H19年1月13日-14日(土ー日) 天気;13日晴れ(山頂ガス)、14日晴れ Member.2人(夫婦) 【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 13日:赤岳山荘駐車場7:50〜美濃戸山荘前登山口(北沢コースから南沢コースに変更、途中で戻るロス10-15分くらい)〜行者小屋11:00-40(昼食)〜(地蔵尾根へ)〜地蔵の頭(稜線の分岐)13:00〜天望荘裏で休憩〜赤岳山頂14:00-20文三郎、中岳分岐14:45〜水場15:25〜行者小屋15:30-45〜赤岳鉱泉16:17(テント泊)・・・所要時間約8時間30分 14日:赤岳鉱泉テント場8:45〜赤岩ノ頭(分岐)10:23〜硫黄岳山頂10:48-11:10〜山頂直下のケルンで休憩(約15分)〜赤岳鉱泉(テント撤収)12:42-13:40〜林道(堰堤広場)14:23〜美濃戸山荘15:12〜赤岳山荘駐車場15:17・・・所要時間約6時間30分 |
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【一日目:1/13】 今回は仕事で遅くなったためと体調を考慮し、前夜発でなく早朝発とします。ETC割引を使うとなると3時には家を出たいところです。でも3時間程度の睡眠になってしまい、やはり起きられませんでした。それでも通勤割引で高速にのり、八ヶ岳へ向かいます。始めからトシちゃん運転で、sanaeは珍しく睡魔に勝てずずっと隣りで眠ってしまいました。二人の時はたいてい起きているのですが、いろいろと疲れがたまっていたようです。ということで、エネルギー補給に山へ運んで貰います(^^ゞ |
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うつらうつらで熟睡しているわけではないのですが、美濃戸口から美濃戸に向かうあたりでようやく起きました。周囲の雪景色が目に飛び込んできて、次第にスイッチが入ります(^^♪ 先週の雪がどれほどになっているか気になりましたが、さすがメジャールート!赤岳山荘まで入れました。 駐車料金は美濃戸口の倍(1日¥1000)になりますが、体力温存につとめます。 駐車場からはいつものように阿弥陀岳が見えます。支度をして出発。 |
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雪が降ったお陰で、一ヶ月前より歩きやすくなっていました。美濃戸山荘前の北沢ルート、南沢ルートの分岐までサクサク行きます。 いつもなら南沢コースで行者に向かうパターンですが、今回は赤岳鉱泉なので北沢ルートを選択し歩き始めます。でも行者から赤岳鉱泉へ向かう方が楽なので、やはり南沢から行こうと戻りました。10〜15分のロスです。 (私達が今日赤岳に登っても、輝ジィ〜ジさんとは赤岳鉱泉で遭えるだろうからと思ったのですが・・・) |
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今週末の天気予報は晴れ。駐車場の車の数を見て、ワカンは車の中に置いてきました。 今回はトレースもしっかりついています。先週の大雪の後、かなりの人数が入っているようです。 |
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水分を多く含んだ雪のせいか、木が重たげに登山道を塞ぎます。何度こうしてくぐったでしょう。ザックに括りつけたピッケルが木に引っかかって、かなり大変でした。 | |
動物の足跡だけが残る風景はとてもきれいです。 | |
かなりの積雪で、沢の窪みも広い雪原に変貌。陽が射して一面輝いていました。 | |
雪をかぶって重たげな樹林帯の奥に大同心、小同心が見えてきました。 | |
後ろを振り返っても白い樹林帯。その上はきれいな青空が広がっています。 | |
続いて前方には青空の中に雪を被った赤岳が見えてきました。このころ輝ジィ〜ジさんはあの山頂近くにいらしたようです。 | |
そうとは知らないsanae隊、大きくなる赤岳を眺めつつ、歩いていく先に一まとまりのパーティを発見。あれぞ輝ジィ〜ジさんのグループかと逸る気持ちになったのでした。 休憩中のそのグループはどうやら違うようでした。挨拶を交わしつつ先に進みます。 |
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思いがけない目の高さに行者小屋の簡易トイレが見えてきました。いつもならもっと高い位置に見えるはずなのに、積雪のせいです。最後のほんのちょっとのひと登りがラクチンで助かりました(^^ゞ | |
ようやく行者小屋です。小屋の後方に大同心が見えます。 この荷物で3時間、写真を撮りつつ、休みながら来た割には順調でした。 |
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11:00-40 行者小屋は既に冬季閉鎖中なので、外で昼食をとります。穏かな陽射しの中、赤岳を眺めながら・・・ その赤岳の文三郎尾根分岐あたりを下山している数名も見えていました。それが輝ジィ〜ジさんご一行だったらしいことは後日知ることとなりましたが、この時は知るよしもありません。この日赤岳の可能性は少ないと思い、私達はまだ登りでは歩いたことのない地蔵尾根から登っていくことになりました。 ここで中に一枚余分に着込み、アイゼンも装着、ストックをピッケルに変えて歩き出します。 |
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違います、違います、そっちじゃありません・・・って、今更言っても間に合いません。背中を向けて地蔵尾根に向かうsanaeには悲しいかな声が届きません。 この25分後に輝ジィージさんご一行様は文三郎尾根からこの行者小屋へと下りてきたのでした。輝ジィ〜ジさんとて何も知らずに・・・ |
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一方我らはひたすら登ります。しっかりしたトレースは輝ジィ〜ジさんご一行のお陰だったのでした。 | |
そうとは知らずsanaeも後からついていきます。 ザックが小さくなったにも関わらず体がついていきません。 |
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木の間から中岳と阿弥陀岳が見えますが、雲が出始めました。赤岳の方向も雲がかかり始めています。 | |
急な登りにトシちゃんもしばし小休止。上に鎖が出ているのが見えます。 ピッケルを突き、鎖を手繰りながら登っていきます。 |
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なおも急な登りは続きます。こちらへ下りてくる人と何人かすれ違うようにもなりました。 雪も少し舞い始め、登るほどにガスに包まれていきます。 |
