群馬;袈裟丸山
(あとけさまるやま 1908m 〜 まえけさまるやま1878.2m)クリック地図


 袈裟丸山といえばアカヤシオの時期に行っていましたが、今回はその後のシロヤシオ目的でした。郡界尾根から南西尾根を回ってきましたが、シロヤシオは咲き始めでしばらくは楽しめそうです。トウゴクミツバツツジ、シャクナゲ、アカヤシオ、サクラソウなど一度にたくさんのお花見!なんて贅沢なお山なのでしょう(^^♪
H22年5月29日(土)
天気;曇り
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
郡界尾根登山口P5:42出発〜八重樺原6:38〜つつじ岩7:20-41〜石祠8:06〜後袈裟丸山山頂9:31-45〜前袈裟丸山山頂10:46-11:38〜郡界尾根登山口P14:20

(所要時間約8時間40分・・休憩時間含む。)

↑ シロヤシオ


今回のトラック(赤線)
(青線は入れていったルート)


上記を拡大して。
 前夜仕事を早めに終わらせて夜8時ごろ自宅を出発。

 みどり市小中からの林道は一部工事のため通行止め(H22.5/17-6/25)という情報をみどり市HPより入手。市役所に直接電話で確認すると沼田市側からは通行可。

 沼田市方面から登山口に向かうと途中にあった通行止めの看板には5月末までとなっていました。行かれる方は再度ご確認ください。


 根利(ねり)牧場までは舗装されていますがその先は砂利道。途中から石がゴロゴロの道になりますが、みどり市側に入るときれいに舗装されていました。
 珍しく登山口にはその日の内の23:30に到着。

 登山口には5台ほどの駐車スペースがありました。


 でもその先にも路肩や林道分岐を左に入った場所に置けるスペースあり。かなり置けそうです。

 トイレはありません。ということで今回もポータブルトイレ(アウトドア用)持参でした。
 目の前の登山口から。この日は下山後、沼田の知人の家へ寄るため、早めの出発でした。

 お陰で山頂まで誰にも会わない静かな山歩き。

 出発5時半ごろ、気温は12度。
 ヤマツツジも所々に。登山口までの林道脇は満開で見事な咲きっぷりでしたっけ。

 緩やかに整備された丸木の階段が続きます。
 少し肌寒く感じられましたが、歩いていると丁度良いくらいです。新緑がとってもきれいで気分爽快。

 天気予報では曇りのち雨。早くも周囲はガスっています。
 キランソウ(シソ科キランソウ属)の仲間のようですが・・・?

 夜は少し雨が降ったのでスパッツを装着しましたが正解でした。笹原が続き、けっこう足元が濡れます。一部にはこれより高い笹があり合羽のほうが良かったかなと思ったくらいでした。朝早かったので朝露もあったのかも?しれません。
【シハイスミレ?】

【ツボスミレ(ニョイスミレ)】
 八重樺原の三等三角点。1415.1m。

 この八重樺原を過ぎた辺りからシロヤシオが現れ歓喜。


 左はダケカンバの林とシロヤシオ。右は南西尾根が見えるはずですがこの時はガスガスで見えませんでした。

 トウゴクミツバツツジが満開。
 曇り空でしたが樹林にサァ〜ッと明るい陽射し。晴れそうな雰囲気に嬉しくなったのですが、このあとそれほどすっきりとは晴れず。


 



 見事なトウゴクミツバツツジが並ぶそこはつつじ岩と書かれていました。

 

 しばしトウゴクミツバツツジが続いて何度も足がとまりました。とてもきれい♪



 南西尾根が見える場所で一休み。朝早かったのでここでゆっくり栄養補給。出発前は少し食べただけだったので、パンとジュースで二回目の朝食です^_^;
 ガスっていた南西尾根が見えてきました。ここで地図を見ながら下りるコースを目で辿りますが、下山する時はまたガスでこの尾根読みは全然役にたちませんでした^_^;

 のんびり20分ほど休んで出発。木の間、ガスの切れ目から見えるのは前袈裟丸山山頂、その左に後袈裟丸山山頂方面のようです。


 ピンクと白の饗宴ですから何度も足が止まり、なかなか進みません(^^♪

 トウゴクミツバツツジはまさに満開、シロヤシオは1400mを過ぎた辺りから咲き揃い、蕾がまだまだたくさんありましたから来週のほうが見ごたえあるかもしれません。でも今回こうして(この後も)同時にいろいろなお花が見られたことは幸せでした。 


 シャクナゲ
 石祠。1482m。石祠の中にはお札が納められ、登山者を見守っているかのように、登山道沿いにありました。

 満開のシャクナゲ。この先も所々に咲いていました。登るほどに蕾も多かったのでコチラもまだしばらく楽しめそうです。
 1700m近くに行くとまだアカヤシオが咲き残っていました♪もしかしたら少しは観られるかもしれないと思っていましたが期待通りでした。

 背の高い笹薮もあったりして、雨の時は傘よりやはり合羽ですね。


 山頂が近づくと急登に。

アカヤシオ





 こういう場所はチョットだけ。全体的に歩きやすいコースでした。


 後袈裟丸山山頂。思わず「懐かしい」と言ってしまいました。

 と言っても、初めて来たのは4年前ですが、その時は皇海山まで縦走するつもりでデカザックで来た挙句が雷雨に見舞われ、この山頂でビバークとなったのでした^_^;
 ココ、ココです、テントを張ったのは(^^ゞ あのときの雷の音は怖かったと懐かしい思い出話です。

