八ヶ岳;硫黄岳
(いおうだけ 2760m)
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 昨年の3月末より行っていなかったテント泊に思い切って行ってきました。久々のテント泊装備ですから短時間で行ける所でないと自信がありません。ということで選んだテント場はしらびそ小屋。あとはお天気次第で硫黄へ行くもよし、停滞もよし。結果は両日天候に恵まれ硫黄岳で360度素晴らしい展望を楽しめました。 
H22年1月23-24日(土日)
天気;両日快晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
1日目;稲子湯ゲートP9:09〜こまどり沢10:47〜しらびそ小屋11:25(テント設営&昼食後散策13:40-15:05)(テント泊)
(所要時間往き約2時間15分、散策約1時間25分・・休憩含む)

2日目;しらびそ小屋6:00〜本沢温泉7:40〜夏沢峠9:37-10:10〜硫黄岳山頂11:35-12:58〜夏沢峠13:38〜本沢温泉14:20〜しらびそ小屋15:50(テント撤収)-16:43〜こまどり沢16:59〜稲子湯ゲートP17:33
(所要時間約11時間30分・・休憩含む)

↑ 硫黄岳山頂より





1日目: 稲子湯ゲート前の駐車場に着いたのは午前3時くらい。初日は短時間ですから出発はゆっくりでも大丈夫です。仮眠というよりしっかり眠ります。

 それでも6時過ぎには起床。到着した時にも思ったことですが、雪が少ない・・・

 駐車場からは八ヶ岳の白い山並みがのぞいています。
 8時過ぎには車でいっぱいになりました。出発は遅くても車は早めに入れないと・・・

 テント泊装備の単独の方、グループでスキーを担いだ人たち、日帰りの軽装備の人たちが次々に出発して行きました。


 数日前に寒波があったものの、このところ晴天が影響したものか駐車スペースはアイスバーンになっていました。山道に入ればいらないだろうとは思いましたが出発早々転倒しても嫌なので最初からアイゼンを装着。殆どの人が同様でした。

 わかんかスノーシューを持って行く予定でしたが、この土日の天気は良さそうですし、トレースもついていそう・・・どうやら必要ないでしょうということで車に残していきました。今回、この判断は正解でした。
 計画書をゲートの側に設置してある箱に投函。・・・久しぶりです^_^;

 ここは警察の方がまめに取りにきてくれますので安心(^^♪  ・・・って、お世話になりたくはないですが(^^ゞ


 しばらくはアイゼンがきく林道。
 林道と登山道を交互に歩きながら進んでいきます。トレースはしっかりついてますし、木々には赤布が付いています。

 一泊の装備ですから軽いほうですが、久々のデカザックです^_^; 最初は快調?に行きますが、だんだんと負荷がきつく感じられていくのでした^_^;


 橋を渡り、硫黄岳方面へ。
 雪は少ないですが、水と雪と氷の絶妙なバランスが素敵なんですね〜♪

 ついついカメラを向けてしまいます^_^;


 レールがのぞいていました。これはトロッコの廃線跡だそうですが初めて見ました。やはり雪が少ないのですね

 こまどり沢。この「はっても30分」に励まされます(^^♪
 這ったらこの出っ張った腹で転げ落ちるよ・・・と必死に歩いて登ります(^^ゞ

 しらびそ小屋まであと2分。ここまでくればあとは平坦になります♪
 しらびそ小屋キャンプ地に到着〜♪

 しばらくテントを張っていないようです。トレースがまったくありません。ちょっと嬉しかったりします(^^♪
 とりあえずテント設営。やはりフカフカの新雪は少ないようで設営は楽でした。気温も八ヶ岳にしては高いようでそれほど寒くはありません。

 テントは硫黄岳が見えるところに。きれいに見えています♪
 我らだけ。

 結局この後誰も来ませんで、気を遣うことも無く静かでした\(^o^)/


 ミドリ池


しらびそ小屋にテン場代(@700円)を払いに行き
ついでにお昼もここで済ませました。
実はこの日の昼食を用意してくるのを忘れ・・・

しばらくぶりのテント泊だとこんなもの(ミス)でしょうか(^^ゞ



食べているとお隣のご家族が急に大きな声を!
窓の外にリスが動き回っていました♪

小学校5年生(だったかな?)の息子さんは大喜び♪

私達もでしたけど(笑;

 お昼を済ませた後、時間があったのでちょっと散策に。

 アイゼンは持たず行ける所まで。
 しらびそ小屋はこじんまりとした良い小屋です。泊まったことはありませんが、いつか泊まってみたいなぁ〜(^^ゞ

 ミドリ池越しに見えるニュウ。
 翌日は硫黄岳に決めていたので中山峠の麓辺りまで行ってみることにしました。トレースはありますが、この日の足跡は一人か二人?

