丹沢・大室山&畦ヶ丸
(おおむろさん1587.6m、あぜがまる1292.6m)
言葉はいらない!!!白銀の丹沢へ!!

 H14年12/21-23(土-月)
  天気;21日雨から雪、22日曇り、23日晴
  Member.21日4名(宮本・泥助・石原夫婦)
       22-23日6名(坂元・つむぎ・
                だめちゃん・宮本・
                石原夫婦)

   【畦ヶ丸の霧氷】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

一日目(12/21)
西丹沢自然教室9:23〜用木沢出合9:50〜犬越路11:07-35〜分岐13:18〜大室山13:?-30前後〜分岐〜犬越路14:45-15:13〜用木沢出合16:17〜西丹沢自然教室16:22(キャンプ場コテージ泊)
(所要時間約7時間00分・・休憩含む)

二日目(12/22)
西丹沢自然教室(車で移動)用木沢出合9:08〜白石峠11:45-50〜(昼食12:10-35)〜水晶沢ノ頭〜シャガクチ丸〜バン木ノ頭14:10-18〜モロクボ沢ノ頭14:55〜畦ヶ丸避難小屋15:27(泊)
(所要時間約6時間10分・・休憩含む)

三日目(12/23)
畦ヶ丸避難小屋8:45〜畦ヶ丸8:55-9:05〜善六ノタワ10:50〜水場11:10-13〜本棚の滝11:40-55〜権現山登山口12:?-45〜西丹沢自然教室13:15
(所要時間約4時間30分・・休憩含む)


 低徘の忘年山行が行われたので夫婦で参加。坂元さん、だめちゃん、つむぎさんという3名の幹事さんにすっかり頼ってしまい、一日目は泥助さん、宮本さんとの4人で大室山へ。二日目は坂元隊長のもと、畦ヶ丸泊まり山行にエントリー。

一日目(12/21)

左【いざ出発:西丹沢自然教室で】

 一日目は新松田で全員集合。しかし西丹沢自然教室に向かう途中で雨が降り出した。大室山は初対面の泥助さんいまだ未踏で悲願の山。とはいうものの、はじめから雨降りで出足が鈍り、温泉にでもという気持ちにもなった。しかし山の上の方は雪だろうし、せっかくだから登ろうということになった。

左【用木沢出合】

 合羽を着て予定より少し遅れて出発。用木沢出合から犬越路の方へと向かった。出合には既に車3台が駐車。ここまで車で来ることも出来たのだが、今回は西丹沢自然教室の方に置いてきていた。どっちにしてもこんな雨の日に、いずれ劣らぬ物好きがいるものだと可笑しかった。

 用木沢に添いながら何度か徒渉し、犬越路の方へ向かっていくと雨が霙となり、やがて雪に変わっていった。30センチは積もるという予報ではあったが、この時はまだ新雪がうっすらと積もっている程度だった。だんだんと降雪量が増え、腕を組んで黙々と登っている泥助さんに「下山する頃は下も積雪でZ(泥助さんの車)では帰れないかもよ」と冗談で口々に脅かす。そのせいか泥助さんの表情も心配そうに浮かない顔になってきた!?(泥助さん脅かしてごめんね)。

左【犬越路:後方は避難小屋】

 こんな状態でデジカメを出せないまま、きつくなってきた登りを詰めると人の声が聞こえてきた。犬越路だ。その頃には辺り一面雪景色。もちろん遠望はきかない。檜洞丸も全く見えない。避難小屋から賑やかな声が聞こえてくるのが妙にミスマッチだ。デジカメが濡れるのを気にしながら風景を写して小屋へ入ると人でいっぱいだった。隙間を見つけて座り、温かい飲み物を飲んで軽く食事。檜洞丸への登頂を諦めた人、大室山へ向かう人、それぞれの雑談の中で、体から立ち上がる蒸気と鍋からの湯気が小屋の中を活気づけている。外は静かに雪が降り続け、木々が真っ白になり、手すりの積雪も早や数センチ。

 一息ついてから出発。直前に小屋を出た人が大室山に向かっていた。途中のベンチで休憩していたのでここからは私たちが先行。トレースのない、ヴァージンロードを進んでいった。まさにこの日に積もった新雪、快適だ。時々迷う所もあったが、大きくコースを外れることはなかった。メンバーが4人というのは心強い。

