H9.4.11(金)当日発 ; Member.計3名
登山口7:40〜釈迦ヶ岳9:00-15〜どんべい峠〜黒岳11:35-12:50〜
破風山13:15〜新道峠13:30〜登山口
出発は早かった。始発に乗ってくる一人と新城駅で合流。一路中央高速へ。
山梨の桃畑はまだピンク色に染まっていた。一宮御坂ICでおり、見事な桃の花園の中を今度は釈迦ヶ岳へ。
はじめは黒岳の方から登る予定だったが、登り口が見つからず、釈迦ヶ岳からに変更した。
軽くウォーミングアップして歩き出すとしばらくは舗装された林道だった。これが意外と急斜面で、二人がしゃべりながらどんどん歩いているのに対して私はもう虫の息。いつもよりペースが早い。蓼科に行ったばかりだというのに、私のこの力不足はなんなのだ。「まだ疲れているのかな」と言い逃れる。
辛い辛い急登を登り切って少し尾根伝いを行くとやっと釈迦ヶ岳。小さな夫婦地蔵の立つその山頂からの眺めは最高だ。南アルプス、八ヶ岳、秩父の山々、反対側に富士山。抜けるような青空の下抜群の展望だった。写真を撮って、休んだ後再び歩き出す。
府駒山とちっちゃなピークを越えるが途中、マンサクの花が数本の木に咲いていて、思わず歓声をあげる。ここはまだ春が来たばかりなのだ。
元気な2人の後からついて行くが、朝食が早かった私はお腹が空いてきた。私の要望で、どんべい峠の手前の見晴らしの良い場所で燃料補給。さわやかな風が気持ちよかった。
一旦林道に下りるが横切って、すぐまた黒岳への山道へ。その登りで今度はカタクリの群落を見つけた。蕾はあったが残念ながら咲いているのは見られなかった。その初々しい姿を後に更に登ると間もなく山頂。しかしそこからの展望は良くない。展望台という標識に従って少し南に下がると河口湖を間に挟んで見事な富士山が現れる。素晴らしい天候のもと風もなく、食事しながら休むにはもってこいの場所だった。さっそくスープを作り、ゆっくり昼食。
黒岳を下り、わずかにいくつかの小さなピークを踏み、途中の開放部で展望を楽しみながら尾根伝いを新道峠へと進む。後から思えばすずらん峠と標識のあったところで下りれば良かったのだが、遠回りになった分山を楽しんだと思えば幸せこの上ない。
新道峠を下りて林道に出ると朝登った釈迦ヶ岳が目の前に見える。なかなか形がよい。満足な気持ちで歩いたコースを目で辿りながら林道を少し歩き、やがてすずらん峠への標識のあるところで、迷いつつ、排水溝のような所を下りていった。やはりそこが山道だったので安心したが、ちょっと分かりづらいので注意。登っていくときはしっかり道標が立っているので心配は要らない。
すずらん群生地があり、6月第一土日のすずらん祭りに向けて老夫婦らしき2人が整備していた。祭りを避けて静かなときにすずらんを見てみたいものだ。
長い林道歩きを終えて車の所に戻るとマイクロバスも止まっていた。おそらく毎日新聞のツァーだろう。こういうのってどんなだろうと、ふと思う。気楽だろうか、つまんないだろうか。よく見るとその辺りにもダンコウバイがたくさん咲いていた。
帰りは河口湖方面から帰ることにしたが、その車中から見た山間のツツジは満開だった。ピンクに染まってとても美しかった。
大野路で温泉につかり、中央道へ。PAで食事をし、帰路へ。
”息継ぎて必死に追い行く山道にカタクリの花蕾で待てり” ”釈迦ヶ岳顔ふと青空に向けたれば君が求めたマンサクの花”
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