東北・早池峰山
(はやちねさん1917m)(クリック地図)
梅雨明けが遅れている中、梅雨前線の北上も考えられたが思い切って予定通り東北へ。
幸い梅雨前線は避けてくれたのか概ね気持ちよい山歩き。山頂にガスは仕方ない・・
 H18年07月18日(火)
  天気;晴れ(山頂だけガス)
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
河原の坊6:15〜早池峰山山頂9:15-10:25〜
小田越12:35-45?〜河原の坊13:15

7/15:焼石岳  7/16-17:岩手山  7/18:早池峰山

【ハヤチネウスユキソウ】

 岩手山から早池峰山に移動。当初は鶏頭山への縦走を考えていた。一日で可能なコースだがトシちゃんは一泊で行きたいという。エ〜ッ、やだよ重いもん!避難小屋に泊まるほどの行程じゃないっしょ!ところがトシちゃんプクーッ!それなら河原の坊又は小田越からの周回ルートが良いと言う。「一人で縦走すれば!車で行って待っているから」・・・って、いつもコレだもんね(-.-; 縦走で歩こうって、トシちゃんから言い出したことなのにサ!

 疲れていたし、結局面倒になって、いいよ周回で・・・ってことで河原の坊へ向かうことにした。え〜っと、ナビの設定を早池峰神社にして・・・・あとはのんびりナビ任せ!

 ところが・・・知らなかった!早池峰神社って二つあるのね。やたら距離が長いと思ってトシちゃんが紫波SAに寄った時チェックすると・・・あれ?ん?行き過ぎているみたいだぞ!・・・・って、この時もまだ早池峰神社が二つあるって気付いていなかった。ただ、ナビが遠回りさせているとしか思わずに、ともかくナビどおりに花巻IC、東和ICへと向かって下りたのだった。ここまで来ればあとは早池峰神社に向かうだけ。

 途中コンビニに寄って買出し、ビールも買ったのに・・・・。車はなぜか人里離れた方向へ進む。さすがにおかしいと何気に地図をみれば・・・このときになってやおら「なにぃ〜?」となったわけで・・・・(遅かった、気付くのが・・・)

 又一登山口って違うでしょう・・・確かにその手前に早池峰神社がある・・・・ショックを隠せない我ら、再度河原の坊にセットしなおしたけれど、これからさらに山越えするとは思わなんだ!到着時間は11時30分ごろ。ゆっくり飲もうと思っていたビールが・・・・。思わぬ誤算に不機嫌なトシちゃん、それでも飲んでていいよと言いつつ下戸の彼は運転しながら甘いデザートを口にする。

 車で真っ暗な中を走っていると気が気ではない。心配したとおりファ〜、ファ〜と欠伸が始まった!ドッキ〜ン、私ビールを・・・・・・ですけど・・・(・.・;

 交互通行不可能な場所で停車スペースは・・・・ナイ(汗; 対向車が来たらもう大変という夜道の林道。なんで眠くなるかなぁ・・・・・

 私飲んでません、飲んでませんとも!代わりますって運転!

 しっかし対向車がいなくてよかったよ〜(~_~;)

 くねくねと走ってひょいと人工的なものが見えた!と思ったら・・・えっ!?ここは小田越ではありませんか!ヒョエ〜!マジで反対側から河原の坊入りですかぁ〜? 一瞬、ここに車を置いて早池峰山と薬師岳二つのピストンもあり?と思ったけど、気持ち良さそうに眠っている隣を見て、「ナイ、ナイ、そりゃないね・・・」とさらに先へ。河原の坊へ向かいながら、(明日はここを歩くのか・・・長い・・・・)と一人ゴチていた。

 そしてようやく河原の坊に到着。一台停まっていたセダンの隣に停めて周囲を確認。トイレも確認して車に戻ればトシちゃんボーっとしている。「ここでいいのか!?」と不機嫌にボソリ。見れば分かるでしょ!っと言いたいのを堪えて「ウン・・・」。車の後ろを片付けてスペースが出来るやトシちゃんはサッサと寝てしまった。私も翌日の支度をしてからサッサと横になる。ツカレタ・・・


 朝。起きると青空!ラッキー♪

 準備して登山口に向かう。


 路線バスも既に着いていた。少し前の時間には、ツァーのバスが通過していた。小田越から登るのだろう。

 私達は河原の坊登山口から歩き出す。

 何度か渡渉を繰り返す。

 途中にはセンジュガンピが咲いていた。清楚できれいな花だ。焼石岳でも見た、迷い道で・・・(^-^;

