今回のトラック(赤線
青線は入れていったルート

 登山口は国民宿舎裏妙義でしたが、駐車場はフロントに断ってとエアリアマップに書いてあったため、昨夜冬桜を観た後遅くなったので、少し離れていますが道の駅みょうぎで休むことにしました。

 6時過ぎに起床。道の駅でおにぎりの朝食を済ませ国民宿舎に向かいます。

 フロントへ挨拶して駐車場を伺い、所定の場所(建物の裏手のテニスコート)に停めます(無料)。

 数台の車の主は出発している人あり、準備中の人あり。

 7:33 私達も支度して出発します。

 トイレは外にあるか未確認だったのですが、宿泊者用駐車場の隅の方にありました。未使用なので中の様子は分かりませんがしっかりした建物でした。
 国民宿舎前には大きな絵地図(案内図)がありコース確認。橋を渡らずに丁須の頭へ行けるようですが三方境へ行くには橋を渡り林道へ出た方が良さそうです。

 右折してゲート脇から通過。


 林道沿いの紅葉はとてもきれいでした。
 山の方はもう遅いのかな?ちょっと心配。

 真っ赤なイロハモミジがとってもきれい!

 ゲートから10分もかからずに三方境入口。

 いきなり急な下りでビビります。ホンのチョットですが^_^;
 渡渉。飛び石で行きます。

 気温は8度。うっかり落ちて濡れたら大変。

 この日沢登りの人も何人かいました。装備はしっかりしているでしょうけど、この時期寒くないのでしょうか(>_<)


動画(音量にご注意ください)

 

 川を渡ると杉林。でも落ち葉がいっぱいですから周囲は広葉樹がたくさんありそう。
 気温は8度。

 寒かったのでフリースを着たまま行きます。


 歩けばすぐに暑くなりますが、写真を撮りながらゆっくりペースなので結局三方境まで休憩をとらずフリースを着たまま行ってしまいました。
 まるで絵具たっぷりの絵筆を空に向かって何度も何度も振り撒き散らしたよう。

 片や杉林の緑。
 反対側に対照的な明るい色合いが広がっています。

 この坂を登りきると、思いがけない光景が広がっていました。


 
 

 

 

 

 

 

 

 次々と、なんてきれいなんでしょう。

 こんなに豊かな自然の中を歩けて幸せな気持ちになりました。

 トラバース気味の登山道はなかなか高度を上げてくれませんが、この辺りでお弁当を広げてゆっくりしてから下山しても良いとさえ思ったほどです。

 でももっと素敵な紅葉が見られるかもしれない。山頂からの眺めも見てみたい(^^ゞ


 上に気をとられていると足を滑らせそうな場所もところどころにありますから要注意です。
 紅葉はまだまだ続いています。

 気持ちも高揚して足取りも軽やか?
ふわぁ~・・・・
こんなにきれいな紅葉は
苗場山の祓川コースで見て以来かもしれません。
でもこんなに大きな木はありませんでしたから、
この光景はビックリ仰天なくらいの衝撃。

 
 

 

 


ただただ、もううっとり・・・

 
 
2人とも嬉しくてにやけたままです^_^;

 大岩もあります。

 渋い色合いも。

 あちらの山は星穴岳方向でしょうか?
 休憩はとらなかったのですが、足はたびたび止まっています^_^;
 

 


 前方が開けてきました。
 ようやく目の前に裏妙義の岩峰が飛びこんできました。

 倒れている杉の木を避けて先へ。
 紅葉の木が無くなったと思ったら稜線に近付き

 9:41 三方境に到着。
 この大きな標識には三方向の行き先しかありません。だから三方境?なぜか谷急山は出ていませんでした。

 休憩していると男女お二人が登ってきて少し休憩した後丁須の頭へ。

 15分ほど休憩した後私達も出発。破線コースは大丈夫か気になりますが、(一般コース)と書かれてあったのでトシちゃんに「大丈夫、大丈夫♪」と気が楽になります・・・単純(;一_一)
 登って下りて、女道分岐。こちらも破線ルート。今回はこちらをパスして稜線の破線をクリアすることにのみ専念。三方境から同ルートを戻ることにします。(^^ゞ

