会津(福島)・会津朝日岳 (クリック地図) (あいづあさひだけ 1624.2m) |
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360度の展望と、ヒメサユリやシラネアオイ他いろいろな高山植物が楽しめる山。6月末ですが山頂直下の登山道は急斜面で残雪が少しありました。間に岩場もちょっとあります。年によって差があるようですが、用心のためアイゼンがあると安心。登山道は泥んこの場所も多いので長靴の人も見かけました。 | ||
H22年6月26日(土) 天気;晴れ後小雨 Member.2人(トシちゃん&sanae) 【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 赤倉沢登山口7:20〜三吉ミチギ(最後の水場)8:28-38〜人見の松10:05〜叶の高手10:36-44〜熊の平11:26〜会津朝日岳山頂12:41-13:50〜熊の平〜叶の高手15:40-46〜人見の松〜三吉ミチギ16:50-17:07〜赤倉沢登山口17:56・・・所要時間約10時間30分 6/26:会津朝日岳 6/27:帝釈山〜田代山 高清水自然公園 |
↑ ヒメサユリ |
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今回のトラック(赤線) (青線は入れていったルート) |
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連日のWサッカー観戦で寝不足、しかも三週間ぶりの山歩きに選んだのは無謀にも遠征会津方面でした。初日はコースタイムの短い帝釈山〜田代山の予定でしたが天気の都合でチェンジ。360度の展望が楽しめるという会津朝日岳を初日にしたものだからもう大変。寝不足で久しぶりの山歩きなのにハードな山で、這う這うの体ながら何とか頑張ってきました^_^; | |
自宅を出発したのは前夜9時過ぎ。東北道、那須塩原ICを目指します。途中、手前の上河内SAでETC割引の時間調整をし、ICを出た後は登山口へと向かいます。さしあたっての目標は“いわなの里”。いわなの里の端に登山者用の簡易トイレがありました。少し先(トイレに近い場所)にもスペースがあり、駐車とテントを張っている人がいました。そこから登山口へは近いですが、歩くと少々距離があります。 登山口の駐車スペースには10台以上は置けそうです。トイレがこちらにあると便利なのにと思いました^_^; |
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登山口に着いたのはまだ夜中の2時半。仮眠して6時には出発したいと思っていたのにヤッパリというか見事に寝坊^_^; 起きたのが6時半過ぎ・・・ 増えていた車の主は殆ど出かけた後。続々来る車もどんどん空車になっていきます^_^; 結局仕度して出発したのは7時20分^_^; |
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しばらくは緩やかな、平坦に近い登山道。緑がだいぶ濃くなっています。 | |
尾根が見えてきますが山頂はまだまだその奥なんですね^_^; | |
登山口は550mくらいでした。まだ歩き始めたばかりだというのに、所々には沢までまだ残雪がありました。 | |
標高差は約1100m。コースタイムは4時間・・・このタイムでいけるわけもなく^_^; 久々の山にして、これでは我らには体にきついのが当たり前。しかも南アフリカで開催中のワールドサッカー観戦で、連日の寝不足ですからやや不安な体調です。 たくさん咲いていたタニウツギのピンクの花に心安らぎました。 |
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体力温存のため最初は眺めるだけにしていた草花ですが、次第に休みがてら写し始めました^_^; 足元には可愛いお花が・・・といっても麓は残雪期に咲くようなお花は既に終わり、サンカヨウなどは実をつけていました。ラショウモンカズラ(左写真)はわずかに残り花。ところどころにギンリョウソウも。 |
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梅雨時の花、コアジサイはこれから。一斉に咲き始めると、優しげな風景になることでしょう。 | |
何度か小さな渡渉。大雨の時は注意を要するのかもしれませんが、今回はそれほど問題はありませんでした。 | |
ガクアジサイ。きれいです。 | |
?。可愛いお花です。 | |
そろそろ休憩しようかと思っていた頃三吉ミチギ。変わった名前ですが最後の水場。冷たくて美味しい水でした。ここで10分ほど休憩。 | |
ヒメシャガ | |
大きなホオノキの葉が光の中に透き通ってとってもきれいでした。 気温は22度。汗がじっとりと吹き出る感じです。 |
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マイヅルソウ |
ユキザサ |
傾斜がきつくなると所々にロープが掛けられていました。場所によっては新しいものもありました。 ここは6月13日(日)が山開きで、事前の6月2日に只見町の産業振興課の職員の方々が下見され、登山道など整備されたそうです。そのころはまだだいぶ雪が残っていたようですが、今回は山頂直下に残っているだけでした。 |
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ウラジロヨウラク |
ギンリョウソウ |
樹林帯は蒸し暑く、細かい虫もけっこう飛んでいました。初めから虫除けにハッカ油を吹き付けていきました。かなり効果的ですが、汗で流れたり拭いたりしますのでマメにしないと刺されてしまいます。ついうっかりして左手首が刺され数日腫れがひきませんでした^_^; 顔を覆うネットも持っているのですが、暑いのでなかなか使う気にはなれません。でもブヨの多い山では持っていかれた方が良いと思います。夏のえぶり差岳では必須でしたから(^^ゞ | |
タニウツギ | |
人見の松 | |
