四国  

 H11年8月8日(日)-18(水)
 Member.3人(家族)

【徳島阿波踊り】      


 久しぶりに親子3人で行く。愛知県で法事があったため、実際には6日(金)の夜、家を出発した。今回の計画はほとんど娘の希望を入れた、娘によるプランだった。夫の希望はと言えば阿波踊り、私は山三昧したかったが結局百名山2座のみ予定に入れる。出発前四国は大雨に見舞われ、道路や被害状況など少々不安だった。しかし心配したほどのこともなく、天気にも恵まれ、ほぼ予定通りのコースをクリアできた。観光の催しなど、期日の定められたものが多く、それによってコースや日程が制限されたのが少々きつかった。もしそういったものが無ければ、もっと余裕のあるコース取りが出来たかも知れないが、逆に目的が定まってメリハリのある計画となったとも言える。宿をとらず、キャンピングカーでの移動によって、自由な行動が出来たことは言うまでもない。四国の道の駅の充実、温泉利用で便利だった反面、国道と言えど道幅の狭いこと、道路沿いの騒音には閉口した。帰路は徳島よりフェリーに乗船。旅行中、怪我もなく無事に帰宅することができて幸いだった。(総走行距離は2,363Km・軽油合計309.7L・平均燃費7.63Km/L)


【コース】
8/8(日)
東名岡崎IC15:00=山陽神戸北IC20:00=六甲山20:30-21:00=神戸ポートピア22:15(泊)


 以前、中国地方を旅したとき、六甲の夜景を眺めたことがあった。その時娘はまだ小さくて記憶には残っていないようだったので、せっかくだからと今回も寄って見ることにした。
 高校の修学旅行で函館の夜景を見ている娘にとって、それはそれほど印象に残るものではなく、思い出を引き出したにすぎなかったようだった。
 むしろ山頂にいた人混みと猪の存在、そして車で下山したとき出会った走り屋ローリング族の方が、インパクトがあったようだ。

8/9(月)
神戸ポートピア13:45発=明石海峡大橋14:25=鳴門15:10=徳島IC15:30=井川池田IC16:45=かんぽの宿阿波池田入浴500円17:00-18:30=食事17:40=買い物=三島川之江IC=大豊IC=R439=R194=R40(土砂崩れによる通行禁止で戻る)=R194=R439=R494=R12=石鎚スカイライン入口2:45着(10日)


 左【神戸ポートピア】

 娘の希望第一弾は神戸ポートピア。高所不感症、スピード狂と思える程、遊園地が大好き。よくつき合う父に比べ、母は乗り物に振り回されるのが苦手。
 思ったより早くポートピアを切り上げ、ようやく四国入り。しかしいきなり石鎚山登山口まで行ってしまうという強行スケジュール。数日来の大雨で土砂崩れによる通行止めという洗礼を先ず受けつつも、母の為に、父と娘の深夜必死の運転で、無事登山口近くにたどり着く。

8/10(火)
石鎚スカイライン入口7:00=石鎚山登山口7:40(早苗、石鎚山へ出発)=展望台で食事=ガソリン補給=面河渓11:00-13:47(早苗、石鎚山下山13:45)=四国カルスト?-17:45発=道の駅ゆすはら(入浴500円)18:30-20:00=道の駅四万十大正22:00(泊)


 左【四国カルストで】

 母は父と娘に見送られて石鎚山へ。父と娘は石鎚スカイラインの展望台でゆっくりモーニングタイムをとり、ガソリン(軽油)補給をしてから面河渓へ行く。母を送る途中のガス欠は、予備ので間にあったものの、この補給が後で思わぬトラブル発生源となる。
 予定より早く面河渓に着いた母が合流し、早速温泉へと進むが見つからない。それどころか補給した軽油が管理の行き届かなかった故か、水が混じっており、警告ランプが点灯。父が数回抜くというタイムロス。ということで事なきを得る。
 四国カルストは秋吉台とは又違った雰囲気をもつ領域だった。牧場があり、国民宿舎もある。ここでも入浴はできず、梼原の温泉に行く。
 道の駅ゆすはらは広く、駐車場もゆったりしている。レストランや宿泊施設もあり、温泉に入った後、食事を楽しみにしていたが、泊まり客が多く一般には用意できないと断られてしまった。残念。
 やむなく食事の出来るところを捜すため、先に進むが、国道は狭くなるばかり。民家の軒先を走るほどの狭さで食堂を見つけるどころではない。若葉マークの娘の運転、私のナビで、とうとう明日の予定地四万十川近くに来てしまった。そして食事は結局レトルトカレー。

8/11(水)
道の駅四万十大正11:30発=四万十川遊覧船13:10着(屋形船乗船13:30-14:20)=ニュー佐賀温泉(入浴500円)15:30-16:50=食事と買い物17:05-18:10=道の駅かわうその里すさき(泊)


