夜中の雨音で、起きたとき雨だったら鴨沢へ下山してしまおう、そして 小雨だったらテントを置いたまま雲取山ピストンかな・・・と夢うつつ。 暗いうちから起きる気にもなれず、5時20分ごろ起床。 たっぷり快眠、快適!(^^♪ 外を見ると雨があがっています♪ おまけに富士山までうっすらと見えました♪ 昨夜の残りで雑炊にしてしっかり朝食を済ませ、 テント場を後にしました。 お隣さんはテントを置いたまま雲取山ピストンして 石尾根を下るそうです。 私は分岐から七ツ石山へ登ってから雲取山へ向かうことにしました。 きついと思われた急登は歩き始めで元気があるせいか難なくクリア! すごいぞ!(<自画自賛!笑) 分岐を過ぎ、石尾根稜線に出て左の七ツ石山へ。 途中の祠にごあいさつ。 そして七ツ石山山頂。 山頂の木々はすっかり落葉。 でも山頂からの展望は素晴らしい。 【雲取山方面:七ツ石山山頂より】 【大菩薩嶺方面:七ツ石山山頂より】 七ツ石山下り・・・この山稜から派生する尾根筋の紅葉がとてもきれい! ブナ坂・・・落葉松の黄葉も♪ ブナ坂から登って七ツ石山を振り返ったところ。 再び雲取山に向かって。 山火事に備えての防火帯が開放的な登山道。 雪が降るとなだらかな斜面がきれいですし 春から秋にかけてはお花畑・・・ 今はマルバダケブキの名残がいっぱい・・・ 稜線の木はほとんど落葉。 それでも視界がいいと、昨日とはまた違った秋の風景に! ヘリポートが見えてきました。 周囲はここも落葉松林がきれいでした。 ヘリポートをすぎればテント場。 もうすぐ奥多摩小屋です。 昨夜は奥多摩小屋でイベントがあるから混んでいるだろうと、 七ツ石小屋のおじさんから聞き、 七ツ石小屋にしてラッキー♪と思っていました。 でも、もしかしたら・・・ ・・・なんて思いつつ、向かった奥多摩小屋。 テント場は3,4張り残っていただけでした。 (テント場一人400円。水場あり) 一休みしてザックを背負い、出発しようとしたら・・・ ん? 「あ”〜〜〜!いじるさん!」 もしかしたらここに居るんじゃないかな〜と思っていたご本人が目の前に! 今年の2月、サイテイの奥多摩JOYで、heppocoさんを通じてお知り合いになったのでした。 いじるさんと別れ、再び雲取山へ。 途中振り返ると奥多摩小屋(見えないか・・)とテント場。 そしてその向こうに七ツ石山。 朝見えていた富士山は出発するころ隠れてしまったのですが 傘をかぶった富士山がまた姿を見せてくれました。 前方にはようやく雲取避難小屋も見えて! 七ツ石小屋からだとさすがに早い!(笑) 富士山(ズーム) あと少し♪ 避難小屋の前からも富士山♪ 雲取山山頂 9:40 雲取山山頂には現在の三角点の他に明治のころ(M16−1883年)の 「原三角点點」というのがあります。 いままであまり気にしていませんでしたけど、 現在の建設省国土地理院ではなく、 当時は内務省地理局の管理だったそうです。 大きな立派な三角点で改めてじっくり眺めてきました(^^ゞ 山頂ではちょうど百名山60座目という、岐阜県の男性がいらして しばし話が盛り上がりました。ここ数日百名山をめぐり、 明日は両神山へ行かれるとのこと。 三峰口ピストンということで、急いで下りていかれましたが どうぞお気をつけて。ご無事に完登されますように♪ 続いて私も下山。 雲取山荘。 昨日遅くに出会った4人組は無事に山荘に着いたでしょうか? 大ダワ。 先ほどの男性がいました。 少し休憩して再び歩き出しますが、 もう出会うことはありませんでした。 ここからは紅葉と原生林ロード♪ 雲取山を下山し、大ダワを通り過ぎ、あとは三峰口へ向かうだけ。 彩の国、埼玉県へ突入。サイテイ委員の任務遂行な気分です。 (今頃委員長と美人秘書殿は○○かな〜・・・いえ、いいんですよ(^_-)-☆) まだ雪はまったくありませんが・・・ 積雪時はご注意ください。 こちら寒さにドライフラワー化していますけど・・・ 梯子や手すりなど整備されて。 雲取山〜三峰口間は10、7キロ。 要所にこのように目安がわかるようになっています。 