました。

 とても明るく気さくな方たちで、ウマが合い、話が盛り上がるワ、落ちるワ・・・(爆)。

 たまたま蕨かな〜?と思っていたのが「毛があるから違いますよ」と教えていただき、ヤッパリと納得したのですが(佐渡の経験が生きていません^_^;)、「毛のないのがワラビですよ、毛の無いのがイイのです!」 ここでトシちゃん、自らそのツボに突っ込んでいきます。見ればそちらのご主人も同様のヘアスタイル!話はどんどん暴走してしまいました^_^;

 老人介護や看取った話、山歩きの話で話題は尽きず、あっという間に45分もおしゃべりしていたのでした。

 ここでも団体さんがやってきたのを潮に、お礼を言って、一足お先に下山します。

 こんなに長い時間、心底笑い転げたのは久しぶりです(^^ゞ 可笑しいことや楽しいこと、嬉しいことがあっても、ずっと笑い続けるなんて時代はとうに忘れてました^_^;

 箸が転がっても可笑しい時代・・・もう何年、何十年たったでしょう(笑) このときの栃木のご夫婦に感謝です。お別れが名残惜しいお二人でした。

 休憩所(東屋)からは15分ほどで駐車場に着きました。車の数が増えています。荷物を片付けているとポツリポツリ雨が落ちてきました。

 石裂山神社にもどると、境内の中にあるそば処が営業中になっていました。

 珍しいので食べていくことにします。もりそばを頼んだらそば粉で作ったという“そばかりんとう”が付いてました。山菜てんぷらは二人でひとつ。のんびりと寛げる雰囲気の中で満悦でした。



 他にもメニューいろいろあります。

 二階の方で食べるとお部屋から山の景色と、同じ境内にある能舞台のような建物が見えます。このおそば屋さんは近くの古民家で営業していたそうですが、一ヶ月ほど前、神社の社務所だったこの建物に移って来たそうです。今はこの舞台の隣りが社務所になっていました。

 社務所がお蕎麦屋さんになるって、珍しくないですか?境内にお店屋さんがある所は結構ありますけどネ!

 外に出て、神社の入口から写しました。正面がお蕎麦屋さんですが、鳥居と狛犬さんが辛うじて神社だと教えてくれています

 しとしと降り始めていた雨はここで土砂降りになりました。

 このあと袈裟丸山に向かいます。途中で温泉を探したのですが、その前に・・・

      ↓

 おぐら屋さんを見つけてしまいました。

 お蕎麦を食べてまだ3時間しかたっていないヨ・・・^_^;

 でも入ってしまいます(笑)

 テントミータカさん情報(記録はコチラ)で、三毳山に行った時寄りたかったのですが、帰路から離れていたので行き損ねていたお店です。最近では白音さんたちも寄ったと知り(記録はコチラ)、その好評ぶりにこれは寄らねば!と(笑)

 ※ この白音さんたちとは翌日の袈裟丸山で遭遇します。もしかしたら・・という予感はありましたが、それにしてもまさかね〜。いろいろご縁のあるお二方です(^^♪

 そしてしっかり頼んでしまいました!

 チャーシュー麺と餃子!見た目よりはるかにすんごいボリュームでした^_^; お二人のレポを読みながらもこれほどとは思わず、迂闊でゴザイマシタ。よりによってお蕎麦の後ですよ・・・・(~_~;)

 美味しくて、しっかり食べました♪>私は妖怪か・・・汗;

 お値段かなりリーズナブルです♪

     


 満腹のあとは温泉に寄る気にならず、残念ながら諦めました。そのまま袈裟丸山へ。途中のコンビニで翌日の食料を買い込み向かったのでした。

 裾野では鹿を何頭も見かけました。白いお尻がなんとも可愛い♪