越後;  飯士山
 (いいじさん1111.8m)
 苗場山〜小松原湿原のMMLオフミに参加。その前日に半年前、雪で撤退した飯士山に再度岡本さんと挑戦。梅雨時にも関わらず、ガスの合間からまわりの展望もいくらか望むことが出来て満足、満足。

 H11年7月3日(土)・雨ときどき晴 : Member.4人(岡本、Y、石原夫婦)


【飯士山(山頂駅より)】右
(Y・岡本・石原)

【コース】
(途中の休憩時間含む 。=は車の移動。〜は歩)
[2日]武蔵中原20:00=関越練馬IC21:30=谷川PA23:00(車中泊)=
[3日]湯沢IC6:00(待ち合わせ)=
岩原スキー場登山口6:55発〜第三ペアリフト7:20-30〜分岐?〜山頂駅分岐8:20〜飯士山(1111.8m)山頂8:25-9:30〜山頂駅分岐9:35〜山頂駅?〜岩原スキー場登山口10:30

 (登山所要時間 3時間35分)


 前夜、武蔵中原駅付近でYさんと待ち合わせ、出発。比較的順調に車は流れ、谷川PAで車中泊。大型トラックのアイドリング音が気になったが目覚ましをかけ、3人で生温かくなってしまったビールを飲んでから24時頃就寝。

 翌朝5時起床。片づけた後、岡本さんと待ち合わせの湯沢ICへ。既に到着していらした。1月の飯士山以来の再会。さて今回の山行はどうしたものかと雨空を見上げる。候補は3つ、飯士山、高倉山、正面山だが、一時的にあがりそうな予報を期待して、第一候補の飯士山に決定。半年振りの再挑戦となった。

 岩原スキー場に行き、車を1台セット。そして西側の湯沢東山フィッシングパークの登山口から登るべく、もう1台でそちらへ向かった。ところが着いた途端に急に強い雨が降ってきた。とりあえず、トンネル(ガード?)の下に車を停め、雨具を身に付ける。が、雨はやみそうにない。始めからこんな雨の中を出ていくのも気後れがする。岩原スキー場へ戻り、ショートコースでピストンする事にした。

 再び岩原スキー場に着いた頃は皮肉なことに雨は小やみになっていた。下りにストック代わりにしようと、久しぶりに傘をさして歩き出す。スキー場のゲレンデの中を歩くのは無いではなかったが、かつてスキーで滑ったところをトコトコ歩いていくというのは何となく奇妙な気がした。スキーの時は随分と緩やかなコースだった気がするが、こうして歩いて登るとなるとなかなか辛いものがある。

 シーズンオフのスキー場は閑散としているが、手入れされたお花畑が広がってきれいだった。山裾広く占めている黄色い花はキクイモのようだが果たして?

 25分程で第三ペアリフトに到着。ガスが少しづつあがって、ちょっと気になっていた大源太の山頂付近が見えてきた。1500m台だが登り応えのある山のようだ。いつか登ってみたい。

 そこからが山道らしくなってきた。山ツツジがまだ咲いている。歩き慣れた岡本さんはコンスタントに登っていく。すぐ後をYさんがピタリとついていく。やや遅れ気味に夫、やや辛そうだ。そして私と続く。

 気を利かせてくれた岡本さんが、また30分ほど登ったところで待っていてくれた。岡本さんにすればゆっくりペースだと思うのだが、夫は、ペースが早くてついていけないと驚いている。休憩にほっとして嬉しそうに一服。その間も岡本さんにはガスのかかった山々の山座同定をしていただく。雨はやみ、合羽を脱ぐ。

 当初登ろうとしたコースと合流している地点で登山者一名と出会う。あの雨の中、既に歩き始めていたのだろう。そちらのコースを見ると一旦下り、ピークを一つ登ってくることになる。

 息を整えて更に登る。下りのルート、岩原ゴンドラ山頂駅への分岐まで来ると山頂まではあとひと息。5分で山頂に立つ。

 先程の先客が一人だけの静かな山頂、広くはないが360度の展望が望める。快晴だったら申し分なかったが、今回はあいにくの曇り空。それでも越後三山、巻機山から谷川方面へと続く越後山脈、そして明日登る苗場山などを確認。雲のかからないすっきりとしたお天気ならここは最高の好展望台だが、この梅雨時にしてはこれだけでも充分満足だ。薄日も射し、気分は爽快、コーヒーブレークと共に楽しむ。すぐ先のお地蔵さんに挨拶して下山するが、アッという間に1時間たってしまっていた。

 今年の1月に立った山頂駅へ向けて歩き出す。登頂しようとしたコースだ。両脇には背丈以上の樹林が並んでいるが、あの時は真っ白にすっぽりと隠れていた。4メートル以上の積雪だったのだ。しかも雪屁が張り出していた。

 山頂駅で、半年前と同じ場所に立ってみる。緑の飯士山を前に、白い飯士山が瞼に浮かぶ。振り返って、同様に白い越後山脈を思い浮かべる。季節の違う風景をこうして半年後に見られるなんて、何とラッキーなのだろう。

 ゆっくりとスキーの迂回コースを4人で下りていった。登山口に近づき振り返ると飯士山がはっきりと姿を見せていた。

 温泉は土樽方面へ少し戻った所にある『岩の湯』。300円と安い。ただし石鹸のみなので、シャンプー等は用意が必要。ドライヤーはあり。
 入浴後は『岩の湯』の近くの湯沢フィッシングパークへ。渓流釣りを見ながら屋根付きのベンチで持ち込みの昼食。入場無料。
 津南で買い出しを済ませ、早めに苗場オフミの集合場所、風穴の駐車場へと向かう。3時頃到着。まだ誰も来ていなかったので、車中で昼寝をしながら待つ。