芋の木ドッケ 芋の木=コシアブラ(てんぷらなどにするとおいしい)、 ドッケ=突起がなまったもの。 コシアブラの木の多い、とがった峰につけられた地名。・・だそうです。 こんな説明書きがちゃんと傍にありました。 コメツガやシラビソの若木が多い・・・ 新旧入れ替わり?と思ったら、 台風による森林破壊の回復中のようです。 白岩山山頂。展望はありませんが、 寛げるような木のテーブルと椅子がありました。 丁寧な説明書きの看板がいくつか並び、 それには森の様子、動植物のことなどが書かれていました。 他に目を引いたのはこの山頂がかつて台風によって 森林が破壊されたということ。 昭和34年の伊勢湾台風で破壊され、明るくなった山頂には 陽地に生えるダケカンバやオガラバナ、ミネカエデなどの 落葉樹が侵入。コメツガやシラビソはその木陰の湿った苔の上で 針葉樹が発芽、生育するというプロセスがあり、 元の原生林に戻るには200年から300年かかるそうです。 それでコメツガやシラビソの幼木が多いわけが分かりました。 こういう自然の災害は防ぎようがありませんが 人為的な森の破壊をできるだけ抑える努力は大切だということも 納得できますね・・・ 白岩小屋。 地図にはテント場のマークがないのでできないのかな? 鞍部になりますが、左(西側)に和名倉山の展望場があります。 休憩していた方とちょっと話をして、次のピーク前白岩山へ。 ここにも説明書きの看板。 雲取山から三峰口までの10、7キロは 自然研究路となっているそうです。 いろいろと面白いことが書かれています。 キツリフネの花言葉は「私にさわらないで」ですって!§^。^§ 前白岩山山頂。 ここも和名倉山の眺めがいいのでここでお昼休憩。 和名倉山の稜線が見事な紅葉。 おにぎりは昨夜炊いたご飯で。 昨日あまり食べられなかったのでおかずいっぱい。 今日は素敵な風景を眺めながら、食欲旺盛♪ でも、おにぎりは結局一個残して帰りの電車で食べました(^^ゞ 再び歩き出し、半分をすぎました。 三峰口から登った時は、前白岩山の肩という看板を見て まだ?と、がっかりしたのを思い出します^_^; 木の間から秩父湖 ガスがあがっているようでした。 そして前方の霧藻ヶ峰の山肌が紅葉でとってもきれいなのですが、 木の間からなので、残念ながら写真には巧く撮れませんでした。 ここは出かけて眺めるしかありません。 見事、見事! 素晴らしい紅葉が続きます。 よくぞこんな所を登ったものだと思うような下りを終えると そこはお清平(別名お経平)。 お清さんという炭焼きの娘さんが悲恋に泣いた場所だとか、 修験者が小石の経文を書いて埋めたところだとか、 二通りの言い伝えがある場所だそうです。 紅葉の木に囲まれて、ハラハラと舞い散る様は ロマンティックな情景、やはり悲恋の方が似合うようでした。 素敵なロケーションですけど、紅葉→落葉となると 恋を語るというよりは悲恋・・・なのかな。 あるいは老いらくの恋? (爆) トシちゃんがいたら、話はもっとぶち壊しな展開になります^_^; お清平で先行の方々は休憩のようです。 白岩小屋でお会いし、前白岩山山頂でもちょっと話していたので 挨拶して通過しますが、「コーヒーをご一緒に・・」と声をかけて いただきました。その節はありがとうございました。 (って、これを見ていないと思いますが^_^;) 霧藻ヶ峰登りモードになっていましたのでそのまま失礼いたしました。 霧藻ヶ峰休憩所。 開いている時があるのかどうか? この日も閉まっていました。 もともとは燕岩と呼ばれていた霧藻ヶ峰という名は 昭和8年に登山された秩父宮様が命名。 霧の中に揺れるサルオガセから得た発想だそうです。 サルオガセ・・・ジュディオング〜なヒラヒラ (これじゃ分からない?漢方強壮剤だそうですよ) 注:サイテイでは常識的な知識に浸透。 休憩していると白岩山の小屋番さんが登ってきました。 お1人で荷揚げのようで、最終バスに乗る予定だと言っていました。 「どこから?」とか「昨夜はどこに泊まった?」とか そんな話の中で、七ツ石小屋のおやじさんは元気でしたか?と。 七ツ石小屋のおじさんは80歳だそうですが、 白岩小屋のおじさんも70歳とか! 