 左【四万十川で】

 朝目覚めると、その道の駅四万十大正に、昨日数回行き違った横浜ナンバーのキャンピングカーが停まっていた。ここでそのご夫婦とおしゃべり、互いの共通項に話が弾む。そして側の四万十川で遊ぶ。父はここで河原のヘビとご対面。カエルに逃げられたヘビは父に攻撃的だったそうな。父はたじたじ。
 再び娘の運転で四万十川下流に進むものの、相変わらず狭い国道を通る。先程のキャンピングカーとは四万十川の下流中村で別れ、彼等は足摺岬に向かった。そして私達は四万十川を遊覧船で楽しむ。しかし大雨が続いたため、水はきれいではなかった。いつもなら川底まで見えるそうだ。見られなくて残念。5月下旬は蛍がいっぱいだそうだ。
 左【道の駅すさき】

 途中温泉に入ってから早めに食事をとる。昨日の教訓を今日に生かす?その立ち寄った「水車亭」という店は、俳優の神田正輝が来たらしく、写真が置いてあった。
 時間的に余裕があったが早めに道の駅すさきに入る。高知よさこい祭りにも行ける時間は充分あったのだが、当初から予定していなかったので、やめてのんびりする。

8/12(木)
道の駅かわうその里すさき6:10 =高知県庁近くの露店(木曜市)7:00-7:30=桂浜&闘犬センター8:00-12:30=石黒水産(桂水産)12:45-13:25=祖谷温泉(入浴500円)16:00-17:00=道の駅にしいや17:20=かずら橋17:40-18:05=道の駅にしいや18:15(泊)


 左【高知木曜市で】

 朝食を調達するため高知県庁近くで開かれる露店の市(この日は木曜日なので木曜市とよばれる)に行く。新鮮な安い食材を求め、桂浜で娘が楽しみにしている闘犬の時間を待つ間に食べる。
 左【闘犬、横綱】

 娘が楽しみにしている闘犬、会場となる闘犬センターにも有名人の写真(西武ライオンズの新人、松坂投手)があっちこっちに貼ってあった。
 闘犬は1回しかやらないが、その前に横綱のお披露目があった。体つきは細いが化粧まわし?をつけると堂々として貫禄がでてくるから不思議だ。
 闘犬はないたら負け。傷だらけになっても戦う姿は痛々しいが、迫力がある。
 左【桂浜に遊ぶ】

 この日の桂浜は波が高く、波打ち際によっても体にかかるほどだった。すっかり観光地化しているが、浜も海もきれいだった。
 アイスクリンが名物なのかあっちこっちで売っていた。甘くてシャーベットのような食感。
 昼食でカツオのたたきを食べた。美味しい。親戚などにも産地直送にする。
 左【かずら橋】

 そしてまた、海から川へとすすむ。
 祖谷温泉はロープウエーで谷を下って入る露天風呂が有名だが、時間が少なかったので内風呂にする。せっかくだったが、内風呂にあった無料のマッサージ機もちょっと嬉しい。祖谷温泉を出発して振り返るとワーッ!スゴイ所に建っていたんだーとびっくりさせられる。よく崩れ落ちないものだと思う。
 そして、かずら橋まで足を延ばす。娘をはじめ、そこを通る若い女性はとても恐そうに橋を渡る。みな高い靴やサンダルをはいて渡るものだから無理もない。しかし足下の隙間から見える谷川はやはり涼気を誘う。

8/13(金)
道の駅にしいや7:35発=大歩危小歩危7:50-8:50=吊り橋9:00-10=金刀比羅宮10:05-13:00=栗林公園14:00-50=高松ぽかぽか温泉(入浴300円)15:10-16:20=屋島17:30-21:45=日和佐(大浜海岸)1:00(14日)


 左【大歩危、小歩危】

 大歩危、小歩危は舟に乗る気にならず、その風景を眺めるだけにした。なかなかの渓谷美。紅葉の時期は素晴らしそうだ。
 朝食に名物の祖谷ソバを食べた後、近くの吊り橋からもその渓谷を眺めて楽しんだ。
 その後は一路香川へ。
 左【金刀比羅宮】

 日本で一番小さい県、香川県で、最初に寄ったのは金比羅様。山頂の奥社まで行くと下から数えて1368段あるという。頑張って奥社まで行った。お年寄りから赤ちゃんまで登る人は様々だ。本宮から見える讃岐平野は広々している。住宅が増えつつあるのだろうがまだ密集していないのが良い。そして目につくのは讃岐富士と呼ばれている飯野山だ。姿の良い山だ。登ってみたいがこれも今回は予定にない。
 再び土産店の並ぶ参道を下りていく。この階段の登り下りを、駕篭にのせる商売がある。大変な仕事だ。でも恐くて私は乗る気がしない。歩ける足を有り難く思う。
 左【高松、栗林公園】

