御坂山塊前衛:春日沢ノ頭〜春日山(山梨百名山)
(かすがさわのあたま 1235.1m 〜 かすがやま 1158m)クリック地図


 ここは釈迦ケ岳ふもとのスズラン群生地と併せて日程を組んでいた山でした。黒坂峠から登れば15分だそうですが、それではつまらないので鳥坂峠から。新緑がとってもきれいでしたが富士山展望や小説『楢山節考』の背景を思いつつ冬の積雪期に歩いたらまた違った感動があるのかもしれません。今回は雷が・・・コワカッタ!
H22年6月5日(土)
天気;晴一時雷(音だけ)
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
新鳥坂峠トンネル入口P14:33〜春日沢ノ頭〜鞍部(小峠)15:51〜春日山山頂16:00-25〜鞍部(小峠)〜春日沢ノ頭〜新鳥坂峠トンネル入口P17:43

(所要時間約3時間10分・・休憩時間含む。)

↑ 春日山山頂


今回のトラック(赤線)
(青線は入れていったルート)

 腰が痛いことだし(だったら登るなって?^_^;)、釈迦ケ岳のあとは温泉で明日春日山かな・・・なんて思っていたのですが意外やトシちゃん強引です^_^;
 いつもだったら自分から明日にしようよ〜なんて言いそうなのに、こんな病人の私に(だから登るなって?^_^;)なおもスパルタ! 戸塚ヨット・・・を思い出してしまいます^_^;

 でもね、釈迦ケ岳登ってしまいましたしね・・・痛いと言ったって説得力ないし。今まで腰が痛いというトシちゃんを登らせてきたという経緯もあるし、ハイ、何も申せません^_^;

 ということで、釈迦ケ岳の後は鳥坂峠登山口へ移動します。釈迦ケ岳からは近いですし、尾根伝いに縦走できるのですが交通の便が悪い・・

 黒坂峠から15分という簡単なルートを行きたいところでしたが、ここはあえて苦難の道(ってこともないけど^_^;)を選びます。

 我らピークハンターではありませんから^_^; プロセスを大切にするハイカーですから・・・なんて強がり・・これがチョット後悔するのよね(^^ゞ
 ズズ〜ッと下がって、駐車スペースはこんなに広い。そんなに必要なほど山に行く人多いんだろうか・・というくらい土曜日のこの日はガランガランでした。

 この駐車場からトンネルの前の道を横切って登山道へと向かいますが、カーブのトンネルで車が来るとスゴイ音! 車が多いと横切るのにチョットビビッてしまいそう。ライトを点けていない車が急に出てきたら怖いです^_^;


 気をつけて渡ると旧道で、すぐゲートがあります。
 舗装道でやたら蟻が多かった。持ち帰らないようにしなければ^_^;

 4、5分で登山道へ。


 なぜか山梨県知事名入りの石碑。この道路工事を推進した人かな?わかりません(^^ゞ ヤマツツジが功績を称えているようです(^^ゞ
 ひと登りすると鳥坂峠。釈迦ケ岳との分岐、右へ釈迦ケ岳、左が春日山方向です。

 ゲート入口には一台車が停まっていましたので、途中ですれ違うかなと思ったのですが、この山では結局誰にも出会いませんでした。下山した時はその車がありませんでしたから釈迦ケ岳方面に行った人なのかもしれません。
 ルートは入れてありましたので分岐でGPSを確認。

 下草は葉っぱの様子からスミレの種類がいくつかあり、イカリソウなどもたくさん見られましたがお花の時期は過ぎていたようです。
 そのかわり思いっきり新緑を楽しんできました。気持ちのいいグリーンシャワーでした。

 でも途中で雷の音が間近に響き、この日の天気予報当たってるぅ・・・と、マジ引き返そうかと思いました^_^; でも引き返すにはお天気が良すぎました。

 1時間ちょっとの山だから・・・(実際は1時間半かかりましたけど^_^;)、土砂降り覚悟で進みます。


雷鳴


 雷で打たれたらどうなるのかな・・・と、事の重大さより暢気な会話を交わす二人。

 家にいつも置いてくる山行計画書を、今回置いてこなかったな・・・とぼんやりと後悔。

 合羽持ってきた?と確認するだけ、足はそのまま進む。

 とにかく山頂で生存証明のメールを打たなくちゃ(居場所を早く打っとけよって?圏外・・・^_^;)・・etc 
 トシちゃん「雷に打たれて二人ともこんなところで倒れていたら発見された時どう思われるのかな?」

 sanae「そりゃ、雷に打たれたと思うでしょう・・・」

 トシちゃん「火傷してるのかな」

 sanae「雷が落ちないようにメガネ外そう・・・顔命!」

 見上げれば相変わらず柔らかい木漏れ日が射しこんでいます。


 やがて富士山スポットと書かれた場所へ。

 この日富士山は雲で隠れていましたけど、どっちにしても緑の樹林帯で見えそうもありません。

 この山は冬枯れの時期に来るのがいいのかもしれません。

 深沢七郎氏の有名な小説『楢山節考』はこの山を想定して書かれたといいます。この山の冬が雪深いのかどうか分かりませんが、積雪期に登るとまた味わい深いものがあるのかもしれませんね。
 春日沢ノ頭。春日山より高いのですが、ここが山梨百名山としないのは中継アンテナがあるから?展望が無いから?とかいろいろ思ったのですが、春日山の方がどこかポイント高い面をもっているのかなと、この時は思いました。

