大菩薩周辺・牛ノ寝通り
(うしのねどおり:かやのおやま(よみ?)1429.4m〜てんぐたなやま1957m)
紅葉は里の方に下りてきている。先週あたりの方が良かったか・・・・?
 H17年11月12-13日(土日)
  天気;晴れ(二日目朝はガス)
  Member.3人(木村、石原夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
1日目;川久保バス停11:15〜モロクボ平12:37-13:00〜大ダワ13:58-14:08〜榧ノ尾山15:40〜天幕15:55

2日目;テント場5:35〜長峰分岐6:55〜天狗棚山(小金沢山・熊沢山分岐)7:10〜上日川峠9:00-?(15〜20分くらい休憩)〜裂石バス停10:40〜大菩薩の湯10:50-入浴(塩山行きバス12:00発¥100)

【川久保から牛ノ寝通りへ】

 紅葉の頃はきれいだと聞いていたので実は狙っていたのだが、どうやら一週ばかり遅かったようだ。実は牛ノ寝通りだけでは物足りないと思い、一泊で小金沢連嶺を縦走の予定だった。しかし連日の睡眠不足がたたってやってしまいました朝寝坊!私たち二人の車の山行ならまだ良かったのだが、今回は縦走のため公共の交通手段を使い木村さんと待ち合わせだった・・・のに。

 とりあえず携帯で即連絡(今は便利!)。今回は食料もテントもそれぞれだったのでどうにでも変更が出来るというのが唯一の救いだった。しかし一人では歩きたくないコースなので駅で待っていてくれるという。どんなに急いでも奥多摩着は8:48。7:30発小菅行きには間に合わない。その上次のバスは10:30発ときている。タクシーで行くしかないと思っていた。

 駅に着くとにこやかな木村さんのお出迎え。詫びてタクシーの方へ行こうとすると、木村さんは次の10:30発のバスでのんびり行こうという。まだ1時間半以上待つことになる。タクシーも少なくて乗れたかどうか分からないが、このまま行けばまだ予定のコースを歩けると思っていた。小金沢連嶺を一度縦走している木村さんはこの時点で時間的にもう無理と踏んでいたようだが、私たちが遅れてホッとしているように見えるのは気のせいか?どうやらトシちゃんも喜んでいるような・・・。とにかく寝坊した私たちにはそれでも行こうとはいえない。

 出がけに降っていた雨は既にあがり、バスを待つ間に青空が広がっていた。のんびりとバスを待ち、ようやく10:30発に乗車。殆どが奥多摩湖で下車だった。丁度見ごろの紅葉お目当てのようだ。

 川久保バス停で下車したのは私たち三人だけ。既に11:15、こんな時間から登ろうとするひとはいないだろうが・・・。バスの進行方向に少し進み、十字路っぽいところで左折。養魚場と書かれたポールを右折し、小菅川に掛けられた橋を渡る。
 橋を渡って間もなく登山口があるが、そのまま民家にお邪魔してしまうのではないかと思われるような取り付きだった。

 心配することなくそのまま登山道になり、左手に山葵田を眺めながら登っていく。緩やかな歩きやすい登りだが、それぞれにテント泊装備なものだからのんびりと登っていく。
 時期が少し遅かったかなと思いつつ、かさこそと落ち葉を踏みながら登っていく。

 まもなく田元からの道と合流するモロクボ平に到着。そこで軽く昼食にし、再び上へ。
 太陽の差し込む紅葉の中はとても気持ちが良かった。

 登山道は歩きやすく、木の橋もしっかりしている(一部古いところもあったが、そこはよけて通過)。
 嬉しいことに落葉松の黄葉がまだ楽しめた。
 松姫峠からの道と合流するとそこが大ダワになる。ここでMTBの人や犬を連れたハイカーと出会った。おそらくどちらも松姫峠へ向かうのだろう。
 大ダワからは奥秩父の山並みが見える。唐松尾山から飛竜山へ続く尾根だろうか。雲取山の方はガスっているようだった。

 いよいよ牛ノ寝通りを歩く。時々まだきれいな紅い葉が残っていて目を楽しませてくれた。大ダワからはたいしたアップダウンも無く、気楽におしゃべりしながら楽しめる。

 予定通りならこの日のうちに辛い登りがあるのだが、遅くなったため、とりあえず行ける所まで行こう・・・。テント設営の目安は16時ごろか・・。
 榧ノ尾山は通り道沿いに立派な標識が立っていた。大ダワ同様奥秩父の山並みが見える。
 当初予定のテンバには当然のごとくたどり着かず、タイムリミットの4時近くに、道幅の広い場所でビバーク(とはいえテント設営)。水は各自十分持っていた。

 遅刻のお詫びに(たかが1缶だが)スーパードライを木村さんに献上し、おでんやらおつまみでともかく乾杯。楽しいひと時だ。

 翌日の行程を相談するが、当初の小金沢連嶺は却下され、残念ながら翌日は温泉ツアーに変更となった(はい、何も申せませんです)。

 その夜は星空だった。

 翌日は4時起床。早立ちは習慣でもあり、テン場が登山道沿いでもあることから、なるべく早めに出発することにする。
 榧ノ尾山を過ぎた鞍部で幕営だったため、この日は最初から登り坂だった。予定通りなら重い荷物のままの登りだったはずだが幸いなことに?軽くなったのがありがたい。

 登っている途中に夜が明けてきた。気温は零度。寒くても歩いていると体が火照ってくる。
 途中に長峰への分岐がありしっかりした標識が立っていたが、登山道は不明瞭なため注意と書かれてあった。
 ひと登りするとようやく天狗棚山。ここは山頂というよりは小金沢連嶺と大菩薩方面、上日川峠方面への分岐で十字路になっている。この時点でガスが濃かったため、諦めよく上日川峠へと下山することに・・・・。大菩薩の湯へ直行と決定。
 下りるほどにガスは消え、山頂方面も晴れていきそうだった。残念だが、また余裕のある日程で歩くことにしよう。

 落葉松は落葉していたが、下山するにつれまだいくらか楽しめた。やはり先週がピークだったようだ。

 下る途中登ってくる人たちと次々出会う。
 何回か林道を横切り、沢を渡って上日川峠へ。下りモードだっただけに、この沢から上日川峠への緩やかな登りがかったるかった。

 上日川峠で少し休憩。ここではこれから登る人で賑わっていた。車も次々にやってくる。やはり百名山、人気の山だ。

 私たちは休んだ後再び下山。
 紅葉はやはり里の方に下りてきている。紫式部の実や小さなホタルブクロの花なども見ながら裂石へと下り、そのまま歩いて大菩薩の湯へと向かった。

 お風呂は10時から。時間は10時50分でバスの発車時間を確かめ、入浴(600円)。12時発の塩山行きで帰路についた(バス代100円)。

 ということで、今回は日帰りコースを一泊で歩いた形になってしまった。

 後日談:帰宅して翌日なぜか発熱、続いて夫も発熱で寝込んだ。寒いと思って使ったテント泊でのホカロンが熱くて汗かいたのが原因だろうか?