東北 ;鳥海山 (ちょうかいさん2236m) |
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終日快晴、紅葉は最盛期、素晴らしい好展望と散策、そしてネット仲間との遭遇! H11年10月10日(日)前夜着(岩木山より)・天気;快晴:Member.2人(夫婦) |
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【鳥海山、康新道8合目より】右 コース(途中の休憩時間含む
。=は乗り物、〜は歩) 9日から11日の三連休は、東北の紅葉を堪能してきました。青森の八甲田山、岩木山、秋田側から鳥海山、山形の月山と、今回は4座すべてPHです。三日間快晴に恵まれ、いづれも素晴らしい紅葉でした。例年ですと一週間後くらいには初冠雪だそうで、時期的には丁度良かったようです。 今回は偶然にもネット仲間の寺田さんが同じ日に鳥海山に登られるということで、それも楽しみにしていました。でもあの想像以上の登山者数と独特な山頂の中では無理だろうと思っていました。互いに下山間際の時点で出会えたのはもう奇跡です。
青森から秋田、山形県境までは遠かった。前夜登山口に到着は24時。祓川登山口駐車場は整備され広く、既に車がかなり停まっていた。トイレ、水場(水道)あり。空は満天の星、恐いくらいの星の数だった。天文観測だろうか、若い人たちが車の外で話す声が気になった。それでも車中横になれば、すぐに夢の中へ。 翌朝天気は快晴。車から降りて驚いた。目の前に、紅葉で美しく彩られた鳥海山のたおやかな姿がある。真っ青な空を背景にそれはうっとりするくらい美しかった。駐車場は既に満杯に近く、この登山口だけでこれでは山頂はさぞや、と今日同日登山が分かっている寺田さん(インターネットの仲間)とはまず会えないだろうと思った。 支度して登山口へ向かう。祓川ヒュッテで登山届けを出し、竜ヶ原湿原入口へ。ここから見る鳥海山がまたとても絵になる。祓川ヒュッテで泊まり、この辺りを散策する人も多いようだ。夏の湿原はきれいなのだろう。この日はむろん草紅葉。木道が続き、うっすらと霜がおりている。湿原には氷が張り、子供がしっかりと手に持てる厚さだった。 5分ほどで通り抜けると登山口になり、そこには池塘(池?)があった。水が澄んでとてもきれいだ。お賽銭のつもりか硬貨がたくさん沈んでいる。もったいない、意味のないことをするとがっかりする。 登山道は広葉樹林のトンネルだが好天のため明るく気持ちがよい。苔の生えた自然の石が階段状に続き、自分の歩幅にあわせて登ることが出来る。登山者は適当に散らばり、前後に人がつながらず、静かな山歩きで快適だった。一時、おばあちゃんから孫までといった一族10名くらいのグループが前後になったときはちょっと閉口したが。 賽の河原(6合目)はほっとひと息つくには丁度良い場所だが、水量は涸れた感じだ。そのまま通過して御田(7合目)へ。ここは広くなだらかで、池塘があり岩がアクセントのように散らばっている。人が通過しても気にならず、のんびり休息できる場所だ。休んだ後先に進むとちょっと登りがきつく感じる。そして登山道からすこし入ったところ(左側)に七ツ釜避難小屋が見え、その下に七ツ釜があるはずだ。下にはおりなかったが、その先に進むとその一部が見える。 康新道との分岐(8合目)に気がつかないまま私達は予定のコース舎利坂へ。ここで道中は先程の一族一党だけになった。そのグループで一番元気が良いのはおばあちゃん、先頭と常に歩いていた。そして次は荷物を持たない小学生くらいの子供達。4歳くらいの子もいて、しっかり自分で山頂まで歩いたのだから立派だ。しかし、距離をあけようと少し私達のペースをあげた。 9合目、氷ノ薬師と書かれたところで休憩。水場とはあるものの、使う気にはなれない。ここから頂上までが、 ちょっと苦しいところか。目の前に見える山頂(七高山)が近いようでなかなかとどかない。快晴で陽射しは強いものの、爽やかな風が渡ってきてとても気持ちいいのが嬉しかった。康新道からやってくる人たちが見え、やがて道が合流すると、七高山山頂はすぐだった。 七高山山頂で大休止、昼食にする。展望の素晴らしさに感嘆すると共に、ぐるりと山頂の窪みを取り囲む稜線と底の神社(山頂小屋)にいる人の多さにも驚いた。予想はしていたが、面識のない寺田さんを発見するのはまず不可能と感じた。ところが遭うことが出来たのだった。 私達は昼食をとった後、七高山山頂から一番近い下降点を一旦下り、新山に直登。ここは地図では破線になっているが、天候が悪かったら確かに迷いやすいだろう。岩場でよじ登るのは私達には程々スリルがあって面白い。犬を連れている人がいて、山にはよく連れて行くらしいが、さすがに犬の足は震えていた。 新山山頂は狭く長い時間いる場所ではなかった。写真を撮り、ぐるりと山座同定をしてから側の日本海側ピークへと行ってみる。そこは象潟コース、吹浦コース、鳥海湖等が見渡せ紅葉が広がっていた。周りに視界を遮る大きな山もなく、裾野は優雅に広がり山形庄内平野、秋田平野へと続いている。かすんではいたが日本海も望める。昨日登った岩木山、明日登る予定の月山、そして朝日連峰方面、蔵王方面、早池峰や岩手山方面まで見える。新山山頂は相変わらず次から次へと混んでいたが、こちらのピークにはほとんど人が来ない。上着を羽織る必要もない気候の中、20分近くのんびりとした。 下山は神社の方に下った。大勢の人で賑わっていた。そのまま通過して行者岳方向へ登り、尾根へと出た。しかし私達が登ってきたそのルートは土砂崩れの心配があり通行禁止と書かれ、ロープが張られてあった。神社から来たときは全く気がつかず登ってきてしまったが、振り返ってみるとドラム缶で遮られているという所があった。いくつかルートが広がっているため、たまたま通行止め標示の無いところを通ってしまったようだ(どうりでだれも歩いていないと思った!) 。その間の収穫、1本のつらら。冷たくて、美味しかった。 左【寺田さん(中)と遭遇、初対面】 声をかけたとき一瞬びっくりされたようだったが、すぐににこやかに。感激のご対面だった。そこでゆっくりする時間はなかったが、簡単に昨日の行程や明日の予定などとりとめのない話をし、記念の写真を撮った。時間があればもっといろいろ山の話などもしたかったが、こんなひとときがもてたことでも奇跡的だったと思う。充分鳥海山で遊ばせてもらった上に、満足このうえない。 寺田さんと別れ、七高山に戻った私達は最後にゆっくり休み、今度は康新道を下山した。扇子森方面の稜線の眺めを楽しみながらやがて樹林帯に入り、 再び舎利坂と合流。そこが8合目だった。秋田の単独の男性とお話ししたが、この時点でこのルートの下山者はもう少なかった。その男性の話によれば、鳥海山の紅葉は今が最盛期で、この後一週間もすれば初冠雪だと言う。私達はいい時期にきたようだ。秋田富士と言われるだけに、雪を被った鳥海山もまた美しいのだろう。 その後は一気に下り、次の目的地月山へと向かう。 |
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