丹沢・塔ノ岳〜鍋割山
 (とうのだけ1490.9m・なべわりやま1272.5m)

またも天気に恵まれ360度の素晴らしい展望

 H17年1月30日(日)
  天気;快晴
  Member.4人(斉木夫妻と)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

二俣登山口7:45〜小草平(堀山の家)8:45-55〜花立山荘9:40-10:00〜塔ノ岳山頂10:40-11:05〜鍋割山12:15-13:20〜後沢乗越14:10-20〜二俣15:00
(所要時間約5時間20分くらい・・休憩含む)

【山頂より望む富士山】

 鍋割山の鍋焼きうどんを食べてみたいという斉木夫妻と今回は行くことになった。私たちはちょうど一ヶ月前の年末に登ったばかりだが、好きな山なので何回でも行けるのは嬉しい。朝6時ごろ出発し、秦野中井ICを下りた後コンビニに寄ってから二俣へと向かった。

 大倉入口から大倉方面へ向かう途中、神社のところで左折(橋を渡る)、そしてすぐ右折。舗装道路を過ぎてやがてすれ違いの困難な細いデコボコ道の林道となっていく・・はずだった。年末に通ったときは沢よりが削られて注意を促すロープが張られている所もあったりして心配したのだが、それがなんとこの一ヶ月の間にかなりきれいになっていてまたまたびっくり。道の細いのは変わらないので緊張しつつ先を見ながら二俣へ。
 昨夜の雨で登山者の出足は鈍っているだろうと思っていたら、予想に反して既に数台の車が停車していた。そして30名近いグループが歩き始めたばかりだった。鍋焼きうどんがなくなっちゃうよ〜と皆で笑いつつ支度を済ませ、彼らとは違う小草平(堀山の家)へ向かう道を登っていった。
【小草平、堀山の家】
 杉林のこのコースはあまり人が通らずいつも静かだ。この日も誰にも会わないまま小草平へ。そしてベンチで休憩。木の間から富士山がきれいに見える。その間に大倉からもぽつぽつ登ってきた。じっとしていると寒くなるので早々にまた登り始めた。気温は2度(山頂の方は1度だった)。

 花立山荘手前の階段がいつもつらいところだが、今回はザックが軽いのでいくらか楽だった。夫はいつもながらしっかり装備を入れているので私より重いはずだ。エライ!偉いけどやっぱり遅い・・。でも急ぐ必要もないので夫は楽しみながらゆっくり登っていく。忍耐力のない私はつらい時間を長引かせたくないので先に行く(^-^)/
【花立山荘からはアイゼン装着】

 黄な粉をまぶしたようなアイスバーンの上を滑らないよう気をつけて登っていったが、花立山荘に着くとその先は案の定積雪。ここで多くの人がアイゼンを装着していた。私たちも休憩している間にアイゼン装着。夫と斉木さんはトレーニングのため?それぞれ革靴、プラブーツで12本爪、私は6爪、斉木さんの奥さんは4爪軽アイゼンというバラバラな装備だった。斉木夫妻は共に山歩きのベテランだが、4爪はやはり歩きにくかったらしい。山では6爪くらいが良いように思う。
↓【前方が塔ノ岳】

 見晴らしが良く、富士山や周りの山並み、そしてきらきら輝く海を眺めながら登るのはやはり気持ちがいい。予報に反して風もそれほど強くなく、歩いていれば心地よく感じるほどだった。

 雪道だが人気の山だけにトレースはしっかりついて歩きやすい。注意を要するちょっとした下りも今回はアイゼンのおかげで楽だった。昨夜降った雨は丹沢では雪ではなかったようで残念だったが気持ちの良い陽だまりハイキングだ。
↑【階段は雪の下に隠れて歩きやすい】


 前方に尊仏山荘を見ながらいつのまにか鍋割山分岐へ。ここから山頂までは夏道で20分ほど。緩やかな階段状になっていてけっこう疲れるのだが、この日は雪で階段が隠れスロープ状態でとても歩きやすかった。山頂方向を見上げると真っ青な空が広がっている。今年はすべてこういう空!ついている。
↓【塔ノ岳山頂で】


 山頂は既に大勢の人でいっぱいだった。またしてもきれいな富士山の姿にやはりカメラを向けてしまう。南アルプス、八ヶ岳もきれいに見える。目前の丹沢山や蛭ヶ岳にもまたいつか足を延ばしてみたい。大島はかすかに見える程度、東京湾や房総半島も少しぼやけていたが、相模湾はこの日も見えていた。筑波山は残念ながら見えなかった。やはりお正月休みの空気がきれいなときでないとなかなか見えないのかもしれない。
↓【今日は山頂から送信できない・・】


 きれいな富士山を即HPに送ろうとしたが、なぜか圏外。月初めの5日に来たときは珍しくすぐにつながったのだが・・・。山頂で少しのんびりしてから鍋割山に向かい、その途中に送信してみたら今度はつながった。鍋割山への稜線を歩くのは、ブナをはじめとする広葉樹林なので四季を通じて楽しい。しかしだいぶ以前から問題視されているが、何本かの木が枯れてしまっている。
↓【塔ノ岳から鍋割山へ】


 塔ノ岳から鍋割までは夏道で1時間弱、今回も歩きやすいのでそれほど時間はかからないと思うのだが、写真を撮りながらのんびりと歩いていった。鍋割山に近づくころには程よくおなかも空いてきた。鍋焼きうどんを注文するために途中からザックの軽い私が先行。
↓【鍋割山山頂で】


 鍋割山荘が見えてくると思わず「また来たよ〜」と声をかけたくなる。温かい気持ちにさせてくれる小屋だ。入口でアイゼンを外して中に入ると暮れに出会った人がこの日も手伝いに来ていたのでご挨拶。暮れまでは900円だった鍋焼きうどんが980円に上がっていた。発泡酒も少しあがったようだが・・・というところでちょっと驚いた。そういえば今までビールはあっても発泡酒を置いているところはあったかなぁ・・・?原価はともかく持ち上げる労力はどちらも同じなのだから小屋にすればビールのほうが効率がいいはずなのに、やはり草野さんのお人柄なのだろう。奥さん手作りのチーズケーキも置いてあってケーキセット650円、食べたかったがおうどんでおなかいっぱいになったのでこれは次回のお楽しみに。

   ↓【鍋焼きうどん980円】
 山頂からは富士山、南アルプスの眺めが良い。御正体山の右側に北岳が見え、左側に荒川岳、赤石岳、聖岳など見える。昨年夏に歩いた山々だ。おいしいうどんを食べ、休んでいるうちに富士山は雪煙があがって姿が見えなくなってしまった。そこで私たちも腰を上げ下山。

 再びアイゼンをつけて下りていったがまもなくぬかるみになっていった。先は夏道と見定めたところでアイゼンを外した。それからは再び雪道になることもなく後沢乗越へ。沢への下りも雪はなかったので斉木さんはここでプラブーツからスニーカーに履き替えていた。
 今回は小屋の水を荷揚げできなかった。おかげで久しぶりに軽やかなハイキング。下山してしまえば物足りないような気がしないでもない。でもやっぱり楽して登りたいという体力の限界を感じつつあるこの頃ではある。大倉から歩いてくることを思えば二俣まで車で来ていること自体、随分楽しているのだが・・。などと言いながらまた頑張ってしまうのだろうけれど。