丹沢 ;  塔ノ岳
(とうのだけ1490.9m)

1999年の初歩きは塔ノ岳を歩いて来ました。雪はまだたいしたことなく、アイゼンは不用でした。快晴だったので好展望に恵まれ、山並みと海原を満喫してきました。


 H11年1月10日(日)当日発・天気;快晴 : Member.村田・清水・石原(夫婦)計4名

【塔ノ岳山頂】右
(村田・石原・清水)

【コース】
自宅5:30〜(途中2人をピックアップ)〜東名川崎IC〜東名秦野中井IC〜大倉7:30-40〜高原山の家8:30-40〜堀山ノ家9:40-50〜花立山荘10:30-40〜金冷シ10:55〜塔ノ岳11:15-12:40〜新大日小屋13:20〜書策小屋13:30-35〜本谷山荘15:00〜大倉16:40〜東名秦野中井IC〜東名川崎IC〜自宅



 今年初めての山行は丹沢塔の岳に行って来た。11月のオフミの時以来だった。このように続けて行くというのは珍しい。しかし振り返ってみれば何回か登っているにも関わらず、天気にはいつも恵まれていなかった。今日は快晴、登りながらも山頂からも、富士山の全景を見る事が出来、まんぞく、まんぞく!

 登りはこの前と同じ大倉尾根。そういえば、また丸木の階段が増えてしまった。11月に行ったときは登山道に置かれていたのだが、暮れにでも整備されたのだろうか。丹沢を守る努力はこうするしかないようで、尽力されている方々のご苦労も分かるのだが、またまた歩きにくくなった、というのが本音。階段状にしなければもっと歩きにくいのかも知れないが、私の場合ただ単純に山の階段は辛いなぁといったところだ。階段になっていなくて、滑るのよりはいいのかも知れない。でも夫などは膝が弱いので(まして今回はストックを車の中に忘れてきてしまっていたので)この下りは案の定イヤだと言う。

 今回は、山の会の仲間と一緒だ。夫と私はボッカを兼ねて、多少多めの水で負荷を加えた。夫がトップでゆっくり進む。既に登山者多く、山頂近くになるとぞくぞくと下山者にすれ違った。

 1300mくらいから斜面にパラパラとパウダースノーが見られ、花立山荘辺りからは急に風が冷たくなった。途中登りながら眺めていた富士山は山頂から裾野までくっきりときれいに見えていたが、山頂に着く頃、富士特有の雲がかかってきた。昨年は富士山(を見る山)に始まり、富士山(を見る山)に終わったが、今年も又富士山に始まった。

 山頂から富士山を中心に左へ愛鷹連峰、箱根の山々、伊豆方面、太陽にきらめく海の上には大島や江ノ島、房総半島が見える。右へ目をやれば南アルプスの北岳、甲武信らしき山容・・・。山座同定をするものの山頂の風は冷たく、体は一挙に冷え切ってしまった。気温2〜3度、でも体感温度は氷点下といった感じだ。

 丹沢山は同行者の時間の関係でパスし、塔の山頂で昼食。MMLで教わったメニューの、かき餅を油で揚げて、刻みネギを加えたインスタント味噌汁を作ってみた。寒い山頂での調理はマイッタが、体が温まって美味しいと、みんなにも好評だった。油は1/2量で足りるというのを使ったが、やや多めの油で炒めるようにし、油は全部使いきってしまったので、片づけの手間はそれほど大変ではなかった。体はあったまるし、エネルギー源にはなるし、しつっこくなくてgood!

 早く帰宅しなければならない一人は大倉尾根を下ったが、残り3人は書策小屋から下るルートに変更。丹沢をよく歩いている清水さんから、楽しめるコースと聞いていたので気楽に歩いていたら、梯子有り、ロープ有り、丸太有り、沢有り、一歩足を踏み外せば遠慮無く滑り落ちるというなかなかスリリングなコースだった。なるほど楽しめるとは、こういうことかと3人で頷いた次第!

 沢には白竜の滝と書かれていたと思うが、つららがいくつも出来ていて、きれいだった。そこで小休止。

 長い林道歩きには閉口した。次々と走り去っていく車に乗せて貰うという行動がとれず、若い同行者(女性)をそそのかすのだが、オジサン、オバサンが一緒ではその威力を発揮出来ず(結局何もしなかった)相変わらず見送るばかり!

 そのお陰で?新しくできた大倉の風の吊り橋とやらを初めて渡った。手前から近道できたことを後から知ったが、橋を気分良く渡った事で良しとしよう。橋も橋の下も駐車場も、見事に生まれ変わってその変貌振りにただただ驚くばかりだった。