 それにしても気になるなぁ・・・こちらは(一般ルート)と書かれた部分が白いラッカーで消されている・・・ムムム


 
 殆どの木が落葉して見通しの良い稜線は一見快適。
 平らに歩けないところが多いですが、木の根や岩など摑まる所はあります。要所にはロープもありますが、これは100%信じない方が良さそうです。

 前方に見える岩峰はP2?あれは通るの?通らないの?と気にかかります(汗;

 なにしろ裏妙義エリアは初めてです。コワイ所と信じて疑わず、登ることは考えたこともありませんでした。

 表妙義で相馬岳に登った時、岩肌の脆さを体感しましたから、ここもそんなだったらどうしよう・・・と、いつでも引き返す気持ちでいます。

 でも行けば突っ込んでしまうアブナイ面もあり(トシちゃんが・・・(>_<))、果たしてどうなるやら・・・ハラハラ^_^;
  とにかく登りも下りも急斜面が多いのなんのって!谷急山より八急山ではないかと言われているくらいですから歩いてみて納得でした。

 急斜面となると私は登りよりも下りが苦手。まして落ち葉で足を滑らせそうですから行きはヨイヨイ帰りはコワイとなるのが怖い・・・


 左側に特徴のある荒船山が見えてきました。
 登って登って・・・ 
 

 登って登って・・・ 

 オッと、ここが危険マークの鎖場でした。落ちたら登り始めの位置よりはるか下に真っ逆さまです(;一_一)

 ホールドが少ないので鎖は必須です。見た目も丈夫そうでしたが、登りきったトシちゃんが鎖の元はしっかりしているから大丈夫と確認してくれました。

 とはいえ初めての場所はホールドもスタンスも確認しながら。クライミングに慣れた人のようにタッタカターとはいきません^_^;

 動画(音量にご注意ください)
鎖場(登り)


それでも下山の時は下がよく見えましたし、
様子が分かっていたので
心配したほど恐怖ではありませんでした。

二回目は多分大丈夫・・・だと思います。
又来る?(;一_一) (^。^)y-.。o○

今度来るとしたら三方境までかな(笑;

 そしてP2に到着。

 前方に谷急山山頂と右奥に浅間山が見えます。
 バックに裏妙義。

こちらは表妙義
 
 
ズームで裏妙義


 P2で一息つき、この先の稜線を眺めながらまだ大変な所があるのだろうか?ともう一度地図とGPSとで見比べます。現在地を確認してさっきの鎖場が危険個所だったと納得して、先に進むことにします。
 これがV字キレット?左に見ながら通過します。
 このくらいの登りは何とも思いませんでしたがこのコースは雨や雨上がりの時は歩きたくないものだとつくづく思ったのでした。

 途中で地元の4人パーティ(男性1、女性3)とすれ違いましたが、この時初めて出会ったと言っていました。ということはこの先は誰もいないということです。

 並木沢から三方境を経て登ったそうですが、一人の女性が「良い山でしょう~♪」と楽しそうに言葉かけしてくれました。あとから地図で見ればその並木沢も破線ルート!
 気持ちの良い稜線になりました。

 落葉樹の間から山頂が眺められ、長閑な登山道に変わりました。
 穏やかな天気で秋の陽だまりハイクです♪
 12:03-32
 そんな感じで谷急山山頂に到着です。

 狭い山頂です。

 バックは表妙義。
 正面にド~ンと浅間山。

荒船山方面。
その右奥にかすかに八ヶ岳の山並み?
昨日登った鹿岳も見えたのですが、
写真の中には入っていませんでした^_^;
この左側(谷急山の南)の方向になります。
 

この写真で分かるでしょうか、かすかに見える白い山並みは
北アルプスのようです(よね?)。



 誰もいない山頂でしたが山座同定や写真を撮ってパンを食べようとしたときに一人の男性が登ってきました。何と、朝7時少し前に横川を出て、裏妙義からずっとここまで歩いてきたと聞きビックリでした。この後はここから直接下山とのこと。私の地図には載っていませんでしたが(古っ^_^;)、なるほど脇に登山道が伸びていました。それにしてもこの山域は何という猛者の集まりなんでしょう!裏妙義入門編の我等は舌を巻くばかり。

