東北・岩手山(前編)後編はコチラ
(いわてさん2038.2m)(クリック地図)
梅雨明けが遅れている中、梅雨前線の北上も考えられたが思い切って予定通り東北へ。
八幡平以来、再びぼんいぢさんご夫妻と一緒にそして思いがけず、いろいろな出会いが・・・
 H18年07月16-17日(土日)
  天気;16日くもり後雨、17日晴
  Member.4人(ぼんいぢ夫妻と)

【コ ー ス】・・花と景色、イベントありのノンビリタイムです。 
1日目(16日)網張温泉登山口7:10?=(リフト)=いぬくら(リフト上)7:45〜三ツ石分岐〜大倉山8:20〜分岐〜姥倉山9:45〜分岐〜黒倉山10:45-55-〜
鬼ヶ城分岐11:10〜(湿原へ)〜昼食11:30-12:00?〜湿原散策〜不動平避難小屋(九合目)14:15-35〜岩手山山頂15:15-?〜お鉢周り〜不動平避難小屋(九合目)16:10〜八合目避難小屋16:25(小屋泊)

2日目(17日)八合目避難小屋6:10〜不動平避難小屋(九合目)6:30-45〜岩手山山頂7:25-8:25〜平笠不動小屋8:50-9:05〜ツルハシ9:45-55〜コマクサ群生地10:00-40〜噴火口10:50-12:25〜溶岩流跡13:15-30〜焼走り登山口13:40


7/15:焼石岳  7/16-17:岩手山  7/18:早池峰山

【ガスガスだけどみんなハイな気分!岩手山山頂!】

 梅雨空の下東北行きを強行したのは、なかなか日程が取れないこともあるが、今回はぼんいぢさんたちと一緒に歩きたかったから。でも地元のぼんいぢさんはいつでも天気の良い時に登ることが出来る!無理はしないで・・・と言いつつ、山行を決断させてしまった!(^-^;

 でも一泊コースにしたため、二日目は天気に恵まれ、展望もコマクサをはじめとするいろいろなお花、そして思いがけない出会いもあった中身の濃い、イベント?盛りだくさんの楽しい山行になった。ぼんいぢさんご夫妻に感謝!

【↑焼走キャンプ場の駐車場、山頂はガス】
 前日の焼石岳から下山して、約束どおり、焼走キャンプ場の駐車場へ。とても広いが車は少ししか停まっていない。とりあえず明日の支度を整えて車中泊。

 朝起きると天気は良さそう。ラッキー♪ 簡単に準備を済ませ、駐車場を歩いていると、思いがけなく声を掛けられた。

 「sanaeさんですか?」

 ビックリ!「ハイ!?」

 「初めまして・・というか三回目なんですけど・・」


 ハ?三回会っている?誰だろ、誰だろ・・・頭の中で必死に思い出そうと衰退気味の脳細胞を起動させるが・・・・???

 「白音です」・・・と言われ、

 わぁ!ビックリ!確かに三回目。でも確かに初対面。なんとも面白くも不思議な体験!

 実はブログを通じて今年袈裟丸山と檜洞丸で二回も遭遇しているのを知って以来、お互いのブログを行き来していたのだった。偶然にもブログ仲間が3組集結!朝から驚きの幕開けだった。そして今回の山旅はまだそれだけでは終わらない!ジャ〜ン、続きはまた明日・・って紙芝居じゃないんだから・・

 なんと夜中の内に、ウチの車、白音さんたちの車、ぼんいぢさん達の車の三台が仲良く並んで駐車していたのだった。

 興奮冷めやらぬまま、白音さん達は焼走りコースをピストンということで出発し、私達はぼんいぢさんの車に四人乗って予定の網張登山口へと向かったのだった。

 今回はぼんいぢさんの山行プランに乗った形でおんぶに抱っこ!しかもリフトで標高1310mほどまで上がってしまう楽チン登山!しかも小屋で一泊するし・・・と思ったのだが・・

 リフトは3基乗り継いでいぬくらに到着!
\(^o^)/
一基300円で合計900円。

 さっそくぼんいぢ会長さんもお花を撮影!ヨツバヒヨドリ、ヨツバシオガマ、シナノオトギリ、マルバシモツケなどが咲いている。

 先ずは犬倉山へ。周遊コースができていて、ピークを巻いている。山座同定盤はかなり古く、文字など見にくかった。途中に小さな小屋があったが通常使っているものかどうかは未確認。スキーシーズンに使っているのかな?