 香川に来ればもう一つ行きたいところがある。栗林公園だ。人工的な庭園だが何年もかけて自然との調和の上に出来上がったもので、それなりの美しさがある。松の多い公園だった。広いが時代の流れで残念なことに高層ビルが視界の邪魔をしている。
 300円という今までで一番安いぽかぽか温泉で汗を流した後、この日のイベント高松祭りの花火を見学するために、屋島に行った。地元の人でも眺めたい場所なのだそうだ。8時から9時までだが、5時半頃に着いて場所取りをする。花火見物に、ここまでするのは初めてだったが、その甲斐ある風景を楽しむことができた。見物のため海に浮かぶ船の多さもまた見ものだった。
 その日の内に日和佐に向かう。運転は娘に任せてすっかり眠ってしまった父と母だった。目的の大浜海岸はウミガメが産卵するために上陸してくる日本でも数少ない場所。

8/14(土)
日和佐大浜海岸11:25発=食事11:35-12:15=徳島《新町小学校に駐車〜ロープウエーで眉山&かんぽの宿徳島(入浴500円)往復〜阿波踊り 》 13:40-20:40=見ノ越23:20(泊)


 左【ウミガメの子ガメ放流祭】

 ウミガメの子ガメ放流、これも娘の体験したいことだった。抽選で100名だけということで、当たる確率は果たして?と思っていたら、小さい子供が集まる、集まる。運良く3枚の内1枚が当たり、娘は念願叶って放流体験をすることができた。小さい亀が必死に海に向かって泳ぎだしていく姿はとても可愛い。無事に育ってと願わずにいられない。
 さて父の見たかった徳島阿波踊り見物に向かう。混むだろうからと早めに行き、幸い、小学校の校庭を開放している所に駐車できた。既に街は盛り上がっている。我が家の車高の高い車では、早い内に駐車させないと心配だった。土産物購入を済ませ、眉山にはロープウエーで登る。40分待ちでテレビ局の取材にあう混雑振りだった。山頂のかんぽの宿で入浴し、再びロープウエーでくだる。
 阿波踊りは夕方6時から開始。徳島駅周辺の主要道路は阿波踊りで埋め尽くされていく。聞きしにまさる賑わいだ。見てるだけでなく踊りたくなる。いろいろなグループがあり、小さな子供までが上手に踊っていて可愛い。
 どんどん盛り上がる中、私達は剣山の登山口に向けて出発した。

8/15(日)
剣山登山(リフト)見ノ越14:00発=御所温泉入浴1000円&食事(道の駅どなり)16:40-19:20=鳴門遊覧船乗り場20:20(泊)


 見ノ越に向かう途中、裸踊り?に出会うというハプニングがあったが、他は相変わらず狭い道路ながらも順調に進み、見ノ越には思ったより早くついていた。お陰でゆっくり眠ることが出来た。
 今回は3人で剣山(詳細は山の記録へ)に登る。娘との登山は1年3ヶ月振りくらいだろうか。さすがに元気が良くてBGMのように娘の口から歌声や話し声が流れ、父は思わず「一緒に歩いていると楽しい」と洩らす。父に合わせ、演歌やポピュラー、歌謡曲まで歌うものだから、益々娘が可愛くてならない。細い目を更に細くして。
 ジロウギュウや三嶺の美しい山容に魅せられながらの山歩きはとても気持ちの良いものだった。涼しい気候も幸いしていた。またいつか機会があれば歩いてみたい。
 貞光への道も又狭く、日中の対向車とのすれ違いは気を使うものだった。ここは父に任せる。さすが貫禄。
 そして温泉で汗を流した後、鳴門へ向かう。

8/16(月)
鳴門うず潮観覧9:15-45〜出発10:30=鳴門公園?-11:25=藍住町(藍の館)12:30-14:00=食事15:00-16:00=眉山かんぽの宿徳島(入浴500円)16:40-18:00=徳島そごうで買い物18:20-19:15=徳島港20:00(泊)


 四国で行動の出来る最終日は日程的にかなり余裕があった。予定より1日分早かった。これならばもう少し山に登れたのにと思うのは母だけ。
 せいぜい鳴門のうず潮を見るくらいで終わってしまう予定だったが、その後鳴門公園に行ってみる。300円という有料エスカレーターを登って見る展望台からの眺めは行く価値がある。しばし楽しんで下りてきた頃は駐車場が並んで待つほどの渋滞になっていた。早めに来てラッキーだった。
 そのあと藍染発祥の地、藍住町へ行き見学と藍染体験をしてきた。ハンカチを染める簡単な作業だったがこれがとても楽しい。
 食事はピッツァの店を探し、再び今度は車で眉山に登ってかんぽの宿で汗を流した。最後の買い物を徳島そごうで済ませ、その夜の内に徳島港へと向かった。思いがけなくいろいろなことができた充実した一日だった。

8/17(火)
徳島港11:30出港


 船内で、食べて寝て、お風呂に入ってというふうに久しぶりに寛ぐ。

8/18(水)
東京5:00入港=帰宅6:00


 早朝入港だったため、自宅には1時間ほどで到着。神奈川では大雨で近くの丹沢では大惨事があったり、他の山や川でも事故があったりしたにも関わらず、珍しく長旅だった私達が、何事もなく無事に帰宅できて幸いだった。