トラック



 一旦北側の登山口を確認してから箕輪山へ直接登る登山口へと移動。

 車2台ほど置けるスペースに置きましたが、スキー場の方にもっと広い駐車場があるのでしょう。

 今日も暑くなりそうです。しっかり手ぬぐいを首に巻いて、共に歩きだします。

 トシちゃんは頭に巻いて汗どめ^_^;

 ここは数年前からリストアップし、GPSにも入れてあったりしたのですが、悪天候に阻まれてなかなか縁がありませんでした。

 初めての山、初めてのコースでしかも久々の雪山歩き。少々緊張した面持ちです。

 しばらくぶりでどの程度の残雪か把握できず、装備にも迷いました。

 靴はもちろん雪山用ですが、残雪は天気によってかなり状況が変わりますから念のためアイゼン12爪とスノーシューを持って行きました。

 朝7時の気温、11.7度。出発するときは肌寒くても歩きだせば熱くなります。

 雪解けは結構進んでいるようです。登山道の標識はすっかり見えています。

 サクサク歩けるので一先ずつぼ足で。

 荷物は軽くしているもののアイゼン、スノーシューが加わるだけでズシリと感じます。

 まぁ、行ける所まで行って、無理なら引き返せばいいのですから(^^ゞ

 久々の不安や緊張は、歩きだして間もなく薄らいできました。ブナ林や見上げる青空に気持ちが晴れやかになっていきます。

 登山道は蛇行している筈ですが、ショートカットしたり、

 リフト下を歩いたり。

 樹林帯を抜け、リフト上部に辿りつくと、前方に箕輪山が見えてきました。近くに見えているようで遠い・・・^_^;

 振り返ると背後に吾妻連峰が一望。

 磐梯山も!(翌日登ります)

 彼方にうっすらと見えるのは飯豊連峰。真っ白です。

 しばし休憩して先へ。登山道はリフト下り場の左側のようで、そちらへ向かいますが、スキー場の絵地図を見ると、トシちゃんがコースは右の方だと言い張ります。

 実は出発前にGPSに入れたコースの地形図を印刷できずに来てしまったので細かいところが明確ではありませんでした。

 幸い天気は良く展望も良し。リフトがあることで大体の見当はつきますのでトシちゃんの言うように進んでみます。

 今まで先行者はいなかったはずなのに、そこで新しい足跡を発見。どこから?と思いつつ、進む先に見つけたことで我が意を得たり顔のトシちゃんでした。

 雪の無くなったゲレンデを辿ってリフト下り場を過ぎると、そこで左から続いている登山道に合流。

振り返って磐梯山
 

 
 雪で押し倒された木の合間を縫って。

 途中私のストックの先が無くなっているのに気付きビックリ!幸い数歩下がったところに落ちていてホッとしました。気付くのが遅かったら大変でした^_^;

 このコースを歩いている古い踏み跡はあちこちにありましたが、この日はストックを直している時、単独男性一人に抜かれただけ。

 たまたまなのか、静かなコースでしかも振り返れば雄大な眺めが気にいりました(^^♪


 こうしてみると雪ばかりのようですが、実は登るにつれ雪解け後の泥んこ道もあって大変でした。

 山頂に近付くと雪は無し。

 あともう少し♪



 ・・・と思ったら鬼面山への分岐の標識でした。

 この辺りでくろがね小屋に泊ったパーティと出会い、情報交換して別れます。この箕輪山への登りはドロドロだったそうです。

 今度こそ山頂。

 それにしても、あぁ、スノーシューとアイゼンはボッカになってしまいました・・・
 
箕輪山山頂

バックは吾妻連峰
山が見えるように座ったのですが
疲れた〜って感じですね^_^;



バックは磐梯山


 
あちらは安達太良山


 
吾妻小富士に雪うさぎの雪形

山頂で話していた人から教えて戴きました。
ようやく理解できて感動ものでした(^^♪


 
ズームで

長い耳、右向いているウサギ分かりますか?