人見の松とはこの松のことをいうのかな?周囲の山並みが見渡せ、心地よい風が気持ち良く感じられました。 | |
浅草岳も見えます。 | |
なにより嬉しかったのはヒメサユリにまた会えたこと。 |
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この日は私たちにとってかなりつらい登りでしたが、おかげで元気をもらってがんばります(^^♪ | |
樹林を抜けて稜線に出ると涼風が 更に気持ちよく |
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ヒメサユリなどに癒されながら・・・。 |
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アカモノ |
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ナナカマド |
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イワカガミ |
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残雪期はロープがあると助かる登りです。 | |
とはいえ、登りは使いませんでしたが、下山の時は使わせていただきました^_^; | |
あれ?トシちゃんは使っていましたか?^_^; | |
チゴユリ |
ツマトリソウ |
正面奥にようやく会津朝日岳 手前は叶の高手 |
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叶の高手。ここで一休み。 かなり体力消耗。もたれかかって休憩でした^_^; それでも10分足らずでしたけど、テルモスに入れた冷たいウーロン茶で生き返った思いでした。 叶の高手からしばらく下りになります。同ルートを戻りますから帰りは登り返しがつらいかも知れません。この時はそれより、これからの山頂への登り返しのほうが思いやられましたけど^_^; |
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← 叶の高手を少し下るとこれが有名な大クロベの木。胸高幹周395cm、胸高直径126cm、樹高18mと書いてあります。 |
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更に下るともう1本ありました。こちらの方が大きい!並ぶとその大きさが分かります。 → |
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タムシバ(左)とムシカリ(右) | |
タムシバ。まだ咲いていました。これも久しぶりに見ます。 | |
鞍部は泥濘でした。脇を歩いたり気遣いながらでしたが靴はドロドロ。 | |
イワウチワも少し咲き残っていました〜♪ | |
右のピークを巻いてルンルン♪。下ってきた割に登り返しというほどではありませんで・・・それがこの後、しんどい思いをすることになるのです^_^; | |
ギンリョウソウ |
エンレイソウ |
クワガタ見っけ!いつのまにかトシちゃんが写してました。 | |
なんと、満開のタムシバも。 |
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サンカヨウもいっぱい |
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熊の平。ここまでのんびり歩いてきましたが、ここから階段状の登りに。 | |
登り切ると避難小屋。 | |
外からは大きく見えた小屋ですが、中は土間のほうが広く、板敷きの床は5,6人〜詰めて10人くらい?が寝られるくらいでしょうか。避難小屋ですから収容人数は20人程度とはなっているようです。 | |
ツバメオモト |
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バイウチの高手と書いてあります。意味は分かりませんが山頂まで0、5キロとあります。一瞬ぬか喜びしますがこれからが大変でした^_^; | |
いきなり目の前に雪渓 |
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かなり急斜面に見えます。 下ってくる人たちの慎重な様子が 下から伺えます。 アイゼンは付けずに登っていきました。 |
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下りは大丈夫かいな・・・・(~_~;) それよりこのまま登っていけるのかいな・・・ |
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背後に叶の高手 登る時、すれ違った人たちは皆さんアイゼン未装着でした。 踏み跡を辿って気遣いながら下りていましたので、 脇によけてステップを切りながら登っていったのでした。 |
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既に疲れきっている・・・(~_~;) |
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ミツバオウレン |
いろいろ競演 |
ツガザクラ |
アカモノ |
イワカガミ |
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ヒメサユリ 山頂に近いヒメサユリは色が濃く感じられました。 蕾がたくさん。来週は満開かも。 |
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一度登りつめたところが山頂かと思いましたがそこは岩がごろごろで、山頂はさらにその先でした。 山頂はそれほど広くはありませんでしたが山座同定盤があります。 途中追い抜かれ、すれ違い、この山頂はこの日随分と賑わったはずですが、私たちが着いた12時半過ぎにはもう誰もいませんでした。 |
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お陰で静かな山頂。 1時間以上のんびりしてしまいました。 |
