西丹沢・大室山〜加入道山
(クリック地図) (おおむろやま1587.6m〜かにゅうどうやま1418.4m)
  
 少し前に降った関東山岳地の春の雪は思いがけなく20センチくらいは積もったらしい・・・。土曜日は出かけなかったのですが、そんな情報を得て、こりゃお花は埋もれているでしょうから雪目的でしょう!ということで翌日の日曜日は朝一番の電車で奥多摩の雲取山に決めました。ところが起きれません・・・。ということで丹沢に変更です^_^;
 H19年4月20日(日)
  天気;曇り(山頂部はガスで少し雨)
  Member.1人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。) 


西丹沢自然教室8:10〜用木沢出合8:35〜犬越路9:50-10:00〜1168.6mp10:30〜大室山山頂11:34〜分岐(小休止5分くらい?)11:50発〜前大室12:37〜加入道山12:50-13:10〜白石峠13:23〜白石の滝13:57〜ゲート(用木沢出合)15:00〜西丹沢自然教室15:25
・・・所要時間約7時間15分
↑ 加入道山で
 この日曜日、トシちゃんはツーリングです。でも出かけなかった土曜日の晴天とは裏腹に、天気は悪いという予報でした。sanaeはどうしようかと決まらないまま。

 前夜(土曜日の夜)になって、近場でも山の上はかなりな積雪という情報です。実はイワウチワ目的のお山を考えていたのですが、もう遅いかなとちょっと躊躇していたところへこの情報ですから、お花はすっぱり諦めました^_^;

 こうなれば日帰りで雪山エンジョイです。一人ですから朝一の電車で行くことにしましたが・・・起きられませんでした^_^; それでも5時には起きましたので着替えをしつつ地図を広げて計画練り直し!やっぱりイワウチワを見に行こうか・・・と電車の時間を調べますと時間的には余裕があります。でも待てよ!電車で行ける時間だと人が多いだろうし、山道は絶対にドロドロのはず・・・やっぱり止めた!

 ということで、車で行けばいくらか早めに入山できる西丹沢に決定!晴れていても今の時期なら比較的静かな山域です。

 西丹沢自然教室に着くと、既に10数台止まっていました。この時には大室山〜加入道山に決めていましたから用木沢出合まで車で入っても良かったのですが、行けたら畦ヶ丸にも足を延ばそうかとも思い、車はここに停めます。

 支度していると自然教室の人が登山届けを出してくださいね〜とわざわざ言いに来てくれました。もちろん出していきます。

 以前はもう少し年配の方でしたが、若い男性でとても丁寧です(今までの方も皆さん親切でした)。提出するとコースもちゃんと確認します。「昨日は人気のコースで大勢入っていますから、問題ないですよ」と。そうなんだ・・・人気のコースなんだ・・・そうだよね・・と、ちょっとがっかりしてしまいました。雪の踏み跡がちょっと思いやられたのでした。

 天気は下り坂なので、多分畦ヶ丸までは行かないだろうな・・・と思いつつその旨を伝えましたが、車はそのまま置いていくことにします。

 歩き始めると山肌の桜がまだ目立ちます。いっせいに芽吹きが始まって、麓の新緑もきれいです。

 ところが山頂はガス。気持ちが少し引きますが、逆に訪れる人が少なくて良いかも〜と気持ちを立て直します。

 水分をたっぷり含んだ山肌にはタチツボスミレ(?)がたくさん。

 用木沢出合にも既に数台の車が泊まっていました。この方角に歩き始め、畦ヶ丸に回らなければ、帰りは左側のゲートの方から下りてくることになります。ここに車を置いた人は、いずれも右回り、左回りあるいはピストンでしょう。

 早くもミツバツツジが咲いています。

 しっかりした橋を渡っていきます。

 堰堤ですが、水の流れと新緑がマッチして思わず足を止めてしまいます。

 沢水で流れてしまうことの多い木橋ですが、いつもしっかり管理されていて助かります。今回のコースは登りも下りも沢を渡ることが多く、何回か交差しますが、大雨の後は要注意です。




 広い河原から仰ぎ見る山の上は・・・見えません。

 それでもこんなことをしながら一人のんびり進みます。 ⇒ セルフ撮り失敗^_^; 桜と。

 始発バスが着く前なので幸いなことに誰もいません^_^; 誰かいたら恥ずかしくてできませんよ〜 というか、写して貰っているかも(^^ゞ

 自然教室のお兄さんにスパッツやっていった方がいいですよと言われたからはめてきましたけど、いつもならまだ着けてません・・・熱かった!

