道志・鳥ノ胸山(とりのむねやま1207.8m)山梨百名山

 静かな日だまりハイク

 H16年2月22日(日)
  天気;晴
  Member.2人(夫婦)

右写真【鳥ノ胸山:秋葉山山頂より】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

道の駅どうし8:00〜唐沢〜柳田国男懐古碑8:25〜登山口8:27〜秋葉山9:08-22〜鳥ノ胸山10:20-11:20〜南峰〜雑木ノ頭11:50〜平指山?〜雑木ノ頭12:27〜道志ノ森キャンプ場13:10〜(道を間違え少しロスタイム)〜道の駅どうし14:00
(所要時間約6時間00分・・休憩含む)


 一ヶ月ちょっとぶりの山歩きだった。夫は4ヶ月近く歩いていない。しばらく山にご無沙汰していると何かと億劫になるが、それでも山となると早く起きられるもので、5時半頃家を出る。しかし案の定、忘れ物やらいろいろとミスをおかす・・・^^;。

 鳥ノ胸山は昨年までまったく知らなかった。たまたま仲間のkさんが道志の山荘を買い求め、そのお祝いにお邪魔したとき目の前に大きく見えていたのがその山で、初めて知ったのだった。それまでにも丹沢や道志は歩いていた。だから周囲はどれも馴染みのある山々だ。雪が深かったこと、その雪のなか麓でテントを張ったこと、イノシシに遭遇したこと、同行者の小さなミスに和やかな笑いがあったこと、塔ノ岳から蛭が岳の縦走や雪の蛭が岳ピストンで同じ道志の国道を通ったこと、etc・・どれも懐かしい。それらを一気に思い出させてくれて、一望できた今回の山行はそういう意味でとても感慨深かった。kさんの山荘から眺めたときは機会があったらそのうちに・・と思っていたのだが、残念ながら新年会で企画されたそのチャンスを逃していた。そして、そろそろ何処かの山へ行こうかと思っていた矢先に、泥助さんの鳥ノ胸山レポートを目にしたのだった。 久しぶりの山行にはのんびりハイクが良いと思わせる、そんなSubjectについつい魅せられて・・^o^; 

左【日陰はアイスバーン】

 道の駅どうしの目の前に鳥ノ胸山はある。そこに車を置いて、眺めながら国道を唐沢方面へと歩いていった。都留市への分岐の手前で右折し橋を渡る。右手の柳田国男懐古碑には何と書いてあったものやら、登山口はどこじゃいとキョロキョロ。そのまままっすぐ進めば標識がちゃんとあった。最初はコンクリートの林道を歩いていく。朝早いこともあって、ツルツルのアイスバーン!アイゼンを持ってきたものの使うほどではないが、靴のままでは歩きにくかった。

左【階段が続く】  

 それも少しの距離で、山道に入ればほとんど雪はない(数カ所凍っているところあり、早朝は要注意)。檜などもあるが、ほとんどが落葉樹の雑木林で、冬のハイクも気持ちが良い。いったん少し下り、再び登っていく。秋葉山までは階段が多く、足をあげる位置が高くなっていった。つまり段々と傾斜がきつくなる。木々の間からの展望を楽しみながらゆっくりと登っていった。

左【富士山が見える。手前の右は御正体山】

 分岐に出て左に1,2分で秋葉山展望場になる。道志の山々だけかと思っていたら、なんと富士山が見えていた。山頂は周囲が見えるよう伐採をしたようだが、ここでの展望は嬉しかった。三角点もあり、木を削って秋葉山と書かれていた。これから登る鳥ノ胸山山頂も望める。展望を楽しみつつ一休みしてから出発。

 秋葉山から鳥ノ胸山へは緩やかな勾配だ。落葉樹の山道はフカフカと足にも膝にもやさしい。入る人は少ないらしく、あまり踏み固められていない山道だ。山歩きに慣れていない人には歩きにくいだろうが、ありのままの自然な感じがとても良い。冬枯れの今も良いし、新緑と紅葉の時期も良さそうだ。