 沢沿いの登山道は涼やか。早朝だからまだ人が少ないのかな?静かでいいね〜なんて、気楽に花など写しながらゆっくり登る。

 いつもの習慣でまだ平日という認識が無かった。この日が平日だと気付いたのはこの後だった・・・

 渡渉を繰り返した後は岩ゴロの登り。雨が降れば沢となるのだろう。

 河原のような道が続く。

 そこに目を引くミヤマオダマキの花。好きな花だ。

 山頂方面が見える。まだガスはかかっていない。展望はいいかな?期待が膨らむ。

 しかし背後からガスが上がってきた。

 上の打石の方はまだすっきりとした青空なのに。

 グンナイフウロ?がそっと佇んでいる。

 打石に近づくと岩だらけ。

 打石。側で見ると大きい。

 その前を行くトシちゃん(左下写真)と、下を通る私(右下写真)。

 早池峰という優しげなネーミングとは裏腹にけっこう荒々しい山だと再認識。

 そんな荒々しい岩に寄り添うように咲くミヤマオダマキ、もう一回登場。


 ハヤチネウスユキソウ。早池峰山にしか咲かないという有名な花。以前来た時より数が減っているように感じた。

 でも以前より登山道がロープで仕切られている。保護に力を入れているようで、これからまた増えたら良いのだが・・・。

 下り道が無く、ただひたすら登って登りきれば早池峰山山頂。ごつごつしているけど素直な山だ。無骨で飾らなくて分かり易い・・
 ← (似てるナァ・・・ん?)

 この時はまだ静かな山頂だった。今日は平日。平日山行はいいなぁ〜とシミジミ思ったのだった。が、間もなくツアーの人が沢山、小田越の方から登ってきて山頂は一気に賑やかに。

 ガスがかかって展望は全く望めず。温かいコーヒーを入れたりしてのんびりとガスが晴れるのを待ってみた。その間に携帯メールなどチェック。場所によって圏外だったりバリ3だったり。
 長いこと待ったが晴れそうもないので下山することに。小田越に下りる時、避難小屋の側を通るのでついでに覗いてみた。

 かなり古いが小屋泊充分可能。

 小屋の側にトイレがある。何人か利用していたが、ここのし尿はボランティアの人力で麓まで担ぎ下ろしているという。携帯トイレ持参と持ち帰りを励行しているそうだ。

 そうなると小屋泊も大変!

 下るとまたまたお花がいっぱい。そして尚も下ると間もなく木道があり・・・

 お花畑が広がっている。
↑ナンブトウウチソウ ↑シロバナトウウチソウ
↑ ミヤマアズマギク ↑イワカガミ
↑チングルマ ↑アオノツガザクラ
↑キバナノコマノツメ ↑ヨツバシオガマ
↑ハクサンチドリ ↑ミヤマダイコンソウ

 ガスは晴れない。

 相変わらず岩が多いが、河原の坊コースより歩きやすい。

 と、思ったら梯子が・・・

 以前通ったのを思い出す。


 これでも歩きやすい登山道。

 途中(五合目の少し上)でオコジョが遊んでいた(4ショット共同じオコジョ)。人馴れしているらしく遠くには行かないが、めまぐるしく動き回っていた。可愛くて、また珍しくて、その場でじっと、動き回るのを眺めていた。そのうちどこかに行ってしまうだろうと思ったが、こちらの方が根負け!オコジョ君バイバイ(^-^)/~

 五合目。ん?杭の下の方にズーム・・・

 御金蔵とな?好奇心がそそられる!(^o^)

 こちらもずっとロープが張られている。ハヤチネウスユキソウはこちらの方が咲いていた。でもやはり少なくなったような気がする。ロープから遠のいた所にはしっかり咲いているのだろうか?

 もちろん、ハヤチネウスユキソウ以外にも、まだまだいろいろな花が咲いている。

 (名前は間違えているかもしれませんので、気がつかれた方はご教授ください。)
↑マルバシモツケ ↑キンロバイ?
↑カニコウモリ ↑ギンリョウソウ
↑カトウハコベ?又はホソバツメクサ? ↑グンナイフウロ

 下る途中で昨日岩手山のコマクサ群生地で会った、年配の男性と再び遭遇。

 一合目で休憩していると、少しの間だけ山頂の方のガスが晴れてきた。間もなくまたガスってしまったが、この時山頂にいた人は展望が少しは望めたのかもしれない。

 ここから見下ろすと小田越の小屋と林道が見えた。昨夜車で通った道だ。その林道を歩いて河原の坊に戻ることになる。

 早池峰山は秋より夏が良いようだ。紅葉はたいしてよくないらしい。

 一合目から下るとすぐ樹林帯に入る。木道になると間もなく小田越登山口。右に行けば河原の坊だが、左に少し行けば小屋があり、トイレもある。

 舗装された林道を歩いて河原の坊へ。土日ならシャトルバスが少しは出ているのだが、平日はお昼頃でおしまい。途中にはヤマオダマキが沢山咲いていた。

 左側に宮沢賢治の詩碑が見えてくると、続いて右に、朝登った河原の坊登山口。

 見上げると早池峰山山頂・・・・やはりガスっている。でも鶏頭山への縦走路はバッチリ青空の下。いつかまた歩けるだろうか?