北ア・乗鞍岳
(クリック地図) (のりくらだけ3025.6m)
 
 乗鞍岳は便宜上sanaeが百名山第二座目として挙げています。独身時代にも霧ケ峰や美ヶ原、天城山など歩いている山はあったのですが、それこそ記憶が曖昧・・・^_^; そこでHPでリストを作成する時(9年前)、結婚後に子供達と登った山からスタートさせたのでした。ということで今回は懐かしい山に再訪です(^^ゞ
H19年9月9日(日)
  天気;晴れ一時曇り
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

2日目:あかんだな駐車場(シャトルバス3:35発)⇒畳平4:35?-55)〜大黒岳5:15-42〜(休憩15分くらい)〜富士見岳6:25〜肩の小屋(登山口)6:50〜剣ヶ峰山頂(一度目)7:35-8:05〜(休憩)〜剣ヶ峰山頂(二度目)9:15-45〜肩の小屋10:12-30〜畳平11:15-25〜魔王岳11:40-12:20〜畳平12:30(バス13:00発平湯で乗り換え)⇒あかんだな駐車場

1日目:焼岳へ
↑ ご来光・・・乗鞍岳、大黒岳より
 再訪の山、続いて乗鞍岳に向かいます。

 あかんだな駐車場は2時半にならないと開きません。駐車場始発のご来光バスはこの時期3:35分(変わりますのでご確認ください)。

 道の駅上宝で2時に起床、車中を片付けて駐車場へ。時間は計っていませんが、駐車場まで10分くらいだったと思います。

 駐車場は一日500円。ゲートでカードを取り、車が出るときに支払うシステム。

 上高地や平湯、乗鞍へ行く人はここに置いていくのでかなり車がありました。でも広い駐車場なので、この時期は十分空いています。

 バスの時間を待つ間に昨夜買っておいたカップ麺で朝食(^^ゞ 

 空は満天の星!ヤッタネ♪

 すぐ下のシャトルバスのりばへ。乗客は少なく、ザックは楽々側に置けました。

 平湯で乗換えと言っていましたが、この日は平湯で乗車券(畳平往復2000円/一人)を買い、同じバスでそのまま畳平へ。

 約1時間、ぐっすり眠っている間に畳平に到着。月と星がきれいに見えていました。

 真っ暗な中、ヘッデンつけて皆さん次々にご来光ポイントへと歩き始めます。私たちも・・・トシちゃんなかなかトイレから出てきません。寒い中、ご来光に間に合わないのではないかとヤキモキしながら待ちます。着るものはしっかり持ってきましたが、これからは防寒対策が必要なことを思い出させてくれる朝でした。手袋もしっかり持ってきています。さすがにニット帽ではありませんが、被っている人もいました。それももう必要なくらいです。

5:00
 さてどっちへ行こうか?あたりがだんだん明るくなってきているのですぐそばの大黒岳にいくことにします。

 登山道はしっかりロープが張られています。

 山頂にも、山頂に至る間にも既に三脚をセットしている人がいっぱいいます。夏休みの頃はもっと賑わっていたのだろうと容易に想像がつきます。

 東の空が明るくなってきました。

5:15 大黒岳山頂(2772m)
正面(北)に北アルプスの山々、笠と槍・穂高が目に飛び込んできました。




ズームにするとこんな感じです。
正面に昨日登った焼岳。




更にズーム、槍ヶ岳・穂高連峰




東の空が徐々に明るくなっていきます








素晴らしい展望に手を合わせる人、カメラを向ける人・・・
心が洗われるような、厳かな気持ちになります。
とても気持ちの良い朝でした。

*****

雲海の上に八ケ岳、南アルプス方面




 ご来光と山頂展望を楽しんで、先に進みます。

 前方にはこれから行く乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰(左の高峰)