 ガスが晴れていれば展望はいいのかも知れないが今回は残念。先へと進む。

 えぐれた登山道を登っていく。意外にもぼんいぢさん達は今回初めての2000m越えだと言う。気合が入っている。

 傍らにはシナノオトギリが。

 ガスがかかっていても様々な花が目を楽しませてくれている。
 

 姥倉山にも寄ってみる。ハクサンシャクナゲがたくさん咲いていたが、甘い蜜を求めてか、虫が多かった。

 山頂は近いはずだが確認できず少し通過。先頭のトシちゃんが踏み跡を辿ってちょっと上に行って見たのだが、三角点を見落としていた。地図でみても地形的にこの辺りだと、再び残り三人で登ってみる。

 あった〜!三角点!姥倉山山頂。

 「ごめんね〜」とトシちゃん!

 再び分岐に戻るとますますガスが濃くなって、少し湿っぽくなってきた。合羽を着てから黒倉山へ。

 黒倉山は火山活動のため、まだ入山禁止だったそうだ。今年になってようやく行けるようになったらしい。何と嬉しいめぐり合わせ!

 なるほど、計測計が随所に設置されている。

 黒倉山の登りになってまた合羽を脱いで上がっていく。

 黒倉山山頂。足元の穴からは熱い蒸気が上がってくる(@.@; 岩手山は生きている!凄いというか、怖いというか!

 この側の岩陰に山頂標識はあった。ここでまた少し降ってきたので合羽を着て下る

 登山道は笹が伐採され、登山道を埋めていた。かなり歩きにくい。さすが長いこと閉鎖されていただけあって笹も伸び放題だったのだろう。

 このあと鬼ヶ城分岐へ。ガスが出ているときは鬼ヶ城コースは危険というぼんいぢさんに従って、湿原のお花見コースへ♪

 これがまたズンズン下る。その分岩手山山頂が遠くなるわけで・・・(^-^; でもここは絶対に欠かせない。

 で、さっそくイワカガミの群落。へぇ〜まだ咲いていたんだ!そしてこの先も次々に楽しませてくれた。なかなか良いコース!♪(登りになるまでは・・・笑)

 豊かな緑の中に、一転、火山を実感させる場所に出た。

 山頂方面はガスっていたが、見晴らしがいいのでここで昼食。少しだけ霧雨だったが気にせず大休憩。ぼんいぢさん、会長さん、温かいコーヒーご馳走様♪

 噴火口を後にして沢沿いに湿原へと向かう。ずっと気になっていた可愛い花、小ぶりのシャクナゲのようなのは何だろうとぼんいぢ会長さんと眺めていたが、後から調べたらこれはイソツツジだった。可愛くてきれい!他にも星を散りばめたようなミネズオウやらアカモノ、チングルマなど。

 山頂直下にさらさらと流れる水がなんとも涼しげで心地よい。少しの間笹薮に囲まれた登山道を行く。

 そして湿原に出る。木道を歩きながら、両脇の花々に目をやり写真を撮るものだから、足は遅々として進まない。

 紅白ツィンのハクサンチドリ。

 よく見ると周囲にはムシトリスミレやモウセンゴケ、オノエラン、ツマトリソウ、なども咲いている。水がきれいな証拠!

