蛇峠山から下山すると時刻は9時45分。お天気が悪かったらこのまま愛知に向かい、途中の茶臼山に寄るつもりでした。幸いなことに雨はあがっています。晴れていたら先に大川入山の予定でしたし、せっかくなので大川入山にも登ることにします。蛇峠山の馬の背からみた横岳から大川入山にかけての平行な稜線は、歩いたら気持ち良さそうに見えました。何より大川入山の端正な山容に惹き付けられました。
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 蛇峠山では何も食べなかったので、車に戻ったときにコーヒーとサンドイッチを一つ食べました。雨は降らないだろうとザックカバーを外し、車の中には行き先を書き直したメモを残していきます(トシちゃんは私がどっちの山に行っているか知りませんので万が一のためです)。

 登ってきた蛇峠山方向を眺めながら駐車場を後にします。でも道路を挟んだ大川入山登山口のほうを見下ろすと、近くまで車で行けそうだと思いなおし、車で移動することにします。

 駐車場から見えたスペースは私有地で車を置くことは出来ませんでしたが、登山口方向へしっかりした舗装道が続いているので行ってみました。登山口には車が一台、ちょうどご夫婦が登ろうとしているところでした。

 お二人を先に見送り、私も出発します。この大川入山で会ったのは結局このお二人だけでした。

 登山口には入山用ポストがありましたが壊れていて計画書を投函するには心許ないものでした。

 沢音に耳を澄ましながら小さな橋を渡っていきます。沢沿いの紅葉がわずかに残っています。

 初めのうちは木の根がむき出しの尾根道が続きます。濡れていると滑りやすいので気をつけて登ります。登りより下山時のほうが滑りそうです。

 杉だったか檜だったか?途中幹が膨らんでいます。 

 登りはじめて約20分、またしても雨が降ってきました。また傘の出番です。ザックカバーもつけました。登りは熱いですし、風がないのでこれで十分。稜線で風が強くなったら合羽を着ようと思っていました。

 大きなホウの葉が散らばっています。木曽、伊那といえばホウ葉味噌が有名。以前きれいな葉を持ち帰って家で作ったことがあります。でもお店で食べた方が雰囲気ありました(^^ゞ

 イワウチワの葉がびっしり。春先はきれいなんでしょうね〜♪

 前方に先ほどのご夫婦が見えてきました。ペースが早いお二人ですが、雨になって合羽を着ていました。

 遠望は利きませんが、かすかにお隣の山並みが見えます。手前の落葉松も黄金色でしたがきれいに撮れませんでした。


 標高1400m前後の場所だったでしょうか、落葉し始めたカラマツ林の先に大川入山が見えてきました。

 これもキノコ?小さいですが白くて先端がピンク色。まるでうら若き乙女のオッパイのようです。こんな風に書けるなんてオバサンになりました(笑;

中央奥にちょこっと覗いている山は南木曽山でしょうか?
よく分かりませんが、そちら北方向を見ると
山腹のカラマツが黄金色に染まってとてもきれいです。


 

三州街道の奥に見えるのは風越山でしょうか?
方向的に晴れていればその向こうに中央アルプスが
見えるはず・・・



 標高1500mを越えるとカラマツの葉は殆どが落葉し、足元はフカフカの絨毯♪

 青空が広がって時折陽も射してきました。

 横岳山頂のようです。標識はありませんでした。

 先行のご夫婦が合羽を脱いでいました。でもこの先また雨に降られましたので大変だったと思います。

 挨拶し、お茶を飲んでから今度は先に進みます。

小さなアップダウンはありますが、しばらくは気持ちのいい稜線歩き



青空が広がります♪
ピークに小さなベンチがありましたが
鈴の音が聞こえてくる前に先に進みます。


 

 影も出てきました♪

 傘を持ってザック(カバー付き)背負っていると怪物みたい(^^ゞ

 前方(右側)に大川入山。最後の登りがきつそうです。

 この青空がずっと続くと思ってました・・・



振り返ると歩いてきた山は黄金色です。
その向こうに奥三河の山々が見えますが
一番奥は愛知の最高峰、茶臼山でしょうか?
間違っていたらごめんなさい^_^;



 木の間からずっと大川入山が見え、どんどん大きくなってきます。トシちゃんがいなくて良かった!いたら溜息が聞こえてくるところです(笑)


大川入山



朝登った蛇峠山(正面)
その麓(治部坂峠)から歩いてきた横岳(右)



 鞍部からいよいよ大川入山への登りに転じます。

横岳を一望できる位置まで上がってきました。



山頂まで後少し・・・
笹に覆われ、とても美しい山!



 ツルリンドウ

12:37-55 大川入山山頂♪
誰もいません
この頃には周囲にガスが広がって
期待していた展望は得られませんでした(泣)




 ガスに包まれた山頂は寒かったので上着を着ます。セーターを着るほどではありませんでしたが指先が冷たいので手袋もはめます。

 温かいコーンスープをいれ、残りのサンドイッチを食べていた時、スープをこぼしてしまいました^_^; もう熱くなかったので火傷はしませんでしたがズボンやウエストポーチがドロドロ・・・(~_~;)

 慌てて拭き取っているところで先ほどのご夫婦が到着。

 山頂展望は諦め、お二人に挨拶してお先に山頂を後にしました。同ルートを戻ります。

 横岳が霞んで見えます。

 蛇峠山も霞んでしまいました。


樹林帯は枝打ちや間引きなど手入れされていました。


 横岳

 改めて見回しましたが山頂標識はなく、三角点だけでした。


落葉松の落ち葉の絨毯でふかふか♪


 






登山口に到着


 結局出会ったのは先ほどのご夫婦だけでした。

 荷物を片付け靴を履き替えて、急いで愛知に向かわなければなりません。

 エンジンをかけた途端に雨。しかもまとまった雨がしばらく降り続きました。私はラッキーでしたが後から下りて来るご夫婦は下りでちょっと大変だったかも知れません。
 途中でガソリンを補給、愛知県で入れてこなかったのは失敗でした。ガソリン代高騰の折り、愛知は139円、長野は156円。この違い!泣けました。トシちゃんと連絡をとり、待ち合わせの場所を打ち合わせます。あとはひたすらR153を南下しますが道路沿いの紅葉がそれはそれは見事でした。先月金峰山に行った時も帰りの林道沿いが見事でしたがまたしても楽しいドライブです。

 6時過ぎにトシちゃんと合流。運転を代わって(^^ゞ豊川インターから入ります。途中、事故で通行止めになったため手前のSAで仮眠。夜半過ぎに無事帰宅しました。

伊那・大川入山
(クリック地図)(おおかわいりやま1907.7m)

 

 蛇峠山に登ると大川入山の稜線がきれいに見え、青空も広がってきました。蛇峠山を早めに下山できたので登ってきましたが、やはり途中で雨に降られたり、晴れ間がさしたり忙しい空模様でした。山頂展望は残念でしたが稜線歩きは気持ちよく、1500mくらいから下の落葉松の黄葉がまだきれいでした。
H19年11月11日(日)
  天気;曇り時々雨または晴れ
  Member.1人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

治部坂高原登山口(1200m)10:05〜横岳11:05〜大川入山山頂12:37-55〜横岳14:06〜治部坂高原登山口14:48

 ※標高差約708m
  所要時間約4時間45分(行動時間約4時間25分)

↑ 横岳〜大川入山:蛇峠山の馬の背より