【↑ トウヤクリンドウ】

【↑ イワツメクサ】

 大黒岳を下りたところで畳平を眺めながら休憩。お腹がすいたのでパンを食べます。

 そして富士見岳へ。

 約15分で富士見岳山頂。このころにはガスが出てきてしまい、ここでブロッケン現象を楽しみます♪



 富士見岳を下ります。

 富士見岳を下ると林道になります。

 ガスっている中展望もないまま肩の小屋に到着。思ったより大きな小屋でビックリしました。昨夜ここに泊まった人は山頂からのご来光と展望を楽しんだことでしょう。

 小屋を回りこむと剣ヶ峰登山口。

 ガスの中登っていきます。登山道は石ゴロですがコースはしっかりしています。




7:35−8:05
 乗鞍岳最高峰、剣ヶ峰に着きました。気温9度。

 寒いですがガスが晴れるのを期待して、この乗鞍本宮の陰に座ってしばらく待つことにします。

 時折太陽がカッと明るくなるのですが、ガスはとれません。

 それでも20年ぶりの乗鞍岳山頂です。家族5人と犬一匹で登ったことを懐かしみ、二人で思い出話♪ 二人だって弾けます(笑)

ガスが晴れそうもないですし、寒いので下りることにします。山頂直下は一方通行で、左から登り、鳥居を潜って時計回りに下りてきます。それに気付かず逆を行く人もいましたが・・・。

 バスが次々に着いているようで、大勢すれ違います。

 ガスがとれて肩ノ小屋や歩いてきたコースが見えてきました。

 白いドームはコロナ観測所。

 振り返れば山頂のほうもガスが晴れてきています。

 雲が流動的ですっきり青空とはいきませんが、途中で休憩し、様子を見ることにします。

 西側の権現池。ガスは西側から東へ流れています。

 30分ほど休憩していたでしょうか?待った甲斐がありました♪

 相変わらずガスは流れていますが再び剣ヶ峰に向けて急ぎます。

 さっきは全く見えなかった頂上小屋から山頂の眺めです。

 昔、この祠の前で写真を撮ったのでした。

 この日はこの後ここで、偶然にも百名山完登という年配の男性に出会いました。周囲のオバチャンたちが歓声をあげて一緒にカメラに納まっています

 トシちゃんも一緒に写真撮ってもらおうよ〜と、完登したばかりのトシちゃんに声をかけるsanaeオバチャンですが、その賑やかな空気に背を向けたままのトシちゃんなのでありました^_^;

晴れていればどれほど見えるのか?
八ケ岳も南アルプスや中央アルプスも雲海の下




御嶽山が時折頭を覗かせますが殆ど雲に隠れます。
雲でアップアップしているみたい、苦しくないですか?(笑)




歩いてきた乗鞍の山並みは見えますが、
朝、大黒岳から眺めた槍や穂高連峰など、
北アルプスも隠れています。





頂上小屋の屋根には風で飛ばないよう
石がいっぱい乗ってます。
潰されませんか〜?^_^;

閉まっていた乗鞍本宮は開いて、お守りなど売っていました。
さっきとはうってかわって気持ちのいい青空が広がっています。




 三角点もあります。

 満足して下山です。下りも登りもかなりの人数になっています。のんびりと下りていくしかありません。

 肩の小屋からはなおも大勢の人が・・

 おや〜!?

 こんな人もいました。

10:12−30
 肩の小屋

 振り返ると朝は見られなかった眺め、登ってきた剣ヶ峰と肩の小屋。

 こんな林道を戻っていきます。

ドド〜ンと剣ヶ峰
まだ雪渓が残っています。
そして、まだスキーを楽しんでいる人がいます。




 乗鞍スカイラインも一望。

 スカイライン沿いの肩の小屋口から登ってくる人も見えました。あるいはもっと下から歩いてきたのでしょうか?