展望はよく、前方に両神山。 浅間山も見えるそうですが、 この日はもやって見えませんでした。 秩父宮レリーフ トイレもありますが、中は見ていないので 状況はわかりません。 きれいな紅葉が尚も続いていました♪ だんだんと陽が出てきて逆光の紅葉写真は全滅。 小屋番さんのあとから下りたので アングルに入ってしまいます^_^; 霧藻ヶ峰三角点。 こちらが山頂。 山頂からの眺め 奥に両神山、手前はこれから下る三峰口方面。 その左側に和名倉山。 地蔵峠。 秩父多摩国立公園から秩父多摩甲斐国立公園に変わって ここには両方の標識がありました。 ほとんどはそのままでしたが・・・ 妙法ヶ岳分岐。 ここで一瞬迷いました。 行こうかどうしようか・・・ でもバスの時間がひとつ前のに間に合うかも・・と 急ぐことに。 写真を撮らないとおじさんにすぐ追いつくのですが、 どうにも抜くタイミングがありません^_^; 登山道からやや広い参道へ出たところで 日帰り温泉の看板。 バスに間に合わなかったらゆっくり入っていこうか・・ と思いつつ、ここでおじさんに挨拶して 一気にダッシュ! バス停はどっち?ロープウェーが廃止になり、 バスになってから初めてなのでわかりません。 お店屋さんらしき女性に場所を尋ね猛ダッシュです。 とはいえデカザックですからヒョコヒョコですが^_^; (土休日=10:30 12:45 13:45 15:45 16:45) 時間は事前にご確認ください。 15:45発に間に合うかどうか・・・このとき15時43分。 15時45分。間に合いました。 空いている席はなくて倒したザックに 座ってようやくホッ! 三峰神社〜西武秩父駅間75分900円。 でも三峰口駅で下車する人あり、 通路に大きいザックが邪魔なので、 私も下車してしまいました。 電車を乗り継いで帰路につきました。 |
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奥多摩:雲取山(2日目:七ツ石小屋〜雲取山〜三峰神社) (くもとりやま2017.1mクリック地図) |
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七ツ石山から雲取山へ向かい三峰神社へ。三峰へ向かう稜線は今回も紅葉が見事でした。前回(コチラ)逆コースで一緒に歩いた彼女たちとまた歩きたいな〜と思いましたがそれぞれ多忙で今回は一緒の山行かなわず。残念でしたがまたいつか一緒に行きましょうね♪ |
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H20年10月25-26日(土〜日) 天気;1日目小雨&曇り、2日目曇りのち晴れ Member.1人 【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む。・・・時間は所要時間) 1日目(10/25土):奥多摩駅7:00〜氷川大橋〜三ノ木戸山(さのきどやま)分岐〜六ツ石山(むついしやま1478.8m)11:20〜鷹ノ巣山分岐13:30〜鷹ノ巣山避難小屋14:00〜日陰名栗峰(1725m)〜高丸山巻く〜七ツ石山分岐16:00〜七ツ石小屋16:20(テント泊) 2日目(10/26日):七ツ石小屋6:55〜七ツ石山(ななついしやま1757.3m)7:25-35〜ブナ坂7:45〜奥多摩小屋8:25〜小雲取山〜雲取山(くもとりやま2017.1m)9:40-10:20〜雲取山荘10:38〜大ダワ10:58-11:03〜芋ノ木ドッケ11:53〜白岩山12:00-05〜白岩小屋12:25-30〜前白岩山12:50-13:25〜前白岩の肩13:35〜お清平15:05〜霧藻ヶ峰休憩所14:25-35〜霧藻ヶ峰〜地蔵峠14:43〜炭焼平〜妙法ヶ岳分岐15:10〜三峰神社登山口(参道入り口)15:43〜バス停(駐車場)15:45(15:45発西武秩父行き) |
↑ 雲取山山頂で |
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