左【大室山山頂】

 分岐に出て大室山へと向かう。泥助さんが先頭となり、ピークを踏む。山頂といえども樹林帯に囲まれ、登山道の通過点といった感じだ。檜洞丸や周囲の山から眺める大室山の堂々とした風格の割に、チョット残念。ピークを踏むのは私は二回目だが、あまり印象に残っていないのはこの展望の無さなのかもしれない。この時山頂の積雪は15センチくらい。足下を探るとこの日だけの積雪のようだ。

 ここでこのあとどうするか検討。予定では加入道山を回って下山だったが、ここから加入道山へのトレースは無論無い。明るい時間に下山するには無理がある。ということで、登ってきた道を引き返すことにした。

左【大室山の下り】

 しかし降り積む雪で、登りにつけた踏み後も部分的には無くなっていた。私は最後尾だったが、先頭を行く人は大変だったようだ。それでも皆、新雪が嬉しく喜々としていた。水分を含んだ雪は重く、枝が垂れ下がり、私たちが通過するたびに触れた体がそれらの雪を振り落とす。前の人が通過した後の時間差攻撃がまたたまらない。後ろからみていて可笑しかった。もちろん私も被害にあうこと数回。足下は滑りやすくそれぞれに尻餅つきながらの下り、それもまた面白かった。尻セードするほどの急斜面ではなく、極端なヤセ尾根があるわけでもなく楽しいスノーハイクだった。

 犬越路の避難小屋に着くと、もう誰もいなかった。ほとんどの人はここで下山したのだろう。ここでゆっくり休憩。まもなく同じく大室山に登った3人の男性も加わった。積雪は登りよりはるかに増し、同じルートを下って良かったと思った。

左【犬越路からの下り】

 犬越路の下りもまた踏み後が消えかかっていた。ここが丹沢かと思うほどのモノトーンの景色だ。それでもルートを誤ることなく下山。河原はそれほどの積雪ではなく、ゴロゴロした石が見えていた。用木沢に至るまでの間に雪からまた雨に変わり、林道は溶けたシャーベットの上を歩いているような状態だった。4時ちょっと過ぎには下山したが、この空模様で辺りは思った以上に薄暗くなっていた。

 宿泊予定のコテージ辺りで幹事の坂元さん、だめちゃんに会った。オフ会の場所を聞いた後車へ戻り、自然教室の屋根の下で濡れた合羽など脱いだ。びしょ濡れではあったがこの日一日で充分丹沢を堪能した気分だった。日帰りの泥助さんとはここでお別れ。積雪できっと車は動かないからと脅かしつつ(^-^; 一緒にオフ会に参加しようと誘っていたが、泥助さんにとって幸いにも無事帰宅できる状況だった。とは言いつつも、きっと泥助さん、後ろ髪を引かれるような思いだったのだろうと思う。泥助さん、また是非ご一緒しましょう。

【低徘オフミ編】

左【宴会風景】

 コテージ内のお風呂に入り、既に集合している皆さんに遅れてコテージへ。面識のある方、初対面の方総勢14名(日帰りの泥助さん、翌日日帰り参加の亜美さんを含めると総勢16名)。メールでやりとりしていたり、HPや機会ある毎に写真などで拝見していたこともあって、紹介がなくとも皆一目で名前と結びついた。和気藹々と話題が進み、山歩きという一つの趣味を通じて、こんなにも一つになれる。素晴らしいことだと思った。

 これもひとえに幹事の坂元さん、だめちゃん、つむぎさんのおかげ。準備からいろいろ大変だったことだろう。ただただ感謝。

 二日目(12/22)

左【集合写真】

 一夜明けて、メンバーは帰宅組、日帰り組、避難小屋泊まり組と分かれた。早朝の記念写真を撮った後、帰宅組5名(佐野さん、前田さん、テラさん、OL平さん、OL澤村さん)を見送り、日帰り組4名(まきたさん、もぐもぐさん、Martyさん、亜美さん)が加入道山へ向けて白石峠へと先発した。私たちは幹事さんの精算等のお仕事が済むのを待って、用木沢まで車で入った。