 河原から徐々に登りになって、ふと気付くと後ろから若い男性が!あっという間に追い抜いて行ってしまいました。この人はベージュっぽい新しいズボンのようだったけど、スパッツ着けていなかったな!

抜かれたのは確かこの人だけでしたが、このあと間もなく下山してくる男性一人とすれ違います(早い!)。お天気のせいでしょう、出会った人は少なかったです(大室山登りだったか?7,8人のグループ、大室山山頂から下る時に男性一人とすれ違いました。多分他には会わなかったと思いますが・・・)

 コシツバ沢?エアリアマップ(2003年)には出ていません・・・

 登りがきつく感じられますが、沢沿いにぐいぐい登ります。

 足元にはスミレたちが励ましてくれているようです。アブラチャンやキブシは終わりのようで、花が散らばっていました。

 笹に囲まれた登山道を登り詰めれば犬越路です。

 武田信玄が小田原城攻めの時、犬を先頭に此処を越えた場所という伝説があるそうです。東海自然歩道でもあり、神奈川の景勝50選にも入っているようです。今回は一人なのでそんなこんなの立て看板をのんびりと読んできました(^^ゞ

 ここの避難小屋を新しくした時にこれらもきれいにしたようですね!?



 檜洞丸はガスで見えません^_^;

 避難小屋が新しくなってからは初めてです。

 せっかくですから中をのぞいていきます。入ってびっくり。こんなオウチが欲しい〜と思うくらいきれいです。空いていそうな時に、いつか泊まってみたいです。土間には椅子もテーブルもありました。

 左が小屋の出入口、右はトイレです。トイレは一つしかありませんが、洋式でやはりきれいです。使用済みのトイレットペーパーは各自持ち帰りです。

 小屋の脇から登っていきます。1100m辺りから雪がまばらに現れてきました。したがって泥んこ道です。ここで初めてスパッツのお役目です。途中、何度外そうかと思ったのですが・・(^^ゞ

 いったん登り切るとガスに包まれた幽玄な世界になってました。この先しばらく、登っては平坦な登山道・・・の繰り返しになります。心臓に優しい山かも?しれません(笑)

 いきなりビックリしました。

 だってこんなに大きいんですよ〜

 足と比べて・・・わかりますか?

 でもびっくりしたのはこの蛙さんでしょうか(^^ゞ

 これはアマガエル?雨が降ってきました・・^_^; 登りは熱いので、傘をさして登っていきます。

 この山は今回で5回目くらいです。前回来たのは二年半くらい前ですが、その時より登山道がかなり整備されていました。

 この梯子もそうですが、アチラコチラで見られました。半年ほど前にこのあたりの整備がされたようです。避難小屋を建て替えた時に、一緒に整備したのでしょうか?

 静かです。

 雪が増えてきました。

 ついに雪道♪でもしっかり踏み跡があります。アイゼンも必要ありません(イチオウ持ってきましたが使いませんでした)。降ったばかりの春の雪でサクサクしています。

 ここで気になることがまたありました。

 これです。

 登山道沿いにずっと続いています。これも新設されたようです。神奈川県、かなり力入れてます。

 闇に包まれた夢の中を、今まで無かった柵に導かれるように進んでいくような感じです。熊さんなんか、怖くないやい!

 雪解けの中にニョキニョキ出ているコバイケイソウが新鮮でした。美味しそうに見えますが、毒草です。

 ヤマトリカブトのようです。これも毒草。今日は一人だ〜シメシメ!なんて、けっして思いませんよ > トシちゃん(笑)

 このころトシちゃんは筑波で可憐な(かつてのsanaeのような?笑)スミレを激写?していたのでした(おそらく純粋なスミレです)。

 稜線に出ました。ここから大室山まではもうたいした登りではありません。緩やかに300mほど登っていくだけです。西丹沢自然教室が標高約540m、大室山山頂は1587.6m、標高差約1000メートルちょっとだったのですね〜、よく頑張りました\(^o^)/

 下2枚が山頂の写真です。なかなか!撮りたくて撮れる写真ではありません^_^;

 大室山って、山梨百名山なんですね。丹沢と言ったら神奈川県ですが、丁度県境でそういうことになっているらしいです。山梨の山に登ったということなんですね〜遠くへ来た感じです(^^♪