 山頂の側にはミネザクラまで見ることが出来ました。

 山頂で初めて二グループに出会いました。近所の子供さんと一緒だった男性から南西尾根の情報を教えていただき感謝です。

後袈裟丸を下ると八反張りの辺り、登山道脇に
数名がなにやらしていました。
辺りはガスっていましたので最初は良くわからず、
山菜採りでもしているのかと思ったら
お目当てはサクラソウ。

サクラソウが観られるかもしれないと
情報はキャッチしていましたが、
この人たちがいなかったらスルーしてしたかもしれません。
お陰で観られることが出来、その人たちにも感謝です(^^ゞ
コウシンソウも少し観られると、小丸山の説明書きに
書かれていたそうですが
見つけることは出来ませんでした。

ガレ場でガスっていることもあり、足場に気を遣う場所に
咲いていますので、ご注意ください。








 八反張り
 ハタザオの仲間かな?わかりません。

 ミネザクラとアカヤシオ
 少し小雨な感じでしたので途中で早々に合羽を着ましたが、それ以上降られることもなく八反張りを通過。四年前はココを歩いている時雷雨で大変だったのでした^_^;

 この八反張りが痩せ尾根で両脇がガレているためか通行止めになっていますが、安全に歩けるよう鎖が取り付けられあとは自己責任になります。


 ムシカリ(オオバカメノキ)も丁度見頃できれいでした。
 後袈裟丸山から前袈裟丸山の間はシャクナゲの木が多く、殆どがまだ蕾♪

 アカヤシオも見ながら八反張りから一登りすれば前袈裟丸山山頂です。
 前袈裟丸山山頂。途端に賑やかな山頂となりました。後袈裟丸山より低いですが三角点はこちらにあります。

 山頂でゆっくり大休憩。温かいコーヒーを飲みながらパンで昼食。簡単メニューですが一時間近くのんびりしました。
 南西尾根を下りますが、笹原が続く尾根でした。登山道は明確ではなくGPSで確認しながら細々とした踏み跡を辿ります。

 生憎ガスがかかって広く見通せないのが残念。
 とりあえず足元に気をつけながら下ります。

 やがて目の前にピンクの花。アカヤシオがまだたくさん咲き残っていました。


アカヤシオ










 見事な咲きっぷりに「きれい〜♪」の連呼です。

 こんな笹原の尾根ですから歩く人は少ないのでしょう、登山口まで誰にも会わない静かな下り道でした。
 下るほどにアカヤシオの木は落花。

 でもシャクナゲも負けていません(^^ゞ
 そしてこちらもトウゴクミツバツツジが。

トウゴクミツバツツジも次々に。


 1500mあたりまでは蕾が多かったシロヤシオですが、次第に開花のシロヤシオも増えてきました。

 1504mピークで西方面への枝尾根へ。GPSに入れてきたルートにしたがって登山口への尾根を辿ります。もう少し先の尾根とどちらにしようかと迷ったのですが、すっかりガスに包まれた山になってしまいましたので、GPSに入れてきたルートに従ったほうが間違いが無さそうです。
 この南西尾根はいろいろな人がいろいろなルートを行っているようで、GPSに入れてきたコースもその形跡が残っていました。
 ということで、先頭を行くトシちゃんがGPSで確認しながら下りて行きました。

 思った通り踏み跡が出来ています。

 通常わかりにくい時は登りに使ったほうがいいのかもしれませんが、静かな山歩きを望んでいたので人の多そうな一般ルート(今回の場合郡界尾根)を先にしたのでした。

ガスった中でも満開のシロヤシオに目を奪われます。









 多くは蕾でしたが数本の満開のシロヤシオが見られたらそれで満足でした。この週末には一斉に咲いてこの辺りは素晴らしいのではないかと思います。
 面白い木を真似ているオモロイトシちゃん!

 早々と咲いていたマイヅルソウ。
 幻想的な樹林帯ですが、晴れていれば明るい林なのでしょうか。新緑がとてもきれいでした。

 何イチゴ?
 ヤマツツジ

 ちょっとだけ急なところを通ってきてしまいましたが、沢に出て一先ず渡渉。
 ところが踏み跡があるような無いような・・・

 渡渉をもう少し下流ですればよかったのかなぁ・・・と思ってもこのガスですから見通しも悪く、少し沢の上を行ってみました。


 クワガタソウ
 迷いつつも林道へ。林道に出たときでさえこのガス。この先も見えない状態でした。

 それでも林道ですし、駐車場沿いのメイン林道までほんの数十メートルですからひと安心。

 全体を見通せませんでしたが、そこは広いスペースになっていたので駐車スペースになっているのでしょうか?


 ウノハナ(ウツギ)かな?
 駐車場へ戻るまでにも路肩に停車の車が6台、駐車場にも6台でした。郡界尾根も人気があるようです。晴れていたらもっと多いのかもしれません。一週間後はシロヤシオがもっと見頃なことでしょう。

 根利牧場の牛。

 いまや宮崎では和牛が口蹄疫で大変なことになっています。乳牛は大丈夫なのかな・・・
 牧場脇を行くとなんと前方からもやってきてびっくり!思わず路肩へと寄って通過するのを待ったのでした。

 牛の後ろから牧場の人の車がゆっくりとついてきますが、先導する人がいるわけでもないのに牛がちゃんと入口から牧場の中に入っていくのにもビックリでした。賢い!


その牛の様子です。


 温泉は途中の南郷温泉、しゃくなげの湯へ寄りました。500円。

 食事できる場所もありましたが、この日は沼田で家を建てた山の師匠の家へ。新居拝見に行きました。88歳になられるというおばあちゃんの手打ちうどんを戴いて、久しぶりによもやま話をしたのでした。またいつか山に行きましょう(^^ゞ
 翌日は尾瀬。その夜八時ごろ失礼して戸倉へと向かったのでした。