南ア周辺・入笠山(にゅうがさやま1955.1m)

 満開のスズランとクリンソウetc
 平地は30度を超える暑さの中爽やかだった!

 H16年6月15日(火)
  天気;快晴
  Member.2人(親子)

右写真【スズラン】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

沢入登山口8:30〜入笠湿原9:25〜マナスル山荘前登山口9:40〜入笠山山頂10:05-10:50〜食事(マナスル山荘)11:10-45〜入笠湿原(散策)?〜沢入登山口12:55
(所要時間約4時間25分くらい・・休憩含む)


 入笠山でスズランが満開だというので娘と行ってきた。スズランの他にクリンソウ、レンゲツツジ、マイヅルソウ、ニリンソウなども沢山咲いていた。ここはバスツアーなどでも賑わう所なので、混む前に歩こうと、早朝車で出ることにした。

 早朝といっても用事を済ませると5時半、予定より30分遅くなってしまった。行きは娘の運転で、中央道から行く。予報では30度を超える暑さになるというが、その割に八ヶ岳も南アルプスも山並みはやや霞んでいた。

左【沢入駐車場】

 諏訪南ICでおり、富士見パノラマスキー場方面へと進む。入笠山は過去に2回、ゴンドラを利用して登っている。いずれも積雪期で、昨年も孫を連れて登ったばかりだ。せっかく雪の無い時期に来て、ゴンドラも、車で上まで行ってしまってもつまらないので、今回は沢入から入ることにする。登山口は少し先かと思って入笠山と標識が指し示しているにも関わらず通過し、遠回りしてしまったが、すぐに気付いてUターン。松目方面へと向かった。入笠会館の少し先を右折し、そのまま道なりに上がっていく。しかし分岐があるので要注意。やがて大型車はここまでと書かれた広い駐車場があった。道路はなおも上へとそのまま伸びている。近くに普通車用の駐車場があるのかと少し行ってみたが、そういうわけではなかった。戻って登山口を確認すると、そこが沢入登山口だった。乗用車が1台停まっていただけだった。私達も車を停めて支度する。その間にも後から来た乗用車はどんどん上へ上っていった。

左【気持ちの良いコースだ】

 駐車場にはトイレもあり、驚いたことに水洗でトイレットペーパーまでついていた。支度を済ませて出発。しかしここで、迂闊にもお弁当を買い忘れたのに気がついた。まぁいいや、行動食は少し持っているし、飲み物は充分あるし、オレンジもあるし・・ということでそのまま行くことにした。入笠湿原まで1時間ほどのコースだが、落葉松や広葉樹の樹林帯は爽やかで心地よかった。時間帯がよかったのだろう、ここでは往復共誰に会うこともなく、静かな散策を楽しめた。下草はマイヅルソウやウマノアシガタなどが少し咲いていただけ。しかしその時その時に、何かしら楽しめるようだ。緩やかな登りで単調といえば単調かもしれないが、のんびり歩けて良かった。

左【入笠湿原へ】 

 湿原の手前で、小屋方面へ直接行く登山道があったが、そのまま進み、入笠湿原へと出た。右手にスズランの群生地があったが、先に山頂へ行くことにする。しかし、早くもレンゲツツジ、スズラン、クリンソウなどが目に飛び込んできた。それらを眺めながら林道を通ってマナスル山荘方面へと進んでいく。林道の左下に散策道もあった。帰りはそちらを通ることにしてそのまま進む。分かっていることではあるが、そこで駐車しているのを見ると、娘はやはりがっかりしているようだった。

左【ベニバナイチヤクソウ】

 そこから山頂までは30分とかからない。雪の時期大喜びの孫達と1時間かけて登ったのを思い出す。思いがけなくベニバナイチヤクソウ、ツマトリソウを見つけて嬉しかった。

左【レンゲツツジと八ヶ岳】

 登るほどにレンゲツツジやズミも沢山咲いていてびっくり。時間が余ったら甘利山のレンゲツツジも見たかったが、ここだけでいいよと言いたげな娘と一緒だから、まぁここで楽しめて良かったとしよう。櫛形山も気になっていたが、こっちも今回は行けないなぁ・・・(^-^;

左【山頂で】

 それでもきれいなレンゲツツジや、途中から一望できた八ヶ岳の姿に歓喜の声の娘だった。山頂に着くと遠くは霞みながらも、ぐるり360度の展望を楽しむことが出来た。「さっさと下りよう」という娘を座らせてのんびり周囲を見回していると、今度はシートの上でスヤスヤ眠ってしまった。朝はしっかり食べてきていたのでお腹は空いていなかった。山頂では行動食を少しと、オレンジを切って食べ、飲み物を飲んだだけだった。

左【ズミ】

 のんびりしてから下山。散策路の方を通るとスズランがけっこう咲いていた。マナスル山荘まで来ると営業中の文字が目に入り、中に入ってみた。山菜蕎麦(漬け物、お茶付き800円)が出来るというのでそこで注文。当然他の人はお弁当持ちだろうし、時間的にもまだいくらか早い。他には入ってくる人もいず、静かで良かった。桜のような白い花は何かと尋ねたら「ズミ(コナシ)でしょう」と教えてくれて、お花の小冊子を戴いた。お陰でいろいろと確認できて、これは有り難かった。

左【クリンソウ】

 マナスル山荘から散策路の方を通っていくと、クリンソウだけでなく、ニリンソウ、シロバナノヘビイチゴ、オオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ)、オオグルマムグラなども沢山咲いていた(名前を忘れそう・・・^^;)。写真を撮っていると娘がどんどん先に行ってしまうので慌てて後を追う。ゆっくり見ればもっといろいろ咲いていたかも知れない。

左【入笠湿原で:正面の斜面一面がスズラン群生地】

 入笠湿原まで行くと、中学生らしき団体が座ってお弁当タイムだった。ウマノアシガタ(黄色の可愛い花なのに、名前が可哀想)が風に揺れてとてもきれいだ。湿原をまわり、スズランの群生地へ。スズランは遠くからだと一面緑で分からないが、近くまで行くと良い香りが漂っていた。ちょうど満開の時期で綺麗に咲いていた。上まで上がるとゴンドラ方面へと周回路があった。そちらから沢入方面には行けないようだったので、ロープに沿って右側へ周回路を下ると登山道へと戻った。そこからは同ルートを下山。

 沢入登山口に着くと、駐車場には大型バス3台が停まっていた。先ほどの中学生達が乗るのだろうか。もし下りが一緒になったらさぞや賑やかだったことだろう。下りも誰一人出会わず、静かで良かった・・・

 近くの温泉に入って行きたかったが中央道が混む前に帰ることにした。帰路は私の運転で16時には帰宅。