 山頂からすぐに先ほどの分岐に下り、ベンチの所で上だけ合羽を出して着ました。傘をたたもうとしたら根元から少し曲がっています。風で煽られて曲がってしまったようです。大丈夫だと思いましたが迂闊でした(泣)

 ここで簡単にバナナを食べます。実は来る時コンビニに寄り損ねて昼食を調達できませんでした(大抵サンドイッチのようなパンですが)^_^; 今回は行動食のみです。チョコレートやおせんべい、リンゴなど余分にあるから大丈夫でしょう。

 寒くなったので手袋もします(百円ショップの伸びる手袋、2双持ってきています(^_-)-☆) 

 腹ごしらえをして下ります。

 この下りステキです。

 ん?ここに木道?ありましたっけ?

 ん?土嚢?新たに置かれたようです。

 えっ?ロープ?新しいです。

 ガスって分かりにくいかもしれませんが、真ん中に伸びているのは雪道(登山道)です。まき道になっています。ロープで塞がれている?と一瞬思ったのは、折れた木の枝。その表皮を鹿が食べたのでしょうか、きれいに剥がれていました。持ち上げて通り抜けます。

 尾根道は晴れていれば両脇の風景も見えて気持ちいいのですが、今回は柵ばかり気になります^_^;

 前大室に着きました。このままスルーします。

  白いロープが道案内。

 柵も道案内、そして熊から身を守ってくれ・・・・いや、植生保護でした^_^;

 加入道山山頂です。手前に避難小屋の標識があります。ここも新しくなったのかなと思いましたが、昔のままの避難小屋でした。

 中には誰もいません。一人で休憩♪

 リンゴ(食べかけて慌てて写してます^_^;)と温かいお茶。

 戸を閉めると暗くなるので、入口を開けています。写真を撮ったら外の冷気(ガス)が入り込んで写真もモヤってしまいました。下2枚小屋の中です。

 外に出ると何と蛙バージョンの看板がありました。はい、ゴミは持ち帰りま〜す。本物の蛙君にはさっき会ったし・・・(笑)





 加入道山山頂。

 テーブルが丁度良い場所にあったのでこれもセルフ撮り。

 雨は少しですが降り続けています。

 晴れていれば富士山がきれいに見えます。

 加入道山の下りからは従来どおり?の登山道。ちょっとホッとしました^_^;

 植生保護、登山道整備大切なんですけどね。

 一生懸命作業してくださる方には感謝しないと。大事な税金が使われているのですね。

 白石峠に着きました。ここで地図を出してどうするか再検討。

 ガスっているし、疲れちゃったし、このまま下ります^_^;

 ここは古くからの木道です。苔が生え、木道にもネコノメソウがありました。

 こちら岩に張り付いた苔、ミズゴケのようになって、そこにネコノメソウが咲いています。まるで天然の盆栽です。

 時を重ねて自然の造形物と同化した姿は味わいがあります。

 お休み処♪。

 ここを通るたびに休憩するポイントですが、一人なのでここもスルーします。

 のんびり下っていくと白石の滝です。ここまで来れば林道まであと少し。




 植林されたコブシがきれいに咲いていました。

 沢を何度も交差していきます。壊れた木橋もありますが、概ね整備されています。

 麓に近づくほどに新緑がきれいになっていきます。

 なんじゃこりゃ!?

 植林の杉の木がみんなスカートはいてます。鹿が食べないようにしているのだろうと思いますが、一人でオオウケでした。周りに誰もいないでよかった(笑)



 桜を愛で、自然の生み出す芸術品を愛でながら歩きます。

 麓の新緑はもう若葉色。

 そしてゲートです。ここを出たところが朝の分岐の用木沢出合です。

 ここまで車で入れば楽だったのですが、またのんびり歩いて行くことにします。



 歩けばヤマブキも身近に眺められますし・・・スミレもたくさん咲いています。

 用木沢からのんびり歩いて25分ほどで西丹沢自然教室に着きました。

 畦ヶ丸山頂もやっぱりガスに包まれています。

 バスと細い林道ですれ違わないよう、来る時間を確認します。下山連絡をして片付け、バスが到着した後、帰路につきました。

 温泉はお風呂セットを持ってこなかったのでパス。東名はやや渋滞したものの、ほぼ順調。途中PAで眠気を覚ましてから帰宅しました。玄関に入ろうとしたとき、トシちゃんもツーリングから丁度帰宅。