南ア周辺・入笠山
(にゅうがさやま1955.1m)
孫と雪遊び。そして雪山へ!

 H15年2月23日(日)
  天気;曇り
  Member.4人 勇(孫:小一)・
         美月(孫:園児年中)・夫婦

  【登ったよ!雪の入笠山山頂】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

ゴンドラ山頂駅10:45〜入笠山12:40-13:50(直下で休憩)〜ゴンドラ山頂駅14:45
(所要時間約4時間・・休憩含む)


22日(土)

 孫を二人預かることになった。例によって夫と山歩きの予定を組んでいたが、夫婦二人のこと、いつでも予定は変えられる。しかし家にいてももったいないから、場所を変えて予定通り出かけることにした。孫達が喜びそうな事、そう今なら雪遊びがいいだろう。

 金曜の夜孫達が泊まり、翌日朝食を済ませてから荷物を車に積み込み4人で出発。そり遊びとスノーハイクも出来るところを心づもりして、富士見パノラマスキー場へ。孫達はどこへ行くのだろうと興味津々。そりで遊んで、お山を歩いて、温泉に入って、車に泊まって、ご飯も食べて・・と話すと二人とも目を輝かせてきた。車に乗って間もなく、眠たそうな顔をしていたが、興奮しているのだろう、何かと話しかけてくる。若い頃子供達をこうして乗せていたことを昨日の事のように思い出す。

左【さっそくそり遊びへ】

 富士見パノラマスキー場についたのは15時半。雪が降っていた。それでも早速そりを持ってスキー場へ。キッズパークと書かれ、子供専用のそりの遊び場が設けられているので、そこで遊ぶ。そりを持っていくのはもちろん子供達。歩いて上の方へ行き、はしゃいで何度も滑っていた。下の孫娘は一人では怖くておじいちゃんと一緒に滑る。雪合戦したり雪の滑り台をしたり喜々としていた。

左【車の中で食事のしたく】

 車の中での食事はすき焼き。その後いっしょにアイスクリームを作って一緒に食べた。でもインスタントなので味はイマイチ。それでも作る楽しみ、食べるまでのワクワク感で子供達は嬉しくてしょうがない。待つ間はトランプ、神経衰弱やババ抜きをして遊ぶ。記憶力のよさに爺馬鹿、婆馬鹿丸出し。車の中で寝ることも面白かったらしい。いつまでも笑う声に思わずこちらも引きずり込まれてしまった、4人で笑いの合唱。

23日(日)

左【ゴンドラに乗って】

 朝はゆっくり起床。たっぷり寝たのだが、上の子が気持ち悪いという。すぐ帰った方が良いだろうかと思っていたら、外に出てすっきりした〜と言い、朝食はしっかり食べた。熱はなく、その後も元気がいい。そして山歩きに行く気になっているので、予定通り出発。様子をみて駄目なようなら引き返してこよう(結局大丈夫だった)。ゴンドラ乗り場は混んでいたが、上の子は物珍しさに「すげー」、下の子もニコニコ。ゴンドラは通常片道1200円だが、ハイキングで往復する場合は往復1600円(子供小学生以上800えん)。

 ゴンドラから見えるはずの八ヶ岳が曇っていたため見えなかった。山頂は360度の展望台なのに今回は無理だろう。第一、上で歩ける状態か気になった。

左【雪がいっぱいだ〜】

 ゴンドラ山頂駅に着くと、8〜9割方スノボーの若者で賑わっていた。ここでもスキーする人は少なくなったようだ。登山口の方向にはスノーシューの一団がいた。これなら子供達をつれていても大丈夫そうだと先ず一安心。彼等は林道の方へ進んで行った。しかし私たちは山側のハイキングルートを行った。昨日の雪はかなり積もっていたが、既にトレースはついていた(早朝は新雪が気持ちよかっただろうな・・・)。しかしちび助たちはわざわざ雪のある方へ行き、わざと転んではキャッキャとはしゃいでいる。先頭をどんどん歩いていく夫は振り返ってその間隔にあれ?とした表情をしつつ「子供はこれが楽しいんだよな、いいんだよな、これで」と苦笑い。そうそう、これでいい。

左【幻想的な風景】

 その山側のルートは私たちだけ。あたりは素晴らしい霧氷。子供達と言わずともこの新雪の上に大の字になって木々の空間の空を眺めてみたい。さすがにそこまではしなかったが・・・

左【「がんばってね」と・・・】

 その距離はたいしたことなく、間もなく林道へ出た。そこからはまた賑やかな集団と合流。それでも足並み揃えていくその人達とは異なり、我らは孫達の足の向くまま気の向くまま。私たちは立ち止まっては孫達の動き回る様子を見守り、写真を撮った。楽しむ彼等の様子は眺めていても楽しいものだった。遅々として進まず時には行くぞと声をかける夫に急いでついていくかと思えばまったく言うことを聞かない。相変わらず夢中になって遊び回っている。入笠湿原は広々として、そこで駆けずり回りたいようだった。スノーシューの一団に加えて一般の登山者やツアーの登山者で山は大にぎわい。孫達を見ると、みな口々に「頑張ってね」と声をかけてくれる。

左【入笠湿原】

 湿原を通り抜け、再び林道を少し行くとまた登山口になり、左へと入っていく。以前来たときは風が冷たく吹き、トレースを消してしまうほどだった。人も少なく注意を要する状況だったが、今回は日曜ということもあって、人が多い上に吹雪いていないのが幸いだった。気温はマイナス8度と低かったが、動き回っていれば寒いとも感じない。