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梯子を下りてくる人がいますので場所を選んでしばし待ちます。 | |
地蔵の頭に到着。残念ながら展望は望めませんでした。先ほどまであれほど素晴らしいお天気だったのに・・・ 風が少しありましたが、飛ばされる心配はありませんでしたので、気をつけて先に進みます。 |
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今日の宿泊まで営業している天望荘。もう10年以上前の夏、長男と初めて八ヶ岳に来た時に泊まった事がありますが、いつかまた泊まってみたいものです。 | |
天望荘の中に入ると外に出たくなくなりそうでしたので、裏手でテルモスのコーヒーだけ飲んで一休み。東側の平野部がわずかに見えました。 | |
先に進みます。前方に見えるはずの赤岳が全く見えません。 | |
赤岳頂上小屋はもう閉鎖されています。雪でもうかなり埋もれています。 山頂はすぐ側なのに見えませんが、ルートを辿っていきます。 |
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赤岳山頂(14:00-20) たまたまバリエーションで登ってきた3人の男性、天望荘から空身の単独男性と、山頂で一緒になりました。 展望はありませんでしたが雲が動き、時々青空が覗きます。期待して待ちますが、今回は登頂だけで良しとしましょう。 安全に下りることにします。 |
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【↓トレースは消えていました】 ↓ |
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【↓ここから右へと下ります】 ↓ |
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【↓アイゼンを効かせ、ピッケルを頼りに下ります】 ↓ |
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【↓要所には鎖がついています】 |
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ここからsanaeが前を行き、トシちゃんが後ろから写した動画です。 | |
次はsanaeが動画を・・・撮ったつもりですが、動画になっていませんでした(^^ゞ | |
少しだけ鎖のないトラバースがあります。 | |
アイゼンとピッケルがないと無理です。 | |
文三郎尾根と中岳の分岐。 ここまでくればあとはのんびり下るだけ。夏道の歩きにくい階段は雪の中に埋まり、かえって歩きやすく感じます。 |
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分岐から少し下ったところで雲が動き、ほんの少し景色が垣間見えました。カメラを向けますがまだちょっと不安定。 | |
ピッケルをしっかり刺して下ります。 | |
ガスっていなければ中岳分岐の所から見えるのですが、ここまで来てようやく下の方に行者小屋が見えてきました。と言っても、この写真では分かりませんか?^_^; | |
大同心も見えてきましたが、その先の硫黄岳はまだ見えません。 | |
振り返ると赤岳が見えてきました。青空も出てきています。 | |
眼下には行者小屋。 樹林帯に入る前に展望を楽しみます。 |
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ほぼ下りて、行者小屋に向かいます。前方に硫黄岳の山並みが見えてます。 | |
水場を過ぎると行者小屋に到着。テントがいくつか並んでいます。ハーネスやガチャガチャをつけたのは若者だけでなく、中高年も多かったのでビックリします。皆さんがんばっているんですねぇ・・・・と、他人事のように(笑) | |
行者小屋からの展望は動画でどうぞ。 | |
行者小屋で荷物をまとめ、赤岳鉱泉へと向かいます。 | |
中山乗越まで登ると、後は下るだけ♪ 中山展望台へ行く元気はないのでそのままトットコ下ります。 |
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16:17 赤岳鉱泉に到着。行者小屋テント場の何倍も人が多く賑やかでビックリ。 小屋の前を通過するとき、輝ジィ〜ジさん?と思われる風貌の方がいました。お聞きすると全然違う人でした^_^; 名物のアイスキャンディーではアイスクライミングの練習風景が見られました。ここで練習できるのは山荘に泊まる人だけだそうです。 |
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暗くなる前にテントを設営し、小屋に行きました。受付はもちろんですが、はたして輝ジィ〜ジさんはいらっしゃるでしょうか?♪ テント場を申し込み(一人1000円)、「新潟からのお客さんはいらっしゃいますか?」と聞きました。「お名前は?」と聞かれ「・・・・」 本名知りません・・・ 新潟からの来客で分かると思っていた私でした^_^; |
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sanae「今日は何人お泊りですか?」 小屋の人「120人くらいです」 ひぇ〜!このシーズンそんなにくるのですか〜!!!確かに小屋の周辺は人人人・・・です。輝ジィ〜ジさんの本名さえ分かりません。新潟から・・・というだけで分かると思っていたのは迂闊でした(~_~;) 忙しいことを理由にsanae隊撃沈。小屋でビール(500円)を買い、美しい星空を見上げながらテントにすごすごと戻りました。持ってきたトシちゃんの梅酒と乾杯し、つまみやキムチ鍋を食べながら次の対策を考えます(^^ゞ そして何とか探り出そうと、トシちゃんを斥候に・・・^_^; トイレに行ったとき、手がかりを掴むようにと指令を出します。さて、その指令を忠実に実行するトシちゃん。一人つかまえて、事情を話し、何とか見つけてもらおうとしました。 テントに戻ったトシちゃん、捜査の進捗状況を報告します。そして「でもなぁ・・・暗くてよく分からなかったんだけど、その人○○さんの声によく似てた」と言います。○○さんはかつての山仲間です。ふぅ〜んと言って、その日の収穫?はないままに、次は翌朝にと切り替えて眠りにつきました。 |
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【後編:二日目硫黄岳へ】 | |
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