三浦半島・鷹取山(たかとりやま139m)

 お花見がてらのハイキング
 山は桜で彩られ、満開できれい

 H16年4月3日(土)
  天気;晴れ
  Member.2人(篠原、石原)

右写真【展望台から東京湾方面を望む、桜満開】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

神武寺駅13:00〜登山口13:07〜鷹取山山頂14:05〜岩トレ見学14:14-15:40〜公園入口15:45〜西友スーパー〜追浜駅
(登り所要時間約1時間・・休憩含む)


 仲間の岩トレに合わせ、私もお花見と見学がてら鷹取山へ。まだ歩いたことのない神武寺からのハイキングコースを行くことにした。ボディガードに?シノさんがつきあってくれるというので心強い。待ち合わせは神武寺駅に13時。ぎりぎりセーフだったが既にシノさんは到着。30分も前に着いたそうだ。

 1時間位のコースだし、行けば何とかなるだろうなんて軽い気持ちでいた私とは裏腹に、さすがシノさん!事前にしっかり調査済み。安心してトコトコ付いていく。

 駅から線路沿いの道路を左へ戻る形で歩いていく。歩いて7,8分、距離にして500メートルほど歩くとハイキングコースの標示があった。そこを右折。辺りの桜はまだ蕾が沢山残っていた。そのまま進んで逗子中学の前を通過、右側に特別養護老人ホーム「逗子ホームせせらぎ」も通り過ぎると、そのまままっすぐ登山道に続いている。

左【気持ちいい登山道】

 登山道を歩き始めて意外な景観に驚いた。ガイドブックで読んだとおり沢づたいを行くような自然美。こんな身近で!と、思わず嬉しくなる。見方によっては湿っぽいと思えなくもない。雨が降れば滑りやすいだろう。でも清々しくて、歩くほどにこんな裏山があったらいいなと思った。足下にはスミレやムラサキケマンなど春の花が咲き始めていた。

 沢を登りつめると東逗子方面との合流地点で、そこが神武寺の門前だった。駅を出てから20数分で、一瞬異次元に踏み込んだような静けさに、そのままどんどん行ってしまうのはもったいないような感じだった。雰囲気のある山門を潜って行くと、駐車中の車が目に入っていきなり現実に引き戻された。そこまでは車が入るらしい。もっともお寺に用のある人に限るのだろう。側には三浦半島八景の説明書きがあった。その一つがここの晩鐘だという(逗子八景の一つでもあるそうだ)。金沢八景は駅名にもなっているが、いろいろ八景があるらしい。

左【鎌倉の切り通しのよう・・】   

 階段を登って行くと再び歴史の中に踏み込んだような、切り通しの奥にある建物(客殿、庫裏とのこと)を左に垣間見る。古都鎌倉の雰囲気を感じる。神武寺は今から1250年ほど前の奈良時代、行基によって開かれたそうだからかなり歴史が古い。

左【晩鐘】

 通り過ぎ、階段を少し登ると逗子八景の一つである「晩鐘」があった。鐘よりその屋根に目がいくほど立派な造りで守られている。年代を感じるのは眼下への階段も同様で、今は通れないようロープが張られていた。客殿、庫裏は晩鐘の所から見ると、山肌に囲まれて風雅な要塞のようだった。

左【六地蔵】

 更に先に進むと六地蔵などあり赤い帽子とエプロンを掛けていた。左の階段を行くと赤い山門。思いがけず、私が生まれ育った横須賀の近くにこんなにも歴史的な珍しい建造物があったのだと、今にして気付かされた。

左【薬師堂】

 宇宙空間を彷徨っているような(ちょっとオーバーか・・)戸惑いのまま次に踏み込んだのは薬師堂。静寂な中ひっそりと建つ。ここの桜はもうほとんど散っていたが、シャガの花が満開だった。樹齢400年のなんじゃもんじゃの木があったそうだが、それには気付かずに、周囲の雰囲気ばかりに気をとられていた。

左【鎖場】

 薬師堂の左側から石段の登山道を行く。再び踏みならされた道へと続く。鎖場があってびっくりだが、頼らねば通れないという道でもない。高齢の方(私も?)や小さい子は、あれば安心だ。若かりし頃冬の北鎌など北アルプスをこなしているシノさんだが、一応注文をつけて、要クサリの歩きをしてもらう(^-^)v

左【展望が良い】

 所々見晴らしの良い場所がある。なだらかな丘陵は削られ、次々に宅地化されているようだ。送電線が多く横横道路(横浜横須賀道路)も下に横たわっている。景観はイマイチだが、それでも山には白やピンクの桜が散らばり、その残された自然が美しい。

左【展望台が見えてくる】

 展望台が見えてくればもう山頂。途中から眺められた岩場も間近に見える。枝道がいくつかあるが、行けそうな道を選びつつ展望台下の到着。

左【石切場だったクライミング練習場】

 もちろん展望台に上がり、見事な景色を楽しんだ。晴れていれば富士山、房総半島も見えるようだが生憎春霞。しかし東京湾や浦賀の方向などは見えた。眼下にクライミング風景や公園に続く満開の桜並木が一望だ。展望台に鷹取山139mとあった。神武寺駅から1時間ほどのハイキングだったが、歴史の中に迷いこんだような空間と、クライミングに興じる現実がそこにはあった。

左【ロッククライミングの練習】

 展望台を下りて仲間を捜す。いち早くシノさんが見つけ、そっちへ行った。みんな一生懸命やっていた。天気が良くみな気持ちよさそうだ。上まで登る人、登れない人、そして何度も挑戦する人!こんな断崖絶壁を登るなんて、よくやるよ!と畏敬の眼差しで見学。私はだいぶ以前に3,4回簡単な所で練習しただけだったけど、教えて貰いながら懸垂下降したときの気持ちよさはいまだに憶えている。不器用な私だから、慣れた頃痛い思いをしそうに思えて遠ざかってはいたが、見ているともっと練習しておけばよかったとふと思う。

 冗談を言いつつも、真剣にやっている傍らで、シノさんから戴いたビール片手におにぎりを頬張る私たち。周囲の桜を愛でながらの楽しいひとときであった。

 練習を終え、みんなで桜並木を下る。神武寺からはゆっくりのんびり歩いても1時間で登ってきたが、追浜へと下るのはアッという間だ。途中スーパーの側で反省会(飲み会?)をするのが恒例で、部外者の私も用事を済ませた後、一緒に反省!(^-^)v この後は住宅地の中を通って懐かしい追浜駅へ。みんなと一緒に帰ってきた。東横線がみなとみらい線と繋がって、雑踏の横浜駅乗り換え時が一番疲れた。やはり自然豊かな山はいい。そして山の仲間も・・。ありがとう。