 昨日下山したときには雪山丹沢を存分に堪能したし、宮本さんも私達も充分満喫していた。昨夜の時点でカッパ類はぐっしょりと濡れていたので、坂元隊長の意気込みをよそに、明日はもう温泉だ〜と言っていたのだ。もちろん、決行となれば当然行く(坂元さん、本当よ(^_-)V)。しかし大雨、大雪で中止となっても満足!満足!と思っていた。

 出発の支度をしていると普通のハイキングスタイル(Gパン等のパンツスタイル、スニーカー、小さなリュック・・)の女性7,8名がやってきた。加入道山に登るという。その出で立ちでは無理だと注意を促して私たちは出発。ゲートの脇から白石沢沿いの林道を歩いていった。まず橋の架かっている手前で小休止。振り返ると彼女たちがついてきていた。このあと少しの間後ろにいたが、間もなく視界からいなくなった。多分予想以上の雪に、途中で引き返して行ったことだろう。

左【白石峠はもうすぐ】

 橋の上にも雪があって滑りやすくなっている。注意して通過。そのあとも徒渉や橋を何度か渡って白石峠への登りに向かっていった。途中までは積雪もたいしたことはなかったが、段々と深くなってきていた。先発隊のトレースのお陰で随分と楽をさせて貰ったが、ラッセルはさぞや大変だったことだろうと推察。私はスパッツを忘れて来ていたため、登りは亀の夫と共に足手まといにならないよう、慎重にあとからついていった(みなさん、すみません)。途中加入道山避難小屋に泊まるという単独の男性一人と会った。上の水場は枯れていたからと、その人が戻る間に私達が先行。

左【だめちゃん】

 白石峠につくとそこから更に加入道山へとトレースが続き、先発隊の姿はもちろんなかった。標識の下にメモを残してくれたようだが、私達はそれに気付かず、後から知った。峠は冷たい風が通り抜け寒かった。加入道山へのピストンはやめ、それぞれ身支度を整えてから畦ヶ丸へ。ここからはトレースがない。積雪は多いところで30センチくらい。坂元さん、宮本さんが先頭を歩いてくれたのでここでもラクチン。今回は雪だったので始めからストックを持っていた。ピッケルを使うほどではないし、新雪なのでアイゼンも必要ない。しかし滑りやすいので、ストックを持っていると安心感が違う。

左【樹林帯で食事】

 白石峠から畦ヶ丸山頂までの間は初めてのルートだった。「急な登りはなく、軽いアップダウンが続く」と言う坂元さんの言葉通りだった(意外にも(^o^))。白石峠を下った樹林帯の平らなところで昼食。風もなく、穏やかだった。周囲はモノトーンの世界。やはり素晴らしい。

左【杉並木】

 樹林に囲まれている尾根なので天気が良くても視界はあまり良くないのかもしれない。それでも木の間から右手(西方面)に道志山塊が見え、前方(南面)に畦ヶ丸らしき山容が見えてくる。まっすぐにのびる白い登山道の両脇にまっすぐのびる杉(檜だったか?)並木も印象的だ。

 バン木ノ頭で小休止。この間から見えるのは加入道山と聞いて、先発隊の話題になった。果たして大室山まで足を伸ばしたのか、そのまま下山したものか。少々お疲れ気味(二日酔い?)のだめちゃんの様子が気になったが、さすが若い!その後ももくもくと最後尾を歩いてきていた。もっともこの頃には私たちも疲れてきていた。

 モロクボ沢ノ頭で最後の休憩。宮本さんはいつでもどこでもデジカメとメモで 丁寧に記録をとっていた。ここからまたちょっと登りがしんどいとだめちゃんに脅された。なるほど、なるほど・・・、しかし30分もすれば小屋に着くだろうと覚悟して登っていく。しかし、コースタイムを切って到着。一同安堵。

左【畦ヶ丸避難小屋】

 小屋は坂元さんの言われるとおり、トイレつきストーブつきで快適。ただしストーブはマキが使い尽くされたあとで皆無、周りは雪で枯れ木も落ちていず、拾うことも出来なくて、使うことはできなかった。これでは遭難などの非常時には使えないな・・って、ここではそんな心配もないか!でも今回ばかりは外の風景を写真に撮れば、だれも丹沢だとは思わないかも知れないほどの雪山。その心配、なきにしもあらず。