 ぼんいぢさんご夫妻。湿原の中を歩く若い2人!絵になります!(スンマセン、保護者付きで・・・笑)。

 湿原からちょっと寄り道、御釜湖へ。コバルトブルーのきれいな湖水だった。

 御釜湖を右に見て、左下に御苗代湖が見えた。散策路が地図と少し異なっている。左写真は地図で確認中。御苗代湖はかなり下になるのでパス。

 道を戻り、平笠不動避難小屋への登山道を左に見ながら再び湿原へ。小屋へは2.3キロとあったが、草が登山道を塞いでいる感じ。今の時期はスパッツか雨具をつけないとびしょ濡れになりそう。

 木道脇には花の終わったチングルマが風車になって揺れていた。チングルマも花あり、風車あり、両方見られた。

 賑やかな分岐に戻り、この後いよいよ九合目不動平避難小屋がある稜線上への登りに。

 湿原に続いてお花はいろいろ、相変わらず多い。

 ムラサキヤシオも見られ、木では他にベニバナイチゴ、ウコンウツギ、コケモモ・・・下草ではサンカヨウが終わりかかっていたものの、シラネアオイ、エンレイソウなど咲き残っていた。

 登り直前、まだみんな余裕の笑顔! 

 きつく感じる登り。後続者を引き離して、かなり上まで来てます。スゴイ頑張り!あっぱれ!

 後もう少し、がんばれ〜

 前にぼんやりと浮かぶ鬼ヶ城。ガスっているだけに迫力が・・・。主が我が家へ向かうかのように黙々と歩を進める鬼、あっいや私(トシちゃんに突っ込まれる前に自爆!)

 稜線に上がればあとは平坦な道。

 九合目の不動平避難小屋に到着。出来たばかりでとてもきれいだった。トイレは水洗で洋式、女性専用もあり。紙詰まりを防ぐため、トイレットペーパーが用意されていた。マナーを守らない人がいるからなのだろう。

 中で少し休憩してから空荷で岩手山山頂へ。

 途中で咲いていた最初のコマクサ。いつも思うのだがこんなガレ場によくぞ咲いている!

 ガスっている中の登り。でも5年前と比べ登山道がしっかり整備されかなり歩きやすくなっていた(私だけが知っている ⇒ To トシちゃん@5年前、七合目で挫折した!)。

 ガスが少し晴れて。

 お鉢を山頂へ向かう(翌日も山頂まで行くので他の周囲の写真は割愛)。明日下山予定の焼走りコースの分岐はこのお鉢の途中にあり、確認して山頂へ。

 お鉢の内側斜面にもコマクサ、イワブクロがたくさん咲いていた。

 トシちゃん、三回目にして初登頂!やっとやったね!百名山91座目!(集合写真は一番上に)

 せっかく登ったことだし、ぼんいぢさんもいろいろと宿題をこなすため、山頂でのんびり。気温が低く、やや風もあったが存分に楽しませてもらった♪

 この後時計回りにお鉢回り。ところが内側に登山道が付いているのを見るや、ぼんいぢさんが行ってきま〜すと駆け下りて行ってしまった。えっ?なぜにぼんいぢさん?そんな元気がまだ残っていたとは!と一瞬目が点!どうみても、ここはぼんいぢ会長さんの方が・・・!(^-^)

 九合目の避難小屋に戻り、再び荷物を背負って八合目避難小屋へ(九合目は基本的に宿泊不可)。九合目から八合目までは近い。

 小屋前は広く、目の前に豊富な水場あり。小屋のテラスが広くて夜空も見上げるのもよさそうだ。

 小屋は空いていた。テント泊が出来ないので私達も小屋泊(珍しく飯豊山以来続いている)。素泊まりのみで1500円。宿泊者は数グループいたが、広い小屋なので楽々スペースだった。トイレはこの小屋も出来たばかりで洋式水洗、トイレットペーパーつき。男女別に別れ個室4つ(だったかな?女性用は)に洗面所つき。電気も20時まで点灯。

 【ぼんいぢさん、初めての小屋泊だそうで、どんな感想だったかな?そうそう、標高2000m越えも初めてだったそうで、おめでとうございま〜す(^-^)/~ これはとっても意外でしたがこれからはモリモリ3000m越えも目指してくださいませ〜♪】

 下記に今回のお花(一部) 続きは後編
マルバシモツケ オオバキスミレ ベニバナイチゴ ガクウラジロヨウラク イソツツジ
ミネズオウ アカモノ モウセンゴケ オノエラン サンカヨウ
ウコンウツギ コケモモ エンレイソウ イワブクロ