丹沢・大室山〜加入道山
(大室山1587.6m・かにゅうどうやま1418.4m)

 雲一つない好天で富士山がきれい!
 裾野は紅葉、山の上は晩秋の装い・・
 仲間と歩いて食べて飲んで語らう山は楽し!

 H16年11月23日(火)
  天気;快晴
  Member.5人(木村・佐藤・篠原・清水・石原)

右写真【白石沢の紅葉】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

大井松田IC===西丹沢自然教室7:20〜用木沢出合7:45〜犬越路9:05-20〜分岐11:05〜大室山山頂11:10-12:00〜破風口12:45〜前大室13:00〜加入道山13:10-30〜白石峠13:40〜白石の滝14:20〜用木沢出合15:10〜西丹沢自然教室15:35(キャンプ場テント泊)
(所要歩程時間約8時間15分くらい・・休憩含む)
翌日は不老山


 恒例のうたげ山行。このメンバーが揃ったのは初めてだ。朝5時に自宅を出てコンビニに寄り、清水さん、木村さんをそれぞれ最寄り駅でピックアップ。新松田駅でシノさん、のんちゃんとも合流。ザックやらテントなど積んで5人乗るとセダンではさすがに狭い。しかし狭ければ話が近いというか、和気藹々と山の話で盛り上がる。

 R246から右折して丹沢湖方面に向かうとニュースの情報通り見頃の紅葉だ。今年はちょっと渋い感じだねなどと話しながら西丹沢自然教室に到着。早くも数台の車が駐車していた。やはり祭日だ。

左【元気よく出発】

 登山計画書を投函し、トイレなど済ませてから用木沢へ。出合まで車で行けばよかったかなと思いつつ歩いていくと、途中に通行禁止やキャンプ地以外の幕営禁止の立て札などが目につく。それでも用木沢出合いまで車で入る人は多い。

左【紅葉】

 出合から犬越路へのルートへ進む。元気の良さそうな人たちを間に鋏んで私が先頭になり、殿がシノさんとなった。ということでゆっくりと進んでいく。下の方はまだ紅葉がきれいだった。ぎりぎりセーフといったところか。ここは9月末にも予定していたコースだったが、雨に降られ、その時は増水を考慮して高松山に変更したのだった。今回はその心配もなく快晴。こうして紅葉が眺められ、かえって良かったのかもしれない。紅葉はやはり青空に映える。

左【紅葉】

 沢沿いの緩やかな傾斜を登っていき、朽ちたベンチを過ぎると傾斜は段々きつくなる。今年の台風の影響だろう、登山道はいくらか荒れたようだ。雨と共に土砂が流れ落ちてくる情景が目に見えるようだった。この辺りにも雪が沢山降る時がある。その雪景色は丹沢とは思えないくらい素晴らしい。この日麓はきれいな紅葉、黄葉に彩られ、上へ登るほどに晩秋の趣へと変わっていった。

左【犬越路】

 犬越路に着くと先着の人がいたが、静かな展望場だった。ひとまず皆でホッとひと息ついて小休止。雲一つない青空の下、しばし展望を楽しむ。その間檜洞丸へ行く人、大室山へ向かう人、何人かが交差するが、心地よい静けさだった。富士山は見えないが、それでもどっちにあるのだろうかと捜すのは常のこと。そんな一コマに思わず皆笑ってしまう。

左【リンドウ】

 避難小屋の側から登って大室山へと向かって行った。登り始めてすぐ思いがけなくリンドウの花を見つけた。花の少ない時期、こうした一瞬が嬉しい。笹に囲まれた登山道を登っていると、夏に登ったことのある清水さんが辛かったと懐古していた。11月の末でありながら、この日も20度を越えていたらしく暑かった。夏などとんでもないコースだねぇ・・とそれこそ皆でまた笑ってしまった。こうして話しながらゆっくり登っていったのだが間もなく前方に五合目辺りまで冠雪している富士山が見えてきた。この落葉の時期なればこその展望。ビューポイントでは思わず皆揃ってカメラを向けた。