 アヤメ

 櫛形山より多いね・・・・ポツリ

野鳥の囀り

 ここもヤマツツジがきれいです。

 そういえばいつの間にか雷の音がしなくなりました。どうやらにわか雨もなさそうです。


 春日沢ノ頭から約125m下って、小峠と呼ばれる鞍部。これから約60mの登り返しです。それより帰りはその逆になる・・・^_^;

 トシちゃん大きく溜息をついて登って行きました。
 トシちゃん「(黒坂峠から15分で登れるのに)見栄張らないほうがいいよ・・」

 sanae「見栄ですかぁ〜^_^;」


 あっけなく春日山山頂。ぐるり樹林帯^_^;
 着いた〜。珍しくバンザイの私ですが、腰が・・・コルセットが・・・で思うように手が挙がらない・・^_^;

 とにかく一休み♪

 でも山頂っていう感じがしない山頂でした。
 山梨百名山の標柱・・・・ん?1235mとなっています。

 おかしいなぁ・・・ここは1158mで、1235m(実際には1235.1mですけど)は春日沢ノ頭のハズなんですけど・・・。


 それなら春日沢ノ頭を山梨百名山にすればいいのにねぇ・・なんて話しながら下山します^_^;
 ツクバネウツギ

 春日沢ノ頭への登り返しを覚悟して淡々と行くトシちゃん。

 相変わらずの陽射しときれいな新緑が嬉しい♪
 腰をかばいながらのんびり登っていきます(^^ゞ

 ウマノアシガタ

 キンポウゲ科の可愛い花です。
 春日沢ノ頭に着きました。ここでトシちゃん「簡単に登るよりこうして歩いたほうがこの山を楽しんだって思えるよね♪満足するもんナ」とご満悦。

 切替がはやっ! 早過ぎます^_^; ただ単純なだけ?


だから山歩きできるのかも♪


ホント、私だって辛いことすぐ忘れちゃうもんね^_^;
山の場合・・・

世間の柵はなかなかこうはいかないのにサ・・・(~_~;)

既にボケが始まっているらしい我ら・・・(^^ゞ
ボケるが勝ちと二人で競っている?哀しさ・・(笑;

 ホウチャクソウ

 早くもアザミの蕾もありました。
 一つだけ見つけたギンリョウソウ

 異星人みたい・・・


 小さなアップダウンを繰り返して後は下るだけだネェ・・・と言いつつけっこう裏切られているのでした。

 相変わらず小さなアップダウンです。

 ウンウン・・・忘れているから歩けるんですって(笑)
 釈迦ケ岳分岐に着きました。今度こそ下るだけ(笑)

 林道へ。
 停まっていた車は既になく、山でも誰にも会わず、静かな山歩きでした。

 ここは富士急バスが運行しています。
 本数は少ないですが。

 利用される方は再度ご確認ください。

 さて、このあとどうしましょう。とりあえず計画のコースはクリアです。疲れたから帰ろうか・・・とにかく温泉に行きたいけどどっちに行こうかと地図を広げます。
 帰り道を辿ると・・・・丹沢に目が止まりました!

 「檜洞丸に行こうか、シロヤシオまだ咲いているかな〜♪」
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 檜洞丸ってけっこうエネルギーのいる山なんですけど、行き慣れている山というのは兎角その辺が曖昧になります^_^;
 で、その大変さを忘れて(ボケですかいな^_^;)意見一致、さっそくGO!

 途中の温泉へ寄りながら行くことになりました。

 こちらは鳥坂トンネルではありません。甲府市、笛吹市側と富士河口湖町とをつなぐ若彦トンネルです。全長2615mで今年2010年3月27日に開通しました。今回初めて通ります♪
 きれいですねぇ〜。無料ですがまだあまり知られていないのか、通行量は少なかったですよ。
 ひとまず河口湖のほうに出て温泉を捜しましたがあるところは千円と高く、他に二箇所行ったところはどちらも既に営業を閉鎖。そのまま山中湖のほうへと向かったのでした。

 結局山中湖の紅富士の湯へ。700円。インターネットで割引料金になりますが、それは帰宅してから知りました(^^ゞ 広々として気持ちのいい温泉でした。