 朝登ってブロッケン現象を見た富士見岳。

 恵比寿岳と富士見岳。間に畳平。恵比寿岳は登れないようです。池と畳平の麓にお花畑があるというのでそちらに向かいます。

 朝、何気に下ってきた富士見岳を巻いていきます。

 途中からお花畑コースへ。

 窪地はお花畑のコースが周回できるようになっています。回ろうと思っていましたが、お花の最盛期が過ぎていますのでまっすぐ畳平に向かいます。畳平の左が恵比寿岳、右が魔王岳。

 それでもその通り道には名残のお花がまだ咲いてました。

【↑ ミヤマミミナグサ】

【↑ トウヤクリンドウ】

【↑ イワツメクサ】

【↑ 】

【↑ 花の終わったヨツバシオガマ?】

【↑ チングルマ】

【↑ 】

【↑ 】

【↑ ウサギギク】

【↑ ウメバチソウ】

【↑ 】

↑ お花畑

 途中、観光のご夫婦(60代位?)に剣ヶ峰に登れるかと聞かれました。街着で靴も街用。飲物も何も持っていないと言います。「非常識と承知でお聞きしますがこの格好でいけますか?」と、物腰柔らかく十分承知の上で丁寧な話し方です。山頂まで2時間くらいで行けると、聞いてきたそうです。山頂まで道は整備されていますか?とも聞かれましたが、街用の靴では整備されているとは言えません。涼しい日でしたが飲物も持っていないのでは心配です。でも水やチョットした食べ物は小屋で買うことも出来ます。合羽や雨具もお持ちではないようで、返事の言葉に窮しました。折角の観光を嫌な思いにさせたくないですから・・・。私たちも20年前は観光のついでに登ったのでした。良い天気だったので雨具も持たず、空身同然でした。最高の展望を楽しんで、下山している途中、突然の大雨でびっしょりになったのがこの山です。その頃の私たちは若かったからスニーカーで駆け下りることもできました。

 そこで、剣ヶ峰山頂や周囲が眺められる富士見岳をお薦めしました。丁寧にお礼を言われてそちらに行かれました。楽しまれたらいいのですが・・・。

11:15−25
 畳平にはバスターミナル、お土産屋さん、宿泊施設などのほかに乗鞍本宮(右)や郵便局(左)もあります。真っ暗だった朝は全然分かりませんでした。

 このバスターミナルから魔王岳に行きます。行きやすいため観光客で賑わっています。



 山頂まで15分。



11:40−12:20
 魔王岳山頂(2763m)

 畳平が約2700mですから標高差63m。小さな子供もヒールの女性もミニスカの男性も(エッ?)登っています。

 奥に剣ヶ峰、左は富士見岳。右は不動岳ですが、歩くコースはないようです。

 魔王岳の奥はチョットした広場になっていたので一休み。

 20年前の前回はいいお天気の山頂でしたが剣ヶ峰のピストンだけでした。今回はその時を思い出しながらじっくりと乗鞍岳を楽しみ十分満足です。改めて、来てヨカッタネ〜と話し、歩いたコースを一望しながら寛いだのでした。

 烏帽子岳と硫黄岳でしょうか?

 バックは朝ご来光を眺めた大黒岳です。

 コマクサがちょっとだけ咲いていました。もう萎れかかっていましたが。

 畳平へ下山します。この日は大黒岳でセーラー服のオジサン、この魔王岳ではミニスカオニイサン、肩の小屋では着ぐるみマスコット・・・と、いろいろ珍しい遭遇があった一日でした。

 10分で畳平に下りるとちょうど12:30発のバスが出たばかり。13:00発のバスで駐車場へと戻ったのでした(途中平湯で乗り換え。連絡は良い)。

【↑ ゲンノショウコ】あかんだな駐車場にて

【↑ ゲンノショウコ】あかんだな駐車場にて

【↑ ゲンノショウコ】あかんだな駐車場にて

【↑ オオマツヨイグサ】あかんだな駐車場にて

14:30
 あかんだな駐車場を後にします。

 お風呂はコチラ⇒ 林檎の湯屋 おぶ〜

 一人600円。