 三角点は少し離れているので捜しに行ってみます。

 最初はハッキリした道でしたが

 張り出した枝や笹で登山道が埋もれていました。でもやはり確認しに行く人がいるようで足元に気をつければ辿れます。

 結局三角点は雪の下だったようです(-_-;)

 山頂では居合わせた方々とおしゃべりが続き、2時間ほどたってしまいました。三角点も捜しに行っていましたし・・・^_^;

 お陰でいろいろな情報交換ができて有り難かったです。

 山頂を後にして鬼面山へ。

 早速雪道。

 前方に鬼面山。

 柔らかい春の雪なのでやはりアイゼンは履かずに。

動画です
(音量にご注意ください)


 

 


 踏み跡につられ広い方を進みましたが雪で倒れた木々に阻まれました。強行突破はやめて大人しく登り返します^_^; 

赤テープがありますが
やはり雪で木が横倒し

 
 

 
でも気持ちの良いスノーハイクでした。



 振り返ればこんな感じの所も歩いていたりします。もちろん樹林側を歩いています。 

 鞍部で少し休み前方の鬼面山へ。登山道に残雪はありませんでした。

 岩がゴロゴロ。鬼面という名の謂れなのでしょうか?良く分かりません^_^;

 最後の登り。気持ちの良い晴天に恵まれて、振り返る時の気持ち良さも加わって爽快!

振り返ると少し前までいた箕輪山。


 鬼面山山頂到着。

 すっかりボッカになってしまいましたが安心を背負ってここまで歩いてこれました。少しずつですが、また少し自信が戻ってきました。 

 奥に三角点。

 山頂で一休み。箕輪山山頂では数グループと合流しましたが、箕輪山から鬼面山までは誰にも会いませんでした。静かな稜線、マイナーなエリアなのかもしれませんが、それがかえって気にいりました。

 鬼面山からの下りでは少し残雪がありましたが概ね夏道。

 途中、吾妻連峰の先からテント泊で縦走してきたという同年輩くらいの単独男性に会いました。この日で5日目と言っていたと思いますが、明日までの予定だとか。我らもまたこういう風に歩く元気が出てくるのでしょうか?^_^; それにしてもそのコース取りはかなりな山屋さん!充実感をにじませた良い笑顔でした。

 旧土湯峠。野地温泉、新野地温泉、横向温泉との分岐。

 振り返って鬼面山と右奥に箕輪山。

 横向温泉に向かって下りますが、しばし左側に歩いてきた稜線、鬼面山や箕輪山を眺めながら。この下りルートは高圧線の下を通る面白みのない道ですが、この眺めは改めて心地よい思いにさせてくれます。

 こちらから登って安達太良山の方へ抜けるのもよし、その逆コースもよし。以前は安達太良山からのコースを考えたこともあるのですが、車なので大体諦め、周回コースになってしまいます^_^;

 今回もまた周回コースですが、のんびりでもこれだけの歩きが出来て満足。

 実は箕輪山から鉄山か安達太良山までピストンしようかと目論んでいたのですが(その場合は鬼面山は無しでしょう)箕輪山山頂から大きく下って登り返しの往復は見ただけで断念でした(笑)そのまま通り抜けだったら・・・と眺めていたのでした^_^; この日どちらのコースも実際に歩いているグループがいましたし、安達太良山方面から空身で走るように往復している人もいました。山を走るなんて我等には到底無理です^_^;

 ようやく目覚めたばかりのショウジョウバカマ。この一輪だけでした。

 登山口に到着。

 あとは林道を歩いて車に戻りました。途中ショートカットして行きたがったトシちゃんですが、断固拒否。林道歩きで20分足らずでしたが、ショートカットしたらもっとかかっていたかも(>_<)
 自然相手の山歩きには苦しいこともありますが、楽しい思い出もいっぱいあります。でも取り返しのつかない痛みはどうしようもありません。そんな思いも抱えての今回の山歩き、これからもずっと胸の奥に携えて歩いて行きましょう。
 


今日も良い汗かきました。

翌日は磐梯山
 
福島:箕輪山〜鬼面山
(みのわさん 1718.4m 〜 きめんさん 1481.6m 地図 )

 GW前半二日目は安達太良山系の箕輪山〜鬼面山へ。今季はほとんど雪山を歩いていなかったため久々の雪上歩き。装備はしっかり持って行きましたが気候が暖かく、すっかり春山の残雪でした。それでも久しぶりの雪上歩きは緊張しました^_^; (一日目4/28はお花見・三日目4/30は磐梯山
 H24年4月29日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
 横向温泉下の登山口6:48〜途中休憩8:12-27〜箕輪山山頂10:12-12:17〜鞍部13:38-48〜鬼面山山頂14:08-20〜野地温泉分岐14:57-15:02〜横向温泉上の登山口15:26〜下の登山口(車へ)15:45(所要時間約9時間)・・・箕輪山山頂では2時間超の休憩でした^_^;

↑ 箕輪山山頂より。後方は安達太良山