四国 ;剣山
 (つるぎさん1955m)
 ジロウギュウ、三嶺の姿に引きつけられました。

 H11年8月15日(日)・ 天気; 晴 : Member.3人(家族)


【剣山山頂】右

途中の休憩時間含む 。=は車の移動。〜は歩。
(前夜発)
(当日)見ノ越P7:20=西島駅7:35-40〜 剣山山頂(1955m)〜ジロウギュウ(1929m)9:15-25〜御神水(おしきみず)10:20〜大剣神社10:25〜展望台10:45-11:00〜二ノ森11:20〜一ノ森(1879.2m)11:40-12:20〜剣山雲海荘13:00〜西島駅13:20=見ノ越P13:35

(登山所要時間 5時間45分)


 徳島の阿波踊りを見物した後、ガソリン補給とコンビニで食料の買い出しをして、剣山登山口の見ノ越へ向かう。徳島出発は夜8時40分。神山町経由のR438を経て、R193を通るそのルートは国道といえども、すれ違いの出来ない細い道が続く。ここもまたしばらくは娘の運転だった。しかし1時間ほど走った頃、通過した村?でいきなり真っ裸の男性が数人、奇声をあげながら飛び出してきた。一瞬何事かと驚き、走行中の瞬間の出来事に思わず3人で笑ってしまった。「真っ暗な中、服を着ている人が出てきても恐いのに、裸はそれ以上に恐かった」と娘は運転を父親に代わってもらった。あれはいったい何だったのだろう。阿波踊りの日の余興なのだろうか?

 見ノ越に近づくほどに道路はきれいな舗装道になっていった。見ノ越の駐車場は広く、車は十数台停まっていたが、それでもかなり空いていた。到着はPM11:20。思ったより早く着きホッとする。深夜のひんやりした空気の中、 気持ちの良い眠りにつく。

 リフトは7時から稼働となっていた。今回は3人で歩くため、娘の希望で往復リフト利用とする。1800円と高いが仕方ない。乗ってみて気がつくがかなりの急傾斜(高度)を登っているので高くはないかなとも思ってしまう。リフトの下にはニッコウキスゲ(おそらく)やレンゲショウマなどが植えられていた。  

左【ジロウギュウへの稜線】

 約15分で西島駅到着。朝早い方だったのでまだ人は少なかったがそれでも早々に登った人の中に観光の街着で軽装が目立つ。石鎚山に続き、西日本2位の標高といえども、裏山の低山を登るような気楽な感覚で歩ける感じだ。ゆっくり歩いてもコースタイムの40分で山頂に到着。剣山測候所をよけた少し高台に山頂があった。展望が素晴らしい。次郎笈(ジロウギュウ)の美しさが一際目を引く。そして吸い寄せられる山がその右の彼方に。三嶺(みうね)だ。登りたい、登りたかった、そんな思いで眺める。行くべきだったと後悔しつつ。

 先ず次郎笈に行ってみる。シコクザサにおおわれたとてもきれいな山だ。天気は曇り、しかし空は青い。爽やかな風が吹き、歩くには丁度良い季候だ。次郎笈山頂から剣と一ノ森を眺めてみるが、やはり視界に次郎笈が入った方が絵になるような気がする。天気によっては桂浜方面までも視界に入るのだろうか。ここでも三嶺が気になる。縦走路を行ってみたくなる。再び剣に戻るが水場の方を通ってみる。水が美味しい。しかし先頭を歩いていた娘はヘビの出現に驚かされた。分岐でそのまま剣山頂に戻ると言うが、私だけ御神水(おしきみず)の方へまわる。少し遠回りになるが、人が少なく、水場に寄る楽しみがある。

 御神水(おしきみず)は奉られている割に流れが無く清らかな印象ではなかった。隠れた源泉があるのだろうか。少し上に登ると大剣神社があり、お守りなども売っていた。縁結びの神様だそうで、とりあえず娘のためにお参りをする。
 再び小屋を経て展望台の方に夫と娘の休んでいる姿が見えた。合流して私も一緒にひと休みした後一ノ森へ。こちらは樹木の名前が分かり易く書いてある。次郎笈に行くよりいささか小さなアップダウンがあったがこちらもアッという間に山頂に着く。やや低い一ノ森からは剣山や次郎笈が大きく見える。一段下に一ノ森ヒュッテがあった。山頂には丁度小屋の管理人さんがいらして、山頂からの展望の様子を話して下さった。その時は生憎ガスで展望が遮られてしまったが、朝は遠く紀伊半島や伊吹山も見えたという。桂浜方面も石鎚山も見えるそうだ。

 山頂をはずれた木陰で昼食をとり、三度剣山へ向かい、そのままリフト乗り場へと行った。雲行きが怪しくなり並ばずに乗れたリフト上で雨に濡れた。それでも登ってくる人は登山者、観光者を問わず、後を絶たなかった。

 この雨で三嶺へ登りたい気持ちもあきらめがついたが駐車場から貞光方面へ向かう間に天気は回復、晴れてちょっぴりがっかりの心境だった。

 温泉は手前が混んでいたので御所温泉に入る(道の駅どなり)。1000円と、今までで一番高かった。ただしバスタオル、フェイスタオルは貸してくれる。露天風呂あり。シャンプーリンス、ドライヤーあり。ここで目的の一つ、名物のたらいうどんを食べる。