左【がんばれ〜(^-^)v】

 小さなアップダウンを通過して大室山の姿が見えてくると、そこは近いようにも思えるが「せっかく登ったのに又思いっきり下るねぇ・・・」とついつい愚痴が出て笑ってしまう。大きなシノさんは膝を痛めているため遅れがちだがそう言えば息づかいは荒くとも、辛いというような言葉は出てこない。シノさんの小さく見えるザックにはお楽しみが沢山詰まっている。見かねて若いのんちゃんが「持ちましょうか?」と声を掛けるがいつも明るく「大丈夫、重いのはお腹の方だから!」と笑っている。

左【大室山山頂】

 樹間に富士山を眺められるのもこの落葉の時期なればこそ。うっすら汗ばむ陽気に、分岐の手前のビューポイントでシノさんのザックを軽くしてあげよう?という誘惑に皆の足が止まったがそこは我慢!大室山通過の憂き目に遭わないようゆっくりでも山頂まで頑張ることにした。分岐も樹間に富士山がきれいに見えた。やはりこの時期ならではの風景だ。山頂まではあとひと息。ほぼ平坦な道を行きやっと山頂到着。分岐の方が富士山展望は良かったが、静かな山頂の風を避けた所で大休止することにした。そうと決まればあとはお楽しみの宴?いやいや・・・・。

左【大室山山頂から加入道山へ】

 昼食をとりながら、頑張って登った後の乾杯と、持ち寄りのお総菜や甘いケーキ、ドリップコーヒーが皆の気持ちを和ます。山頂からの富士山はすっかり葉を落とした樹林とはいえ阻まれてイマイチ見にくいが、一緒に登った心地よさを共に味わうひとときは楽しい。一時間以上のんびりしている内に、静かだった山頂も賑やかになってきた。居心地良かった指定席を離れ加入道山へと向かおう。

左【富士山の眺望が素晴らしい】

 再び登ってきた犬越路への分岐を通過し、ゆっくりと進む。このコースは富士山を前方に眺めながら歩ける。富士山がきれいに見えるこの日は最高だった。小さなアップダウンはこの時期それほど気にならないが、これから凍結などあると気になる所もあるので要注意だ。

左【前大室から少し下って加入道山へ】

 加入道山山頂までの間、私はいつも富士山を眺めながら何の気なしに歩いてしまうが、清水さんは破風口などしっかり説明してくれる。そして山頂だと思った所は前大室で、私の記憶はこんなものだと笑ってごまかしてしまうのだった。標高といい、コースタイムといい、地形図片手に数字をきっちり把握している木村さんもいるので心強い。それぞれ持ち味のあるメンバーの集まりだと思う。

左【加入道山山頂】

 加入道山山頂にある避難小屋も良い小屋だ。当初はどこかの避難小屋泊まりも考慮していたが、今回は日帰りの二人に合わせ、全員下山することにしていた。小休止のあと、最後の富士山を眺めながら白石峠へと向かい、そのまま用木沢出合へと下山。途中白石の滝を眺めつつ・・。この登山道も台風などの影響が残っていくらか荒れていた。

左【下ると再び紅葉に出会う:白石沢で】

 下へ下りれば沢沿いの紅葉は美しく、この日の山行を気持ちよく締めくくれたのだった。いやいや締めくくるにはまだ早い。二人がそのまま日帰りでいなくなってしまうのは残念だったが、丁度待っていたバスに乗って帰っていったのを見送ってから、テン場を借り、温泉とうたげを楽しんだのだった。夕餉は車なればこその土鍋持ち込みで具だくさんの寄せ鍋。今日の疲れを温泉で癒し、ちょっぴり?アルコールも入って鍋を囲む。近場の山でのんびりと話も弾み、ほのかな酔いもご愛敬とばかり山の話で夜が更けた。一夜明けて翌日はのんびり不老山へハイキング。

 ウェルキャンプ場:テン場は車一台、テント一張り三人で3150円。キャンプ場内の露天風呂525円。