 いつもはのんびりする山頂ですが、今日は30分ほどで下りることにします。
 13:12-14
 タッタカ下りて、P2到着。


 ちょっと疲れた顔です^_^;

 さっきまでいた谷急山をバックに。
 P2を下る時、斜めった所を危なくないようストックでスタンスを作ってくれているトシちゃん。スミマセヌ(^^ゞ
 
動画(音量にご注意ください)
そして問題の鎖場、下り版。
トシちゃん、慎重に下りていきます。
下りは心配したほど緊張しませんでした。
でも油断は禁物。



 そのあともしばらくは急下り。そして登ったり下りたりしながら同ルートを下りて行きます。

 一度通った場所ですから、スムーズに進みます。
 裏妙義の烏帽子岳でしょうか、同ルートでもまた違った視点で眺められます。
 

 こんな場所を下りている時、突然トシちゃんの携帯から「テレビ電話です、テレビ電話です・・・・」の連呼。

 テレビ電話をかけてくるのはマゴタンしかいません(かけてくるのは娘ですが(^^ゞ) トシちゃんどうすることもできず、笑いながら「ちょっと待て、ちょっと待て」と連呼です(笑)

 ひとまずこんな所でも安全を確認してマゴタンへ掛けなおし、それまで静かだった山の中で、マゴタン相手に大きな声が響きます。誰もいなくて良かった^_^; 
 マゴタンに元気をもらってその後も順調に下り、女道に到着。「どうする?」と、ここから下りるかどうか聞かれますが、様子が分かっていて紅葉のきれいな同ルートで下りることを選択。
 

 白いラッカーで消された(一般コース)の文字、どなたかが善意でしたものでしょう。

 ここが一般コースって、何を基準にしているのか、裏妙義丁須の頭の方と比べてなんでしょうか^_^; 山慣れていない人にはチト、ハードルが高いかもしれません。
 14:16-35
 三方境に到着。

 ここまでくれば一先ず安心。柿とココアで一休みします。

 ここで男性二人が丁須の頭方面から下りてきてそのまま国民宿舎の方へ下山。

 

三方境から眺めた谷急山。
左側にP2

 

 14:35
 20分ほどゆっくり休んで下山します。
 登るときも気付いたのですが、なぜ相馬岳?

またゆっくりと紅葉を楽しみながら下りていきます。


 


 

 


動画(音量にご注意ください)

 
 

 

 

 

 


 
 15:44
 林道に到着 
 無事に到着して良かったと握手。静かな山域で見事な紅葉、歩きごたえのあるコース、素晴らしい展望、猛者の岳人達に会ったことなど面白い山でした。 
 

 
 15:52
 国民宿舎に到着。正面奥が烏帽子岩でしょうか? 

 明るいうちに着いて良かった。
 お風呂はこちらで。一人400円。男風呂は他にも入っていたようでしたが女風呂は一人だけ。貸切でした♪

 この後渋滞情報を聞いて、一般道を走ってみましたがやはり渋滞に変わりなく、結局関越の高崎ICへ。圏央道を経て帰宅しましたが、関越は一時流れてもほとんど渋滞でした。 

 
 こちらの情報はインレッドさんから戴きました⇒コチラ



西上州・谷急山
クリック地図 (やきゅうさん 1162.1m)
  

 かつて見たことのないほど見事な紅葉♪標高770mくらいから下が見頃でした。三方境より下ですから裏妙義、丁須の頭方面へ登下山する方も楽しめます。このコースも破線コースが気になって、行くまではハラハラドキドキでした。それでも楽しく頑張れて、下山した時は達成感と充実感と満足感でいっぱいでした。
H22年11月21日(日)
  天気;晴れ
  Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(~は歩、休憩時間含む) 

国民宿舎裏妙義7:38~三方境9:41-57~大遠見峠(女道分岐)10:06~P1~P2=11:06-15~谷急山山頂12:03-32~P2=13:12-14~三方境14:16-35~国民宿舎15:52・・・所要時間約8時間15分(休憩時間含む)

素晴らしい紅葉