 久々の歩きは山頂が遠く感じられ、もう1時間くらい歩いたのではないかと時計を見ればまだ20分くらいしかたっていなかった。なんとも情けない。

 ようやく分岐に合流し、少し行ったところがなだらかな山頂・・・と思ってそこで大休憩。しかし山頂はここから1,2分先だったが、まあその程度だからヨシとしよう^^;ここからも富士山が見えたのだから・・・なんて。でも残念ながら、既に富士山は霞んでうっすらとしか見えなかった。ミスは続いた。さあ宴会だ!といってもお酒はないが、温かいうどんだと楽しみに準備をはじめた。ところが、ガスが無い。あ〜ぁ、忘れてきた〜!食べることには用意周到の私としたことが!こうなるとお汁粉も出来ない・・・^^;

 しかしやっぱり用意周到の早苗さん!(^-^;v レーションのパン1個とゆで卵、サンマの缶詰、ポットのお湯でコーヒーをいれて、伊予かんまであって、やっぱり宴会だ\(^-^)/ 日だまりでのんびり過ごしたのだった(気温14度)。この時男性が一人登ってきた。この日出会った唯一の登山者、彼は間違いなく山頂へと向かった(^-^)

左【鳥ノ胸山山頂。中央に富士山が見えるのだが・・】

 のんびり休んでから出発。あっ!こっちが山頂だったと間抜けぶりを披露して写真を撮って戴いた。相変わらず富士山は霞んでいた。逆光できれいに写真が撮れなくて残念だったがここも見事な展望場だ。また来たくなる。

 先に行くが、この後登山口に下りるまで誰にも会わなかった。4,5分で南峰、ここは双耳峰だ。一気に下り、その急斜面を振り返って仰ぎ見ると、こちらの登りはきついなぁと思う。しかしそれもいっときで、気持ちのよい落葉樹林の下を行く。加入道山、大室山、かすかに見えるのは檜洞丸、蛭が岳の山並みだろう。加入道山から畦ヶ丸に伸びる稜線も素晴らしい雪景色の中歩いたのだったと一年とちょっと前を思い出す。

 小さな登りを二、三回行くと、雑木ノ頭だった。ここから下る予定だったが意外にも夫が平指山へ行く気になっている。ちょっとびっくり。せっかくだからもちろん行ってきた。しかしいつの間にか通過し、そのまま行くと峠に下りてしまいそうになり引き返す。標識もなく展望もない。特徴のないピークだった。

左【雑木ノ頭(左)と双耳峰の鳥ノ胸山(右)】

 再び雑木ノ頭にもどるが、途中から双耳峰の鳥ノ胸山、雑木ノ頭の両ピークが眺められ、足を伸ばした甲斐があったと自己満足の二人だった。

 雑木ノ頭から道志ノ森キャンプ場方面へ5分ほど行くと前が開け、城ヶ尾山あたりから菰釣山方向の山並みが見えてくる。しばし地図を出して眺めていたが、夫はどんどん先に行ってしまった。

 このあとはひたすら下り。ルートがはっきりしないところもあったが、テープがついているので注意していけば大丈夫と思う。ただ、テープの色やつけている人がまちまちのようで統一性がなく、剥がれそうな所もあったので注意は必要だ。

 道志ノ森キャンプ場に着いて気楽に周囲を眺めながら歩いていたら、国道へ向かう分岐で道を間違えてしまった。それはそれで目の前に御正体山が大きく見えて良かったが。途中で「よく間違えるんだよ」と、地元の人に川を渡る近道を教えて貰い、ラッキー。やっと道の駅に到着。

 道の駅で、名物のクレソンが入っているという緑色のふるさとうどん(¥450)、わさびdeクレソン(¥420)をそれぞれ食べてから車へ。雨がホンの少しパラパラときた。帰り道に知人の家へ寄り、21時頃帰路についた頃は風も出てきて本降りになってきた。久々の雨だ。山も喜んでいるだろうが、今日の山は雨上がりや雪解けではちょっと歩きたくない。尻餅は避けられないだろう。