中央線沿線 ; 高柄山
(たかつかやま)

平日忘年山行


 H8年12月10日(火)当日発 ; Member.計2名

12月10日(火) 天気;晴
中原駅5:57発〜立川6:35着-6:45発〜四方津駅7:25〜
川合〜新大地峠10:30〜千足峠〜高柄山12:20-1:30〜
千足峠1:50〜四方津駅4:00


 立川で待ち合わせ。車窓から見る久々の中央沿線の日の出。山に射すオレンジ色が鮮やかで美しい。

 四方津駅に降りるとそこで、以前近くの山を歩いた記憶が引き戻された。
 今回の高柄山は初めて登る山だ。北斜面だが雪も霜もなく、なだらかな斜面で歩きやすい。空は明るくなって、大地峠までくると太陽が明るく輝いていた。風もない。ぽかぽかした陽気の中をおしゃべりしながら歩いていく。いくつかのアップダウンを繰り返しながら。クロモジやシュンランに優しい目を向けて、春はきれいだろうと話すゆとりあった。尾根伝いから見る丹沢の山並みは美しく、歩いている山の裾へ至る風景も黄金色に光っていた。ここはまだ初冬と言うよりは晩秋の風情が漂う。

 頂上に着く前に12時を過ぎてしまったので、途中のピークでお昼にすることにした。後から思えば山頂はすぐとなりのピークだった。でもそこは気持ちよく陽があたっていて、眺めもよかった。私はインスタントのお蕎麦を作り始めたが、熱いのにしたのは失敗だったと思うほど陽射しが暑かった。分け合ったり、プリンやおにぎりやチーズ、卵焼きを戴いたり、お茶をいれたりして、時間はアッという間に過ぎていく。写真を撮りあったりして終始笑いが絶えなかった。暖かかったお陰でのんびりできて良かった。ようやく腰を上げて山頂を目指したら、次のピークが山頂、時間にして10分の距離だった。記念の写真を撮り、ひと息ついて下山した。上野原の方面に行く予定だったが、そちらはゴルフ場の近くを通ると聞いて、変更。登りとは違うルートから再び四方津の方へ向かうことにした。

 千足峠から下ったがここはあまり人が通らないと見えて道が良くなかった。でも、注意深く下り、気をつけながらも会話は弾む。連れの思い出話を聞きながら、人は色々な人に振り回されながら生きているんだなと感じた。人には助けられもするが、自分の生き方を試されたりもする。自分がどんな人間であるか理性と感情の天秤にかけられたりして。人の生み出した戦争で生きるか死ぬかの選択すら委ねることになってしまったり、その年代は大変だったんだと痛感。でもこんなに数奇な人生を送ってきたのに、同行者の目はとてもきれいだ。澄んでいる。きっと前向きに生きておられるのだろう。見習いたいものだ。