 坂元さんが持ってきた工事用の細ひもを張って濡れた合羽類などかけ、土間から上に上がって夜に備えてそれぞれに準備。先ずはお湯を沸かし、温かい飲み物をいれた。坂元さんよりハーブの香りのする洋酒入り紅茶をいただく。おいしい。手製の梅酒もあけて、おしゃべりしながらそのまま夕飯の準備。

 私たちはカレー。初めてペミカンで作ってみた。そして生米を炊く。一泊だからちょっとゴージャス!なかなか美味しい。多めに作って明朝はカレーうどんだ。食べた後シュラフの中に潜り込みながら話している内に、それぞれ疲れがでたのかいつの間にか眠ってしまった。まだ7時前だった。持参のホカロンと、小屋にある布団や毛布も皆で分けて使っていたので温かかった。宮本さんはなぜか寒かったらしい。

 三日目(12/23)

 山の夜は長い。皆、夜中に何度も目を覚ましたと言いつつ、朝までシュラフの中。なんと11時間横になっていた。

左【畦ヶ丸避難小屋側で】

 6時頃起床すると外にはきれいな星と月。やがて朝日が上がりみなでご来光を仰いだ。爽やかなキラキラした朝だった。皆で記念写真を撮ってから朝食を済ませ、片づけして出発準備。

左【畦ヶ丸に登る途中】

 先ずは畦ヶ丸山頂に登る。下山までのコースタイムは約2時間。しかしこの日は写真を撮りながら、ゆっくりこの丹沢の雪山風景を楽しもうとのんびりモード。この風景も1000mほどまで下がってしまえばもう見られないだろう。

左【畦ヶ丸山頂】

 急がず、とにかく見事な霧氷を眺めながら、のんびりとスノーハイクを楽しんだ。

左【畦ヶ丸下り】

 途中のベンチで休憩。時間的にも最後の景観を堪能し、その場を後にしたころ、下から登ってくる人たちに出会った。ほとんどが、合羽なし、スパッツなしだった。雪も雨も降っていない良いお天気ではあったが、霧氷は上から降ってくる。体が枝に触れば容赦なくまとまった雪が落ちてきて雪煙の中だ。既にトレースがあるとはいえ、ズボンの裾周りは雪がからみつく。私たちは皆昨日と同じ、合羽を身につけ完全装備。

 善六ノタワの辺りから見えるはずの檜洞丸はガスっていて残念だった。そこを通り過ぎると雪は極端に減り、霧氷も最早なくなった。下から登ってくる人は、山上にあれほどの雪があると想像もできないだろう。このコースは以前娘とピストンしたことがある。やはり12月、今頃の時期だ。しかし雪など全くない時で、今回とは全く異なる風景だった。見覚えのある風景に懐かしくはあったが。

左【本棚ノ滝】

 権現山へ行く予定は既に取りやめていたが、本棚ノ滝に寄ることにした。途中水場で喉を潤してから行く。本棚ノ滝は見事な水量だった。坂元さんが途中まで登ったことがあるという若かりし頃の武勇伝を聞き、そちらへ向かったのを見るや、その勇姿再現かと思わずカメラを向けた。しかし期待を裏切って?写真だけ撮ると戻ってきてしまった。見たかったのにぃ・・・・

 権現山登山口のベンチで昼食。その用意をしている間に宮本さんは一人戻って下棚ノ滝を見にいってきた。今年度で関東を去ることになるそうで、しっかりといろいろ見ておきたいのかもしれない。

 食後西丹沢自然教室へと向かう。約2時間のコースを実に倍以上の時間をかけて楽しんできた。だめちゃんと夫が用木沢まで車を回収に行き、荷物を整理した後帰路についた。

 皆さん、お疲れ様でした。とくに幹事の坂元さん、だめちゃん、つむぎさん、お世話になり有り難うございました。つむぎさん、年末年始のネパールお気をつけて、楽しんできてくださいね。宮本さん、三日間おつきあい戴いてありがとうございました。

 最後に坂元さん、とっても楽しかったです。雨の中行くのは嫌だなと思ったけど、けっしてけっして冷たい視線はおくってませんでしたよ(^-^; 今はもう、感謝とお礼の気持ちでいっぱいです(^-^)v

 泥助さん、だめちゃんもホームページにアップしていますので、是非ご覧下さい。
   Let's Go Hiking!......泥助さん
   雪の畦ヶ丸お泊まりオフ記.....だめちゃん