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山頂は360度に近い展望。 正面に浅草岳、その左奥に重なるように守門岳 まだ少し雪が残っていますね。 右には粟ヶ岳。それらの山にも ヒメサユリはもう咲きはじめていることでしょう。 |
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ズームで 浅草岳と守門岳、田子倉湖 |
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飯豊連峰 (えぶり差岳が左側、北股岳、大日岳・・・飯豊山、三国山が右側になります) 写真左に二王子岳 |
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越後(魚沼)駒ケ岳方面 左端が谷川方面、右端が未丈が岳 |
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ズームで。 荒沢岳、中の岳、越後駒ケ岳 荒沢岳は悪天で途中敗退のまま。 大変でしたから、もう行くことはないかもしれません^_^; |
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丸山岳 この左奥に会津駒ケ岳が見えるはず・・・ |
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コチラは二年前の3月に登った会津駒から 会津朝日岳方面を写したものです。 その時山座同定で気になっていたのが この会津朝日岳でした。 季節は違いますがようやく登ることが出来ました\(^o^)/ |
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山頂にはベニサラサドウダンが満開 |
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お天気は下り坂ですが、ありがたいことに充分山頂展望を楽しむことができました。誰もいない山頂で静かに一時間以上もゆっくりしてしまいました。いつものことですが・・・これが何よりの楽しみです^_^; 元気を回復し、浅草岳を眺めて山頂を後にします。 |
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ツマトリソウ | |
コバイケイソウ | |
登る時は必死で気付きませんでしたが なんとシラネアオイの群落があるのに トシちゃんが気付きました♪ 近くに寄れなかったのでズームです。 なんて嬉しいのでしょう! |
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登りではツボ足でしたが下りは軽アイゼン(6爪)を着けて慎重に下ります。 | |
ほんの短い距離ですが、私たちが最後ですから怪我をしたら大変!^_^; | |
雪渓を過ぎ、のんびり歩いていると右斜面にカタクリが いっぱい咲いているのを、またもやトシちゃんが発見。 ちっこい目、伊達に付いているわけじゃありません(^^ゞ |
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そばにはショウジョウバカマ |
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キスミレ |
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こちらのツバメオモトはまだこれから。 | |
幸せ、シアワセ♪ | |
避難小屋を通過し、ぬかるんだ段々を下りていくと賑やかな女性の声。熊の平ですれ違いましたが、4、5人の女性グループでした。雪渓情況を聞かれお話ししてお別れしました。避難小屋泊だそうでしたが天気は下り坂・・・。それでも皆で登るのが楽しいですからね〜♪ | |
叶の高手への登り返しです。ゆっくり登りましたし、覚悟していたせいか思ったよりは気持ちが萎えませんでした(^^ゞ | |
登りはじめの頃、霧雨が少し強くなりましたので傘をさしていきます。 | |
大クロベから山頂を振り返ります。 大クロベ、この標高で育つのは珍しいらしい。 |
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最後の会津朝日岳展望場で。 合成で山をつなげましたが登山道は本当は一本道(^^ゞ |
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こう見えてもオトメンな一面をもつトシちゃん。 | |
愛らしいヒメサユリをパチリしながら下りていきます。 | |
下りではロープを使って。 | |
慎重に。 | |
すっかり体力を消耗していますので下りといえどもまったくいつものペースが出ませんでした。 ようやく着いた三吉ミチギで一休み。はちみつとブドウ糖で栄養補給です。冷たい水も最高でした。 ここでアイゼンもサッと洗ってしまいます。 |
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水場の水が流れる登山道を下りて行きます。 | |
登山口まではもう少し。 | |
この橋を渡れば登山口の駐車場。雨はたいしたことなく、時折傘をさす程度で済み、助かりました。 | |
駐車場には先ほどの女性グループのものと思われる車が2台あっただけ。 初めからバテバテで人を抜くことなく、抜かれっぱなしの今回の山行でした(^^ゞ それでも自分達のペースで登れて良かったです(^^♪ 標高1624.2mでこれだけ高山植物が楽しめるなんてとビックリでした。そして充実した(大変な・・^_^;)山でした。 このあと寄り道する予定でしたがその余裕は既になく、近くの温泉“むら湯”(600円)に寄ってから馬坂峠へと向かったのでした。 |
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