 ダケカンバの林は美しいですね〜

 稜線が見えてきました。
 砂糖菓子のようなしらびそ。

 ニュウ。

 こちらから見るとまた山の形が違うんですね(^^ゞ
 ニュウや天狗岳を眺め、2145m辺りの所で引き返すことにします。

 3時ごろテン場にもどり、水用の雪集め。
 夕飯はおうどん(^^♪満腹になりました。

 すっかり良い気持ちになって6時には早々に就寝。

二日目:

早めに起きて早々に出発・・・

の、つもりでしたが、
最後、時間がおすことに・・・^_^;


 それでもヘッデンを点けて出発、6時。

 (しらびそ小屋の前で)

 空には星が輝いていました。風もなさそうで期待が持てます。


 ややモルゲンロート?途中から写した天狗岳。
 明るくなるとダケカンバの林も清々しい明るさ。木の間からは硫黄岳がみえてきました。

 本沢温泉。昨日の内にここまで来れば二日目の行程は楽だったのですが・・・

 小屋の中は少し動き始めているようでした。
 そのまま通過。

少し行くと硫黄岳がド〜ンと目の前に。


 シャクナゲの木も凍えています。お花はキレイなのでしょうネ?
 野天風呂分岐。さすがにまだ早いですからお風呂への踏み跡はありませんでした(^^ゞ

 少し先に行くと眼下に野天風呂が見えます。ということは入っていると、ここから丸見えということになります(^^ゞ
 今日は温泉でなく山へ(^^ゞ






 ツボ足で登っていきますが、雪が深くなって、前のトレースはスノーシューに替わりました。急に踏み抜きが多くなりました。
 夏沢峠。

 遠く感じられました^_^;


 行動食を食べ、アイゼンを装着し、ゴーグルをつけ、一枚多く着込んで出発します。ここで30分以上休憩してしまいました。






動画です。
音が出ますのでご注意ください。


バックに浅間山。
眼下に夏沢峠。



動画です。
音が出ますのでご注意ください。


途中でデジカメのバッテリー交換(^^ゞ

 


動画です。
音が出ますのでご注意ください。


動画です。
音が出ますのでご注意ください。


 背後に北アルプスがずらり。振り返ってばかりでますます足が進みません(^^ゞ

 エビノシッポ
 山頂が目の前に見えてきても、なかなか進みません^_^;

 爆裂火口壁

 近いようで遠い山頂でしたが、
 やっと到着♪

目の前にど〜んと横岳、主峰赤岳、阿弥陀岳



硫黄岳山頂より360度の展望

動画です。
音が出ますのでご注意ください。


天狗岳、蓼科山、霧ケ峰や美ヶ原の彼方に北アルプス一望
11日に登った三峰山もしっかりと視界におさまります♪


秩父。金峰山の山頂が白いです。


阿弥陀岳の向こうに南アルプス


硫黄岳の山頂は広い・・・地球はまぁるい(^^ゞ





北アルプスが圧巻


ぼやけてますがズームで


御嶽山



 見飽きない風景にいつまでも魅入ってしまいました。
 山頂の避難小屋。手前をチョット掘れば入れそうですが・・・

 硫黄岳の強い風を凌げて暖かいそうです。


 かつてそこでお仲間と泊まったことを懐かしそうに話していた多摩もぐさん。偶然ここで遭遇し、お聞きしました。多摩もぐさん、声を掛けていただいてありがとうございました。HP&ブログをこれからも宜しくお願いします(^^ゞ

 またどこかでお目にかかれたら嬉しいです。

中央アルプスと御嶽山


御嶽山、乗鞍岳

 いつまでもうっとりと眺めていて、ふと気がつけば1時間半くらい山頂にいました(^^ゞ

 大変、大変、早く下山しなければ。

 同ルートをもどります。

ふたたび爆裂火口壁



 今回もまた満足、満足♪







 夏沢峠に戻り、そのまま下山します。

 遅くなってしまったので急げ、急げ^_^;
 野天風呂分岐。

 誰も入っていなかったら入りたいななんて思いましたがお二人が入浴中。時間が無いのですから諦めもつくというものです^_^; 誰も入っていなかったら心残りだったかもしれません(だから、時間が無いというのに・・・)


 本沢温泉。

 ちょうど従業員?の方がいらして、こんないいお天気は久しぶりと言っていました♪
 本沢温泉をすぎてからの登り返しがきついです^_^;

 登りきったところでようやくアイゼンを外し、フリースを一枚脱ぎました。休まずノンストップで来たので汗かいてしまいました^_^; (カメ足というのは置いといて・・・笑)
 しらびそ小屋の方にご挨拶してテント撤収し、急いで下山。でももたもたして時間がかかってしまいました^_^;

最後にテン場から見えた硫黄岳

 煙草吸う時間も与えず容赦なく追い立てます(笑)

 早めにヘッデンを装着して下山します。


 こまどり沢
 なんとかヘッデンを点けずに下山できました。

 無事に下山、良かったね、ありがとうと握手!

 一台残っていた車は小屋の人か、入山の方のものかもしれません。下山は私たちがおそらく最後になってしまいました。疲れましたけど心地よい山行になり感謝です。温泉は今回パス。途中食事だけして帰路に着きますが、中央道は今回も渋滞無く快調でした。10時過ぎに帰宅。