左【おもしろい!!けど・・・!?】

 コースはしっかりしており、目障りなほどツアー会社の旗がぶら下がって、道に迷う心配はない。こんなにも手の入ったコースだったかとがっかりしたが、孫を連れている今回はそれが気楽でもあった。樹林帯の風景はエビの尻尾がきれいについて、曇り空の下とても神秘的だった。しきりに「きれいねぇ」と孫達に話しかけるのだが、彼等は興味ないらしい。ただただ、遊ぶのに夢中になっている。その内疲れたのか、あちらこちらで見られるハイキングコースと書かれている標識を見ていた上の子が「ハイキングって、どこがハイキングだよ・・・」とボソリ(^o^)

左【ひとやすみ】

 途中一休みしていると、そこでも砂浜遊びのように座っている自分の足に雪をかけて遊び出す。子供は遊びの天才だ。その間にも登山者多く、上り下りはひっきりなし。休憩中、名古屋から来たというツアーの人と話したが、全部で130人位だという。他にもグループや個人の人たちがいるから、賑わうわけだ。私たちはアイゼンを使わなかったが(必要なら今回は登らないつもりだったので、持ってこなかった。わかんは一つだけ持ったが使用せず)、軽アイゼンから12爪まで、つけている人も何人かいた。

左【ここを登れば山頂】

 元気を補給してあと一息。やや急登を登る。ここが子供のスノーブーツでは滑り、夫がスタンスをつけてあげる。しかし上の子のあとを行く下の孫娘は登るたびにすぐ後ろにいる私の足下に滑り落ちてくる。それが可笑しくて仕方ないらしく、自分でけらけら笑っている。それでも私が引っ張り上げて少しずつ登るのだが、私たちの登るのを待っている下りの人たちが、それぞれストックのひもの方を差し出してくれた。孫娘は次々掴まりながら、そして私はその体を持ち上げながら登っていった(みなさん、ありがとうございました)。

左【お腹空いた!】

 最後の急登はある程度しっかりしたスタンスがついていたので自力で登り、やっと山頂。案の定展望はなし。遊び回りたい孫には心配な視界の悪さでもあり、遊び回るには狭かった。雪で滑り落ちる心配もあり風も冷たかったので、記念写真だけ撮ってから少し下で休むことにした。パンや飲み物、ヨーグルト、お菓子などを食べて登山者のいなくなるのを待った。

左【雪の滑り台】

 山頂に登山者がいなくなって、登ってくる人もいなくなったのを見計らって、孫達にシリセードを教えて遊んだ。右から登って左側から滑ってくる。これは孫達にとって最高の遊びだった。孫の父親である息子に山頂から電話したが、「今日がいちばん楽しい」と上の子、「わたしげんきもりもり」と下の子がしゃべっている。私たちも満足!山頂の素晴らしい展望を見ることが出来たらそれもきっとお気に召したと思うのだが・・・それだけが残念だった。

左【子供達はどんどん先へ】

 充分遊んで、ようやくのんびり下っていく。もう登ってくる人もいないし下る人もいないのでリュックを私たちに預け、孫達は思いのままに滑りおりていく。平らなところは走り出し、転げ回っている。とにかく元気がいい。

左【悲劇?はこの後起こった・・】

 同ルートを下りゴンドラ山頂駅に近づく頃になると、下の子はずっと変わらぬ元気だったが、上の子は疲れたようでペースが遅くなった。しかし山頂駅の広いところに積み上げられた雪の山を見ると、また目を輝かせ二人で登っては滑っていた。数回繰り返し、上の子が調子にのって「今度はこっちをすべろ〜」と反対側に消えたかと思うと泣き声が聞こえてきた。回り込むとその雪山はかまくらになっており、その入口の硬くなったところへドスンと落ちたのだった。幸い怪我はなく、下唇を少し切っただけで済んだ。

左【ゴンドラの中で】

 それからはやっとおとなしくなって、トイレを済ませた後、ゴンドラでおりた。ゴンドラの中で二人とも目がトローンとしていたが、それでも下りて雪を見るとまたそちらへ行き、ざくざくと踏みながら面白がっている。男の子はまったく懲りない、とにかく元気がいい。

左【そしてまた、そり遊び】

 そしてまたそり遊びをするのを楽しみにしており、一旦車に戻ってそりを持ち、そのままキッズパークへ。存分に楽しもうと思っているのか何回か登っては滑っていたが、登る足どりはさすがに重くなったようだ。下の子が傾斜のあるところで滑り台のように遊びだしたら、ここでまた元気回復。二人して何回も繰り返していた。充分満足して疲れ果てたかのように見えても、車に戻る間さえ、雪のある方へある方へと行く。これだけ楽しんでくれれば連れてきた甲斐があったというものだ。そして「あとは温泉だね」と下の子。ちゃんと覚えている。

 そして車に戻って夕食を食べてから温泉へ。ゲレンデから車で数分下ったところにある{ふれあいセンターふじみ}に行ってみた。午前10時から午後9時まで。大人500円、子供250円。シャンプーリンス、ボディシャンプー、ドライヤーあり。18時過ぎに行ったが空いていてよかった。

 19時過ぎに諏訪南ICに入り、渋滞もなく21時過ぎには孫達を家まで送り届けた。車の中ではすっかり眠っていたので、そのままベッドへ。翌日は元気に学校、幼稚園へ行ったようで、ほっと一安心。